FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2021/02/25/07:59:52

米国株式市場は上昇:経済活動の正常化を期待した買いが優勢

NYダウは424.51ドル高の31961.86ドル、ナスダックは132.77ポイント高の13597.96ポイントで終了した。米長期金利の上昇を嫌気する格好で売りが先行し一時110ドル超下落したものの、売り一巡後は米追加経済対策の成立や経済活動の正常化を期待した買いが優勢となり上げに転じた。一時470ドル超上昇し、初めて3万2000ドル台に乗せた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で『FRBが掲げるインフレ目標2%の達成に3年以上かかる可能性がある』などと発言すると、米金融緩和の長期化観測が改めて高まり買いが広がった面もある。NYダウは引けにかけて上昇幅を拡大、史上最高値を更新して終了した。VIX指数は23.11から21.34へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドル買いやや優勢

ドル/円は、米10年債利回りが一時1.4337%前後と昨年2月以来約1年ぶりの高水準を付けたほか、米30年債利回りが2.2910%前後と昨年1月以来約1年1カ月ぶりの高水準を更新するなど、米長期金利が大幅に上昇したことを受けて全般ドル買いが先行した。1月米新築住宅販売件数が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、一時106.11円と17日以来の高値を付けた。ただ、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米下院金融サービス委員会で『労働市場にはかなりのスラック(需給の緩み)があり、最大雇用には程遠い』『インフレと雇用の目標達成に近づいていると実際のデータが示すまで、現行の債券購入ペースを継続する』と述べ、金融緩和維持を改めて強調すると米長期金利が上昇幅を縮小した。金利低下とともにドル買い圧力が後退し、一時105.83円付近まで下押しした。パウエルFRB議長が『インフレ目標を達成するのに3年以上かかる可能性がある』と述べたことも意識された。 

 

ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇をきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.2109ドルと日通し安値を更新した。ただ、パウエルFRB議長が『インフレ目標の達成に3年以上かかる可能性』を指摘すると、米金融緩和策が長期化するとの見方が改めて意識されてドル売りが優勢になった。取引終了間際に一時1.2175ドルと欧州序盤に付けた日通し高値に面合わせした。米国株の上昇を受けてリスク選好のドル売りも見られた。

 

オセアニア通貨は堅調だった。米国株相場が上昇したことでリスクセンチメントに敏感な豪ドルやNZドルに買いが集まった。豪ドル/米ドルは一時0.7973米ドルと2018年2月以来約3年ぶりの高値を付けたほか、豪ドル/円は84.42円と18年6月以来約2年8カ月ぶりの高値を更新した。また、NZドル/米ドルは0.7455米ドルと17年8月以来、NZドル/円は78.91円と18年4月以来の高値を更新した。

 

NY原油先物市場は反発:寒波の影響で供給懸念からの買い優勢

NY原油先物市場は60.97ドル-63.37ドルのレンジ相場となった。ロックダウン(都市封鎖)の緩和やワクチン普及を背景に景気回復期待が高まっていることが支えとなった。また、米南部テキサス州を襲った寒波の影響を受けている石油関連施設の操業再開が遅れるとの見方も引き続き原油の買いを後押しした。米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油在庫は減少予想に反して128.5万バレルの積み増しとなったが、発表後は売り買いが交錯し、反応は限られた。アジア市場で60.97ドルまで下げたが、まもなく反転した。欧米株高を意識した買いが増えたことや、需給ひっ迫を意識して、ニューヨーク市場の中盤にかけて63.22ドルまで一段高となった。

 

NY金先物市場は続落:米長期金利上昇を嫌気した売り

NY金先物市場は1782.20-1813.00ドルのレンジ相場となった。米長期金利が大幅に上昇し、金利を生まない金に売り圧力が強まった。また、ドルが対ユーロで上昇したことや、米株が上昇したことも、金の売りを後押しした。アジア市場で1813.00ドルまで買われた後は伸び悩んだ。ニューヨーク市場の序盤にかけて1782.20ドルまで下落した。 

 

