FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2023/09/26/06:46:25

米国株式市場は反発:米国のソフトランディング期待から買戻し

NYダウは43.04ドル高の34006.88ドル、ナスダックは5951ポイント高の13271.32ポイントで取引は終了した。10年債利回りが2007年来の高水準となる金利高を警戒した売りに、寄り付き後は下落した。また、議会の予算交渉が難航し政府機関閉鎖リスクが上昇、信用格付けにもネガティブに反映する懸念も広がり、一段安となった。ただ、ユダヤ教の祭日で参加者が限られ売りが続かず、また、シカゴ連銀のグールズビー総裁がソフトランディングの可能性を指摘すると期待感から終盤にかけて買戻しが強まり、プラス圏を回復し終了した。VIX指数は17.20から16.90へ低下した。

 

NY外国為替市場:米金利上昇に伴いドル買い優勢に

ドル/円は、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が意識される一方、日銀は大規模な金融緩和策を維持しており、日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いが優勢となった。米長期金利の上昇傾向が強まると全般ドル買いが活発化し、一時148.96円と昨年10月25日以来11カ月ぶりの高値を付けた。その後の下押しも148.73円付近にとどまった。

 

ユーロ/ドルは、米金利上昇に伴うドル買いが入ったほか、ユーロ圏景気の減速懸念からユーロを売る動きが広がり、一時1.0576ドルと3月16日以来の安値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.10と昨年11月30日以来の高値を更新した。なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「ECBはインフレ面でさらに前進した」「インフレは低下し続けているが、依然として高すぎる状態が長期間続くと予想」「ECBは利下げについて議論していない」と述べたほか、シュナーベルECB専務理事は「ユーロ圏の経済活動は明らかに減速している」「インフレ問題はまだ完全に解決されていない」などと語った。

 

NY原油先物市場は反落:ドル高を意識した売りが優勢に

NY原油先物市場は89.03ドル‐90.83ドルのレンジ相場となった。ロシア政府のエネルギー輸出措置に一喜一憂し、相場は売り買いが交錯した。ただ、為替相場でドルが対ユーロなどで上昇し、ドル建ての原油に割高感が生じたことが重しとなり、反落して取引を終えた。アジア市場の終盤にかけて90.83ドルまで買われたが、ドル高を意識した売りが強まり、米国市場の後半にかけて89.03ドルまで下落。売り一巡後に90.18ドルまで反発したが、ドル高を意識して上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では主に90ドルを下回る水準で推移した。

 

NY金先物市場は反落:米長期金利上昇とドル高を嫌気した売り優勢に

NY金先物市場は1933.80‐1946.80ドルのレンジ相場となった。米10年債利回りが2007年10月以来の水準まで上昇するなど、米長期金利の上昇が継続し、金利を生まない金は売りに押された。為替相場でドル高が進み、ドル建ての金に割高感が生じたことも売りを後押した。アジア市場の終盤にかけて1946.80ドルまで買われたが、ドル高を意識した売りが増えたことで反落し、米国市場の中盤にかけて1933.80ドルまで下落した。その後に1938.60ドルまで戻したが、ドル高が続いたことで伸び悩み、通常取引終了後の時間外取引では主に1935ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は反落:米金融引き締め長期化観測から売り優勢

米国債券市場で中長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)5.14%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.10%高い4.53%で終了した。米金融引き締めが長期化するとの観測が高まる中、売りが優勢となった。利回りは一時4.5457%前後と2007年10月以来の高水準を付けた。

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2023/09/25/03:00:03

米国株式市場は続落:原油高や年内の追加利上げ懸念などから売り優勢

NYダウは106.58ドル安の33963.84ドル、ナスダックは12.18ポイント安の13211.81ポイントで取引を終了した。長期金利の上昇が一段落したため、まちまちで寄り付いた。その後、9月サービス業や総合PMI速報値の悪化を嫌気しNYダウは下落した。ハイテクは金利の低下で堅調に推移したが、連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を受けて終盤にかけ下落に転じた。原油高や年内の追加利上げの可能性、政府機関閉鎖の可能性や自動車労働組合(UAW)のスト継続リスクが警戒され相場は戻り鈍く、下落で終了した。VIX指数は17.54から17.20へ低下した。

 

