FITS エコノミックレポート

東京金の日足では半値戻りを上抜け!

2019/06/14/11:42:22

 

★東京金の日足では、2月20日高値4,789円と5月29日安値4,487円の半戻りの4,638円を上抜けした。また、4月11日の直近高値4,462円を上抜けしたことで、上値切り上げとなってきている。

5日SMA(赤線)がサポートラインとなり、10日SMA(黄線)100日SMA(黒線)75日SMA(緑線)を上抜けゴールデンクロスしたことで、上昇基調が継続している。また、25日SMA(青線)も上向きとなっており、中期的トレンドも上昇基調となってきた。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DとSlow%Dには過熱感が出ているが、モメンタム系オシレータであるためトレンド発生時は高水準に張り付きながら売りシグナルを発しながら上昇するダマシとなりやすい。

現状の投資判断は『買い』または『継続』となる。次の上値節目は3月20日高値4,685円と年初来高値となる2月20日の4,789円が上値節目となる。一方で、投資判断を変更するサインとすれば、5日SMAを下抜け10日SMAとデッドクロスするようなら、上昇基調も一服となり、下落調整入りとなる。オシレーターの機能が低下していることから、各SMAの位置関係やロウソク足の動向を注視していく必要がある。

カテゴリー: ホットニュース

ドル/円長期トレンドは三角持合いの様相!

2019/06/14/09:58:26

 

★ドル/円の月足長期トレンドでは、2015年6月を起点として2018年10月高値を結んだトレンドライン(R1)と2016年6月安値を起点として2019年1月の安値を結んだトレンドライン(S1)では、上値を切り下げ・下値を切り上げる展開となっている。そして、徐々に値幅が縮小してきており三角持合いの様相となっている。このままの動きが続くと2020年後半には三角持合いの接点となる。

そのため、2020年後半までに為替市場は、三角持合いのレンジを上下どちらかに大きく振れる可能性がある。

17カ月SMA(赤線)34カ月(青線)は、ほぼ横ばいとなっているものの、17カ月SMAが34カ月SMAを下抜けるデッドクロスの状態となっている。

また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も買われ過ぎ水準から%DがSlow%Dを下抜け両線とも緩やかに下向きとなっている。

 

まとめると、ドル/円相場は遅くても2020年後半までに上下どちらかに大きく動く可能性が高い。ロウソク足は17カ月SMAと34カ月SMAの下に位置している。また、17カ月SMAが34カ月SMAを下抜けしている。さらにストキャスティクスも下落基調を示していることもあって、将来的には円高進行が進みやすいと言えそうだ。そのため、現段階での外貨運用は将来的に為替差損を招くリスクが大きいといえる。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで6月14日の米国株市場を先取り!

2019/06/14/08:59:20

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.395%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・6月12日:▲3.634%⇒13日予想▲3.630%

 

13日はNYダウは上昇したが、米長期金利は低下したことで、イールドスプレッドは若干縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.395%から▲0.765%スプレッドがかい離していることや、直近1月3日大底の▲4.226%から▲0.596%スプレッドがかい離している。

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。しかし、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドは前日比でわずかに縮小した。そのため、米国債に対してNYダウが前日比で割高となった。米国株式を買うより米国債券を買った方が良いということになる。今後も、米長期金利の動向が重要ポイント。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.710%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%

・6月12日:▲3.553%⇒13日予想▲3.550%

 

S&P500のイールドスプレッドも前日比でわずかに縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.710%から▲0.160%とスプレッドがかい離していることや、1月3日の▲3.869%スプレッドに対して▲0.319%、6月3日の3.881%から▲0.331%とスプレッドがかい離している。S&P500は1月3日や6月3日からイールドスプレッドがかい離していることで、割安感が払しょくされてきている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.237%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%

・6月12日:▲2.035%⇒13日予想▲2.030%

 

NASDAQのイールドスプレッドも前日比でわずかに縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.237%から▲0.207%とスプレッドがかい離している。また、1月3日の▲2.179%スプレッドに対しては▲0.149%、6月3日の▲2.328%スプレッドに対して▲0.298%とスプレッドがかい離している。

NASDAQも上昇し、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドは前日比で小幅に縮小した。NASDAQは米中貿易摩擦の影響で大幅に下落していたことから、このところの戻りも一巡していたが、昨日は三指数で最も上昇率が高かった。

 

三指数のイールドスプレッドは、わずかに縮小した。今後も米長期金利が低下し、米国株が下落調整するようなら、過熱感のない状態で米国株が上昇しやすい。トランプ大統領がFRBに利下げを強要するのは、米長期金利が低下すると米国株が上昇してもイールドスプレッドの縮小が抑えられるからである。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では高値引け!

