明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
本年もみなさまの投資に参考になるようなコメントを執筆していきますので、
ご愛顧のほどをお願い致します。
新年から中国の景況感悪化や米国の政府機関の一部閉鎖問題に打開策が
見出せない状況となり、リスク回避的な動きのスタートとなりました。
また、アップルが2日に第1四半期の売上高見通しを従来の913億ドルから
840億ドル程度に下方修正を発表するなど、リスク回避の動きが強まりそうです。
3日の早朝から世界的な景気減速懸念を背景としたリスク回避の円買いの流れが継続し、為替市場では急激な円高傾向が強まっています。
今年も昨年以上にボラティリティの高い相場になる可能性が高そうですので、
資金管理には気をつけてください。
米蔵
本年1年間ご愛読頂きまして、本当にありがとうございました。
今年は非常にボラテッィリティの高い1年となり難しい市場環境でした。
来年は亥年となり猪突猛進のごとくトレンドを形成して欲しいものです。
来年も投資家のみなさまのお役に立てられるようコメントを書いてまいりますので、
どうかご愛顧のほどを宜しくお願い致します。
米倉教公
★日経225に日足では、本日大納会を迎えたが引けにかけて意図的な戻り基調となり、辛うじて2万円台で終了した。心理的には1万9000円台で終了するのと、2万円台で終了するのでは大きな違いがあることから、見えざる手が動いたものと思われる。
昨日のロウソク足に対して上値切り下げ・下値切り上げの『はらみ線』で終了したことから、大発会で27日の高値20,211.57円を上抜けするのか、それとも安値19,701.76円を下抜けかが注目点となる。
5日SMA(赤線)の19,748円を上抜けして終了したことで短期的には戻り基調が継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は売られ過ぎから%Kが%Dを上抜けしており、戻り基調で終了したことを示している。
米国株は本日を含め4営業日あることから、日経225が上下に窓明けとなる可能性が高い。どちらに放れるかは『神のみぞ知る』こととなるが、本年同様に窓明け陽線が理想となる。
★トルコリラ/円の取引をする上で参考になるのが週足線である。17年10月27日週に13週SMA(赤線)が26週SMA(青線)と52週SMA(緑線)を下抜けしてから13週SMAが中心となり26週SMAがレジスタンスとなり下落基調が続いていた。
ただ、8月17日週をボトムとして緩やかに戻り基調となりレジスタンスとして意識されていた13週SMAと26週SMAを上抜ける展開となり上昇基調が継続している。
その後、12月7日週を高値となり上値が重くなっているが、13週SMAの20.58円と26週SMAがサポートとなっているため、上昇基調は継続している。また、13週SMAが26週SMAを上抜けるゴールデンクロスしていることも上昇基調を示している。
しかし、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では買われ過ぎ域から%Kが%Dを下抜け両線とも下向きとなってきた。買い方が心配になる点であるが、ストキャスティクスはトレンド発生時には、押し目買いダマシの下落となることがある。現在はトレンドが出ていることから、押し目買いの動きとなる可能性がある。
8月17日週と8月31日週の安値を結んだトレンドラインを下抜けしている。そのため、買い方からの利益確定や新規の売りが入りやすい環境にある。
13週SMAと26週SMAを維持しているうちは上昇トレンドの中の下落調整局面となっている。ただし、このサポートを下抜けすると、再びレジスタンスとして意識されやすく、トレンドの反転となる可能性もある。そのため、現在は下落調整が終了するのか、それともトレンドの転換なのかを見極める状況となっている。
★12月27日(木)の米国3市場は、NYダウ:260.37ドル高の23,138.82ドル、S&P500:21.13ポイント高の2,488.83ポイント、NASDAQ:25.14ポイント高の6,579.49と、3株価指数とも上昇となった。一方、米長期金利は前日比低下し2.773%と再び2.80%台を割り込んだ。『26日付けPERと株価から逆算』して27日付け予想PER計算すると、NYダウ:14.99倍、S&P500:15.71倍、NASDAQ:21.51倍と3株価指数ともに上昇した。このPERを基に27日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.898%、S&P500:▲3.592%、NASDAQ:▲1.876%と、NYダウとS&P500はイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)となった。ただ、NASDAQはわずかにイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)となった。米長期金利が大きく低下したことでNASDAQのイールドスプレッドが拡大した。株価が上昇しても米長期金利の低下が大きいとイールドスプレッドが拡大することもある。
NYダウの年初来底値時のイールドスプレッドを参考にする。4月2日に付けた年初来安値時のNYダウ:▲3.579%、S&P500:▲3.145%、NASDAQ:▲1.640%や、2月9日の反転時となったNYダウ:▲3.300%、S&P500:▲2.756%、NASDAQ:▲1.313%だった。
27日(木)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.942%⇒▲3.898%となり、小幅に縮小した。NYダウは一時610ドル超下落していたものの、引けにかけて2時間で260ドル超の上昇で終了した。市場では『年金の買いが継続的に入った』との声が聞かれた。26-27日の二日間で1,346.62ドル上昇したことで、イールドスプレッドは大きく縮小したが、4月2日や2月9日の安値圏でのイールドスプレッドと比較すると拡大しており、割安感が残っている。
S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.612%⇒▲3.592%となり、連日4月2日及び2月9日のイールドスプレッドを上回っていることから、S&P500もまだ割安感が残っている。
NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.860%⇒▲1.876%となり、連日2月9日と4月2日のイールドスプレッドを上回っていることから、NASDAQもまだ割安感が残っている。米3指数の中ではNASDQ指数だけがイールドスプレッドが拡大した。これは上昇幅が小幅だったことに対して、米長期金利の低下が大きかったことから、拡大する結果となった。
3株価指数ともNY市場では大幅下落していたことから、リスク回避の米債券買い(金利は低下)したことで、株価に割安感が再燃していた。ただ、引け2時間でプラス圏に上昇したことでイールドスプレッドが縮小したものの、米10年物国債金利に対して割安感は残っている。しかし、世界的な景気減速懸念が根強く、米中貿易摩擦も強まりかねない状況となっている。また、NY市場では、政府機関閉鎖が長期化する可能性が強まっていることも警戒されている。そのため、割安感だけで一旦下げ止まったとしても、戻り売りに押されやすい地合いが続きやすい。VIX指数が30.07か29.96まで低下し30を下回ってきているが、VIX指数が20を下回るまでは再び上昇する可能性があるので注意が必要。VIX指数が徐々に低下してくるようなら、米国株式市場も落ち着いてくる。
2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.548%、S&P500:3.740%、ナスダック:2.150%に徐々に近づいており、一旦は下げ止まりの節目となりやすい。
※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。
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