FITS エコノミックレポート

NYダウ史上高値からの下落の目安をチェック!

2019/08/02/13:37:43

 

★誰よりも株価の動向を意識しているトランプ大統領であるが、史上最高値を付けた7月16日の27,398.68ドルに対しての下落幅を見ながら硬軟政策が繰り広げられる。

今までの経験則からでは、最高値から5%以内にある時は、非常に横暴な言動が出やすい。そして、10%下落するまではその言動が継続する。

しかし、高値から10%以上下落すると、トランプ政権内から株式市場が好感するような発言が出始める。そして、15%以上下落すると強硬だった言動から軟膏姿勢へと変わる。

何故なら、高値から20%以上下落すると、上昇トレンドから下落トレンドへとトレンドが反転していしまい、回復させるには時間とそれなりの政策が必要になるからである。

そのため、常に史上最高値からの下落率を見ながらトランプ政権が運営されている。

 

現在史上高値を付けた7月16日から8月1日現在約2.98%の下落となっており、トランプ大統領にとっては横暴な振る舞いをしても安全価格帯にある。26,000ドル割れになってくると徐々に慎重な言動に変わり、24,658ドルを割れてくるとトランプ政権内から株価にとってフォロー発言が増えてくると思われる。高値圏にあることから、10%と言っても2,700ドル以上の下落となる。

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東京白金の日足では25日SMAの攻防の節目!

2019/08/02/12:28:53

 

★東京白金の日足では、各SMAを下抜けしたが、25日SMA(青線)がサポートとなり下げ止まる展開となっている。5日SMA(赤線)が下向きとなり10日SMA(黄線)がレジスタンスとなっていることから、短期的には下落基調となっている。また、5日SMAが10日SMAを下抜けるデッドクロスしてくると下押しバイアスが強まる。

6月18日安値2,774円を起点として6月24日安値2,791円を結ぶトレンドライン(S1)では何度もサポートラインとなっていることから、S1は有効なトレンドラインとして定義される。そのため、現状ではS1を上回っていることから、上昇基調は継続していると判断される。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、高水準から%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなってきていることから、下押しバイアスが強まってきている。

まとめると、25日SMAがサポートラインとして意識さる攻防となっており、このまま下抜けするのか、それとも反転するのかが注目される。25日SMA下抜けしてもS1を下抜けするまでは上昇基調は継続しており、下ヒゲで反転回復する可能性も残る。短期敵意は5日SAMが下向きとなっているものの、10日SAMとデッドクロスしていないことから、反転回復するようなら、再び上昇基調に戻る可能性もある。そのため、投資判断とすれば『様子見』となる。相場の節目にあるので注意深く見ていく段階となっている。

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イールドスプレッドで8月2日の米国株市場を先取り!

2019/08/02/09:58:59

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.351%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・7月31日:▲3.548%⇒8月1日予想▲3.726%

 

8月1日はNYダウは大幅下落したうえ、米長期金利も大幅に低下したことで、イールドスプレッドは前日比で大幅に拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.351%から▲0.625%スプレッドがかい離していることや、19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.500%や直近の大底となった19年6月3日4.038%から▲0.312%とスプレッドがかい離していることで売られ過ぎ過熱感は現状出ていない。

NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。また、米長期金利も大幅に低下したことで、イールドスプレッドは前日比で大幅に拡大した。米国債に対してNYダウが前日比で割安となった。米国債を買うよりNYダウを買った方が良いということになる。そのため、NYダウが買われやすく米国債券に売りが入りやすい。今後も、米長期金利の動向が重要ポイント。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.653%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%

・7月31日:▲3.439%⇒8月1日予想▲3.609%

 

S&P500が下落しうえ、米長期金利も大幅に低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.653%から▲0.044%とスプレッドがかい離している。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して▲0.260%とスプレッドがかい離していることや、19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.272%かい離している。S&P500も割高・割安感は出ていない。ただ、S&P500高が継続し米長期金利が上昇してくるようなら急速に割高感が出るので注意が必要となる。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.154%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%

・7月31日:▲1.869%⇒8月1日予想▲2.019%

 

NASDAQは下落したうえ、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドが前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.154%から▲0.135%とスプレッドかい離している。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.160%とスプレッドがかい離していることや、19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して▲0.309%とスプレッドかい離している。

NASDAQは高値圏に位置しているものの、18年12月3日の天井となったスプレッドからかい離しており、特段過熱感は無い状態となっている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数ともイールドスプレッドは、連日前日比で大幅に拡大する動きとなった。現在は三指数とも割安感も割高感もない水準で推移している。米国株安・米長期金利の低下継続するようなら、近日中に米国株に割安感が出てくる。ただ、FRBの早期利下げ期待が後退して米長期金利が上昇してくると、イールドスプレッドが縮小傾向となり米国株に割高感が出始める。トランプ大統領がFRBに利下げを強要するのは、米長期金利が低下すると米国株が上昇してもイールドスプレッドの縮小が抑えられるからである。

FOMCでの利下げは市場の予想通りの0.25%となったが、パウエル米FRB議長のタカ派発言を受け9月の利下げ観測が後退したことで、アジア市場から時間外の米長期金利が上昇している。米長期金利が上昇基調を強めると、米国株に割高感が生じてくるので注意が必要となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では雲の上限がレジスタンスに!

