FITS エコノミックレポート

イールドスプレッドで5月15日の米国株市場を先取り!

2019/05/15/09:37:23

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.362%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・5月13日:▲3.569%⇒14日予想▲3.513%

 

14日はNYダウが上昇した一方で米長期金利が上昇したことから、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.362%から▲0.849%スプレッドがかい離していることや、直近1月3日大底のスプレッドとも▲0.713%のスプレッドかい離がある。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.645%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%

・5月13日:▲3.423%⇒14日予想▲3.369%

 

S&P500のイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.645%から▲0.276%スプレッドがかい離していることや、1月3日のスプレッドに対しても▲0.50%のスプレッドかい離がある。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.119%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%

・5月13日:▲1.800%⇒14日予想▲1.747%

 

NASDAQのイールドスプレッドは前日比縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.119%から▲0.372%スプレッドがかい離していることや、そのため、1月3日のスプレッドに対しても▲0.432%ある。

 

三指数ともにまだ割安とは言えず、上値の重い展開となりやすい。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

カテゴリー: ホットニュース

東京金60分足では240時間SMAでもみ合い!

2019/05/15/08:21:33

 

★5月8日以降の東京金60分足では、240時間SMA(茶線)を挟んでもみ合い展開となっている。昨日の雲のネジレがピークとなり、その後は緩やかに下落基調となった。まったく雲の厚みがない状態も寄付き後から雲に厚みが出て、雲の上下限がサポートとして意識される。

 

NY金先物市場は1294.30-1304.20ドルのレンジ相場となった。6月下旬に開催予定の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、米中首脳会談が行なわれるとの見方が広がったことや、トランプ米大統領が米中協議の合意に自信を示したことが材料視された。米中貿易摩擦への過度の懸念は後退し、米国株式が反発したことが金先物相場の上昇を抑えた。また、約1ヵ月ぶりの高値水準まで上昇したことで、利益確定売りに押された。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置していることから、上値が重くなると一旦の利益確定売りが入りやすい。ただ、もみ合いながらも出来高が増加していることから、買いが続くかが注目点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で一旦DCしたものの、ゼロラインを手前に再び横ばいとなってきていることから、ゼロラインがサポートとして意識されている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も売られ過ぎ域から、%DがSlow%Dを上抜け上昇基調となっていることで、短期的な戻り基調となっている。

 

東京金の日足では、10日SMA4,552円がサポートとなり下げ止まる展開となった。ただ、上値では25日SMAと260日SMAの4,590円、75日SMAの4,619円がレジスタンスとして意識されやすい。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は売られ過ぎ域から%DがSlow%Dを上抜けしてきており、短期的な戻り局面は続いている。NY金は1,300ドルを維持出来ず再び1290ドル台へ押し戻された。米中貿易摩擦激化の懸念が和らいだことで、リスク回避の金買いが後退した。ただ、先行き再び激化する可能性が高いことから、大きな下落にはつながりにくい。外国為替市場でもリスク回避の円買いが一服しているものの、109.70円台では上値が重くなっており、上下に動き難い展開となっている。

本日の注目は、リスク回避の動きが一服していることから、10日SMAを維持出来かにある。また、上値では25日SMAと100日SMAがレジスタンスとして意識されるのかも注目点となる。米中貿易摩擦の先行きに不透明感が強く、売りにくく買いにくい展開が続きそうだ。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 トランプ大統領が市場の沈静化の試み!

2019/05/15/07:23:05

 

★欧州市場朝方の取引では、欧州株が上昇幅を縮小し、日経先物も10円高と伸び悩むに連れ、109.60円台へやや軟化した。ユーロ圏の鉱工業生産は一段と落ち込み、ドイツZEW景気期待指数もマイナス転落となり、ユーロ/円が軟化すると、ドル/円もそれに連動した値動きとなった。欧州株が全面高、NYダウ先物も堅調地合いが続き円売り基調に変わりはなかったが、109.70円台に利益確定売りが観測され上値の重さが意識された。前日高値109.83円手前で上値の重さを確認するとドル買いも一服した。米長期金利の上昇幅縮小とともに109.44円付近まで押し戻された。

 

米国株高や米長期金利が上昇したことが下支えとなり、じりじりと下値を切り上げる展開となった。トランプ大統領が『中国との話し合いは決裂したわけではない』など市場の鎮静化の試みにリスク回避の円買いがさらに後退した。米中貿易摩擦の激化懸念を背景としたリスク回避の動きは一段落したが、上値の重い展開となった。109.71円付近を戻り高値に109.60円台でこう着した。

