★メキシコペソ/円の日足では、4月6日安値4.207円が底値となり、戻り基調が継続している。5日SMA(赤線)と10日SMA(黄線)を上抜けとともに、5日SMAが10日SMAを上抜けるゴールデンクロスしている。
ただ、下向きとなっている25日SMA(青線)がレジスタンスとして意識され、上値を抑える展開となっていたが俄かに上抜けしてきた。
下から5日SMAがサポートラインとして意識され押し上げるかが注目される。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も、%DがSlow%Dを上抜け両線ともかい離幅を広げながら上向きとなっていることから、上昇の勢いが強いことを示している。
フォーメーション的には、ダブルボトムのような形になっているものの、下値を切り下げる形となっていることから、逆三尊底の形となる可能性もあり、再び下落基調となりやすい。その際は、4月6日の下値を切り上げる展開となると、強い逆三尊底となりやすい。
まとめると、戻り基調は継続しているものの、25日SMAを明確に上抜け出来るかが焦点となる。また、3月27日高値ダブルボトムのネックラインとなる4.793円も一旦の上値目途となりやすい。まずは25日SMAを上抜けできるのか押し戻さされるのか見極める必要がある。
★NY金の動向に偏重の兆しがうかがえる。米国先物市場のCFTC投機ネットでは、ネットの買い残高が増加傾向が強まればNY金価格は上昇しやすい。一方で投機筋のネット買い残高が減少傾向が強まればNY金価格は下落しやすいというのが、一般的な金市場での動向であった。
しかし、投機筋のネット買い残高は、2月18日付の353,649枚がピークなり、減少傾向が強まり直近4月7日付では248,942枚まで減少傾向が続いている。
NY金先物市場では、3月3日週から3月17日週までは、投機筋の売り手仕舞いにより暴落的な動きとなった。この時は、投機筋の買い残高の減少とともに下落していることから、教科書的な下落基調となった。
しかし、3月17日週の1,484.6ドルが底値となり急上昇する展開となったが、投機筋の買い残高は減少が続いている。
投機筋の手仕舞いが続いている一方で、NY金価格は上昇基調となっている。そのため、実需筋の買いが強まっている可能性が高い。
米国の大規模な支援策や米FRBの無制限によるドル資金貸付を示しめしていることで、先行きのインフレ懸念やドル下落に伴う商品高が連想されることから、実需筋から買いが強まった可能性がある。
東京金もNY金に連れる形で上昇基調を強めている。
NY金は教科書通りの動きから離脱している。そのため、投機筋の買い残高の減少から売り建てするのはリスクが高くなる。教科書通りに動かない時は思わぬ落とし穴があるので注意したい。
★4月6日以降の東京金60分足では、欧米市場がグッドフライデーの祝日のため動意薄く、24時間SMA(緑線)がサポートとなり小幅な値動きとなった。雲のネジレがあったものの、相場の節目にならなかった。
価格帯別出来高では、下値に出来高の多い価格帯があることで上値が重くなると買い方からの利益確定売りが入りやすい。そのため、高値圏で出来高が膨らむかが注目される。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルとデッドクロスしているものの、ゼロラインの上方に位置していることで上昇基調は継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、短期的にはかなり過熱感が出ており、調性的な下落となりやすい。
東京金の日足では、上向きの5日SMAの上方に位置していることから、短期的な上昇基調は維持している。2月25日の直近高値5,913円が視界に入ってきており、週明けに上値トライとなるかが注目される。ただ、短期的には過熱感もでてきており、高値更新後は一旦の利食い売りも入りやすい。為替市場では、週末はグッドフライデーで欧米市場が休場だっとこともあり、108.40円前後で動意なく推移した。米FRBの無制限のドル貸出など徐々にドルの余剰感が出てきており、ドル/円の上値も重くなってきている。
週明けの注目点は、過熱感はあるものの短期的には上昇基調にあることから、2月25日の高値を更新するかが注目される。ただ、更新後は過熱感から一旦利益確定売りに押されるかも焦点となる。
★欧州主要市場がグッドフライデー(聖金曜日)の祝日で休場のため、閑散取引となる中、前日NY市場でFRBが2.3兆ドル規模の緊急資金供給策を発表したことを受けたドル全面安の流れが持続した。多くの欧州市場が休場ということもあり、108.40円近辺で小動き継続した。イタリア保険省から、新たな感染者の減少傾向が確認されたことを発表した。また、スペインでは、死者数が先月24日以来最低水準だったと報告があったが、小幅な上下に留まった。欧州市場の実質休場などもあり、米国の3月消費者物価指数は前月比-0.1%、前年比+2.1%と予想の前月比+0.1%、前年比+2.3%を下回るも経済指標の影響は限定的だった。
米国市場が休場であることに加えて週末であるため、市場参加者が激減しており動意はほとんどなかった。株式や債券市場など、指針となる市場の動きが停止したため、特段の方向感なく推移した。
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は108.32-50円のレンジ
・ユーロ圏では新型肺炎の経済対策約5400億ユーロで合意
・共同債券の発行は合意できず首脳会議で継続協議
・グッドフライデーの祝日で欧米市場は動意薄
・世界最大の産油国の米国は減産協議に加わらず
・OPECプラスとメキシコは11日も交渉を行う
・米3月CPIとコアCPIが前月比で予想を下回る
★ドル/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)の日足では、バンド幅が縮小傾向となるスクイーズへの動きになってきている。
21日SMA(黒線)を挟んだ値動きとなっている。
一目均衡表の雲の厚みが極端に薄い中、雲が低下していることから明日以降は雲の上限を上抜ける展開となる。4月20日前後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから円高バイアスが強まっていることを示している。リズムよく売られ過ぎからの反落と買われ過ぎからの反発している。
まとめると、値動きが小幅になってきていることからバンド幅が急速に縮小してきている。そのため、雲のネジレがある20日前後で上下どちらかに放れる展開となりやすい。ストキャスティクスが下向きとなっていることで、円高基調となるのかが注目される。バンド幅が縮小すればするほど、バンド幅が拡大するエクスパンション時の放れが大きくなる。
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