★日経225は2月14日の下落で下値支持ラインとなった200日線(紫線)22,176円の攻防となってきた。下抜けした場合は、260日線(茶線)20,715円が次の節目となりやすい。
今回の下落では、25日線(青線)が上値抵抗ラインとなったことから、反転した場合でも25日線が意識されやすい。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は%Kと%Dがかい離幅を広げながら両線とも下向きとなっていることから、下落の勢いが強いことを示している。
日経225は下落基調を強めている一方で、NYダウ先物はわずかであるが上昇しており、2月の大幅下落とは違った動きとなっている。また、2月の大幅下落時には米長期金利が上昇したが、昨日のNYダウ大幅下落では、米長期金利が低下した違いがある。そのため、昨日の下落は正常な下落調整によるものと言える。
★ドル/円の日足では、高値・安値を切り下げる典型的なトレンドを描いている。そのため、2月16日安値105.52円が視界に入ってきている。
現在5日線(赤線)106.67円の下に位置していることから、下落基調となっている。また、中長期の移動平均線となる25日(青線)107.86円、75日線(緑線)110.66円、200日線(紫線)111.23円、260日線(茶線)111.35円も緩やかに下落基調となっている。
ロウソク足でも、前日ロウソク足に対して上値・下値切り下げとなっていることから、下落基調は継続している。
ストキャスティクススロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Kが%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、下落基調が継続している。
現在のところ反転の兆しが出ていないことから、2月16日に付けた105.52円が視界に入ってくる。また、戻り基調となった場合は、2月27日の直近高値107.67円を上抜け出来るかが焦点となり、上抜け出来なければ戻り売り目線となる。
★2月23日以降の東京金60分足では、引けにかけて反転の兆しとなったが、24時間線(緑線:日足では1日線)が上値抵抗ラインとなっている。寄付き後上抜けするかが焦点となる。各移動平均線は緩やかに下向きとなっていることから現状下落基調は継続している。
NY金先物市場は一時1303.60ドルまで売られた。トランプ米大統領が、鉄鋼やアルミニウムに大幅な追加関税を課す計画を発表すると、貿易戦争が激化するとの警戒感からリスク回避の動きに拍車がかかった。そのため、米国株が一時550ドル超安となり米長期金利も低下したが、米国金利の先高観は後退していないことから、安全逃避的な金買いは引き続き縮小した。ただ、通常取引終了後に1322.30ドルまで買い戻された。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯が上値に満遍なくあり、厚い雲のようになっている。そのため、戻り基調では買い方からの『やれやれ売り』が上値の重しとなる。ただ、売り方も下落基調が続いたことで、一旦下げ止まると利益確定の買戻しが入りやすく売買が交錯する。
MACD(パラメータ:12、26、9)では、ゼロラインの下方からMACDがシグナルを上抜け緩やかに上向きとなってきた。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%Kが%Dを上抜けした。
米国の追加関税賦課により貿易戦争の激化が懸念され、米国株が大幅下落となったことや、米長期金利が低下したことでNY金下げ渋る展開となりやすい。一方で、東京金では、リスク回避の円買いが強まる可能性があり、上値の重しとなりやすい。東京金の日足ロウソク足では、下ヒゲの長い『たくり線』となっており下位に出現したことから上昇が期待される。
★欧州市場朝方の取引では、106.80円前後での小動きが続いていたが、対ユーロでドルが買い戻されると106.90円の高値を付けた。欧州勢本格参入後、ドルは小動きながらも前日の流れを引き継いで全面高地合いを維持し、106円台後半でこう着化した。欧州株が全面安となり、米長期金利が2.83%台まで低下し、リスク回避的なムードが広がり、円買いが優勢となった。欧州市場中盤の取引では、株価の下落を背景に、ドル買いが全般優勢となったが、米長期金利低下に戻りを圧迫した。その後、米長期金利が低下幅を縮めたことや、NYダウ先物の持ち直しなどを手掛かりに円売り・ドル買いが優勢となった。日経先物が190円安からプラス圏に浮上したほか、米長期金利も低下幅を縮めたことで107.05円まで買いが進んだ。その後、NYダウが150ドル超下げたうえ、日経先物も200円安まで急失速すると106.80円台まで伸び悩んだ。米国株相場が不安定な動きとなる中、トランプ大統領が『鉄鋼、アルミ輸入に関税を賦課する』と述べたことでNYダウが一時380ドル超下落すると円買い・ドル買いが強まった。米保護貿易主義への懸念が台頭すると、NYダウが一時550ドル超下落し円買い・ドル売りが膨らんだ。米週次新規失業保険件数がほぼ50年ぶり低水準となったほか、2月ISM製造業景況指数も2004年5月来で最高に達しドル買いが一時優勢となった。しかし、トランプ米大統領が、鉄鋼やアルミニウムに大幅な追加関税を課す計画を発表すると、貿易戦争が激化するとの警戒感からドル売り、リスク回避の円買いに拍車がかかった。
米国の追加関税を課す計画の発表とともに、右肩下がりの円高進行となった。またNYダウも420ドル超の下落となったことで、アジア市場でもリスク回避の動きが強まる可能性が高い。テクニカル的にも、上値・下値を切り下げる典型的な下落トレンドとなっており、106円台割れのストップロスを巻き込む円高には注意が必要となる。
★ユーロ/ドルの日足では、2月9日安値1.2203ドルのダブルトップのネックラインの攻防となっている。下抜けると75日線(緑線)1.20849ドルが視界に入る。何とか踏ん張ってネックラインを維持出来ると上値に5日線(赤線)、10日線(黄線)、25日線(青線)が位置していることから、上値は重いものの、再び上昇基調となりやすい。
中長期線となる75日線、200日線(紫線)、260日線(茶線)は上向きを維持していることから、ユーロの中長期の上昇基調は崩れていない。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:5.48、%D:13.81とかなり売られ過ぎ過熱感が出ているものの、両線ともかい離幅を広げながら下向きを維持していることから、下押し圧力が強いことを示している。
買いますか?売りますか?の答えは、ネックラインを下抜けるリスクが高いことから買えません。また、ネックラインを再び回復する可能性があるので売れません。というのが答えとなる。要するにネックラインの攻防で買い方が勝つのか、それとも売り方が勝つのかを見極めることでリスクが軽減される。
週足をみると、13週線1.21433ドルや26週線1.19777ドルが下値支持ラインとなりやすい。一方でストキャスティクスは%Kと%Dが下向きとなっていることから、下落基調となっている。
ユーロ/ドルの場合は、日足と週足を見比べながら売買するのが良い。
週足で使用する移動平均線は13週線、26週線、52週線、200週線である。
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