NY外国為替市場:米FRB理事のタカ派発言がドルの下支え

ドル/円は、日銀が今日まで開いた金融政策決定会合で、現行の大規模な金融緩和策の維持を決めたほか、植田和男日銀総裁が会見で金融緩和を継続していく考えを示すと全般円売りが進み、一時148.42円と日通し高値を更新した。ただ、前日に付けた年初来高値148.46円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米長期金利の指標である米10年債利回りが4.42%台まで低下したことも相場の重しとなり、一時147.96円付近まで下押しした。もっとも、下値は限定的だった。日米金融政策の方向性の違いから押し目買いなどが入ると、148.41円付近まで強含んだ。ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事が「インフレ率が依然として高水準にあるため、さらなる利上げ(raise rates further)は適切となる可能性が高い」と述べ、『利上げ』を複数形で表現。「複数回の追加利上げが望ましい」との見方を示したこともドルを下支えした。

 

ユーロ/ドルは、欧州市場では一時1.0615ドルと3月17日以来約半年ぶりの安値を更新したものの、同日の安値1.0608ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢になった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると、一時1.0672ドルと日通し高値を更新した。ただ、前日の高値1.0674ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。ボウマンFRB理事のタカ派的な発言も相場の重しとなった。

 

NY原油先物市場は反発:需給ひっ迫懸念の高まりから底堅い展開

NY原油先物市場は89.31ドル‐91.33ドルのレンジ相場となった。ロシアが旧ソ連構想国4カ国以外の国へのガソリンおよびディーゼルの輸出を一時的に禁止したことで需給ひっ迫懸念が高まるなか、買いが先行した。91ドル台に乗せる場面があったが、利益確定売りが観測されると次第に上値が重くなった。米国市場の序盤にかけて91.33ドルまで買われた後、株安を警戒した売りが観測され、89.31ドルまで反落した。ただ、90ドル以下の水準では押し目買いが観測されており、通常取引終了後の時間外取引で90.48ドルまで値を戻している。

 

NY金先物市場は反発:持ち高調整の買い優勢に

NY金先物市場は1939.60‐1949.10ドルのレンジ相場となった。週末とあって持ち高調整主導の展開となり、金には買いが散見された。アジア市場の序盤で1939.60ドルまで下げたが、押し目買いが入ったことでまもなく反転し、米国市場の中盤にかけて1949.10ドルまで戻した。ただ、為替相場がドル高に振れたことで金先物は上げ渋り、1944.10ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引では主に1945ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は上昇:持ち高調整の買い優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米2年債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)5.09%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.06%低い4.43%で終了した。足もとで相場下落が続いたあとだけに、週末を控えたポジション調整目的の買いが優勢となった。

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2023/09/22/06:53:58

米国株式市場は3日続落:米労働市場の底堅さから利上げを警戒

NYダウは370.46ドル安の34070.42ドル、ナスダックは245.14ポイント安の13223.98ポイントで終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げが除外されず、さらに週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し労働市場の底堅さが示されたため追加利上げを警戒した売りに、寄り付き後は下落した。その後も高金利長期化を織り込み長期金利が大幅に上昇したためハイテクも売られ、相場は終日軟調に推移した。VIX指数は15.14から17.54へ上昇した。VIX指数は15.14から17.54へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ポジション調整もあり全般的に円買いが優勢に

ドル/円は、アジア時間に一時148.46円と年初来高値を付けたことで、海外市場では利食い売りなどが目立った。米国株相場が軟調に推移したこともリスク回避の円買いを誘い、一時147.32円と日通し安値を更新した。市場では「明日の日銀金融政策決定会合を前にポジション調整目的の売りが出た」との声も聞かれた。ただ、一目均衡表転換線が位置する147.19円付近がサポートとして意識されると147.60円付近まで下げ渋った。

 

ユーロ/ドルは、米長期金利の指標である米10年債利回りが一時4.4962%前後と2007年11月以来の高水準を記録するとユーロ売り・ドル買いが進行し、1.0625ドル付近まで弱含んだ。ただ、アジア時間に付けた日通し安値1.0617ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢になった。ドル/円の下落をきっかけに対ユーロでもドル売りが広がると、一時1.0674ドルと日通し高値を更新した。

 