2019/06/14/08:12:53

 

★6月7日以降の東京金60分足では24時間SMA(緑線)がサポートラインとなり、じり高基調が継続した。大引けでは高値引けとなっていることから、短期的には上昇基調が強いことを示している。26期間先行する先行スパン1と先行スパン2も緩やかに上昇していることから、基調は継続している。

 

NY金先物市場は1335.90-1347.00ドルのレンジ相場となった。中東のホルムズ海峡近くのオマーン湾で2隻の石油タンカーが攻撃を受け、中東の地政学リスクの更なる高まりが警戒されて安全資産の金に買いが集まった。また、FRBによる早期利下げ観測が強まる中で米金利は低下傾向であり、金利がつかない金にとっては支持要因となった。また、この日発表された新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったことも材料視された。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしてきていることから、買い方からの『やれやれ売り』を吸収しながら上昇している。ただ、現在の値位置からは利益確定までには至らないことから、買い方からの利益確定売りは出にくい状況。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方に位置しており、緩やかにMACDが上昇基調にある。そのため、12時間EMAと26時間EMAがゴールデンクロスしてかい離幅が広がっていることを示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、ダマシが頻発しているものの上値・下値を切り上げながら上昇基調を継続している。ただ、短期的にはやや過熱感が出ている。

 

東京金の日足では、5日SMAの4,641円がサポートラインとなり、上昇基調を維持している。10日SMAや25日SMAも上向きとなっており、上向きバイアスが強いことを示している。次の上値目処は3月20日高値4,685円となる。ここを上抜けしてくると、2月20日の年初来高値4,789円が視界に入ってくる。NY金は中東情勢の地政学リスクが高まってきたことや、米長期金利の低下傾向が継続していることから、底堅い展開が予想される。為替市場では、米国金利の低下や地政学リスクの高まりからリスク回避の円買いに向かいやすく、東京金の上値を抑える要因となりやすい。

本日も5日SMAを維持しつつ2月20日高値を上抜けることが出来るかが注目される。夜間取引では高値引けとなっており、上向きバイアスが強いことを示している。

 

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 地政学リスクから円じり高!

2019/06/14/07:25:07

 

★欧州市場朝方の取引では、米長期金利の低下に伴って108.23円付近まで下げたものの、その後は買い戻されるなど下値は堅かった。NYダウ先物が反発、米長期金利も持ち直したことを背景にドルは底堅さを維持した。オマーン湾でタンカー攻撃との報道を受けて原油価格が急反発し、欧州株は全面高、NYダウ先物も上昇し、円売りが優勢となった。欧州株や日米株価指数も堅調に推移していることをながめ、欧州勢参入後から進んだドル買い戻しの流れが継続した。前日高値108.57円が意識されたことや、米長期金利が再び低下したことが重石となった。

 

米長期金利が一時2.09%半ばまで低下したことを受けてドルはじり安となった。ポンペオ米国務長官が『イランに責任』との米政府の判断を明らかにした。イランの反発は必至であり、中東の地政学リスクが更に高まることが懸念され米長期金利は2.08%台へ低下し、ドルはじり安となった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・4月鉱工業生産:前月比-0.5%(予想:-0.5%、3月:-0.4%←-0.3%)

 

・米・先週分新規失業保険申請件数:22.2万件(予想:21.5万件、前回:21.9万件←21.8万件)・米・失業保険継続受給者数:169.5万人(予想:166.0万人、前回:169.3万人←168.2万人)
・米・5月輸入物価指数:前月比-0.3%(予想:-0.2%、4月:+0.1%←+0.2%)
・米・5月輸入物価指数:前年比-1.5%(予想:-1.2%、4月:-0.3%←-0.2%)

 

★欧米市場のポイント

・108.23-53円のレンジ相場

・財政規律を巡るEUとイタリアの対立懸念根強い

・ロシア製の武器輸入で再び米国とトルコの関係悪化

・英党首選の第1回投票でボリス・ジョンソン前外相が首位

・米国は石油タンカーが攻撃されたのはイランに責任があると断定

・中東情勢を警戒し、リスク回避の円買い

・VIX指数は15.91から15.82へ低下

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