米国債券市場は反落:米景気回復や国債増発を見込んだ売り

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)1.37%で終了した。米景気回復や国債増発を見込んだ売りが先行した。10年債利回りは一時1.4337%前後と昨年2月以来約1年ぶりの高水準を付けた。ただ、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けて、米金融緩和策が長期化するとの見方が改めて意識されると買い戻しが優勢となり下げ幅を縮めた。なお、米5年債入札は『低調』と受け止められたが、相場の反応は限られた。

 

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2021/02/24/08:24:32

米国株式市場はまちまち:米金融緩和策の長期化を意識した買い戻し

NYダウは15.66ドル高の31537.35ドル、ナスダックは67.85ポイント安の13465.20ポイントで取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の半期に一度の上院議会証言を控え金融緩和縮小への警戒感に寄り付き後、大きく下落した。足もとの米長期金利の上昇を警戒し、高PER(株価収益率)銘柄が多いハイテク株を中心に売りが先行し、一時360ドル超下落した。ただ、パウエル米FRB議長の議会証言を受けて、米金融緩和策が長期化するとの見方が改めて意識されると一転買い戻しが優勢となり一時130ドル超上げた。ナスダックは下げ幅を大幅に縮小するも終日軟調推移となった。VIX指数は23.45から23.11へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:パウエルFRB議長の発言受けドル一時ドル売り

ドル/円は、ダウ先物の下落を背景にリスク回避のドル買いが先行した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を前にポジション調整目的の買いも入り、一時105.42円と日通し高値を更新した。パウエルFRB議長の発言が伝わると一時105.06円付近まで下押ししたものの、引けにかけては再び強含んだ。ポンド円中心にクロス円が上昇した影響を受けた。パウエルFRB議長はこの日、米上院銀行委員会で『インフレと雇用環境はFRBの目標をはるかに下回っており、緩和的な金融政策が維持される可能性が高い』と述べ、金融緩和策を維持する姿勢を強調した。足もとの長期金利の上昇については『経済再開や経済成長への市場の期待の表れだ』と述べ、当面は静観する考えを表明。また、インフレ懸念については『物価上昇が長続きするとは予想していない』との考えを示した。 

 

ポンドは全面高となった。ジョンソン英首相は22日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて1月上旬から実施しているロックダウン(都市封鎖)の段階的な緩和を3月8日から開始すると発表。英経済正常化への期待からポンド買いが優勢となり、ポンド/ドルは一時1.4117ドルと2018年4月以来約2年10カ月ぶりの高値を更新した。また、ポンド/円は148.61円と19年3月以来約1年11カ月ぶりの高値を付けたほか、ユーロ/ポンドは0.8606ポンドと昨年3月以来の安値を更新した。なお、緩和計画によると早ければ6月下旬にもほぼ全ての規制を解除し、国民の生活を正常に近い形に戻す方針である。

 

ユーロ/ドルは、NYダウが一時360ドル超下落し、ナスダック総合が4%近く急落するとリスク回避のドル買いが優勢となり、1.2135ドルと日通し安値を付けたものの、NYダウがプラス圏を回復すると買い戻しが優勢になり、1.2166ドル付近まで下げ渋った。

 

NY原油先物市場は横ばい:米国株安を警戒した売り優勢

NY原油先物市場は、60.67ドル-63.00ドルのレンジ相場となった。寒波の影響を受けた米南部の石油関連施設の操業再開が遅れるとの見方や、景気回復への期待を背景に買いが先行したが、利益確定売りに押された。売り買いが交錯し、方向感は出なかった。アジア市場で63.00ドルまで買われたが、株安を警戒した売りが増えたことでニューヨーク市場の序盤に60.67ドルまで下落した。しかしながら、ナスダック総合指数を除いて米国株式の下げ幅は縮小したことから、時間外取引で62.13ドルまで戻した。

 

NY金先物市場は4日ぶりに小反落:3日続伸で利益確定売り優勢

NY金先物市場は、1794.50-1815.20ドルのレンジ相場となった。3日続伸したこともあり、やや利益確定売りが優勢となった。ただ、注目のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言は大きな手がかりとはならず、為替相場でもユーロが対ドルでの動きが鈍い中、金先物も値動きは限られた。アジア市場で1815.20ドルまで買われた後、利益確定を狙った売りが増えており、ニューヨーク市場の中盤にかけて1794.50ドルまで下落した。しかしながら、米長期金利の伸び悩みやユーロの下げ渋りを意識した買いが入ったことで1810.60ドルまで反発した。

