FITS エコノミックレポート

東京金60分足では高値圏でもみ合い継続!

2020/01/08/08:42:56

 

★12月26日以降の東京金60分足では、5,418円-5,483円のもみ合い相場が継続している。5,480円台に入ると上値が重くなる展開となっている。ただ、各SMAが緩やかに上向きとなっていることから、短期的には上昇基調は継続している。

 

NY金先物市場は1557.001574.90ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル買いが強まったことや、12月米ISM非製造業指数が市場予想を上回ったことなどで伸び悩む場面はあったが、昨年末からの地合いは維持された。『イランは13の対米報復シナリオを検討』との報道も中東の地政学リスクの高まりを意識させ、安全資産とされる金の下値を支えた。

 

価格帯別出来高では、5,450円前後で出来高が膨らんでおり、短期的な平均売買単価も上昇してきている。また、上放れして3日目となることから、売り方の手仕舞い買い戻しや買い方からの利益確定売りも一巡してきている。そのため、高値圏で新規の買いが継続するのかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方から下落基調となっていた。しかし、現状はゼロラインの上方で横ばいとなってきたことで、下落基調は一旦後退している。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準から%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなってきていることから、下押しバイアスが強まってきている。短期的には不安定な動きとなりやすいので注意が必要となる。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,405円の上方に位置しており、5日SMAと10日SMA双方とも上向きとなっていることで、短期的には上昇基調は継続している。NY金は、米国とイランの緊迫化の激化懸念があるので、底堅い展開が予想される。為替市場では、リスク回避の円買いが強まる可能性があるものの、107円台では実需勢のドル買いも入りやすい。

イラクにある米軍基地にミサイルが発射されたとの一部報道でリスク回避の動きが強まっている。

カテゴリー: ホットニュース

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 中東情勢リスクはあるもののドル/円は底堅い展開!

2020/01/08/07:38:34

 

★欧州市場朝方の取引では、NYダウ先物や日経先物が伸び悩む中、前日の欧米市場での円売り戻しの流れは失速した。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。『イランは13の対米報復シナリオを検討』との一部報道が伝わるとドルは失速した。欧州株市場が総じて強含んだことで、リスク選好的な円売りが優勢となった。ただ、地政学リスクにより円売りは限定的となった。その後は、NY勢の本格参入を前に108.40円付近で様子見ムードが広がった。

 

米国株相場の下落を背景にリスク回避的な円買い・ドル売りがじわりと強まった。しかし、NYダウが下げ幅を縮小したことや米長期金利が上昇に転じたことなどをながめ円売り・ドル買いが進行した。ただ、NYダウが3桁安で推移するのをながめながらドル買いは一服したが、米長期金利が1.82%台まで上昇したことが下支えとなった。

 

AM6:30前後に『イラクの米軍基地がイランの攻撃を受けている』との一部報道を受けて一時108.35円付近まで下押したが、誤報と伝わるとすぐに持ち直した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・12月消費者物価指数速報値:前年比+1.3%(予想:+1.3%、11月:+1.0%)
・ユーロ圏・12月消費者物価コア指数速報値:前年比+1.3%(予想:+1.3%、11月:+1.3%)
・ユーロ圏・11月小売売上高:前月比+1.0%(予想:+0.7%、10月:-0.3%←-0.6%)

 

・米・11月貿易収支:‐431億ドル(予想:-436億ドル、10月:-469億ドル←-472億ドル)
・米・12月ISM非製造業景況指数:55.0(予想:54.5、11月:53.9)
・米・11月製造業受注:前月比‐0.7%(予想:-0.8%、10月:+0.2%←+0.3%)
・米・11月耐久財受注改定値:前月比‐2.1%(予想:-2.0%、速報値:-2.0)
・米・11月耐久財受注(輸送用機除く)改定値:前月比-0.1%(速報値:0.0%)
・米・11月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比-0.3%(速報値:-0.3%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は108.20∸63円のレンジ相場

・12月米ISM製造業新規受注は予想を上回る

・11月米製造業新規受注は予想を上回る

・イランは13の対米報復シナリオを検討との報道でドル売り

・中東報道でドル/円相場が振れる展開継続

・VIX指数は13.85から13.79へ低下

 

カテゴリー: ホットニュース

日経225の日足では明日が勝負ところ!

2020/01/07/16:00:49

 

★日経225の日足では、前日比で370円高と大幅に上昇したが、25日SAM(青線)の23,614円に届かずレジスタンスとして意識された。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、下押しバイアスが強いことを示している。

明日のキーポイントは、25日SMAを上抜けることであるが、5日SMA(赤線)23,640円10日SMA(黄線)23,732円もレジスタンスとして意識され、上値の重い展開が予想される。

一気に上抜け出来るようなら再び回復基調になるが、上値を抑えられ上抜け出来ないと上値の重さが意識され再び下落基調となりやすい。

下値では、1月6日安値23,149円75日SMA(緑線)22,893円がサポートとして意識される。

カテゴリー: ホットニュース

東京金の長期トレンドの勢いは継続中!

