FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2020/02/17/03:01:49

米国株式市場はまちまち:新型肺炎の感染拡大を嫌気した売り優勢

NYダウ25.23ドル安の29398.08、ナスダックは19.21ポイント高の9731.18で取引を終了した。堅調な1月小売売上高が好感され買いが先行した。しかし、新型肺炎の感染拡大が世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念から売りが優勢となり、一時140ドル超下げた。ただ、米企業業績の底堅さなどを背景に押し目買い意欲も旺盛で引けにかけては下げ幅を縮めた。VIX指数は14.15から13.68へ低下した。

 

NY外国為替市場:3連休を控え大きな方向感出ず

ドル/円は、米商務省が発表した1月米小売売上高(季節調整済み)は前月比0.3%増、自動車を除いた数値も前月比0.3%増といずれも市場予想通りの結果となったが、前月の数値が下方修正されたため円買い・ドル売りが先行した。米長期金利が一時1.5712%前後まで低下したことも相場の重しとなり、一時109.70円と日通し安値を付けた。ただ、その後発表された2月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が100.9と予想の99.5を上回るとドル買い戻しが入り下げ渋った。もっとも、米国市場は週明け17日がプレジデンツデーの祝日で3連休となるため、大きな方向感は出なかった。

ユーロ/ドルは、米国とカナダの3連休を控えた週末とあって、ポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが入ると一時1.0861ドルと日通し高値を付けたものの、買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず長続きしなかった。ユーロ圏の景気減速懸念や独政局の先行き不安も根強く、取引終了間際には1.0830ドル付近まで押し戻された。

 

NY原油先物市場は続伸:需要減の過度な懸念が和らぎ買い優勢

中国の新型肺炎の感染拡大が続いているものの、市場では新型肺炎の中国経済への影響は一時的と楽観的な見方が強く、エネルギー需要が減退するとの過度の懸念が和らいでいることで、リスク資産の原油を買う動きが継続した。また、石油輸出国機構(OPEC)加盟国、非加盟国による減産拡大期待が引き続き買い材料となった。米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週末比2基増加の678基になった。

 

NY金先物市場は続伸:新型肺炎の感染拡大で安全資産に逃避

NY金先物市場は1576.00-1587.40ドルのレンジ相場となった。米長期金利の伸び悩みやドル高が一服したことを意識した買いが入った。新型肺炎の感染拡大は世界経済にとっての脅威になるとの見方が再浮上しており、安全逃避の金買いは継続した。 

 

米国債券市場は続伸:新型肺炎の感染拡大懸念から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)1.58%で終了した。新型肺炎の感染拡大が世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念から、安全資産とされる米国債に買いが入った。1月米小売売上高は市場予想通りとなったものの、12月の数値が下方修正され債券買いを誘った面もある。

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2020/02/14/07:41:44

米国株式市場は下落:感染者拡大で世界景気の先行き懸念広がる

NYダウは128.11ドル安の29423.31、ナスダックは13.99ポイント安の9711.97で取引を終了した。中国の新型コロナウイルスの感染者数が認定基準の見直しで急増し、世界景気の先行き懸念が強まった。新型コロナウィルス感染拡大の勢いが弱まりつつあると楽観的な見方が広がっていたこともあり、投資家心理が急速に悪化し軟調推移となった。中国売上高の大きい3Mやアップルなどが売られ、一時200ドル超下げた。前日に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りも出た。VIX指数は13.74から14.15へ上昇した。

 

NY外国為替市場:感染者急増でリスク回避でもドルは底堅い展開

ドル/円は、新型肺炎が流行する中国湖北省で報告された死者・感染者数の急増を受けて、感染拡大ペース鈍化への期待感が浮上した前日の状況から一転してリスク回避的な円買い・ドル売りが出た。欧州時間には一時109.62円と日通し安値を付けた。ただ、死者・感染者数の急増は集計基準の変更に伴う増加とされており、NY市場では下値の堅さが目立った。米国株が下げ渋ったことも相場の下支え要因となり、一時109.86円付近まで戻す場面があった。なお、米FOXニュースは『中国は新型コロナウイルス感染を少なくとも10万人過少報告している』と報じた。 

ユーロ/ドルは、ユーロ圏景気の減速懸念や独政治の先行き不透明感を背景としたユーロ売りが優勢となり、一時1.0834ドルと2017年4月24日以来約2年10カ月ぶりの安値を付けた。市場関係者からは『新型肺炎の感染拡大による影響から欧州中央銀行(ECB)が予想より長期間にわたり低金利を維持するとの観測が出ている』との声が聞かれた。

 

NY原油先物市場は続伸:安値圏での押し目買いが下支え

NY原油先物市場は50.60ドル-51.96ドルのレンジ相場となった。ウイルスの感染源とされる湖北省の基準変更に伴い、死者数・感染者数ともに急増し、新型肺炎の拡大懸念を背景にリスク資産の原油は売りが先行した。ただ、下押し局面では安値拾いの買いも入り、小幅ながらプラス圏に浮上して取引を終えた。 

 

