FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 原油相場以外の手掛かり材料難で方向感出ず!

2020/04/21/06:43:55

 

★欧州市場序盤の取引では、ドルは先週末のレンジ内での持ち合い商状を維持しており、上値追いの動きも限定的だった。なお、欧州主要株価指数は概ね堅調に推移した。NYダウ先物が250ドル超安まで下げ幅を拡大したことも重石となり、ドル買い一服後は押し戻される展開となった。日米株価先物指数が軟調に推移し、米長期金利が0.62%台へ低下したほか、WTI原油先物物価が14.30ドル付近まで下落したことで円買いが優勢になった。欧州主要株価指数が全面安で推移、NYダウ先物も400ドル超安に下げ幅を広げる中、リスク回避のドル買い戻しが優勢となった。

 

米長期金利の低下などが相場の重石となったものの、手掛かり材料に欠けたことから、相場の大きな方向感が出なかった。WTI先物・期近5月限が史上最安値となる4ドル台まで暴落したものの、為替相場の反応は鈍いままで、107.60円台を注視に小幅な上下に留まった。原油安を嫌気して570ドル前後まで下げ幅を拡大したNYダウを眺めながら、107.60円台で戻りが鈍かった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・2月貿易収支:+230億ユーロ(1月:+13億ユーロ)
・ユーロ圏・2月経常収支:+402億ユーロ(1月:+318億ユーロ←+347億ユーロ)

 

・米・3月シカゴ連銀全米活動指数:-4.19(予想:-3.00、2月:+0.06←+0.16)

 

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は107.57-87円のレンジ

・原油の現物を引き取りたくない投資家の投げ売り

・WTI原油先物が暴落すると安全資産としてのドル買い優勢

・WTI先物・期近5月限は1バレル=▲40.32ドルまで暴落

・米長期金利が低下するとドル売り

・原油相場以外の手掛かり材料に欠けたことから方向感出ず

・VIX指数は38.15から43.83へ上昇

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東京原油の日足では短期的に放れる可能性も!

2020/04/20/10:47:29

 

★東京原油の日足では、3月9日安値20,940円が大底となり下値を切り上げる展開となっている。また、3月25日戻り高値27,740円から徐々に高値を切り下げる展開となっている。そのため、上値を切り下げ・下値を切り上げる三角持ち合いの様相となっている。

また、5日SMA(赤線)、10日SMA(黄線)、25日SMA(青線)が横ばいとなり各SMAが重なるような動きとなってきた。

そのため、上下どちらかに放れる可能性が高まってきているが、上値を5日SMA、25日SMAが抑えている。

下値では、20,000円前後が心理的な下値目途として意識される。一方上値では1月8日高値45,320円を起点として2月21日高値を結んだトレンドライン(R1 )がや75日SMA(緑線)がレジスタンスとして意識される。

上下放れ待ちの様相となっている。

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メキシコペソの投機筋のポジション巻き戻しも一服か!

2020/04/20/08:40:48

 

★米ドル/メキシコペソの4月14日付CFTCの投機筋の対ドルの差引建玉では、メキシコペソロング(米ドル売り・ペソ買い)で+3,333枚となっている。1月28日には、メキシコペソロング+170,366枚と大きく買い越しとなっていたため、1ドル=18ペソ半ばで推移していた。しかし、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大から、『有事のドル買い』が強まり、ポジションの巻き戻しと共にメキシコペソが対ドルに対して失速状態となり1ドル=25.40ペソ前後まで売られる展開となった。

米ドルに対してメキシコペソのロングポジションもほぼ解消されたことから、失速的な動きは後退しつつある。

メキシコペソ/円も、同様に失速する形で2月19日の5.9円前後から4月3日には4.32円前後まで円高進行したが、一旦は下げ止まる展開となっている。

メキシコペソのポジションが積み上がっていただけに、下落の勢いも大きくなった。しかし、投げ売りも一服してきており、このところはもみ合う展開となっている。

ただ、再び買い上がる展開にはなりにくく、しばらくは低位で推移すると予想される。

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東京金をMACDで分析すると!

2020/04/20/07:08:36

 

★東京金の日足に12日EMA(指数平滑線:赤線)26EMA(青線)で分析すると、12EMAが26EMAの上に位置している。また、12EMAが横ばいとなってきていることで、上昇の勢いは鈍化しているが、サポートラインとして意識され下値を支える展開となっている。

MACD(パラメータ:12、26、9)は、12EMAと26EMAの差であって、その数値を9日EMAとしているのがシグナルである。MACDが緩やかに下向きとなっていきている一方で、シグナルが上向きを維持していることから、近日中にデッドクロスする可能性が高い。MACDとシグナルがゼロラインの上方をデッドクロスすると売りシグナルとなる。

まとめると、高値圏から下落調整となっていることで、MACDも下向きとなり弱含みの展開となってきた。しかし、実際は12EMAがサポートラインとして意識され下げ止まっている。また、12EMAが26EMAの上方に位置していることで、上昇基調は維持している。26EMAの5,697円もサポートラインとして意識される。ただ、3月17日安値4,876円を起点として、4月2日安値5,367円を結んだトレンドライン(S1)を下抜けしてきたことから、下落基調に転換した可能性もあり相場の節目にある。

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イールドスプレッドで4月20日の米国株市場を先取り!

