★米国株式市場はまちまち:利益確定売りに押される展開
NYダウは40.33ドル安の34112.27ドル、ナスダックは10.56ポイント高の13650.41ポイントで取引を終了した。金利先高観の後退や新年度に向けた買いに寄り付き後、上昇した。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が参加予定の国際通貨基金(IMF)会合での発言を警戒し、利食い売りに押されて下落に転じた。しかし、原油価格の下落が好感材料となったほか、長期金利低下でハイテクの売りが限定的となり、相場を支えた。終盤にかけ、ナスダックはプラス圏を回復もNYダウは下げを消せずまちまちで終了した。VIX指数は14.81から14.45へ低下した。
★NY外国為替市場:手掛かり材料を欠くなか円売り優勢に
ドル/円は、全般に手掛かり材料を欠くなか、日銀が金融緩和策を維持する姿勢を示していることもあり、欧米との金利差に着目した円売りが出やすい状況が続いた。米10年債利回りが低下した影響から節目の151.00円手前では伸び悩む場面もあったが、151.06円まで本日高値を更新。1日以来となる151円台を回復した。なお、市場ではパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言内容に注目が集まっていたが、この日のあいさつでは金融政策や経済見通しについて言及しなかった。
ユーロ/ドルは、米長期金利が低下幅を拡大するなか、欧州時間まで売りが進んだ反動から買い戻しが入った。2時前には1.0716ドルまで上昇。もっとも、前日高値の1.0722ドル手前では伸び悩むなど、積極的に上値を試す展開にはならなかった。
★NY原油先物市場は大幅続落:石油需要低迷の警戒感から売り優勢
NY原油先物は74.91ドル‐77.53ドルのレンジ相場となった。需要低迷の警戒感で中心限月としては一時7月中旬以来の安値水準となる75ドル割れまで下落した。米エネルギー情報局(EIA)が今年の国内原油生産量の予想を下方修正し、米石油協会(API)が発表した週間在庫統計で原油在庫が予想に反して大幅な積み増しとなり、石油需要減退への懸念が広がった。なお、本日予定されていたEIAの週間在庫統計の発表は同局のシステム更新の関係上、15日に延期された。アジア市場の序盤で77.53ドルまで戻したが、供給不安は緩和されており、上げ渋り。欧米市場では一段安となり、一時75ドルを下回った。通常取引終了後の時間外取引では75ドル台で推移した。
★NY金先物市場は3日続落:利益確定売りに押される展開が継続
NY金先物市場は1953.20‐1977.50ドルのレンジ相場となった。中東情勢の緊迫化も手がかりに10月に大幅に上昇したが、最近は地政学リスクへの過度な警戒感が緩み、株も買いが優勢になるなど全般投資家のリスク回避姿勢が後退したこともあり、金先物は3日連続で利益確定売りに押されている。また、米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが相次いでインフレ高への警戒感を示したことも金の重しとなっている。アジア市場の序盤に1977.50ドルまで買われたが、ドル高を意識した売りが増えたことでじり安となった。米長期金利の低下を意識した買いが一部で観測されたが、金先物の上値は重いままだった。通常取引終了後の時間外取引で1953.20ドルまで一段安となった。
★米国債券市場はまちまち:需給悪化への過度な懸念が後退
米国債券市場で中期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比変わらずの4.92%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.07%高い4.49%で終了した。10年債入札は「悪くない結果だった」と伝わった。前日の3年債入札に続いて、米国債の増発に伴う需給悪化への過度な懸念が後退し、債券買いを後押しした。
★NYダウ株式市場は続伸:米金利が低下したことで下支えに
NYダウは56.74ドル高の34152.60ドル、ナスダックは121.08ポイント高の13639.86ポイントで取引を終了した。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁など連邦準備制度理事会(FRB)高官がインフレを目標値に戻すことが最優先課題で、必要とあれば利上げを実施する姿勢を維持したほか利下げを否定したため警戒感から売られ、寄り付き後は下落した。しかし、良好な主要企業決算を受けた買いが下支えとなったほか、原油価格の下落や根強い利上げサイクル終了の思惑に長期金利が低下したため、買いに転じた。金利の低下で、特にハイテクが買われ、相場を一段と押し上げ終了した。VIX指数は14.89から14.81へわずかに低下した。