クロス円の下落が目立った。英中銀(BOE)はこの日、政策金利を現行の5.25%に据え置くことを決めたと発表。金利据え置きは約2年ぶりで、5対4の僅差で決まった。市場では0.25%の利上げ予想が大勢を占めていただけに、発表後はポンド売りで反応。ポンド/円は一時180.84円と8月7日以来の安値を更新した。また、スイス国立銀行(中央銀行、SNB)もこの日、政策金利を現行の1.75%で据え置くことを決めたと発表。市場では0.25%の利上げを見込んでいたため、発表後はスイスフラン売りで反応した。スイスフラン/円は一時162.99円と8月8日以来の安値を付けた。

 

NY原油先物市場はほぼ横ばい:米景気減速懸念から売り優勢に

NY原油先物市場は88.37ドル‐90.98ドルのレンジ相場となった。ロシアがカザフスタンなど4カ国以外へのガソリンとディーゼルの輸出を一時的に禁止したことで買いが先行し、91ドルに迫った。ただ、米利上げに伴う景気減速懸念から需要減への警戒感が高まり、引けにかけて上げ幅を消した。ロンドン市場の序盤にかけて88.37ドルまで下落したが、押し目買いが入っており、米国市場の前半にかけて90.98ドルまで反発。しかしながら、株安を受けて買いは縮小し、通常取引終了後の時間外取引で89.48ドルまで値を下げた。

 

NY金先物市場は6営業日ぶりに反落:米長期金利上昇を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は1933.10‐1952.20ドルのレンジ相場となった。米連邦準備理事会(FRB)による長期的な高金利政策が意識されると、金利のつかない金に売りが集中した。アジア市場の序盤で1952.20ドルまで買われたが、利食い売りが増えたことで上昇一服となった。その後はじり安となり、米国市場の序盤にかけて1933.10ドルまで一段安となった。米国市場では金利高を嫌気した売りが観測されたが、株安を意識した買いが入っており、売買交錯となった。通常取引終了後の時間外取引では主に1940ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場はまちまち:米金融引き締め長期化懸念から売り優勢に

米国債券市場で中期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米2年債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)5.14%で終了した。また、長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.09%高い(価格は下落)4.49%で終了した。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて、米金融引き締めが長期化するとの観測が高まる中、この日も売りが続いた。利回りは一時4.4962%前後と2007年11月以来の高水準を付けた。

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2023/09/21/07:11:12

米国株式市場は続落:米長期金利の上昇を嫌気した売り優勢に

NYダウは76.85ドル安の34440.88ドル、ナスダックは209.06ポイント安の13469.13ポイント取引で終了した。利上げ終了観測などに連れた金利の低下を好感し、寄り付き後は上昇した。政府機関閉鎖リスクが低下したことも買い材料となり続伸した。その後、連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利据え置きを決定したが、インフレの目標達成までの道のりは長いと追加利上げの可能性も除外しなかったため、金利上昇に連れ相場は下落に転じ、終盤にかけ下落幅を拡大し終了した。VIX指数は14.11から15.14へ上昇した。

 

NY外国為替市場:FOMC結果公表後はドル買い優勢に

ドル/円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前にポジション調整目的の売りが先行し、一時147.48円と日通し安値を付けたものの、FOMC結果公表後はドルを買い戻す動きが活発化した。取引終了間際には一時148.36円と昨年11月4日以来の高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)は19-20日に開いたFOMCで市場予想通りFFレートの誘導目標を5.25-5.50%に据え置くことを決めたと発表した。声明では景気認識を「堅調なペースで拡大している」と上方修正したうえで、2023年と24年の成長率見通しを引き上げた。また、政策金利見通し(ドット・チャート)では24年末の予想中央値を5.125%(前回4.625%)、25年末を3.875%(同3.375%)に引き上げた。FRBの金融引き締めが長期化するとの見方が改めて意識されると、米金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。なお、パウエルFRB議長はFOMC後の会見で「FRBは金利決定について慎重に進める」としながらも、「今後の決定はデータ次第」「経済活動は予想以上に好調」「適切であれば追加利上げの用意がある」などと語った。

 

ユーロ/ドルは、米長期金利の指標である米10年債利回りが4.31%台まで低下すると全般ドル売りが先行し、一時1.0737ドルと日通し高値を更新した。ただ、FOMCの決定が「タカ派的な据え置きだった」と受け止められると、米金利の上昇とともに一転ドル買いが広がった。市場では「FRBがタカ派色を強めた」との見方もあり、ドル買いを促した。5時過ぎには一時1.0650ドルと日通し安値を更新した。なお、米長期金利の指標である米10年債利回りは一時4.4070%前後と07年11月以来の高水準を付けたほか、金融政策の影響を受けやすい米2年債利回りは5.1758%前後と06年7月以来の高水準を記録した。

