FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2023/12/08/07:20:34

米国株式市場は上昇:米FRBの利上げ終了期待から買い優勢に

NYダウは62.95ドル高の36117.38ドル、ナスダックは193.28ポイント高の14340.00ポイントで取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了期待に買いが続き、寄り付き後は上昇した。特に、AI(人工知能)技術への期待再燃で半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などを中心にハイテクが強く、相場全体の上昇を後押しした。終盤にかけ上げ幅を拡大し終了した。VIX指数は12.97から13.06へ上昇した。

 

NY外国為替市場:日銀の政策修正期待を背景にした円買い

ドル/円は、NY勢の参入後も日銀の政策修正期待を背景にした円買いの流れが継続した。3時前に売り圧力が強まると、市場では「エアポケット(買いの空白)のような状態に陥ってしまったようだ」との声も聞かれるなか、一時141.71円まで急落した。ただ、その後は急ピッチで値を下げてきた反動から短時間で143円台まで反発した。引けにかけても144円台前半まで下値を切り上げた。

 

ユーロ/ドルは、対円を中心にドル売りが進んだ影響を受けた。昨日高値の1.0804ドルを上抜けて3時前には1.0818ドルまで上昇した。もっとも、その後は1.0790ドル台まで押し戻された。

 

NY原油先物市場は6日続落:中国での需要減退懸念から売り優勢に

NY原油先物市場は68.80ドル‐70.48ドルのレンジ相場となった。中国での需要減退懸念を背景に売りが優勢となり、一時6月以来となる68.80ドルまで下落した。ただ、その後は値ごろ感の買いも入った模様であり、下げ渋る動きとなった。米国市場の前半にかけてポジション調整的な買いが観測されており、一時70.48ドルまで戻したが、需要増加の思惑は後退しており、68.80ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引では主に69ドル台で推移した。

 

NY金先物市場はわずかに反落:米長期金利の低下を想定した買いは一巡

NY金先物市場は2036.60‐2057.20ドルのレンジ相場となった。1日に清算値ベースで史上最高値を付けた直後ということもあり、明日の米11月雇用統計を前に利益確定の売りが出やすかった面がある。一方で対ユーロを中心としたドル安が商品の割安感につながり、金相場を支えたため、下値も限られた模様である。米国市場の序盤にかけて2057.20ドルまで買われたが、米長期金利の低下を想定した買いは一巡し、利食い売りが増えたことで一時2036.60ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引では主に2047ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場はまちまち:長期債に持ち高調整目的の売り優勢に

米国債券市場で中期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米2年債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)4.58%で終了した。また、長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)4.15%で終了した。前日に利回りが約3カ月ぶりの水準まで低下した後とあって、持ち高調整目的の債券売りが出た。

 

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2023/12/07/07:15:33

米国株式市場は下落:高値警戒感から売り優勢に

NYダウは70.13ドル安の36054.43ドル、ナスダックは83.20ポイント安の14146.71ポイントで取引を終了した。民間部門の雇用者数の伸びが予想を下回り労働市場のひっ迫緩和で連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了観測が一段と強まり安心感から買われ、寄り付き後は上昇した。その後、景気減速への警戒感に加えて、週後半に発表予定の雇用統計への警戒感などで買いが続かず失速した。終盤にかけて年初来最高値付近での高値警戒感などに利食い売りに押され、相場は下落に転じ終了した。VIX指数は12.85から12.97へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下がドルの重し

ユーロ/ドルは、11月ADP全米雇用報告が予想より弱い結果となったほか、7-9月期米単位労働コスト・改定値が速報値から下方修正されたことを受けて、米10年債利回りの急低下とともにドル売りが先行した。一時1.0804ドルまで上昇する場面も見られたが、1.08ドル台の滞空時間は短く、次第に上値が重くなった。欧州の金利先安観が依然として上値を抑制しており、1.0759ドルまで本日安値を更新した。

 

