FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2020/03/09/03:01:34

米国株式市場は下落:クドロー米NEC委員長の発言受け下げ幅縮小

NYダウは256.50ドル安の25864.78、ナスダックは162.98ポイント安の8575.62で終了した。新型コロナウイルス感染拡大への懸念が高まる中、リスク資産を手仕舞い安全資産とされる米国債などに資金を移す動きが続いた。米金利低下に歯止めがかからないことで、米景気への懸念を強めた面もあり一時900ドル近く下落した。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)高官は追加緩和を示唆したほか、クドロー国家経済会議(NEC)委員長は感染により大きな被害を受ける中小企業や航空セクターなどに的を当てた支援を政府が検討する可能性も示唆したが、判断する前に状況を確認する必要があると指摘した。クドロー米NEC委員長の言及後は下げ幅を縮めた。 VIX指数は39.62から41.94へ上昇した。

 

NY外国為替市場:クドローNEC委員長発言でドルがやや下げ止まる

ドル/円は、新型コロナウイルスの感染拡大で世界景気の後退懸念が高まる中、欧州時間に一時104.93円と昨年8月26日以来約半年ぶりの安値を付けた。市場では『FRBが4月末までに政策金利をゼロ近辺まで引き下げるとの見方が強まっている』との声が聞かれた。ただ、NY市場に限れば105円台前半から半ばでのもみ合いに終始した。NYダウが一時900ドル近く下落したこととなどが相場の重しとなった半面、クドローNEC委員長が『新型肺炎対策で的を絞った景気刺激策を講じる可能性』などと発言したことが相場を支えた。一時は0.6572%まで低下し過去最低を更新した米10年債利回りが0.79%台まで低下幅を縮めたこともドルの下支え要因となった。

ユーロ/ドルは、米10年債利回りが過去最低を更新する中、ユーロ買い・ドル売りが優勢となり一時1.1355ドルと昨年7月1日以来の高値を付けた。ただ、クドロー米NEC委員長が景気刺激策の可能性に言及すると米国株や米金利が低下幅を縮小したため、ドルを買い戻す動きが広がり取引終了間際に1.1284ドル付近まで伸び悩む場面があった。
 なお、米労働省が発表した2月米雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比27万3000人増と予想の前月比17万5000人増を上回り、失業率は3.5%と予想の3.6%より強い内容となったものの、リスク・オフ一色の市場への影響は限定的だった。市場では『大事なのは新型肺炎の影響を織り込む3月の数字』との声が聞かれた。

 

NY原油先物市場は続落:世界的な景気減速懸念広がり売り優勢

NY原油先物市場は、10%超の暴落で、2016年8月以来と3年7カ月ぶりの安値をつけた。新型コロナウイルスの感染拡大で世界的な景気減速懸念が広がり、リスク資産の原油は売りが先行した。また、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国の会合は協議が決裂し、追加減産が見送られ、原油の売りが加速した。米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週末比4基増加の682基となった。

 

NY金先物市場は続伸:米国株下げ幅縮小で上値重くなる

NY金先物市場は1642.40‐1692.80ドルのレンジ相場となった。米国株が大幅続落し、米長期金利の低下も継続するなど、新型肺炎の感染拡大による世界経済への懸念で、投資家のリスクオフ姿勢が高まっている中、逃避資産の金に買いが入った。また、為替相場でドルが対ユーロで下落したことも、ドル建ての金の買いを後押しした。通常取引開始前の時間外取引で1690.70ドルまで買われた後、米雇用統計の改善を意識して1669.10ドルまで下落した。その後は、米国株式の動向を意識した相場展開となった。通常取引終了後の時間外取引で株安を意識して一時1692.80ドルまで買われたが、米国株式の下げ幅縮小を受けて1666.10ドルまで売られる展開となった。

 

米国債券市場は大幅続伸:新型肺炎の感染拡大を嫌気した買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは大幅続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.15%低い(価格は上昇)0.76%で終了した。新型肺炎の感染拡大による世界景気の下振れ懸念から、相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった。米10年債利回りは一時0.6572%と過去最低を更新した。

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2020/03/06/08:09:43

米国株式市場は下落:新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気した売り

NYダウは969.58ドル安の26121.28、ナスダックは279.49ポイント安の8738.59ポイトで取引を終了した。カリフォルニア州のニューサム知事が4日、州全域に非常事態宣言を発動するなど、米国内でも新型コロナウイルスの感染者数が増え、企業が国内外の出張を禁止するなど人やモノの移動を制限する動きが広がっている。米景気悪化懸念から売りが膨らみ、一時1100ドル超下落する場面があった。VIX指数は31.99から39.62へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米景気悪化懸念からリスク回避の円買い