NY金先物市場は続伸:リスク回避の動き強まり買い優勢に

NY金先物市場は1568.50-1581.70ドルのレンジ相場となった。中国の新型肺炎の感染者数が認定基準の見直しで急増し、新型肺炎の感染拡大を巡る先行き不透明感が高まり、逃避資産の金に買いが入った。時間外取引のアジア市場で1568.50ドルから1578.90ドルまで反発した。その後1574.80ドルまで下げたが、米国株式の伸び悩みを意識して通常取引終了後の時間外取引で1580.20ドルまで戻した。 

 

米国債券市場は反発:世界景気の先行き懸念から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年債国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)1.61%で終了した。中国の新型肺炎の感染者数が認定基準の見直しで急増し、世界景気の先行き懸念が強まると、安全資産とされる米国債に買いが入った。 米30年債入札は『好調』な結果となった。

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2020/02/13/07:37:18

米国株式市場は上昇:新型肺炎の感染拡大の勢い鈍化を好感

NYダウは275.08ドル高の29551.42、ナスダックは87.02ポイント高の9725.96で取引を終了した。中国での新型肺炎の感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの見方から、投資家心理が改善し買いが先行した。米大統領選の民主党候補者指名に向けたニューハンプシャー州予備選ではバーニー・サンダース上院議員が勝利したものの、他候補との差は僅かであり指名争いが難航するとの見方から、トランプ大統領が有利であるとして終日堅調推移となった。VIX指数は15.18から13.74へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク選好でドル買い優勢

ドル/円は、中国での新型肺炎の感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの見方から、投資家のリスク志向が改善した。ドル/円は欧州時間に一時110.13円と1月21日以来の高値を付けた。ただ、1月17日の高値110.29円がレジスタンスとして働くと109.92円付近まで伸び悩む場面があった。もっとも、対ユーロ中心にドル高が進んだ影響もあって下値は堅く、引けにかけては110.11円付近まで持ち直した。
 なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米上院銀行委員会で『低水準の失業率、賃金の上昇、雇用創出の増加という現在の状況が継続しない理由はない』と述べ、『米経済の現状に不調も不均衡も存在しない』との考えを示したが、相場の反応は限られた。 

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された12月ユーロ圏鉱工業生産が予想を下回ったことで、ユーロ圏の景気懸念が広がりユーロ売りが先行した。独政治の先行き不透明感を背景としたユーロ売りも出やすく、重要なサポートとして意識されていた昨年10月1日の安値1.0879ドルを下抜けると、一時1.0865ドルと2017年5月12日以来約2年9カ月ぶりの安値まで下げ足を速めた。
メルケル独首相の退陣が近づく中、後継者とされていたクランプカレンバウアー氏が失脚し独政局が流動化。その後も政局を巡る混迷が伝えられている。 

 

NY原油先物市場は反発:株式市場が堅調でリスク選好の買い優勢に

NY原油先物市場は49.95ドル-51.73ドルのレンジ相場となった。中国の新型肺炎の感染拡大ペースの鈍化への期待感が高まり、新型肺炎をめぐる過度の警戒感が後退し、株式市場が堅調な動きとなる中、リスク資産とされる原油も買われた。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で、原油は745.9万バレルの積み増しと予想以上に増加した一方で、ガソリンとディスティレート(留出油)は予想以上に減少し、強弱まちまちの結果となり、反応は限られた。

 

NY金先物市場は反発:米株高を意識して上げ渋る

NY金先物市場は1564.40-1573.60ドルのレンジ相場となった。新型肺炎による経済への影響が懸念され、買いが優勢となるも、新型肺炎の感染拡大ペースが鈍化するとの思惑で、値幅は限られた。また、米国株高となったことも意識され上げ渋った。

 

米国債券市場は続落:新型肺炎の感染拡大鈍化との見方で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)1.63%で終了した。中国での新型肺炎の感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの見方から、安全資産とされる米国債に売りが出た。なお、米10年債入札は『好調』と受け止められたものの、相場の反応は限られた。 

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2020/02/12/08:01:58

米国株式市場はまちまち:引けにかけて利食い売りが優勢に

NYダウは0.48ドル安の29276.34、ナスダックは10.55ポイント高の9638.94で取引は終了した。新型肺炎の感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの見方から一時史上最高値を上回る場面もあった。しかし、パウエルFRB議長は下院での公聴会で、コロナウィルスによる世界経済への影響を注視していると述べたものの、金融政策への言及はなく相場への影響は限られた。その後は、引けにかけて上げ幅を縮小し小動きとなった。VIX指数は15.04から15.18へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドル買い優勢も110.00円に届かず

ドル/円は、新型肺炎の感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの見方から、過度な警戒感が後退した。米国株相場が史上最高値を更新した場面では円売り・ドル買いが優勢となり、一時109.96円と日通し高値を付けた。ただ、節目の110.00円や7日の高値110.02円を上抜けることは出来なかった。欧州・オセアニア通貨に対してドル売りが進むと、ドル円にも売りが出て一時109.73円と日通し安値を付けた。