★NY外国為替市場:米長期金利が低下すると上値重い展開に
ユーロ/ドルは、弱い独鉱工業生産を手掛かりに独長期金利が低下し、欧米金利差を意識した売りが先行し、一時1.0664ドルまで本日安値を更新した。もっとも、その後は米長期金利が低下幅を拡大したことでドル買い戻しの動きが和らいだため、1.07ドル台を回復するなど下げ止まった。
ドル/円は、対欧州通貨などでドル高が進んだ流れに沿って、150.69円まで本日高値を更新した。その後は米長期金利の低下幅拡大を受け、150.30円台まで調整が入るなどやや上値が重くなった。なお、ボウマン米連邦準備制度理事会(FRB)理事は「依然として追加利上げが必要になると見込んでいる」との見解を示したほか、複数のFRB高官からインフレを警戒するコメントが伝わったが、相場への影響は限られた。
★NY原油先物市場は大幅反落:中国経済の減速を警戒した売り
NY原油先物市場は77.17ドル‐81.05ドルのレンジ相場となった。為替市場でドル高が進み、ドル建ての原油は割高感が生じ売りに押された。また、エネルギー消費大国の中国の原油需要の先行き不透明感が増していることや、今月から年末まで中国の製油所稼働率が低下するとの見込みも原油相場の上値を圧迫した。アジア市場の序盤に81.05ドルまで買われたが、中国経済の減速を警戒した売りが強まり、アジア市場の終盤にかけて節目の80ドルを下回った。欧米市場では一段安となり、通常取引終了後の時間外取引で一時77.17ドルまで下落した。
★NY金先物市場は続落:ドル高を嫌気した売りが優勢に
NY金先物市場は1962.80‐1985.20ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル高が優勢となり、ドル建ての金は割高感から売りに押された。また、米連邦準備制度理事会(FRB)高官が依然としてインフレ高への警戒感を示し、利上げ休止に慎重姿勢を示したことも金の調整売りを強めた。アジア市場の序盤に1985.20ドルまで買われたが、ドル高を意識した売りが増えたことで米国市場の序盤にかけて1962.80ドルまで下落した。ただ、米長期金利の低下を意識した買いも観測されており、下げ幅は縮小した。通常取引終了後の時間外取引では主に1975ドルを挟んだ水準で推移した。
★米国債券市場はまちまち:欧州債の買いに連れた買い
米国債券市場で中期ゾーンは変わらず。米2年債利回りは前営業日比変わらずの4.92%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.08%低い4.56%で終了した。欧州国債利回りが低下したことで米国債にも買いが波及した。また、この日実施された3年物入札は「無難」と受け止められたが、懸念したほど悪くないとの見方から、入札後には債券買いで反応した。
★米国株式市場は続伸:米中関係修復期待が株価の下支え
NYダウは34.54ドル高の34095.86ドル、ナスダックは40.50ポイント高の13518.78ポイントで取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクル終了期待を受けた買いが続き寄り付き後は上昇した。先週の大幅な金利低下の反動で長期金利が上昇したため一時売りに転じたが、ピーク金利観測は根強く終日底堅く推移した。さらに、米中首脳会談の開催を控え、イエレン財務長官と何中国副首相が今週会談を開催することが明らかになり中国との関係修復期待も下支え要因となり、小幅続伸で終了した。VIX指数は14.91から14.89へわずかに低下した。
★NY外国為替市場:米金利上昇でドル買い優勢に
ドル/円は、米長期金利の上昇を手掛かりに、為替市場で全般ドル買いが優勢となった影響を受けた。米10年債利回りは前週末まで大きく低下していたが、本日は4.66%台まで上昇した。米金利上昇を背景に円売り・ドル買いが進み、一時150.08円まで本日高値を更新した。
ユーロ/ドルは、欧州時間までは米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルが終了したとの観測を背景に底堅く推移していたが、NY勢の参入後はドル買い戻しの流れに沿って徐々に上値を切り下げた。引け前には1.0716ドルの安値まで下押しした。
★NY原油先物市場は反発:供給不安は解消されず買戻しが優勢に
NY原油先物市場は80.66ドル‐82.24ドルのレンジ相場となった。主要産油国が生産や輸出の削減を継続するとの報道が支えとなった。サウジアラビア・エネルギー省は5日、日量100万バレルの自主減産を年末まで継続すると声明し、ロシアも年内いっぱい日量30万バレルの輸出削減を続ける方針を明らかにした。アジア市場の序盤に80.66ドルまで売られたが、供給不安は十分解消されていないことから米国市場の中盤にかけて82.24ドルまで買われた。ただ、その後は長期金利の反発を意識して伸び悩み、通常取引終了後の時間外取引では81ドルを挟んだ水準で推移した。