ドル/円は、米国内でも新型コロナウイルスの感染者数が増え、企業が国内外の出張を禁止するなど人やモノの移動を制限する動きが広がっている。米景気悪化懸念からNYダウが一時1100ドル超下落すると、リスク回避目的の円買い・ドル売りが優勢となり、一時105.94円と昨年9月4日以来約半年ぶりの安値を付けた。米10年債利回りが一時0.8976%まで低下し、過去最低水準を付けたことも相場の重石となった。米カリフォルニア州のニューサム知事は感染者1人の死亡を受けて非常事態を宣言したほか、ワシントン州では死者数が2桁に達した。ニューヨーク州では感染者数が22人に増え、一晩で倍増したことが明らかになった。 

ユーロ/ドルは、『米連邦準備理事会(FRB)が17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げをする』との観測が高まる中、ユーロ買い・ドル売りが優勢となり一時1.1245ドルと昨年8月6日以来約7カ月ぶり高値を付けた。市場では『欧州中央銀行(ECB)がFRBに追随するという憶測が広がっているものの、政策金利の面ではECBの行動の余地が少ないため、実現の公算は小さい』との声も聞かれた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時96.52と1月6日以来の低水準を付けた。 

 

NY原油先物市場は続落:米国株の大幅安を嫌気した売り

NY原油先物市場は45.65ドル-47.57ドルのレンジ相場となった。NYダウが1000ドル超安まで暴落するなど、新型肺炎の感染拡大による世界景気の鈍化懸念が高まり、リスク資産とされる原油は売りが優勢となった。市場は6日の石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国の会合に注目している。 

 

NY金先物市場は上昇:リスク回避姿勢が再燃し買い優勢

NY金先物市場は1635.60-1675.50ドルのレンジ相場となった。米株が暴落し、米債利回りが大幅に低下するなど、新型肺炎の世界的な感染拡大による世界経済への懸念が高まり、投資家のリスク回避姿勢が再燃したことで、逃避資産の金に買いが入った。為替相場でドルが対ユーロで下落したことも、ドル建ての金の買いを後押しした。時間外取引となる5日のアジア市場では1640ドルを挟んだ水準で推移したが、通常取引開始後は株安を意識した買いが強まる展開となり、通常取引終了後の時間外取引で1675.50ドルまで一段高となった。

 

米国債券市場は大幅反発:世界景気の下振れ懸念から買い優勢

米国債市場で長期ゾーンは大幅反発(利回りは低下)した。米10年債金利は前営業日比0.14%低い(価格は上昇)0.91%で終了した。新型コロナウイルスの感染拡大による世界景気の下振れ懸念から、相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった。米10年債利回りは一時0.8976%と過去最低を更新した。 

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2020/03/05/07:41:51

米国株式市場は上昇:バイデン前大統領が躍進したことを好感

NYダウは1173.45ドル高の27090.86、ナスダックは334.00ポイント高の9018.09で取引を終了した。米大統領選の民主党候補指名争いで、中道派のバイデン前副大統領が躍進したことを好感した買いが膨らんだ。2月ADP全米雇用報告や2月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことも買い安心感につながった。個別ではユナイテッドヘルスやアメリカン・エキスプレスなどの上昇が目立ち、NYダウを構成する全30銘柄が上昇した。VIX指数は36.82から31.99へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク選好でもドルの上値が重い展開

ドル/円は、米大統領選の民主党候補指名争いで、中道派のバイデン前副大統領が躍進すると米国株が急伸し円売り・ドル買いを誘った。2月ADP全米雇用報告や2月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことも相場の支援材料となった。半面、ユーロ円やカナダドル円など一部クロス円の下落につれた売りが出てドル/円の上値を抑えた。『米連邦準備理事会(FRB)が17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加緩和を決断する』との観測が浮上していることもドルの重石となった。

ユーロ/ドルは、欧州時間発表の2月仏・独・ユーロ圏サービス部門PMI改定値が予想を下回ったことで全般ユーロ売りが先行した。欧州連合(EU)の欧州委員会がフランスとイタリアのリセッションリスクを指摘したこともユーロ売り・ドル買いを促し、一時1.1096ドルと日通し安値を付けた。ただ、200日移動平均線が位置する1.1099ドル前後がサポートとして働くと下げ渋った。なお、前日の米緊急利下げを受けて欧州中央銀行(ECB)も臨時会合を開催。利下げなど金融政策については協議されなかったとみられる。ユーロ圏短期金融市場では12日のECB理事会で0.10%の利下げが織り込まれている。

