FITS エコノミックレポート

東京金60分足では三角持ち合いを形成!

2020/04/20/04:50:10

 

★4月13日以降の東京金60分足では、引けにかけて三角持ち合いを形成した。週明け上下どちらかに放れる可能性が高まっている。弱気相場からやや持ち直す展開となっている。週明け一目均衡表の雲のネジレが正午前後にありトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。120時間SMA(赤線)が緩やかに低下してきたことで、上昇の勢いは鈍化傾向にある。

 

NY金先物市場は3日続落した。トランプ米大統領が新型コロナの感染拡大で制限していた経済活動を、感染が少ない地域から再開することを認める指針を発表し、経済活動の再開期待が高まったことや、ウイルス治療薬の開発をめぐって楽観的な観測が浮上したことでリスクオフムードが後退し、安全資産の金は週末のこの日も利益確定売りが続いた。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯から100円超かい離してきたことから、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが入りやすく下押し圧力となりやすい。一方で、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が入り上値の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方から緩やかに上向きとなりシグナルとゴールデンクロス寸前となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、徐々に下値を切り上げ%DがSlow%Dをわずかに上抜けしてきており、緩やかながらも戻り基調となってきている。

 

東京金の日足では、下向きになってきた5日SMAの5,888円や10日SMAの5,845円を下抜けしてきたことで下押しバイアスが強まっている。また、3月17日安値4,876円を起点として4月2日安値5,367円を結んだトレンドラインを下抜けしてきたこともトレンドの変化となっている。下値では25日SMAの5,609円がサポートとなりやすい。NY金も利益確定売りが継続する展開となっている。米景気先行き不透明感が根強いものの、トランプ米大統領が経済活動の再開を認めたことや、米FRBが国債購入を減額すると発表したことで米長期金利が上昇した。今後売られやすい展開となりやすい。為替市場では、ドルの上値が重くなってきており、東京金の上値を抑える展開となっている。

本日の注目点では、東京金のトレンド転換となる可能性があるので注意が必要となる。早々に5日SMAや10日SMAを回復出来るかが焦点となる。明確に下落調整となると25日SMAまでの下落が視界に入る。

カテゴリー: ホットニュース

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ドルの上値の重さが意識される展開!

2020/04/20/04:30:40

 

★欧州市場序盤の取引では、NY原油先物が一時18ドル近辺に急落となったことを受け、株高も一服となる中、ドル買い・円買いの動きが優勢となった。ドルが全面高で推移していることでドルが下支えられる一方で、クロス円での円高に戻りを圧迫され、107.80円を中心にしたもみ合い商状を継続した。欧州市場で米長期金利が下げ渋りで全面的にドル買いに振れ107.90円台に浮上したが、ユーロ/ドルなどの下落が一服したことに伴って伸び悩む展開となった。

 

WTI原油先物が17ドル台半ばまで下落したものの、ドル買いの反応は見られず、全般にドル売りが強まった流れに沿った。NYダウ先物の上昇にもかかわらず、弱い経済指標を織り込み米長期金利が0.69%から0.62%へ低下したことで、ドル売りが継続した。ただ、前日の安値107.17円が目先サポートとして意識されると下げ止まり展開となった。NY序盤のドル売りが一服すると、107.65円近辺まで持ち直したが、買いも続かず107円半ばで小動きとなった。新規の材料が乏しく、週末要因も加わり値動きが鈍かった。その後、米FRBが国債購入ペースを従来の1日300億ドルから、1日150億ドルへ削減したのとの報道を受け米長期金利が上昇したことでドル買いが優勢となった。引けにかけては、107円半ばのこう着相場が続いた。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・3月消費者物価指数改定値:前年比+0.7%(予想:+0.7%、速報値:+0.7%)
・ユーロ圏・3月消費者物価コア指数改定値:前年比+1.0%(予想:+1.0%、速報値:+1.0%)

 

・米・3月景気先行指数:前月比‐6.7%(予想:-7.2%、2月:‐0.2%←+0.1%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は107.25-92円のレンジ

・WTI原油先物相場が急落でリスク回避のドル買い

・ウイルス治療薬の開発をめぐって楽観的な観測が浮上

・米FRBの国債購入ペース減額報道を受けドル買い

・VIX指数は40.11から38.15へ低下

カテゴリー: ホットニュース

年初から東京金・銀・白金を比較すると金の独り勝ち!

