FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2021/03/25/07:58:27

米国株式市場は下落:増税計画を嫌気した売り優勢

NYダウは3.09ドル安の32420.06ドル、ナスダックは265.81ポイント安の12961.89ポイントで取引を終了した。ドイツが復活祭前後のロックダウン強化計画を撤回し欧州の回復遅延への懸念が後退したほか、原油価格の上昇が好感され、寄り付き後、上昇した。また、米国で新型コロナウイルスワクチン接種が進む中、経済活動正常化への期待から買いが先行。一時360ドル超上げた。しかし、イエレン長官がバイデン政権の増税計画を再確認したほか民主党内で保守寄り議員が増税計画支持を表明すると、引けにかけて、下落に転じた。セールスフォース・ドットコムやアップルなどハイテク株が売られ、指数を押し下げると引け間際にマイナスに転じた。VIX指数は20.30から21.20へ上昇した。

 

NY外国為替市場:感染第3波への懸念から総じてユーロ売り優勢

ユーロ/ドルは、欧州での新型コロナウイルス感染第3波への懸念に加えて、ワクチン接種の遅れが嫌気されてユーロ売りが出やすい地合いとなった。一時は360ドル超上昇したNYダウが下げに転じたことで、リスク回避のドル買いも入り1.1810ドルと昨年11月23日以来約4カ月ぶりの安値を付けた。メルケル独首相が前日に発表した4月の復活祭期間中のロックダウン(都市封鎖)強化について『一部を撤回する』考えを示すと、欧州経済への懸念がやや和らぎユーロ買い戻しを誘う場面もあったが、戻りは鈍かった。

 

ドル/円は、米10年債利回りが一時1.6489%前後まで上昇したことを受けて円売り・ドル買いが先行した。前日の高値108.87円を上抜けて一時108.95円まで上値を伸ばした。ただ、109.00-50円に観測されている売りオーダーに上値を抑えられると、伸び悩んだ。米10年債利回りが低下に転じたことも相場の重石となり、108.66円付近まで上値を切り下げた。もっとも、対ユーロなどでドル買いが進んだ影響を受けたため、下押しは限定的だった。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時92.61まで上昇し、約4カ月ぶりの高値を更新したあとも底堅く推移。ほぼ高値圏で引けた。なお、イエレン米財務長官は米上院銀行委員会で『米国内の銀行は配当や自社株買いが認められるほど健全』と述べ、コロナ禍からの回復に自信を示した。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長も経済見通しに関する質問に『今年はかなり力強い年になるというのが最も可能性の高いシナリオだ』と述べ、米経済に自信を示した。 

 

NY原油先物市場は大幅反発:スエズ運河の船舶航行に影響で買い優勢

NY原油先物市場は57.29ドル-61.34ドルのレンジ相場となった。エジプトのスエズ運河では23日に大型コンテナ船が座礁し、航路がふさがれていると報じられた。原油運搬にも支障が出るとの見方から供給不足への懸念が高まり、原油相場は買い戻しが一気に強まった。週間在庫統計の発表後に緩む場面はあったものの下値の堅さを確認するに止まり、再び上値を試す展開に。結局、前日比約6%高となる61ドル前半まで上げ幅を拡大した。なお米エネルギー省(EIA)が発表した週間石油在庫統計では、原油は191.2万バレルと5週連続の積み増しとなった。

 

NY金先物市場は反発:欧州の景気回復の遅延懸念から買い優勢

NY金先物市場は1722.30-1737.70ドルのレンジ相場となった。欧州では、新型コロナウイルス変異株の感染拡大やワクチン普及がなかなか進まないことで、景気回復の遅れに対する懸念が高まっている。リスク回避が意識されるなか、安全資産としての金に資金が向かった。ユーロ安が嫌気された場面もあったが、ニューヨーク市場の中盤にかけて米長期金利の低下を意識した買いが入っており、金先物は底堅い値動きとなった。

 

米国債券市場は3日続伸:好調な5年債入札を受け買い強まる

米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)1.61%で終了した。米経済活動の正常化が進むとの見方から債券売りが先行したものの、米国債への底堅い需要を示す5年債入札の結果を受けて債券買いが強まると持ち直した。