★NY金先物市場は3日ぶりに反落:米長期金利の反発を嫌気した売り
NY金先物市場は1985.80‐2000.10ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルにやや買い戻しが入り、ドル建ての金は利益確定売りが優勢となった。また、先週後半に低下基調を強めていた米長期金利がこの日は上昇に転じ、金利を生まない金に売り圧力が強まった。アジア市場の序盤に2000.10ドルまで買われたが、米長期金利の反発を受けて1985.80ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引では主に1986ドルを挟んだ水準で推移した。
★米国債券市場は反落:持ち高調整目的の売りが優勢に
米国債券市場で中長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.06%高い(価格は下落)4.92%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.07%高い4.64%で終了した。前週末まで利回りが大きく低下した反動が出たほか、週内に予定されている国債入札を前に持ち高調整目的の売りも観測された。
★米国株式市場は続伸:米追加利上げ観測の後退で買い優勢に
NYダウは222.24ドル高の34061.32ドル、ナスダックは184.09ポイント高の13478.29ポイントで取引を終了した。今週発表の経済指標や米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退する中、10月米雇用統計が予想を下回ったことが分かると米長期金利が一段と低下。株式の相対的な割高感が薄れ、買いが広がった。VIX指数は15.66から14.91へ低下した。
★NY外国為替市場:米金利の大幅低下でドル売り優勢に
ドル/円は、米労働省が発表した10月米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比15.0万人増と予想の18.0万増を下回り、失業率が3.9%と予想の3.8%より弱い内容となった。市場では「米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルが終了した」との見方が広がり、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.4798%前後と9月25日以来の低水準を記録した。米金利の大幅低下とともにドル売りが優勢となった。その後発表の10月米ISM非製造業景況指数が51.8と予想の53.0を下回ったことも相場の重しとなり、一時149.21円と日通し安値を付けた。
ユーロ/ドルは、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)をきっかけに米利上げ終結観測が高まる中、米金利の低下とともにドル売りが先行した。この日発表の米経済指標が軒並み予想を下回ったこともドル売りを促し、一時1.0747ドルと9月14日以来の高値を更新した。
★NY原油先物市場は反落:米国経済の減速を警戒
NY原油先物市場は80.10ドル‐83.60ドルのレンジ相場となった。中東の地政学的リスクが薄れて周辺国の供給不安が後退したほか、弱い米経済指標が相次いだことで米経済の減速懸念が浮上したことから、売り優勢の展開となった。週末の持ち高調整の動きもまた、相場を下押した模様である。米雇用統計発表後に83.60ドルまで買われたが、米国経済の減速を警戒した売りが強まり、80.10ドルまで反落。通常取引終了後の時間外取引では81ドルを挟んだ水準で推移した。
★NY金先物市場は続伸:米長期金利の低下を好感した買い優勢に
NY金先物市場は1989.30‐2011.90ドルのレンジ相場となった。米国の年内利上げ観測の後退を背景として米長期金利が低下したことから、金利を生まない金に買いが入った模様である。米国市場の序盤にかけて1989.30ドルまで売られたが、米雇用統計発表後に2011.90ドルまで買われた。ただ、株高を意識した利食い売りも観測されており、1996.10ドルまで反落。通常取引終了後の時間外取引では2000ドルを挟んだ水準で推移した。
★米国債券市場は下落:米追加利上げ観測が低下で買い優勢に
米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは低下)した。米2年債利回りは前営業日比0.11%低い(価格は上昇)4.86%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.09%低い4.57%で終了した。10月米雇用統計が予想より弱い内容だったことが分かると、米追加利上げ観測が一段と低下し債券買いが広がった。利回りは一時4.4798%前後と9月25日以来の低水準を付けた。