 

米国債券市場は反発:米金融緩和策の長期化の思惑から買戻し

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日りに反発(利回りは低下)した。米10年債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)1.34%で終了した。米景気回復や国債増発を見込んだ売りが先行したものの、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けて、米金融緩和策が長期化するとの見方が改めて意識されると買い戻しが優勢となった。

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2021/02/22/03:01:24

米国株式市場は上昇:米長期金利の上昇が市場心理を冷やす

NYダウは0.98ドル高の31494.32ドル、ナスダックは9.11ポイント高の13874.46ポイントで取引を終了した。イエレン財務長官がバイデン政権が提唱する経済対策の必要性を改めて訴えたため、追加経済対策が早期に成立し景気回復を後押しするとの期待から、寄り付き後上昇した。また、これまで2回の接種が必要とされていたファイザーなどが開発したワクチンについて、1回でも効果があるとの研究結果を受け、新型コロナウイルスのワクチン普及への期待から押し目買い意欲は旺盛で一時150ドル超上昇し、取引時間中の最高値を更新した。ただ、米長期金利の大幅上昇が市場心理を冷やし、相場の上値を抑えた。米金利の先高観測を背景に割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)銘柄が売られ、指数はマイナスに転じる場面があった。VIX指数は22.49から22.05へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇によるドル買いがやや優勢

ドル/円は、欧州・オセアニア通貨に対してドル安が進んだ流れに沿って、一時105.24円と日通し安値を付けたものの、16日の安値105.18円がサポートとして意識されると下げ渋った。米10年債利回りが一時1.3601%前後と昨年2月26日以来約1年ぶりの高水準を付けたことも意識されて、105.67円付近まで持ち直した。ただ、アジア時間に付けた日通し高値105.74円を上抜けることは出来なかった。NY終盤には105.50円に位置する200日移動平均線に上値を抑えられて、じり安の展開となった。なお、米連邦準備理事会(FRB)はこの日、半期に一度議会に提出する金融政策報告で『FRBは米経済が完全な回復を遂げるまで、金融政策による強力な支援を継続する』と表明した。金融政策報告は来週予定されているパウエルFRB議長の議会証言に先立ちウェブサイトに掲載された。 

 

ユーロ/ドルは、対ポンド主導でドル安が進んだ流れに沿って、一時1.2145ドルと日通し高値を付けたものの、NY時間に入ると上値が重くなった。米長期金利の上昇に伴うドル買いが入り、一時1.2108ドル付近まで下押しした。 

 

代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは大幅高。対ドルでは一時56332ドル前後、対円では595万円程度まで買われ、史上最高値を更新した。時価総額は1兆ドルを突破した。機関投資家や企業によるビットコイン投資や関連事業への参入が相次いでおり、先高観が強まっているようだ。市場では『アナリストらの警戒にもかかわらず、急伸を続けている』との声が聞かれた。

 

NY原油先物市場は続落:石油関連施設の普及で供給不安解消の売り

NY原油先物市場は58.60ドル-60.32ドルのレンジ相場となった。米テキサス州の大寒波により生産停止に追い込まれていた石油関連施設の電力や水道などが復旧し始めたことで、供給不安が解消されるとの観測で原油先物価格は続落した。なお、日本時間2時過ぎには石油グリッドが正常化したとも報じられている。また昨日バイデン米大統領が『イラン核合意への復帰についてイランと対話する方針』と伝わったことも、中東リスクの後退で上値を抑えた。

 

NY金先物市場は小幅高:上値の重い展開が継続

NY金先物市場は1759.00-1790.90ドルのレンジ相場となった。金先物価格は為替市場でドル安が進んだことで割安感から上昇していたが、徐々に米金利高でドルが買い戻されたこともあり、上げ幅を削り小幅に続伸して引けた。前日に続いて安全逃避のドル買いが観測されており、金先物は一時1759.00ドルまで下落する場面があった。押し目買いが観測されたが、代替資産である金の需要は回復していない 。

 