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2021/03/24/07:50:28

米国株式市場は下落:世界経済の正常化が遅れるとの懸念強まる

NYダウは308.05ドル安の32423.15ドル、ナスダックは149.84ポイント安の13227.70ポイントで取引を終了した。欧州で新型コロナウイルスが収束せずドイツがロックダウンを延長するなど、欧州では新型コロナウイルスの感染が再拡大しており、世界経済の正常化が遅れるとの懸念が強まった。上昇基調にあった金融や資本財など景気敏感株に利益確定の売りが出た。長期金利の低下にもかかわらず四半期末にかけたリバランスなども影響しハイテク株も下落した。また、 北朝鮮が短距離ミサイルを先週末に発射したとの報道を受けた地政学的リスク上昇への警戒感も強まり、下げ幅を拡大した。指数は一時370ドル超下げる場面があった。VIX指数は18.88から20.30へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避のドル買いがやや優勢

ユーロ/ドルは、欧州では新型コロナウイルスの感染が再拡大しておりユーロ売りが出やすい地合いだった。NYダウが一時370ドル超下落したこともリスク回避のドル買いを促し、前日の安値1.1872ドルを下抜けて1.1842ドルまで下げ幅を広げた。なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米下院金融サービス委員会で『我々は物価安定の責務に強くコミット』『インフレは今年、経済の回復とともに上昇すると予想』『行き過ぎた高インフレに対処する手段ある』『テーパリング(量的緩和の縮小)については開始のかなり前に知らせる』などと述べた。また、パウエル氏とともに議会証言に臨んだイエレン米財務長官は『税制の変更を検討する予定』『企業に打撃を与えるような政策は提案しない』などと語った。

 

 ドル/円は、欧州市場では一時108.37円まで売られる場面もあったが、NY市場では米国株安に伴うリスク回避のドル買いが優勢となり108.76円付近まで下げ渋った。もっとも、クロス円が下落した影響も受けたため、引けにかけては再び上値が重くなった。米10年債利回りが一時1.6136%前後まで低下したことも相場の重石となった。

 

カナダドルは一時買いが強まる場面があった。対米ドルでは一時1.2521カナダドル付近、対ユーロでは1.4857カナダドルの本日高値まで値を上げたほか、対円では86.83円付近まで買い戻された。カナダ銀行(BOC、カナダ中央銀行)が市場機能改善を理由に、1年前に導入した危機流動性プログラムを縮小すると表明したことを受けた。なお、国債購入プログラムの縮小開始時期については言及しなかった。もっとも、米国株安や原油先物価格の大幅下落を背景に、カナダドル買いの勢いは長続きしなかった。

 

NY原油先物市場は大幅下落:エネルギー需要減への懸念高まる

NY原油先物市場は57.25ドル-61.35ドルのレンジ相場となった。新型コロナウイルス感染の拡大抑制のため、ドイツではロックダウン(都市封鎖)が延長された。欧州でワクチン接種が遅れていることも経済正常化への期待感を後退させ、エネルギー需要減への懸念が高まるなかで原油売りが進んだ。また、欧米諸国と中国の対立を警戒してポジション調整的な売りが広がった。時間外から軟調だった原油先物は、為替のドル高も重しとなり一時57ドル前半まで大きく値を下げた。

 

NY金先物市場は続落:ドル高・ユーロ安を嫌気した売り

NY金先物市場は1722.70-1742.70ドルのレンジ相場となった。米長期金利の低下を眺めながら時間外では底堅く推移する場面もあった。ただ、為替相場でドル高が進むとドル建ての金に割高感がでて売り優勢となり、そのまま上値重く引けた。また、欧米諸国と中国の対立は長期化するとの見方が出ており、ポジション調整的な売りが再び広がった。

 

米国債券市場は続伸:世界経済の正常化が遅れる懸念から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%低い(価格は上昇)1.62%で終了した。欧州で新型コロナウイルスの感染が再拡大し、世界経済の正常化が遅れると懸念されたため、相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった。この日行われた2年債入札が堅調な需要を集めたことも相場の支援材料になった。 

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2021/03/22/03:01:49

米国株式市場はまちまち:SLRの打ち切りで銀行株中心に下落


NYダウは234.33ドル安の32627.97ドル、ナスダックは99.07ポイント高の13215.23ポイントで取引を終了した。アラスカ州で開催された米中外交トップ会談で、米中の対立が露呈し警戒感から寄り付き後に下落した。米連邦準備理事会(FRB)が米銀行の自己資本比率に影響する『補完的レバレッジ比率(SLR)』の特例措置を延長せず、予定通り3月末で終了すると発表すると、投融資への影響が警戒されて、ゴールドマン・サックスなど銀行株が下落した。『米当局はデビットカード決済を巡る反競争的行為の疑いでビザを調査している』と伝わり、同社株が6%超下落したことも相場の重石となった。一方、押し目からの買いにハイテクは持ち直し、ナスダック総合指数は堅調推移となった。VIX指数は21.58から20.95へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利のドル買いも引けにかけては持ち高調整