 

★欧米主要経済指標

・英・1-3月ILO失業率:3.8%(予想:3.9%、12-2月:3.9%)
・英・1-3月週平均賃金:前年比+3.2%(予想:+3.4%、12-2月:+3.5%)
・英・1-3月雇用者数増減:+9.9万人(予想:+14.0万人、12-2月:+17.9万人)
・英・4月失業率:3.0%(3月:3.0%)
・英・4月失業保険申請件数推移:+24700件(3月:+22600件←+28300件)
・独・5月ZEW景気期待指数:-2.1(予想:5.0、4月:3.1)
・ユーロ圏・3月鉱工業生産:前月比-0.3%(予想:-0.3%、2月:-0.1%←-0.2%)

・米・4月輸入物価指数:前月比+0.2%(予想:+0.7%、3月:+0.6%)
・米・4月輸入物価指数:前年比-0.2%(予想:+0.3%、3月:+0.1%←0.0%)

 

★欧米市場のポイント

・109.44-76円のレンジ相場

・ドイツ景況感指数の悪化

・伊財政問題の懸念が改めて意識

・英国のEU離脱を巡る英政局の混乱続く

・米・トルコ関係改善への期待からリラ買い

・トランプ大統領が市場の鎮静化の試み

・VIX指数は20.55から18.06へ低下

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日経225の中期トレンドは下落基調!

2019/05/14/16:08:33

 

★日経225の週足では、昨年12月28日直近安値と今年3月29日安値を結んだトレンドライン(S1)を下抜けしたことで、下落基調となってきた。

5月10日週に52週SMA(緑線)13週SMA(赤線)を下抜けしたものの、26週SMA(青線)がサポートとして意識され下げ止まる展開となっていた。ただ、今週に入って、サポートとして意識されていた26週SMAを下抜けしてきたことで、下押し圧力が強まっている。早々に26週SMAを回復しても、13週SMAの21,522円がレジスタンスとして意識されやすい。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け買われ過ぎ域から両線とも下向きとなってきており、下押しのバイアスが強まっている。

中期的トレンドはでは、下げ止まる兆しが出ていないことから、買いは様子見となる。一方で下向きバイアスが強まっていることから、売り目線となる。ただし、26週SMAや13週SMAを再び回復するようなら、再び上昇基調に戻った可能性もあるので、一旦は手仕舞いとなる。下値では200週SMA(紫線)の19,864円がサポートとして意識される。昨日の株価とPBRから逆算すると、PBR1倍割れは19,600円で0.9989倍となる。ちょうど200週SMA近辺となることからもサポートとして意識される。

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東京金の日足では10日SMAを上抜け!

2019/05/14/11:58:28

 

★東京金の日足では、2月20日高値と3月20日高値を結んだレジスタンスライン(R1)を確り上抜けしており、2月20日高値と4月11日を結んだレジスタンスライン(R2)を上抜け出来るかが注目される。

移動平均線では、5日SAM(赤線)の4,537円を上抜けしてきており、5日SMAもわずかに上向きとなってきたことで、短期的には上昇基調を維持している。また、今まで10日SMA(黄線)がレジスタンスとして意識されていたが、上抜けしてきたことで短期的には上昇基調が継続している。

出来高でも4月24日がボトムとなり徐々に増加してきていることから、買いが増えており上昇基調が継続する可能性が高い。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、売られ過ぎ域から%D:16.16、Slow%D:12.25と%DがSlow%Dを上抜けしてきていることから、戻り基調を示している。

結論的には、短期的には上昇基調が継続しているが、上値では25日SMA(青線)100日SMA(黒線)4,591円75日SMA(緑線)の4,618円R2がレジスタンスとして意識されやすい。上値を抑えられると、上値・下値を切り下げる地合いが続くことから、下押し圧力が再び強まる可能性がある。下落基調が継続していたことから、売り方の買い戻しによる短期的な上昇となる可能性も残る。ただ、下値では260日SMA(茶線)4,494円200日SMA(紫線)の4,476円が意識され下げ止まったていたことで、下値も限定的となっている。上値・下値では抵抗帯が多いことから、しばらくもみ合い相場となりやすい。

米国株が大幅に下落するとトランプ大統領やトランプ政権内から株式を支えるような発言が増え、リスクオンとオフのスイッチが入ったり切れたりすることで、相場に方向感がなくなることが多い。

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