2020/01/07/12:32:28

 

★東京金の長期トレンドを示す月足では、2013年2月の高値5,081円を起点として2015年1月高値4,958円を結ぶトレンドライン(R1)と2013年6月の安値3,750円を起点として2016年1月の安値4,046円を結ぶトレンドライン(S1)では長期的な三角持ち合いが形成されていた。

2019年6月にR1を上抜けしたことで、三角持ち合いを上方ブレイクした。9月以降はもみ合い相場となっていたが、再び上昇基調を強めている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:91.17、Slow%D:91.31とかなり過熱感がある。しかし、モメンタム系のオシレータは、明確なトレンド発生時には、高水準で張り付くダマシが発生しやすい。そのため、オシレータの過熱感だけで判断すると大きな損失につながりやすい。

DMI(パラメータ:14)は、『+DI(赤線)』『∸DI(青線)』は、14期間の価格の動きのうちプラス・マイナス方向の割合を表すもので、『ADX(緑線)』はトレンドの強さを表す。

+DIが∸DIを上抜けており、一時+DIが下向きとなったものの再び上昇基調にあることで、プラス方向の割合が多いことを示している。また、ADXが∸DIを上抜けして上昇基調が継続していることから、上昇の勢いが強いことを示している。

 

まとめると、三角持ち合いの上抜けの勢いが、一時鈍化してもみ合い相場となったものの、DMIでは強い上昇基調が継続している。また、ストキャスティクスでは、過熱感があるものの、明確なトレンドが発生していることから、高水準で張り付くダマシとなりやすい。長期トレンドでは、強い上昇基調が継続していることになる。そのため、短期調整下落のような動きになった場合は、日足や週足を参考にして押し目買い戦略となる。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで1月7日の米国株市場を先取り!

2020/01/07/10:15:14

 

★NY株式市場では、三指数とも上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは三指数ともに前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。米長期金利が再び1.80%台まで上昇してきたことで、過熱感はわずかに上昇した。中東情勢の緊迫化が高まっているものの、現状では過度なリスク回避の動きが後退したことで株高・米長期金利上昇となった。しかし、中東情勢の緊迫化が早々に解決するとは思えず、リスク選好の動きも短期的に終了する可能性が高い。そのため、中東情勢による米国株の影響と米長期金利の動向が重要なポイントとなる。やや米国株の過熱感が後退したものの、過熱感は残っていることから、いつ下落調整の動きになっても不思議ではない。

 

NYダウは上昇し5日SMAの28,642ドルと10日SMAの28,600ドルを上抜けしたことから、再び短期的な上昇基調に戻った。しかし、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%DがSlow%Dを下抜け、両線とも下向きとなってきたことで下押しバイアスが強まっている。トレンドフォロー系のSMAでは基調が回復しているもののモメンタム系オシレータでは下落基調が継続していることを示している。そのため、今晩のNYダウの動きが重要ポイントとなる。今後も長期金利の動向次第で米国株の割高・割安感が意識されるようになる。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。3指数ともにこの割高の目安近辺までスプレッドが縮小してきている。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.167%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・1月3日:▲3.180%⇒1月6日予想▲3.152%

 

1月6日のNYダウが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.167%から▲1.015%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井▲3.069%まで▲0.083%に接近してきた。19年4月25日の天井3.048%まで▲0.104%に接近してきた。

 

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。米軍によるイラン革命防衛隊司令官の殺害を受けて、米国とイランの対立激化を警戒する売りが先行し一時210ドル超下げた。しかし、年初で新規の投資資金が流入しやすいこともあり、売り一巡後は徐々に買い戻しが優勢になった。終盤上げに転じ、ほぼ高値で引けた。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.519%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・1月3日:▲3.172%⇒1月6日予想▲3.140%

 

S&P500が上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.519%から▲0.379%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.409%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.174%に接近した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.037%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・1月3日:▲1.635%⇒1月6日予想▲1.601%

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.037%から▲0.436%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.403%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.133%に接近した。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。米中貿易交渉の進展期待が高まると買われやすい。一方で、米中関係悪化の報道では、売られやすい展開なりやすい。

 

三指数のイールドスプレッドは、指数が上昇したうえ米長期金利も上昇したことで、三指数ともに縮小した。米長期金利が再び1.80%台に上昇したことから、イールドスプレッドは縮小しやすい。しかし、中東情勢の緊迫化で米国株の上値が重くなることが予想される。また、地政学的リスク回避の動きから、米長期金利が低下すると過熱感も徐々に低下していく。そのため、株価だけではなく今後の米長期金利の動向にも注意が必要となる。一方で、中東情勢の緊迫化で原油価格が上昇しやすい地合いとなっている。原油価格の上昇はインフレ率の上昇を招く要因となり、米長期金利の上昇を招く要因となる。そのため、原油価格の動向にも注意を払う必要がある。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