ドル/円は、欧州序盤に一時108.61円と日通し安値を付けたものの、米10年債利回りが1.74%台まで上昇すると買い戻しが優勢になった。米連邦準備理事会(FRB)が米銀行の自己資本比率に影響する『補完的レバレッジ比率(SLR)』の特例措置を延長せず、予定通り3月末で終了すると伝わると、米国債は売られ(金利は上昇)、米国株は金融株中心に売りが広がった。為替市場では米金利上昇に伴うドル買いや、米国株安に伴うリスク回避のドル買いが優勢となり、一時109.04円付近まで持ち直した。もっとも、NY中盤以降は週末を控えた持ち高調整の動きに終始し、108円台後半で値動きが鈍った。 

 

ユーロ/ドルは、欧州各国で新型コロナウイルスの感染が再拡大していることからユーロ売りが出やすい中、FRBがSLRの緩和措置を延長しないと発表すると米長期金利が上昇した。全般ドル買いが優勢となり、一時1.1874ドルと日通し安値を更新した。ただ、NYダウが下げ渋ったうえ、ナスダック総合が持ち直すとリスク回避のドル買いが後退した。米10年債利回りが上昇幅を縮めたこともあり、1.1912ドル付近まで下げ渋った。 

 

NY原油先物市場反発:週末の持ち高調整の買い優勢

NY原油先物市場は59.01ドル-61.80ドルのレンジ相場となった。昨日に7%超急落し、5日続落したことで、週末を控えた持ち高調整の買いが入った。ただ、欧州でコロナ感染が再拡大していることや、ワクチン供給をめぐって混乱も出ていることなどで、景気回復の遅れへの懸念を背景とした売りも入り、下方向への懸念は払しょくされていない。ロンドン市場で61.41ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて日中安値の59.01ドルまで反落した。しかしながら、ドル高一服を意識した押し目買いが観測されており、通常取引終了後の時間外取引で61.80ドルまで上昇した。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週末比9基増加の318基になった。

 

NY金先物市場は小幅高:インフレヘッジ目的の買い優勢

NY金先物市場は1727.10-1746.10ドルのレンジ相場となった。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を受けて早期の引き締め観測が後退したことが引き続き金の支えとなっている。また、景気回復に伴うインフレ警戒感も、インフレヘッジ目的の金の買いを後押しした。アジア市場で1727.10ドルまで売られたが株安を意識した買いが入ったことで下げ止まった。ニューヨーク市場の序盤にかけて再び伸び悩む展開となったが、通常取引終了時点にかけて持ち直し、通常取引終了後の時間外取引で1746.10ドルまで買われた。

 

米国債券市場は4日続落:銀行による国債売り懸念高まる

米国債券市場で長期ゾーンは4日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)1.72%で終了した。米連邦準備理事会(FRB)が米銀行の自己資本比率に影響する『補完的レバレッジ比率(SLR)』の特例措置を延長せず、予定通り3月末で終了すると発表すると、銀行による国債の売りが出るとの懸念が高まった。10年債利回りは一時1.7477%前後まで上昇する場面があった。 

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2021/03/19/07:42:46

米国株式市場は下落:米長期金利の上昇を嫌気した売り優勢に

NYダウは153.07ドル安の32862.30ドル、ナスダックは409.03ポイント安の13116.17ポイントで取引を終了した。米国とロシアの対立悪化、バイデン政権がより強硬な姿勢で臨むとされるアラスカ州での米中外交トップ会談を控えた地政学的リスクへの懸念に寄り付き後は下落した。しかし、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)金利見通しで、2023年末まで事実上のゼロ金利政策が続くとの予想が据え置かれると、金融緩和策が当面継続されるとの安心感が広がり、株式への買いが優勢となった。NYダウは一時210ドル超上昇し、取引時間中の史上最高値を更新した。ただ、米長期金利が1年2カ月ぶりの高水準に上昇したことで、相対的な割高感が意識されやすいハイテクなど高PER(株価収益率)銘柄を中心に売りが強まると、指数は下げに転じた。原油先物価格の急落で石油株が売られたことも指数の押し下げ要因になった。VIX指数は19.23から21.58へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇で一時ドル急騰