米国債券市場は続落:経済正常化でインフレや雇用回復期待から売り

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)1.33%で終了した。米追加経済対策や新型コロナウイルスのワクチン普及で、インフレや雇用回復が進むとの見方が強まり債券売りにつながった。10年債利回りは一時1.3601%前後と昨年2月26日以来約1年ぶりの高水準を付けた。市場では『今年後半には米連邦準備理事会(FRB)が金融緩和の修正を探るとの思惑が浮上している』との指摘があった。 

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2021/02/19/07:45:13

米国株式市場は下落:米長期金利の先行観測から割高株が売られる展開

NYダウは119.68ドル安の31493.34ドル、ナスダックは100.14ポイント安の13865.36ポイントで終了した。週次新規失業保険申請者数が予想を上回り、労働市場の回復の鈍さが嫌気され、寄り付き後、下落した。また、米長期金利の先高観測を背景に割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)銘柄が売られ、一時320ドル超下げた。2020年11月-21年1月期決算で最終赤字に転落し、今期業績見通しも振るわなかった小売り最大手のウォルマートが6%超の大幅安となったことも指数の押し下げ要因となった。ただ、米追加経済対策や新型コロナウイルスのワクチン普及への期待から押し目買い意欲は旺盛で、引けにかけては下げ幅を縮めている。VIX指数は21.50から22.49へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ワクチン接種の進捗相場の様相

ドル/円は、対ポンド中心にドル売りが進んだ流れに沿って一時105.60円と日通し安値を付けたものの、米10年債利回りが1.31%台まで上昇するとドル/円にも買い戻しが入り下げ渋り、105.88円付近まで持ち直した。もっとも、米10年債利回りが1.27%台まで上昇幅を縮めるとドル円の上値も重くなった。市場では『米金利の動きにドル円が一番敏感になっている』との声が聞かれた。 

 

ユーロ/ドルは、対ポンド主導でドル安が進んだ流れに沿って、一時1.2095ドルと日通し高値を付けた。米長期金利が上昇幅を縮めたこともユーロ買い・ドル売りを誘った。なお、この日発表の前週分の米新規失業保険申請件数や1月米住宅着工件数は予想より弱い内容となった一方、2月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想を上回るなど強弱入り混じる結果となったため、相場の反応は限られた。

 

ポンド/ドルは、NY序盤に一時1.3986ドルと2018年4月以来約2年10カ月ぶりの高値を付けた。英国では新型コロナウイルスのワクチン接種が相対的に早く進んでおり、経済正常化への期待からポンドが買われた。その後の下押しも1.3927ドル付近にとどまり、引けにかけては1.3980ドル付近まで再び強含んだ。人口6千万人強の英国では1回目のワクチン接種を終えた人は約1590万人で、人口比でみるとワクチン接種は主要国の中で最も進んでいる。ワクチン対策本部のトップは『8月か9月までには国内の全ての成人が2度のワクチン接種を終えることが可能』との見解を示している。 

 

NY原油先物市場は反落:連騰後の利食い売り優勢

NY原油先物市場は59.81ドル-62.29ドルのレンジ相場となった。連日激しく動いている原油先物市場だが、米エネルギー省(EIA)が発表した原油在庫が大幅な減少となったことで、一時原油先物は強含む場面もあった。しかし、3日連続で上げ幅を広げていたこともあり利食い売りも入り、次第に上値が重くなり4日ぶりに反落して引けた。もっとも、米テキサス州ではいまだに電力が行き届かない地域も多いことで、供給不足を懸念する声は強い。米国における原油生産の減少を受けてアジア市場で62.29ドルまで買われたが、欧米株安を嫌ってニューヨーク市場で60ドルを下回った。

 

NY金先物市場は小幅高:ドル安進行で小幅に買い戻し

NY金先物市場は1766.60-1788.80ドルのレンジ相場となった。金先物価格は一時1766ドル台まで弱含む場面もあったが、ポンドをはじめドル売りが進んだこともあり、ドルで取引される金先物価格は割安感から5営業日ぶりに小幅反発して引けた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1788.80ドルまで戻したが、安全逃避のドル買いが観測されており、1766.60ドルまで反落した。その後、1779.30ドルまで戻したが、代替資産である金の需要は伸び悩んでおり、1780ドルを下回る水準で推移した。

