★欧州市場序盤では、ユーロが前日の流れを引き継いで主要通貨に対して堅調地合いを維持する一方、円は全面安で推移した。欧州株式市場はほぼ全面安、米長期金利はやや低下気味となったが、ドル売り・円買いは目立たなかった。持ち高調整の円買い戻しの動きにドルがやや押され、113.65円付近に小幅軟化した。その後は、米国の重要イベント控え積極的な売買は手控えられた。米労働省が発表した米6月雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比22万2000人増となり、市場予想の前月比17万8000人増を上回ったことが分かると米長期金利が上昇。全般ドル買いが優勢となり、一時113.96円と5月11日以来の高値を付けた。なお、同時に発表された失業率が4.4%と予想の4.3%より弱い内容となったうえ、平均時給が前月比0.2%増と予想の前月比0.3%増を下回ったことが相場の重しとなり、一時113.45円付近まで下押しする場面があった。 米6月雇用統計発表後に米長期金利が上昇したことで113.96円まで上げたが、114.00円手前で上値を抑えられると神経すつな動きが続いた。その後は、NYダウや日経先物が検討推移したことで、円売りが優勢となり一時114.18円と5月11日以来の高値を付けた。週末を控えるなか、相場材料に乏しく引けにかけて売られる展開となった。
引け安の展開で終了したことで、週初アジア時間でも横ばいから上値の重い展開が予想される。為替市場では、円安進行もトランプ大統領のツイッター睨みの展開となりそうだ。ただ、G20でもトランプ米大統領が一人浮いている状況で、味方と言えば日本の安倍首相だけのような印象が残る。その日本に八つ当たりするかが、今後の焦点となりそうだ。
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米倉教公
★ユーロ/円日足では、現在高値圏で『はらみ線』となっている。昨日高値128.83円を上抜けると上値・下値切り上げの上昇基調となる。一方で、127.61円を下抜けすると上値・下値切り下げの下落基調となり、一旦下落調整局面を迎える。
このまま、『はらみ線』を維持するような動きでも、『はらみ線』自体が転換を暗示する並びとなることから、週明けから加速や反転などの動きとなりやすい。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:91.57、%D:95.17とかなり過熱感がある位置から%Kと%Dがデッドクロスしていることには注意が必要。
短中期の移動平均線は、緩やかに上昇基調を維持している。そのため、大きな下落基調とはなりにくいが、下落調整の可能性は高い。
その際の下値支持ラインは5日線(赤線)の127.27円や10日線(黄線)の125.78円が節目となりやすい。
★ドル/円の短期的動きを示す日足チャートと、中期的動きを示す週足終値の折れ線チャートから出来るだけノイズを排除した流れを見ていく。
日足チャートでは上げ下げでトレンドが分かりにくいが、週足の終値を結んだチャートで気がつくことがある。それは、徐々に上値が切り下げとなっている。トレンドを見ていく上では、上値・下値の動きが基本となる。ただ、下値も切り上げてきていることから、今後の動向が重要となってくる。
現在は、日米金利差が縮小していることから円安基調となっているが、直近高値の113.34円を上抜け出来ない限り中期的には上値切り下げの下落トレンドが継続していることになる。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)の日足では、%K:85.03、%D:90.92と過熱感のある域から%Kと%Dがデッドクロスしていることになる。
日足での円安傾向に過熱感が出ており調整的な下落となった場合、110.31円を週足の終値で下回ると再び下値を切り下げることとなる。
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