ドル/円は、ADP全米雇用報告の発表後に147.02円付近まで弱含んだものの、節目の147.00円手前で下値の堅さを確認すると、147円台前半の狭いレンジ内ながら底堅く推移した。米10年債利回りは9月1日以来の低水準となる4.10%台まで低下する場面もあったが、相場への影響は限られた。

 

NY原油先物市場は5日続落:需給が緩むとの観測から売り優勢に

NY原油先物市場は69.11ドル‐72.60ドルのレンジ相場となった。中国などの景気減速懸念を背景として、需給が緩むとの観測から売りが先行すると、69.11ドルまで下落して6月以来の安値を付けた。米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した週間石油在庫統計で、ガソリン在庫が市場予想を大幅に上回って増加した。米国内のガソリン需要が弱含んでいるとの見方が強まったことも、売りを誘った。アジア市場で72.60ドルまで買われたが、供給不安は緩和されており、米国市場の後半にかけて節目の70ドルを下回った。通常取引終了後の時間外取引では主に69ドル台で推移した。

 

NY金先物市場は3営業日ぶりに反発:米長期金利の低下を好感した買い

NY金先物市場は2035.30‐2053.40ドルのレンジ相場となった。11月ADP全米雇用報告などが予想より弱い結果となったことからドルが売られると、金の投資妙味が増して買いが優勢となった。アジア市場の序盤で2035.30ドルまで売られたが、米長期金利の低下を想定した買いが入ったことで一時2053.40ドルまで反発した。ただ、欧米市場では上げ渋り、ロンドン市場で2037.60ドルまで弱含みとなった。米国市場では主に2050ドル近辺を下回る水準で推移。通常取引終了後の時間外取引では主に2045ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場はまちまち:米雇用指標の悪化を受け長期債に買い

米国債券市場で中期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)4.59%で終了した。また、長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.06%低い(価格は上昇)4.10%で終了した。この日発表の米雇用指標が予想を下回る結果となったことを受け、米利上げ局面が終了するとの観測から買いが入った。利回りは約3カ月ぶりの低水準をつけた。

 

 

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2023/12/06/07:19:31

米国株式市場はまちまち:景気減速を警戒した売り優勢に

NYダウは79.88ドル安の36124.56ドル、ナスダックは44.42ポイント高の14229.92ポイントで取引を終了した。JOLT求人件数が予想を下回り労働市場の鈍化が明らかになり、景気減速を警戒した売りに寄り付き後は下落した。NYダウは終日軟調に推移した。ただ、長期金利の低下でハイテクは買い戻され、ナスダックは上昇に転じ相場の下値を支えまちまちで終了した。VIX指数は13.08から12.85へ低下した。

 

NY外国為替市場:対欧州通貨などでドルの買戻し

ドル/円は、NY勢の本格参入後は147.00円を挟んで神経質に上下した。10月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が873.3万件と市場予想の930.0万件を下回る結果となったことを受け、米長期金利の低下とともに一時146.57円まで下押ししたが、一巡後は下値を切り上げる展開になった。米金利はその後も低下基調を維持したが、対欧州通貨などでドルの買い戻しが進んだ影響から、147.39円まで本日高値を更新した。もっとも、昨日高値の147.45円が目先のレジスタンスとして意識されたこともあり、その後はやや伸び悩んだ。

 

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)当局者から追加利上げに対して否定的な発言が相次ぎ、ECBの利下げ転換への思惑が意識された。米雇用指標の発表直後こそ1.0830ドル台まで買い戻しが入る場面があったものの、戻りの鈍さを確認すると欧州金利先安観を手掛かりに1.0778ドルまで売りに押された。

 

NY原油先物市場は4日続落:世界景気の減速懸念を嫌気した売り

NY原油先物市場は72.17ドル‐74.12ドルのレンジ相場となった。世界景気の減速懸念を背景として、需給が緩むとの観測から軟調に推移した。米国市場の前半にかけ74.12ドルまで買われたが、供給不安は緩和されており、米国市場の序盤に72.17ドル下げた。その後、一時72.63ドルまで反発したが、ドル高を意識した売りが観測されており、通常取引終了後の時間外取引では主に72ドル台で推移した。

 