2020/04/17/12:10:56

 

★1月6日を100として東京金(赤線)、銀(青線)、白金(緑線)の価格高校を比較してい見ると、金の独り勝ちとなっている。ただ、高値圏で推移しているものの、年初からみると思ったほどのパフォーマンスでもない。

東京銀と白金は年初から比べると含み損が発生しており、決して良いパフォーマンスにはなっていない。特に東京白金のパフォーマンスは他の貴金属と比べて見劣りする展開となっている。

東京銀と東京白金は戻り基調となっているが、やや上値が重くなる展開となっている。

東京金は3月17日の92.12が下限となり、4月17日現在107.71と年初来プラス圏となっている。東京銀と東京白金は3月19日の65.58と63.61がボトムとなり、4月17日現在83.02と76.69となっている。

東京白金の戻り切れていないことから、3貴金属では出遅れ感が著しいことになる。そのため、東京白金の戻り期待が一番大きい。

ただし、新型コロナウイルス感染拡大の影響から自動車販売が著しく減少していることから、工業用としてのニーズが極端に減退している。そのため、ウイルスの感染拡大が終息するような動きにならないと、戻り上値も限定的となりやすい。

 

カテゴリー: ホットニュース

有事のドル買い圧力低下すれば日米金利差から円高基調!

2020/04/17/11:00:57

 

★基本的には日米金利差が縮小傾向となれば円高・ドル安になりやすい。一方で日米金利差が拡大すれば円安・ドル高になりやすい。

昨年後半から徐々に日米金利差は縮小傾向になったが、ドル/円は円安・ドル高の傾向が強まっていた。

そして、2月に入ると急速に円安基調となり2月20日には112円台前半まで円安基調が強まった。その直後から急速に日米金利差縮小とともに、ドルが失速した。

日米金利差が縮小する一方で、『有事のドル買い』が入り再び円安・ドル高基調となった。

日米金利差が低位で落ち着くと、為替市場でも徐々にボラティリティが縮小してきている。

現在は新型コロナウイルスの感染拡大から『有事のドル買い』で高止まりしている。しかし、基本的には日米金利差が縮小していることや、米FRBが無制限のドルの貸出を実行していることから、円高基調に進みやすい地合いとなっている。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで4月17日の米国株市場を先取り!

2020/04/17/08:49:06

 

NY株式市場では、三指数は全て上昇する展開となったものの、米長期金利が低下したことで、イールドスプレッドは前日比でNYダウは拡大(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割安)した一方で、S&P500とNASDAQ指数は縮小した。三指数のイールドスプレッドはまちまちとなったものの三指数ともに割安感は残っている。ただ、このところの戻り基調で過度は割安感は払しょくしてきている。景気先行きへの懸念が株価の上値を抑えた。クオモNY州知事が『NY州は行動制限を5月15日まで延長する』との見解を示したことも嫌気された。ただ、ネットフリックスやアマゾン・ドット・コムなどハイテク株への物色が支えとなり、取引終了間際に持ち直した。 引けにかけて、トランプ政権による経済活動再開の指針発表を期待した買いが強まり上昇する展開となった今週から始まる13月期の米企業決算発表も多くあり、今後も内容次第では乱高下しやすいので注意が必要となる。

 