ユーロ/ドルは、米連邦準備理事会(FRB)が前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でゼロ金利政策を長期間続ける方針を示したことを受けて、欧州序盤には1.1989ドルまでユーロ高・ドル安が進んだ。ただ、米10年債利回りが一時1.7526%前後と昨年1月以来の高水準まで急騰すると、ドル全面高の様相となりユーロ/ドルにも売りが出て一時1.1906ドルと日通し安値を更新した。原油先物価格の急落や米国株の下落を背景に、リスク回避のドル買いも入った。カステックス仏首相はこの日、パリ地域のロックダウン(都市封鎖)を行うと発表した。同首相は16日に新型コロナウイルスの国内新規感染件数の7日平均が昨年11月20日以来初めて2万5000件を超えたと明らかにし、これにより同国は感染拡大第3波に入ったとの見解を示していた。 

 

ドル/円は、欧州市場では米長期金利の上昇に伴うドル買いが目立ったものの、NY市場では上値の重さが目立った。前週分の米新規失業保険申請件数や2月米景気先行指標総合指数が予想より弱い内容となったことが相場の重石となったほか、原油安を背景に資源国のクロス円が下落した影響を受け、一時108.82円付近まで下押しする場面があった。

 

カナダドルは、WTI原油先物相場が7%超急落したことを受けて、産油国通貨であるカナダドルに売りが出た。カナダドル円は一時86.89円と日通し安値を付けたほか、米ドルカナダドルは1.2527カナダドルまで米ドル高・カナダドル安が進んだ。

 

NY原油先物市場は5日続落:ドル高を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は58.28ドル-64.88ドルのレンジ相場となった。昨日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で原油在庫が4週連続の在庫積み増しとなり、石油製品在庫も予想外の積み増しとなったことが重石となる中、為替市場で米長期金利の上昇に伴いドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての原油は一本調子で下落した。欧州でコロナ感染が再拡大しているのも、原油の売りを後押しした。ニューヨーク市場の序盤にかけて64.88ドルまで買われたが、米長期金利の上昇やドル高を警戒して売りが急速に強まる展開となった。米国株式の反落も嫌気され、通常取引終了後の時間外取引で59ドルを下回り、一時58.28ドルまで一段安の展開となった。

 

NY金先物市場は小反発:米長期金利上昇とドル高を警戒で上値も限定的

NY金先物市場は1716.60-1754.20ドルのレンジ相場となった。昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を受けて早期の引き締め観測が後退し、金は買いが先行した。ただ、米長期金利の上昇に伴い為替市場でドル高が進み、ドル建ての金に売りも入り、上値は限られた。アジア市場で1754.20ドルまで買われたが、米長期金利の上昇を警戒した売りが次第に強まり、ニューヨーク市場の序盤にかけて1716.60ドルまで反落した。ただ、現行の金融緩和策は長期間維持される可能性が高いとの見方は変わらず、押し目買いも観測されており、通常取引終了後の時間外取引で1735.50ドルまで戻している。

 

米国債券市場は米景気回復基調が強まるとの観測から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%高い(価格は下落)1.71%で終了した。米追加経済対策や新型コロナワクチン普及で米景気の回復基調が強まるとの楽観が続き、相対的に安全資産とされる米国債には売りが継続した。10年債利回りは一時1.7526%前後と昨年1月以来約1年2カ月ぶりの高水準を付けた。市場では『米景気回復が進み、6月のFOMCでは利上げ時期が前倒しされるとの観測が根強く、債券売りを誘っている』との指摘があった。 

 

 

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2021/03/18/07:39:28

米国株式市場は上昇:早期の金融引き締めへの警戒感後退で買い

NYダウは289.42ドル高の33015.37ドル、ナスダックは53.64ポイント高の13525.20ポイントで取引を終了した。長期金利の上昇を受けて、景気循環株を中心に買いが広がり、ダウは寄り付き後に上昇した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。注目されていた米連邦公開市場委員会(FOMC)金利・経済見通しで『2023年末まで利上げがない』との見方が示されると、早期利上げ観測が後退し株式への買いが広がった。パウエルFRB議長が会見で『一時的にインフレ率が2%を超えたとしても利上げの要件を満たさない』『テーパリング議論を始める時ではない』『今後も必要な限り支援を続ける』と述べたことも好感された。また、長期金利の上昇が一段落したため、ナスダック総合指数は下落から上昇に転じた。VIX指数は19.79から19.23へ低下した。