NY金先物市場は続落:ドル高を嫌気した売り優勢に

NY金先物市場は2027.60‐2059.60ドルのレンジ相場となった。対ユーロでのドル高進行を背景として商品の割高感が意識され、売りが優勢となった。また、前日にザラ場ベースで史上最高値を更新した直後ということもあり、利益確定売りに押されたことも相場の重しとなった。アジア市場の序盤で2059.60ドルまで買われたが、ドル高を意識した売りが続いており、米国市場の中盤にかけて2027.60ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引では主に2036ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は反発:米労働指標の弱い結果受け買い優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米2年債利回りは前営業日比0.09%低い(価格は上昇)4.55%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.09%低い4.16%で終了した。10月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が予想より弱い結果となり、米利上げ局面が終了したとの思惑を受けた買いが入った。利回りは約3カ月ぶりの低水準で取引を終えた。

 

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2023/12/05/07:21:30

米国株式市場は反落:米長期金利上昇を嫌気した売り12.63から

NYダウは41.06ドル安の36204.44ドル、ナスダックは119.54ポイント安の14185.49ポイントで取引を終了した。高値からの利食い売りに押され、寄り付き後は下落した。金利低下が行き過ぎとの見方などから長期金利が再び上昇に転じたためハイテクが売られ、相場の重しとなった。終日軟調推移し、終盤にかけて下げ幅を縮小し終了した。VIX指数は12.63から13.08へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドルは底堅い展開に

ドル/円は、全般に手掛かり材料を欠いたこともあり、米金利動向に振らされる展開となった。米10年債利回りが24時過ぎに4.23%台まで低下した場面では146.40円台まで弱含んだものの、一巡後は4.29%台まで上昇したことに伴って147.45円まで反発した。NYダウの下げ幅縮小なども相場を下支えした格好となったが、引けにかけては米10年債利回りが4.25%台まで再び上昇幅を縮めたことから147.10円台まで伸び悩んだ。

 

ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇を背景にしたユーロ売り・ドル買いの動きが活発化し、前週末安値の1.0829ドルを下抜けて、11月14日以来の安値となる1.0804ドルまで下押しした。もっとも、その後は米金利上昇が一服したことから1.0830ドル台まで下げ渋った。

 

NY原油先物市場は3日続落:需要減退懸念で売り優勢に

NY原油先物市場は72.63ドル‐75.03ドルのレンジ相場となった。需要減退懸念を背景として軟調に推移した。なお、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は「石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非OPEC主要参加国による枠組みであるOPECプラスの減産について、必要な場合は2024年3月以降も継続できる」と発言している。アジア市場の序盤で75.03ドルまで買われたが、供給不安は緩和されており、米国市場の中盤までに72.63ドルまで下落した。ただ、需要減少の思惑は後退し、押し目買いが入ったことで通常取引終了後の時間外取引では主に73ドル台で推移した。

 

NY金先物市場は大幅に反落:米長期金利上昇が重しに

NY金先物市場は2038.40‐2152.30ドルのレンジ相場となった。米国の利下げ期待を背景に時間外取引では急伸するも、その後は米10年債利回りの上昇が重しとなり、利益確定売りに押されて反落した。アジア市場の序盤で2152.30ドルまで大幅高となったが、利益確定を狙った売りが増えたことによってじり安となり、米国市場の中盤にかけて2038.40ドルまで値下がりした。米長期金利の反発やドル高も意識された。通常取引終了後の時間外取引では主に2050を挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は反落:持ち高調整の売りが優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.10%高い(価格は下落)4.64%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.06%高い4.25%で終了した。利回りが前週末に約3カ月ぶりの水準まで低下していたこともあり、持ち高調整目的の債券売りが優勢となった。

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2023/12/04/03:00:48

米国株式市場は上昇:利上げ終了観測が強まり買い優勢に

NYダウは294.61ドル高の36245.50ドル、ナスダックは78.81ポイント高の14305.03ポイントで取引を終了した。11月ISM製造業景況指数が予想を下回り金利の低下に連れた買いが強まり、寄り付き後は上昇した。その後、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長発言を受け、利上げ終了観測が一段と強まり相場は続伸した。長期金利の低下でハイテクも買い戻され、相場を支援した。終日堅調に推移し終盤にかけ上げ幅を拡大し、終了した。VIX指数は12.92から12.63へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下でドル売り優勢に