2019/08/02/08:50:40

 

★7月26日以降の東京金60分足では、行って来い相場となった。一時4,870円まで下落したが、そこらから反転して雲の上限まで戻り基調となった。ただ、雲の上限がレジスタンスとして意識され上値を押さえる展開となった。寄付き後に雲を上抜け出来るかが注目される。

 

NY金先物市場は1412.10-1458.20ドルのレンジ相場となった。為替市場でユーロなど主要通貨に対してドル高が先行したことで、ドル建ての金価格に割高感が生じ、押し下げ要因となった。しかし取引時間序盤以降は、弱い7月米ISM製造業景気指数や6月米建設支出を受けたドル軟化が、金相場の下げ渋りにつながった。また、トランプ大統領が3000億ドル相当の中国製品に対し10%の制裁関税を課す(9月1日より発動)と発表したことを受けて、時間外取引で1458.20ドルまで上昇した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯まで戻ってきたものの、買い方からの『やれやれ売り』に一旦上値を押さえられた。寄付き後上抜け出来ると、再び上値を試す展開となりやすい。一方で、下押し場合は上値の重さが意識される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からMACDがシグナルとゴールデンクロスして、かい離幅を広げながら両線とも上向きとなっていることから、勢いの強い上昇基調となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きを維持していることから、やや過熱感は出てきているものの上昇基調が継続している。

 

東京金の日足では、一時25日SMAの4,907円を下抜けしたことから、反落地合いとなった。しかし、長い下ヒゲを伴って回復基調となり5日SMAと10日SMAを上抜けしたことで、再び上昇基調となってきた。NY金も一旦下落基調となったものの、トランプ大統領の第4弾の中国への追加関税発表を受けて、米長期金利の低下に伴い買いが強まった。再び上昇基調を強めている。為替市場では米長期金利が急低下したことや、リスク回避の動きが加速したことで、円高・ドル安基調となり前日から約2円の円高となっている。そのため東京金の重石となりやすいが、それ以上にNY金の上昇基調が強い。

本日の注目点は、昨日からの流れを引き継ぎ上昇するようなら、前日高値4,989円を上抜け出来るかが焦点となる。また、5日SMAの4,954円、10日SMAの4,942円を維持できるかも注目される。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 リスク回避による米長期金利低下でドル安全開!

2019/08/02/07:47:35

 

★欧州市場朝方の取引では、追加利下げ観測が後退したことを受けたドル高の流れが持続する中、ドル/円は上げ渋った。欧州株は高安まちまちで取引を開始した。欧州市場では、戻り売りに押されてドルが伸び悩み109.00円近辺で下押しした。その後、欧州株は全面高、NYダウ先物も上昇したが、米長期金利が2.03%台に低下したことでドル売りが優勢となった。米長期金利が2.0%台まで低下したことや、クロス円の売りに押され東京時間の上げ幅を全て削る動きとなった。

 

米7月ISM製造業景気指数が51.2と予想を下回り、米6月建設支出が前月比1.3%減と予想の前月比0.3%増に反して減少すると円買い・ドル売りが活発化した。節目の108.00円がサポートとして意識されたことや、NYダウが一時300ドル超上昇するなど、米国株が堅調に推移したことも相場の下支え要因となった。トランプ米大統領は3000億ドル規模の中国製品に10%の追加関税を発動すると発表したことで、NYダウは下落に転じ、米長期金利は1.89%まで低下し、リスク回避の動きが加速した。米長期金利が一時1.874%前後まで急低下し、300ドル超上昇していたNYダウが下げに転じ、310ドル超下落したことも円買い・ドル売りを促した。

 

★欧米主要経済指標

・英・7月製造業PMI:48.0(予想:47.6、6月:48.0)

・米・先週分新規失業保険申請件数:21.5万件(予想:21.4万件、前回:20.7万件←20.6万件)
・米・失業保険継続受給者数:169.9万人(予想:167.4万人、前回:167.7万人←167.6万人)
・米・7月ISM製造業景況指数:51.2(予想:52.0、6月:51.7)
・米・6月建設支出:前月比-1.3%(予想:+0.3%、5月:-0.5%←-0.8%)
・米・7月製造業PMI改定値:50.4(予想:50.1、速報値:50.0)

 

★欧米市場のポイント

・107.18-109.19円のレンジ相場

・英中銀は政策金利を現行の0.75%に据え置きを決定

・米7月ISM製造業景気指数と6月建設支出は予想を下回る

・トランプ大統領が中国に対して追加関税を発動

・米国債金利は一時1.874%前後と16年11月上旬以来の水準

・VIX指数は16.12から17.87へ上昇

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