ユーロ/ドルは、独政治の先行き不透明感が高まる中、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言の原稿で『重大な判断の見直しがなければ政策が適切である可能性が高い』と述べ、『当面の金融政策の維持』を示唆するとユーロ売り・ドル買いで反応し、一時1.0892ドルと昨年10月1日以来の安値を付けた。ただ、同日の安値1.0879ドルがサポートとして意識されると買い戻しが優勢となり、1.0925ドルと日通し高値を付けた。ドルが欧州通貨やオセアニア通貨に対して下落した影響も受けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時98.71まで低下した。
なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は講演で『金融政策は唯一のものではない』『政策の副作用は時間とともに大きくなる』などと述べたと伝わったが、相場の反応は限られた。

 

NY原油先物市場は反発:新型肺炎の感染拡大ペース鈍化を好感

NY原油先物市場は49.58ドル-50.69ドルのレンジ相場となった。新型肺炎の感染拡大への懸念は根強いが、感染源の湖北省以外では拡大ペースが鈍化し、中国指導部の強力措置が効果を発揮しているとの見方で、新型肺炎による中国経済の減速への過度の警戒感が後退した。また、前日に約1年1カ月ぶりの安値水準まで下落し、値頃感から買い戻しが入った。

 

NY金先物市場は反落:新型肺炎への過度な懸念後退で売り優勢

NY金先物市場は1565.20-1577.50ドルのレンジ相場となった。中国国内における新型コロナウイルスの流行が2月にピークを迎え、4月ごろに終息する可能性があるとの見方も強まるなど、新型肺炎の感染拡大への過度な懸念が後退し、逃避資産の金に売りが入った。しかし、米国株式の反落を意識して安全逃避の買いが入ったことから、下げ幅はやや縮小した。

 

米国債券市場は反落:新型肺炎への過度な懸念後退で安全資産に売り

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)1.60%で終了した。新型肺炎の感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの見方から、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。 

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2020/02/10/03:00:32

米国株式市場は下落:利益売りと新型肺炎の感染拡大を嫌気

NYダウは277ドル安の29102.51、ナスダックは51.64ポイント安の9520.51で取引を終了した。注目された米1月雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を上回る強い結果となったが、先日までの大幅上昇で週末を控えた利益確定売りが強まった。また、FRBが半年に1度議会に提出する金融政策報告書で『新型コロナウイルスの流行は米経済見通しへの新たなリスクで、世界市場を混乱させる恐れがある』と警告すると、新型肺炎による世界景気への悪影響が改めて意識されて売りが広がった。アップルやキャタピラーなど中国関連銘柄の下げが大きかった。VIX指数は14.96から15.47へ上昇した。

 

NY外国為替市場:新型肺炎拡大が嫌気されリスク回避の円買い

ドル/円は、米労働省が発表した1月米統計で、非農業部門雇用者数が前月比22万5000人増と予想の前月比16万人増を上回ったことが分かり一時110.00円付近まで買われたものの、失業率が3.6%と予想の3.5%より弱い内容だったことからすぐに失速した。新型肺炎による世界景気への悪影響が改めて意識される中、NYダウが320ドル超下落するとリスク回避的な売りが優勢となり、一時109.53円付近まで下げ渋る場面があった。もっとも、ドルが欧州・オセアニア通貨に対して堅調に推移すると、ドル/円にも買い戻しが入り、109.84円付近まで下げ渋る場面があった。

ユーロ/ドルは、欧州時間発表の12月独鉱工業生産が予想を大幅に下回ったことを受けて、ユーロ圏の景気懸念が広がり全般ユーロ売りが先行した。1月米雇用統計発表ごに1.0976ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、ドルが欧州通貨やオセアニア通貨に対して上昇すると、ユーロ/ドルにも売りが出て一時1.0942ドルと昨年10月8日以来約4ヵ月ぶりの安値を付けた。

 

NY原油先物市場は反落:世界経済の減速懸念強まり売り優勢

NY原油先物市場は50.09ドル-51.48ドルのレンジ相場となった。この日発表された1月米雇用統計はまずまず良好な内容だったが、新型コロナウイルスの感染拡大や世界経済の減速に対する警戒感が高まり、原油需要減少の思惑が再び広がったことから、売りが優勢となった。また、OPEC+でロシアが減産幅拡大に対して疑問を呈していることも、原油先物の売りにつながった。米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週末比1基増加の676基になった。

 

NY金先物市場は続伸:FRBによる金融政策報告書の内容でリス回避の買い

NY金先物市場は1563.50-1577.80ドルのレンジ相場となった。米雇用統計のヘッドラインで非農業部門雇用者数が好結果だったことが伝わると、一時1563.50ドルまで金先物もリスク選好により弱含む場面があった。しかし、米連邦準備理事会(FRB)が議会に半年に一度提出する金融政策報告書の中で新型肺炎の感染拡大が新たな脅威になり中国経済に混乱を招き、世界経済に波及する可能性を警告したことから、欧米株式が反落し、金先物は安全資産として買われた。 

 

米国債券市場は続伸:新型肺炎による世界景気への悪影響を嫌気

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.06%低い(価格は上昇)1.58%で終了した。新型肺炎による世界景気への悪影響が改めて意識されて、安全資産とされる米国債に買いが集まった。また、米国株の大幅下落も債券買いを誘った。

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