今回のリスク回避の動きは新型コロナウイルスの感染拡大や原油急落にある。そのため、利下げや量的緩和、財政政策などを実施しても市場の不安は一時的なものになりやすい。まずは、感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチンが開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続く。また、景気後退は避けられないほか、どの程度速やかに救済資金が消費者や企業に供給されるかなどに不透明感もあるため、一方的な戻りにもなり難い。VIX指数は40.84から40.11へ低下した。VIX指数が落ち着いてきており、一時の過度なリスク回避の動きは後退してきている。ただ、まだVIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。今後の米経済指標は悪化の一途となることから、経済指標発表時の動きには注意が必要となる。

 

NYダウは、緩やかに上向きの5SMA23,620ドルをわずかに下抜けレジスタンスとして意識されている。早々に5SMAを上抜け回復出来るようなら、戻り基調が継続する。一方で、下向きになると、短期的に下落調整となりやすい。5SMA10SMA25SMA21,767ドルを上抜けするゴールデンクロスする展開となってい25SMAが再びわずかながら下向きとなってきており、不安定な市場動向となっている。212日高値29,569ドルと323日安値18,2ドルの半値戻し23,891ドルをわずかに下抜けしている。半値戻しが意識されている。現在は、リスク回避の動きが強くネガティブな材料に強く反応しやすい地合いとなっている。一方、好材料が出てくると、割安感が強いだけに一気に上昇基調となり上下に大きく振れやすい地合いが継続している。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P5003.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P5003.8%~4.0%台、NASDAQ2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.645%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048

                20/01/17‐▲3.018

NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%20/3/23-6.017%

NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

415日:▲4.135416日:予想▲4.147

 

4月16日のNYダウが小幅反発した一方で、米長期金利が低下したもののイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.645%から▲0.498%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.079%から下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を+0.045%上回っている。20年2月28日の大底▲4.541%から▲0.394%下回った。20年3月23日の6.017%から▲1.870%下回った。週次新規失業保険申請件数の増加が続き、経済封鎖以降の4週間で2200万件に達したほかニューヨークに続いて最新4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が過去最大の落ち込みを見せ、景気先行きへの懸念が株価の上値を抑えた。クオモNY州知事が『NY州は行動制限を5月15日まで延長する』との見解を示したことも嫌気された。ただ、ネットフリックスやアマゾン・ドット・コムなどハイテク株への物色が支えとなり、取引終了間際に持ち直した。 引けにかけて、トランプ政権による経済活動再開の指針発表を期待した買いが強まり上昇する展開となったVIX指数は40.84から40.11へ低下した。

 

10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲4.080%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%19/8/5-▲4.002%

                19/8/15-▲4.179%20/2/28-4.499

               20/3/23-▲6.222%

415日:▲4.293416日予想▲4.283

 

S&P500は上昇した一方で、米長期金利は低下したがイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.080%から+0.203%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を+0.414%上回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を+0.281%上回った。19年8月15日の▲4.179%を+0.104%上回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲0.216%下回った。20年3月23日の6.222%から▲1.939%下回った。

 

10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.681%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%19/8/15-▲2.383%

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094

415日:▲2.923416日予想▲2.883

 

NASDAQは上昇した一方で、米長期金利が低下したもののイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.681%から+0.202%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.704%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.500%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.385%上回った。20年2月28日の大底2.803%から+0.080%上回った。20年3月16日の▲4.094%から▲1.211%下回った。

 

NASDAQが上昇した一方で、米長期金利は低下したがイールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。過去のイールドスプレッド上回っていることで、割安感は残っている。しかし、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、引き続き急速な戻り基調となりやすい。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が全てが上昇したものの、米長期金利が低下したことで三指数は前日比でまちまちの動きとなった。 今後も新型コロナウイルスによる景気後退懸念が根強いことから、先行き経済指標に株価や米長期債金利が上下に振れる展開が予想される。ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続いている。米国企業の1-3月期決算結果への警戒感も強いため、決算内容次第で上下に振れやすいので注意が必要となる。

 

PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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