 

NY外国為替市場:米FOMCの結果公表を受けドル失速

ユーロ/ドルは、米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見を前に様子見ムードが広がり、しばらくは1.1900ドルを挟んだもみ合いが続いていたが、FOMC結果公表後は全般ドル売りが優勢となった流れに沿って、一時1.1985ドルまで上値を伸ばした。FRBは16-17日に開いたFOMCで、市場予想通りFF金利の誘導目標を0.00-0.25%に据え置くことを全会一致で決定した。声明では経済活動と雇用について『回復ペースが穏やかになった後、最近は上向いてきた』と認識を引き上げた。インフレについては前回の『弱い需要と先の原油価格の下落は消費者物価の上昇を抑えている』との文言を削除したが、『引き続き2%を下回っている』と指摘した。なお、注目されていたFOMC参加者18人による経済・金利見通しでは、2023年までゼロ金利政策を維持する方針が改めて示された。米早期利上げ観測が後退したことで、一時は1.6868%前後と昨年1月以来約1年2カ月ぶりの高水準を付けていた米10年債利回りが1.61%台まで低下し、為替市場ではドル安が進んだ。パウエルFRB議長が会見で『全体的なインフレ率は2%の目標を下回っている』とし、『一時的にインフレ率が2%を超えたとしても利上げの要件を満たさない』『テーパリング議論を始める時ではない』との見解を示したこともドル売りを誘った。

 

ドル/円は、米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが先行し、一時109.32円まで上昇する場面があった。ただ、FOMC後は全般ドル売りが優勢となった影響を受けて、一時本日安値となる108.70円まで値を下げた。FOMC見通しでは21年経済成長率が大幅に上方修正されたものの、政策金利については23年末までゼロ金利政策が維持されるとの見通しが示された。市場では景気回復の加速を背景に『23年に1回の利上げに踏み切る』との見方が増えていただけに、米金利の低下とともにドル売りで反応した。 

 

NY原油先物市場は4日続落:需給不均衡懸念からやや売り優勢

NY原油先物市場は63.64ドル-65.40ドルのレンジ相場となった。米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で、原油在庫は239.6万バレルの積み増しと市場予想ほど増加しなかったが、4週連続の在庫積み増しとなり、ガソリン在庫は減少予想に反して47.2万バレルの積み増しとなった。需給不均衡懸念が高まり、一時63.60ドルまで下落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を受けて全般ドル売りが進み、引けにかけては買い戻しが入った。アジア市場で65.40ドルまで買われたが、利食い売りが強まり、まもなく反落。ニューヨーク市場で63.64ドルまで下落したが、押し目買いが入ったことで下げ幅は縮小した。米金融緩和策の長期継続が予想されたことで通常取引終了後の時間外取引では、一時64.79ドルまで戻す場面もあった。

 

NY金先物市場は3日ぶりに反落:米FOMCの結果後は買い戻し

NY金先物市場は1722.00-1750.60ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、様子見ムードが強かったが、米長期金利の大幅上昇を背景にドル高が進み、ドル建ての金に割高感が生じたことが上値を圧迫した。FOMC結果公表を受けて早期の引き締め観測が後退し、為替相場ではドル売りが優勢となり、金に買い戻しが入った。米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の結果判明を控え、ニューヨーク市場の序盤にかけて1722.00ドルまで売られた。しかしながら、現行の金融緩和策は長期間維持される可能性が高いとの見方が広がり、代替資産としての金の需要は増加した。通常取引終了後の時間外取引で1750.60ドルまで上昇した。

 

米国債券市場は続落:米FOMCの結果を受け下げ幅縮小

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)1.64%で終了した。米追加経済対策や新型コロナワクチン普及で米景気の回復基調が強まるとの楽観が続き、相対的に安全資産とされる米国債には売りが先行した。10年債利回りは一時1.6868%前後と昨年1月以来約1年2カ月ぶりの高水準を付けた。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて米早期利上げ観測が後退すると買い戻し(金利は低下)が優勢となり、下げ幅を縮めた。 

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