 

NY原油先物市場は反落:景気後退懸念根強く上値の重い展開

NY原油先物市場は46.65ドル-48.41ドルのレンジ相場となった。3月5-6日に予定されている石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国の会合で追加減産が決定されるとの見方を背景にこの日も買いが先行した。また、米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で、原油在庫は78.4万バレルの積み増しと、市場予想を下回ったことも買いを後押ししたが、新型コロナウイルスによる肺炎感染拡大による景気後退への懸念が根強く、徐々に売りに押されて前日比で反落して取引を終えた。 

 

NY金先物市場は小反落:米国株の大幅反発を嫌気して上値重い展開

NY金先物市場は1632.60-1654.30ドルのレンジ相場となった。米国株が大幅反発するなど、新型肺炎の経済的影響を背景としたリス回避の動きが緩み、金の買いが一服した。ただ、3日に緊急利下げに踏み切った米連邦準備理事会(FRB)が17-18日の会合で追加利下げを行うとの見方も強い中、下値は限られた。アジア市場では1654.30ドルまで買われた後に1632.60ドルまで下落した。その後、1650.60ドルまで戻したが、通常取引開始後は株高を意識して1640ドルを挟んだ水準で推移し、上げ渋った。

 

米国債券市場は反落:リスク選好の米国株高を嫌気した売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)1.05%で終了した。2月ADP全米雇用報告や2月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことを受けて債券売りが出たほか、米国株の急騰が相場の重石となった。 

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2020/03/04/07:53:21

米国株式市場は下落:緊急利下げ発表で売り優勢

NYダウは785.91ドル安の25917.41、ナスダックは268.08ポイント安の8684.09で取引を終了した。米連邦準備理事会(FRB)の緊急利下げを好感する格好で一時380ドル超上げたものの、前日に過去最大の上げ幅となった後だけに、利下げ発表で材料出尽くしの売りが優勢となった。市場では『米国でも新型コロナウイルスの感染者が増える中、景気への悪影響が警戒された』との声が聞かれ、一時1000ドル近く下落した。新型コロナウィルスの問題解決は、金融政策だけでは不十分との見方や、緊急利下げが投資家に逆に脅威を与えた形となり、下落に転じ昨日の上昇をほぼ打ち消した。VIX指数は33.42から36.82へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米FRBの緊急利下げで全般ドル売り優勢

ドル/円は、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁緊急電話会議後の声明発表を控えてしばらくは107円台後半を中心としたもみ合いが続いていたが、G7財務相・中央銀行総裁が新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気下振れリスクに対応するため『あらゆる適切な政策手段を用いる』との共同声明を発表すると、『具体策に乏しい内容だった』と受け止められて失望売りが先行した。米連邦準備理事会(FRB)が臨時の米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政策金利を0.5%引き下げたと伝わると、米10年債利回りが一時0.9043%と過去最低水準を更新した。全般ドル売りが活発化し一時106.93円と昨年10月9日以来の安値を付けた。FRBの緊急利下げで一時380ドル超上昇したNY平均が失速し1000ドル近く下落したことも相場の重しとなった。日経平均先物は大証終値比300円安の2万0680円まで売られる場面があった。

ユーロ/ドルは、ユーロ/豪ドルやユーロ/NZドルなどユーロクロスの下落につれたユーロ売り・ドル買いが先行し一時1.1095ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。FRBの緊急利下げを受けて全般ドル売りが強まると、一時1.1212ドルと1月2日以来の高値を付けた。なお、パウエルFRB議長はFOMC後の会見で『今後数カ月の動向を注視し、経済を支えるために適切に行動する』と述べたほか、『G7諸国はそれぞれ行動へ』『公式な協調行動、追加で実施する可能性もある』との考えを示した。 

 

NY原油先物市場は続伸:追加減産の思惑やドル安を背景に買い優勢

NY原油先物市場は46.47ドル-48.66ドルのレンジ相場となった。5-6日に予定されている石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国の会合で追加減産が決定されるとの見方や、米連邦準備制度理事会(FRB)の緊急利下げを背景にドル安が進んだことを背景に原油は買いが優勢となった。米国株式の大幅反落を意識して原油先物は伸び悩んだ。

 