 

米国債券市場は反落:追加経済貸借やワクチン普及への期待から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)1.29%で終了した。米追加経済対策や新型コロナウイルスのワクチン普及への期待から債券売りが先行したものの、米国株の下落を受けて次第に買い戻しが入った。 

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2021/02/18/07:57:48

米国株式市場はまちまち:下落後FOMC議事要旨の内容受け買い戻し

NYダウは90.27ドル高の31613.02ドル、ナスダックは82.00ポイント安の13965.50ポイントで取引を終了した。1月の生産者物価指数(PPI)が予想を大幅に上回ったためインフレ懸念が再燃し寄り付き後、下落した。また、欧州株の下落につれた売りが出たほか、相場の過熱感を警戒する売りが先行し一時180ドル超下げたものの、売り一巡後は徐々に下値が堅くなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1月26日-27日分)で『米景気回復はFRBの目標にはほど遠いとの認識で一致』と明らかになったほか、市場が警戒する物価上昇について『一時的で長続きしない』との認識が示されると買いが優勢になった。VIX指数は21.46から21.50へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドルは米長期金利動向に振れる展開

ドル/円は、1月米小売売上高と1月米卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことをきっかけに円売り・ドル買いが先行し、一時106.20円付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値106.22円の上抜けに失敗すると一転下落した。指標発表直後に一時1.3294%前後まで上昇した米10年債利回りが低下に転じたことも相場の重石となり、一時105.78円と日通し安値を更新した。NY序盤、米国株相場が軟調に推移したこともリスク回避的な円買いを誘った。ただ、5日の高値105.77円や200日移動平均線が位置する105.51円がサポートとして意識されると下げ渋る展開になり、一時は180ドル超下落したNYダウが上昇に転じ、過去最高値を更新したことも相場の下支え要因になった。 

 

ユーロ/ドルは、ユーロポンドが下落した影響を受けてユーロ売り・ドル買いが先行した。ドラギ伊新首相の『イタリアは2022年末までにパンデミック前のレベルを取り戻すことはないだろう』との発言も相場の重石になった。この日発表の米経済指標が軒並み予想を上回ったこともドル買いを促し、一時1.2023ドルと日通し安値を更新した。その後の戻りも1.2047ドル付近にとどまった。

 

代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは上値を追う展開。対ドルでは一時52631ドル前後、対円では556万円程度まで買われ、いずれも史上最高値を更新した。市場では『電気自動車テスラや米マイクロストラテジーなど米主要企業による保有や関連事業への参入が相次ぎ、先高観が高まっている』との指摘があった。

 

NY原油先物市場は続伸:寒波による供給懸念継続の買い優勢

NY原油先物市場は59.56ドル-61.31ドルのレンジ相場となった。米国テキサス州を中心とする大寒波で、複数の精油施設が閉鎖されていることによる原油供給懸念が先物価格を押し上げ、昨年1月以来となる水準まで続伸した。なおテキサス州だけでは約270万世帯が停電し、さらに規模が拡大すると報じられている。ニューヨーク市場の序盤に59.56ドルまで下げたが、原油供給不足を警戒して、通常取引終了後の時間外取引で61.31ドルまで買われている。

 

NY金先物市場は続落:世界経済回復期待とドル高を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は1767.90-1794.20ドルのレンジ相場となった。ユーロをはじめ欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル高が進んだことで、ドルで取引される金先物市場は割高感もあり4日続落した。米小売売上高が好結果になるなど、世界経済への回復期待などもあり避難通貨としての金先物から資金が流出し、一時昨年6月以来の水準まで弱含んだ。アジア市場で1794.20まで戻したが、まもなく反落。ニューヨーク市場の中盤にかけて1767.90ドルまで下げ幅は拡大した。 

 

米国債券市場は4営業日ぶりに反発:米国株の下落で一転買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)1.27%で終了した。1月米小売売上高や1月米卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことを受けて債券売りが先行したものの、米国株相場の下落を理由に一転買い戻しが優勢となった。市場では『相場下落が続いたあとだけに押し目買いが入った』との声も聞かれた。なお、20年債入札が『低調だった』と受け止められると債券売りが強まる場面もあった。

 

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