★米国株式市場は続伸:米利上げ終了期待強まり買い優勢に
NYダウは564.50ドル高の33839.08ドル、ナスダックは232.72ポイント高の13294.19ポイントで取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で2会合連続での政策金利据え置きを決定、パウエル議長の発言を受け利上げ終了期待が強まり、寄り付き後は大幅上昇した。雇用関連指標も労働市場のひっ迫緩和を示したため長期金利が一段と低下するとハイテクも買われ、相場をさらに押し上げた。月初で新規の買いも強く、終盤にかけて上昇幅を拡大して終了した。VIX指数は16.87から15.66へ低下した。
★NY外国為替市場:米長期金利の低下が一服するとドル買戻し
ドル/円は、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて米金融引き締めの長期化に対する懸念が後退する中、米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.62%台まで急低下すると、全般ドル売りが優勢となった。この日発表の7-9月期米単位労働コスト速報値が前期比年率0.8%低下と予想の0.7%上昇に反してマイナスとなり、賃金の上昇圧力が和らいだこともドル売りを誘った。また、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い結果となり、労働需給の引き締まりが緩和しているとの見方が出たことも相場の重しとなり、一時149.85円と日通し安値を付けた。ただ、売り一巡後は徐々に買い戻しが優勢となり、150.55円付近まで持ち直した。149円台では押し目買いなどが入ったほか、米10年債利回りの低下が一服した影響を受けた。
欧州時間発表の仏・独・ユーロ圏の10月製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値が速報値から上方修正されたことでユーロ買いが先行した。NY時間に入り、米労働市場の軟化の兆しを示唆する雇用関連指標が発表されると、全般ドル売りが活発化し、1.0668ドルと日通し高値を付けた。ただ、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。米長期金利が低下幅を縮めたことでドル売りの勢いが後退すると、1.0611ドル付近まで押し戻された。
★NY原油先物市場は4営業日ぶりに反発:株高や米長期金利低下を好感
NY原油先物市場は80.22ドル‐82.83ドルのレンジ相場となった。昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後、市場で利上げ局面が終了する可能性が高いとの見方が浮上したことで、投資家のリスク回避姿勢が後退したことが、原油相場を支えた。米国市場の前半にかけて80.22ドルまで売られたが、株高や米長期金利の低下を受けた買いが活発となり、82.83ドルまで上昇した。通常取引終了後の時間外取引でも82ドル台で推移した。
★NY金先物市場は3営業日ぶりに反発:米長期金利低下を好感した買い
NY金先物市場は1986.30‐1999.20ドルのレンジ相場となった。昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後、市場で利上げ局面が終了する可能性が高いとの見方が浮上したことが、買いにつながった模様である。米国市場の前半にかけて1999.20ドルまで買われたが、株高を意識した売りが入ったことで伸び悩み、1986.30ドルまで下落した。ただ、米長期金利の低下を受けた買いが観測されており、通常取引終了後の時間外取引では1993ドルを挟んだ水準で推移した。
★米国債券市場はまちまち:米金融引き締めの長期化懸念後退で買い優勢
米国債券市場で中期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)4.97%で終了した。また、長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%低い(価格は上昇)4.66%で終了した。7-9月期米単位労働コスト速報値や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことが分かると、米金融引き締めの長期化に対する懸念がさらに後退し債券買いが広がった。
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