 

NY原油先物市場は続落:ドル高を嫌気した売り優勢に

NY原油先物市場は88.97ドル‐91.07ドルのレンジ相場となった。外国為替市場でドル安が進んだ場面では、割安感から92ドル付近まで上昇する場面があった。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)での決定が「タカ派的な据え置き」と捉えられ、ドルが急反発すると一転して売りが優勢となった。ロンドン市場の前半にかけて88.97ドルまで反落したが、米国市場の後半にかけて91.07ドルまで反発した。しかしながら、将来的な金利引き上げの可能性は高いことから、米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の結果判明後は売りが再び強まり、通常取引終了後の時間外取引で89.18ドルまで値を下げた。

 

NY金先物市場は5日続伸:FOMC会合後は売り強まる

NY金先物市場は1948.60‐1968.90ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前にドル安が進むと、ドル建てで取引される金に買いが入った。ただ、FOMC後にドルが一転上昇したため、時間外では上げ幅を急速に縮めた。アジア市場で1948.60ドルまで売られたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の結果判明前に1968.90ドルまで買われた。しかしながら、将来的な金利引き上げの可能性は高いことから、FOMC会合の結果判明後は売りが強まり、通常取引終了後の時間外取引で1951.30ドルまで下げている。

 

米国債券市場は続落:米金融引き締めの長期化観測から売り優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.08%高い(価格は下落)5.18%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い4.40%で終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定を受けて、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの観測が高まると売りが優勢となった。利回りは一時4.4070%前後と2007年11月以来の高水準を付けた。

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2023/09/20/06:52:37

米国株式市場は反落:インフレ再加速懸念を嫌気した売り優勢に

NYダウは106.57ドル安の34517.73ドル、ナスダックは32.05ポイント安の13678.19ポイントで取引を終了した。NY原油先物価格が続伸し年初来高値を更新したためインフレ再加速懸念が強まり、寄り付き後は下落した。その後も、長期金利の上昇も嫌気され売りに拍車がかかり続落した。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちで引き続き警戒感がくすぶり終日軟調に推移し終了した。VIX指数は14.00から14.11へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利の上昇でドル買い優勢

ドル/円は、米10年債利回りが一時4.3667%前後と2007年11月以来の高水準を記録すると円売り・ドル買いが優勢となった。アジア時間の高値147.89円を上抜けて一時147.92円と日通し高値を更新した。ただ、15日に付けた年初来高値147.95円がレジスタンスとして意識されるとやや伸び悩んだ。

 

ユーロ/ドルは、独長期金利の上昇などを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.0718ドルと日通し高値を更新した。19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にポジション調整目的の買いも入った。ただ、買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず長続きしなかった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると、1.0676ドル付近まで押し戻された。

 

NY原油先物市場は4日ぶりに反落:利益確定売りが優勢に

NY原油先物市場は90.31ドル‐92.43ドルのレンジ相場となった。足もとの相場上昇に対する利益確定売りが目立ったほか、対ユーロでドル高が進み、ドル建てで取引される原油の割高感が意識された面もあった。米国市場の前半にかけて92.43ドルまで一段高となったが、利益確定を狙った売りが増えたことによって反落した。需給ひっ迫の思惑は残されているものの、通常取引終了後の時間外取引で90.31ドルまで値を下げた。

 

NY金先物市場はほぼ変わらず:様子見ムード強く値動き鈍い

NY金先物市場は1950.90‐1958.90ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を明日に控えて全般様子見ムードが広がったため、値動きは鈍かった。米国市場の序盤にかけて1958.90ドルまで買われたが、米長期金利の上昇を意識した安全逃避的なドル買いが観測されており、1950.90ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引では主に1953ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は下落:インフレ懸念の高まりから売り優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.07%高い(価格は下落)5.10%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.06%高い4.36%で終了した。WTI原油先物価格が昨年11月以来10カ月ぶりの高値を更新すると、インフレ懸念の高まりを背景に債券売りが出た。利回りは一時4.3667%前後と2007年11月以来の高水準を付けた。「明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)がタカ派的な内容になる」との見方から売りが出た面もあった。

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