2020/04/20/05:20:23

 

NY株式市場では、三指数は全て上昇する展開となったうえ、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割高)した。三指数のイールドスプレッド縮小した。三指数ともに割安感は残っているものの、このところの戻り基調で過度は割安感は払しょくしてきている。『治療薬が新型コロナウイルス患者の治療で効果がみられた』と報じられたことで、コロナ問題が早期に終息するとの期待感から幅広い銘柄に買いが入った。また、トランプ米大統領が前日、新型コロナの感染者が少ない地域から段階的に経済活動の再開を認める方針を示したことも投資家心理の改善につながった。今週から始まる13月期の米企業決算発表も多くあり、今後も内容次第では乱高下しやすいので注意が必要となる。

 

今回のリスク回避の動きは新型コロナウイルスの感染拡大や原油急落にある。そのため、利下げや量的緩和、財政政策などを実施しても市場の不安は一時的なものになりやすい。まずは、感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチンが開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続く。また、景気後退は避けられないほか、どの程度速やかに救済資金が消費者や企業に供給されるかなどに不透明感もあるため、一方的な戻りにもなり難い。VIX指数は40.11から38.15へ低下した。VIX指数が落ち着いてきており、一時の過度なリスク回避の動きは後退してきている。ただ、まだVIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。今後の米経済指標は悪化の一途となることから、経済指標発表時の動きには注意が必要となる。

 

NYダウは、緩やかに上向きの5SMA23,725ドル回復する展開となり短期的な上昇基調に戻った5SMA10SMA25SMA21,898ドルを上抜けするゴールデンクロスする展開となっている。25SMAが再びわずかながら上向きとなってきており、上昇が期待される展開となってきた。212日高値29,569ドルと323日安値18,2ドルの半値戻し23,891ドルを再び上抜けした。半値戻しが意識されている。現在は、リスク回避の動きが強くネガティブな材料に強く反応しやすい地合いとなっている。一方、好材料が出てくると、割安感が残っているだけに一気に上昇基調となり上下に大きく振れやすい地合いが継続している。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P5003.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P5003.8%~4.0%台、NASDAQ2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.631%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048

                20/01/17‐▲3.018

NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%20/3/23-6.017%

NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

416日:▲4.107417日:予想▲3.945

 

4月17日のNYダウが大幅上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.631%から▲0.686%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.281%から下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.157%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲0.596%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.072%下回った。『バイオ製薬大手のギリアド・サイエンシズの治療薬が新型コロナウイルス患者の治療で効果がみられた』と報じられたことで、コロナ問題が早期に終息するとの期待感から幅広い銘柄に買いが入った。NYダウは取引終了にかけて上げ幅を広げ、一時720ドル超上昇した。トランプ米大統領が前日、新型コロナの感染者が少ない地域から段階的に経済活動の再開を認める方針を示したことも投資家心理の改善につながった。VIX指数は 40.11から38.15へ低下した。

 

10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲4.048%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%19/8/5-▲4.002%

                19/8/15-▲4.179%20/2/28-4.499

               20/3/23-▲6.222%

416日:▲4.230417日予想▲4.079

 

S&P500は上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.048%から+0.031%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を+0.210%上回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を+0.077%上回った。19年8月15日の▲4.179%を▲0.100%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲0.420%下回った。20年3月23日の6.222%から▲2.143%下回った。

 

10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.648%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%19/8/15-▲2.383%

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094

416日:▲2.858417日予想▲2.785

 

NASDAQは上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.648%から+0.137%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.606%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.402%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.287%上回った。20年2月28日の大底2.803%から▲0.018%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲1.309%下回った。

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。過去のイールドスプレッド上回っていることで、割安感は残っている。しかし、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、引き続き急速な戻り基調となりやすい。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が全てが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで三指数は前日比で大幅縮小した。新型コロナウイルスの治療で効果が見られたとほ報道や、トランプ大統領の経済活動の再開をを認める方針を示したことなどが好感された。 今後も新型コロナウイルスによる景気後退懸念が根強いことから、先行き経済指標に株価や米長期債金利が上下に振れる展開が予想される。ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続いている。米国企業の1-3月期決算結果への警戒感も強いため、決算内容次第で上下に振れやすいので注意が必要となる。

 

PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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