NY金先物市場は大幅続伸:米国株の暴落やドル安で買い優勢

NY金先物市場は1585.90-1650.50ドルのレンジ相場となった。米連邦準備理事会(FRB)が0.5%の緊急利下げに踏み切り、米10年債利回りが初の1%割れまで低下し、米国株が暴落した。また、為替相場ではドル安・ユーロ高が進み、安全資産の金が買われた。ただ、その後は株安を意識した利食い売りが増えたことで金先物は上げ渋った。

 

米国債券市場は上昇:米FRBの緊急利下げで買い優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは大幅反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.16%低い(価格は上昇)1.00%で終了した。米連邦準備理事会(FRB)の緊急利下げを受けて債券買いが膨らんだ。米国株の急落も債券買いを促し、米10年債利回りは一時0.9043%と過去最低を更新した。

 

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2020/03/03/07:57:14

米国株式市場は急伸:各国当局が景気支援策に踏み切るとの期待

NYダウは1293.96ドル高の26703.32、ナスダックは384.80ポイント高の8952.16で取引を終了した。各国当局が景気支援策に踏み切るとの期待に買戻し優勢で始まった。その後、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行が新型肺炎を巡る対応策で、3日に電話会談を開催することが報じられると上げ幅をさらに拡大。引けにかけては、トランプ大統領が製薬会社との会合を開催、新型肺炎のワクチンの早期開発への期待も加わり、一段と上昇した。大型ハイテク株を中心に幅広い銘柄に買いが広がり、上げ幅は過去最大となった。 VIX指数は40.11から33.42へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株急伸で円売り優勢に

ドル/円は、米大幅利下げ観測を背景に全般ドル売りが先行したほか、2月米ISM製造業景気指数が50.1と予想の50.5を若干下回ったことが相場の重しとなり一時107.37円付近まで値を下げた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢になった。『先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁は3日に新型コロナウイルス対策で電話会議を行う予定』と伝わったほか、国際通貨基金(IMF)と世界銀行が共同声明を発表し『新型ウイルスの急速な感染拡大で影響を受けた国・地域に対して支援する用意』と表明した。引けにかけてダウ平均が1290ドル超上昇し過去最大の上げ幅を記録すると、ドル/円にも買い戻しが入り108.47円付近まで値を上げた。

ユーロ/ドルは、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は前週末、緊急声明を発表し追加利下げの可能性を示唆した。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が金利先物から市場の利下げ予想の確率を算出する『Fedウオッチ』では、今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.50%の利下げを完全に織り込んだほか、7月までにさらに0.50%の利下げが見込まれている。米大幅利下げ観測を背景にユーロ買い・ドル売りが優勢となり、一時1.1185ドルと1月7日以来の高値を付けた。これまでレジスタンスとして意識されていた2月3日と1月31日の高値1.1096ドルを上抜けたことでテクニカル的にも買いが入りやすい面があった。ただ、引けにかけては伸び悩む展開になった。一時は1.0283%と過去最低水準を付けた米10年債利回りが上昇に転じたことなどが相場の重しとなり、1.1124ドル付近まで上値を切り下げた。なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は取引終了間際に新型コロナウイルスの感染拡大に対して『必要かつリスクに応じて、適切で目標を絞った措置を取る用意がある』との声明を公表したものの、相場の反応は限られた。 

 

NY原油先物市場は上昇:ドルがユーロに対して下落したことで買い優勢

 NY原油先物市場は、石油輸出国機構(OPEC)による減産拡大の思惑が強まったことを背景に買いが優勢となった。新型肺炎の感染拡大を受けて下落が続いている原油相場に歯止めをかけるために5-6日に予定されているOPEC加盟国とロシアなど非加盟産油国の会合で追加減産が決定されるとの見方が強まっている。また、為替相場でドルが対ユーロで下落し、ドル建ての原油に割安感が生じたことも、原油の買いを後押しした。

 

NY金先物市場は反発:世界的な利下げ観測期待から買い戻し

NY金先物市場は1576.30-1612.10ドルのレンジ相場となった。為替市場でドルが対ユーロで大幅安となり、ドル建ての金に割安感が生じたことで金に買いが入った。また、新型ウイルスの経済的影響の緩和に向け世界的な利下げが行われるとの期待感も、金の買いを後押しした。米国株式は大幅反発となったが、株高は特に嫌気されなかった。

 

米国債券市場は反落:米国株の急伸を受けて引けにかけて売り強まる

米国債券市場で長期ゾーンは8営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)1.16%で終了した。米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ観測を背景に債券買いが先行したものの、米国株の急騰を受けて終盤失速した。なお、米10年債利回りは時間外取引で一時1.0283%と過去最低を付ける場面があった。

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