★東京金日足では、12月14日直近安値の4511円を下抜けしてしまった。昨年12月の動きでは、6日間4511円を下値でもみ合った後、大幅上昇となる展開になったことから意識される価格であった。また、週足でも2016年以降、何度も4511円近辺で上値・下値抵抗ラインとなていたことから、あっさり下抜けするような抵抗ラインとではなかった。ただ、週足では、この4511円が三尊天井のネックラインとなっており、下抜けしたことで200週線の4439円が次の下値目処となる。
10月以降の日足の価格帯別出来高では、4600円前後で出来高が多いことから、買い方からの見切り売りが入りやすくなっている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%K:5.58、%D:9.99とかなり売られ過ぎ域まで低下している。ただ、週足ストキャスティクス・スローでは、%K:17.69、%D:32.02と%Kに売られ過ぎ過熱感があるものの、%Dとのかい離があり両線とも下向き継続となっていることで、中期的にも下値模索の動きとなっている。
米国株が2日で680ドル超下落するなど、リスク回避の動きとなりやす。しかし、米ドルがユーロに対して強含んでいることでNY金が下げやすいほか、ドルが円に対して弱含んでいることで円高により東京金にとっては、悪材料が多くなっている。
早々に4511円を上抜けするような動きになると、金への雰囲気が変ると思われる。しかし、このまま4500円台割れとなると、しばらくは下値模索の動きとなる。
★豪ドル/円の長期トレンドをみる月足では、240ヵ月線(茶線)81.456円の節目に接近してきた。2015年以降240ヵ月線が上値・下値の抵抗ラインとして意識されてきた。
また、240ヵ月線を下抜けした場合でも、下ヒゲの多いロウソク足が出るなど下値での豪ドル買い需要が強いことを示している。
また、2017年5月安値81.76円がダブルトップのネックラインとなっており、下抜けするかもポイントとなる。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%K:33.41、%D:55.66とかい離幅を拡大しながら両線とも下向きとなっており、下押し圧力が強いことを示している。そのため、240ヵ月線まで下落する可能性が高い。
豪ドル/円は一般投資家に人気がある通貨であるが、長期トレンドでは反発の兆しが出ていないことから、反転の兆しが出てくるまでは買いは注意が必要となる。240ヵ月線まで下落した後の値動きが重要ポイントとなる。
★日経225の日足では、1月23日の直近高値24,129.34円と2月14日の直近安値20,950.15円をフィボナッチリトレースメントと白銀比率で分析する。
米国株の回復基調とともに日経225も回復基調となっていたが、2月27日に半値戻し22,539.75円近くまで戻したものの『十字星』となり、その後は下落基調となった。
2空となる大陽線後の『十字星』だっただけに『宵の明星』となってしまった。
下値では23.6%戻しの21,700.44円処で下げ止まるかが注目される。また、2月22日安値21,626.85円も下値目処として意識されやすい。
ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、売られ過ぎ域から%Kと%Dがデッドクロスし%Kが下向きとなっていることから、下げの初動となっている。
金融機関は1月後半から3月にかけて持ち合い解消の売りを出す傾向がある。ただ、今年は1月23日をピークとして下落基調となったことから、金融機関は売りに動けなかったところが多くあるとみられる。そのため、戻り場面では持ち高解消に向けた売りが入りやすく、一巡するまでは上値の重しとなりやすい。
★2月23日以降の東京金60分足では、24時間線(緑線:日足では1日線)が上値抵抗ラインとなり、下落基調が継続している。また、各移動平均線が緩やかに下向きとなっている。現在12月14日安値4511円が意識され下げ止まっている。下落基調の中4511円で下げ止まると、押し目買いが入りやすく持ち直す可能性もある重要な値位置となっている。
NY金先物市場は一時1323.70ドルまで買われたが、ユーロ安・ドル高の相場展開や米国金利の先高観が意識され安全資産としての金買いが後退した。また、パウエル米FRB議長の議会証言内容を意識した売りも観測された。ただ、NYダウが引けにかけて大幅下落となったことで、金は下げ渋る展開となった。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けていることから、買い方からの手仕舞い売りが入りやすい地合いとなっている。ただ、4510円台では出来高が増えてきており、押し目買いも入っている。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でMACDとシグナルが横ばいとなっていることからもみ合い相場が継続していることになる。ストキャスティクス・スロー(パラメータ14、3、3、20、80)は、%K:8.24、%D:10.56とかなり売られ過ぎ過熱感が出ていることから一旦の戻りが期待される。
為替市場では、ドルがユーロに対して強含み、そのドルが円に対して弱含んでいることから東京金にとっては、悪材料満載の展開となっている。昨日は米経済指標が弱い結果となったことや、ロンドンフィキシングで月末に絡んだ円買い・ドル売りが出され、ドル/円レンジが切り下がり106.50-80円となった。NYダウが380ドル超下落したことで、日本株も大幅下落する可能性が高い。そのため、リスク回避の円買いが強まり東京金の上値を抑えやすい。本日は12月14日安値4511円を維持できるかが焦点となる。
★欧州市場朝方の取引では、前日のFRB議長証言を受けた長期金利上昇・株安が持続する中、ドル高・円高が継続した。欧州勢参入後、対欧州通貨を中心にドル買いが優勢となったことを受け、107.20円付近でドルが下げ渋った。ただ、クロス円の下落により戻りは限定的だった。欧州市場ではもみ合う展開が継続した。日銀の国債買い入れオペ減額を受けた円買いは限定的だった。欧州株は大方下落し、米長期金利は横ばいで推移した。ロンドン入り後の戻り地合いも107.20円処で上値ギャップされ低迷、もみ合いが継続した。米長期金利の低下を横目に107円台割れとなった。米10-12月期GDP改定値は前期比年率2.5%増となり、市場予想通りの結果となったほか、米2月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)や米1月住宅販売保留指数は市場予想を下回ったが、総じて影響は限定的だった。その後、ロンドンフィキシングに向けてドルが下落した。市場では『月末ロンドンのフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りが出た』との指摘があった。NYダウが90ドル超安や日経先物が170円安をながめ、106.57円まで下落した。ドル売りの一巡後はNYダウが再び上昇したことなどが相場の下支えとなった。引けにかけてNYダウの下げ幅が加速し、380ドル超の下落となったことから、戻り上値が重くなった。
ロンドンフィキシングを境にドル/円のレンジが一段落下がる展開となった。引けにかけてNYダウが下げ幅を広げたことで、本日の日本株も下落が予想され、リスク回避の円買いにつながりやすい。引けにかけてはほぼ横ばいとなっていることから、アジア市場待ちの様相となっている。
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