ドル/円は、11月米ISM製造業景況指数が46.7と予想の47.6を下回ったことが伝わると、円買い・ドル売りが先行した。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.1956%前後と9月8日以来約3カ月ぶりの低水準を付けたことも相場の重しとなり、一時146.66円と9月12日以来の安値を更新した。なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は講演で「金融緩和の時期を推測するのは時期尚早」と述べ、早期の利下げ転換を織り込む市場をけん制。「適切だと判断すればさらに金融政策を引き締める用意がある」と従来通りの発言を繰り返した。当初はドル買いで反応し、147.84円付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。市場では「警戒していたほどタカ派ではなかった」との見方があったほか、「来年、米消費や生産が減速する」と述べたことが材料視されたようだ。「米国で利上げ局面が終了したとの見方は根強く、ドルの戻りを売りたい向きは多い」との指摘もあった。

 

ユーロ/ドルは、今週発表されたユーロ圏インフレ指標が予想を下回ったことを受けて、この日も欧州のインフレ鈍化を意識したユーロ売りが先行した。ビルロワドガロー仏中銀総裁が「現時点では利下げを検討する用意はないが、2024年に利下げの問題を検討する可能性がある」「何らかの衝撃がない限り、利上げはもはや完了した」などと発言すると、欧州中央銀行(ECB)の利下げ転換が意識されて、ユーロ売りが加速し、一時1.0829ドルと日通し安値を更新した。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、4時前には1.0893ドル付近まで下げ渋った。パウエルFRB議長が市場の早期利下げ観測をけん制しながらも、現行の金融政策を「十分に引き締め的」と表現し、「米消費や生産が減速する」との見通しを示したことでドル売りが進んだ。

 

NY原油先物市場は続落:需要の先行き不安から売り優勢に

NY原油先物市場は73.93ドル‐76.76ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非OPEC主要参加国による枠組みOPECプラスは昨日開催の会合で、各国が自主減産により価格を下支えする方針を確認した。しかし協調減産の合意に至らず、価格下支えの措置に関する不透明感が残り原油相場を圧迫している。本日発表の米ISM製造業景況指数が弱い結果となったことも製造セクターにおけるエネルギー需要の先行きに対する不安を高め嫌気された。米国市場の前半までに76.76ドルまで反発したが、需要減少の思惑が広がり、後半にかけて売りが強まり、通常取引終了後の時間外取引で73.93ドルまで下落した。

 

NY金先物市場は大幅に反発:米金利低下とドル安を好感した買い

NY金先物市場は2052.60‐2095.70ドルのレンジ相場となった。予想を下回った11月米ISM製造業景況指数を受けた米金利低下が支援材料となった。金利が付かない資産である金の相対的な投資妙味が増すとして買いを集めた。米金利低下を受けたドル安でドル建て金相場に割安感が生じたことも支えとなった。米指標悪化が、リスク回避資産である金を買う動きを促した面もある。ロンドン市場で2052.60ドルまで売られたが、米国市場の後半にかけて2095.70ドルまで買われた。米長期金利の低下を意識した買いが観測された。通常取引終了後の時間外取引では2090ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は続伸:不調な経済指標結果受け買い優勢に

米国債券市場で中長期ジーンは続伸(利回りは低下)した。米2年債利回りは前営業日比0.16%低い(価格は上昇)4.54%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.12%低い4.20%で終了した。11月米ISM製造業景況指数が予想を下回ったことで買いが広がった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が市場の早期利下げ観測をけん制しながらも、現行の金融政策を「十分に引き締め的」と表現し、「米消費や生産が減速する」との見通しを示したことも相場の押し上げ要因となった。利回りは一時4.1956%前後と9月8日以来約3カ月ぶりの低水準を付けた。

 

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