FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/09/03/07:28:57

レーバーデーで米国市場休場

米国株式市場、米国債券市場、NY金先物市場、NY原油先物市場は休場

 

NY外国為替市場:米中貿易摩擦への懸念高まるも閑散相場で影響は限定的

ドル/円は、中国商務省は2日夜、米国が1100億ドル分の中国製品に1日から15%の追加関税をかけた措置に対し、世界貿易機関(WTO)に提訴すると発表した。さらに『米中両国の通商交渉担当者は今月予定している会合日程を設定できていない』との一部報道が伝わり、米中貿易摩擦への懸念が高まった。ダウ先物が300ドル近く下落し、日経平均先物が失速したことも相場の重石となり、一時106.06円付近まで下押しした。なお、オフショア人民元は対ドルで一時7.1957元と史上最安値を付けたほか、対円では14.74円まで弱含んだ。

ユーロ/ドルは、米中貿易摩擦が欧州経済に及ぼす悪影響が懸念されてユーロ売り・ドル買いが先行した。12日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会では、これまでの予想よりも大きな幅での利下げを決定するとの観測が浮上し、欧州市場序盤に一時1.0958ドルと2017年5月中旬以来約2年3カ月ぶりの安値を付けた。もっとも、NY市場では狭いレンジでのもみ合いに終始した。NY時間の商いは総じて閑散とし、様子見ムードが広がった。

 

3日から英議会再開で英首相VS英議会

 英BBCは、EUからの『合意なき離脱』を阻止する法案が議会で可決された場合の対抗策として、ジョンソン首相が前倒し総選挙を検討していると報じている。しかし、総選挙の実現には下院の3分の2以上の支持が必要で、賛否は不透明だ。

 

米国東海岸に大型ハリケーン接近

米国立ハリケーン・センター(NHC)は、2日夜遅くから4日夜にかけて米フロリダ州の東海岸に接近、そののち5日にかけてジョージア州とサウスカロライナ州の沿岸沿いに到達するとの見通しを発表した。大型で強い勢力を保ってはいるが、5段階のうち4番目に強い『カテゴリー4』に格下げられている。

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2019/09/02/03:01:45

米国株式市場はまちまち:利益確定売りや持ち高調整で上値重い展開

NYダウは41.03ドル高の26403.28、ナスダックは10.51ポイント安の7962.88で取引を終了した。米中の貿易協議進展を期待した買いがやや優勢となった。ただ、9月1日に米中両国による追加関税措置の実施を控えるほか、3連休を前に利益確定や持ち高調整の売りが出たため、NYダウは下げる場面もあった。VIX指数は17.88から18.98へ上昇した。

 

NY外国為替市場:月末絡みで一時ユーロ失速

ユーロ/ドルは、ユーロ圏景気の減速懸念などを背景に欧州中央銀行(ECB)が緩和策を強化するとの見方が強まる中、月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだユーロ売りのフローが観測されたことをきっかけにユーロ全面安の展開となった。バリアオプションが観測されていた1.1000ドルを下抜けてストップロスを断続的に巻き込むと、一時1.0963ドルと2017年5月以来約2年3カ月ぶりの安値を更新した。なお、トランプ米大統領はツイッターで『ユーロがドルに対して狂ったように下落しているが、FRBは何も対応していない』と述べ、FRBを再批判したが反応は限定的だった。 

ドル/円は、NY市場に限れば106円台前半でのもみ合いの展開に終始した。米長期金利が上昇幅を縮めたことなどをながめ円買い・ドル売りが先行した。8月米消費者態度指数確報値が89.8と予想の92.1を下回ったことも相場の重しとなり、一時106.11円と日通し安値を付けた。ただ、対ユーロ中心にドル買いが強まると円に対してもドル高が進行し、一時106.43円付近まで値を戻した。もっとも、引けにかけては106.20円付近まで押し戻されている。

 

NY原油先物市場は反落:ドル高で割高感から売り優勢

NY原油先物市場は4日ぶりに反落した。為替市場でドル高・ユーロ安が大きく進み、ドル建ての原油に割高感が生じたことで、売りが優勢となった。また、勢力を増しながら米国のフロリダ州に接近しているハリケーン『ドリアン』はエネルギー市場にとっては需要より供給に悪影響が見られるとの見方も、原油の売りを後押しした。 米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比から12基減少し742基となった。

 

NY金先物市場は続落:連休前のポジション調整の動き

NY金先物市場は1525.60-1541.90ドルのレンジ相場となった。この日発表された7月のPCEコア価格指数は前年比+1.6%で市場予想と一致したが、同月の個人所得は市場予想を下回る伸びにとどまった。また、8月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は89.8に下方修正された。30日に発表された経済指標はまちまちの内容となった。利食い目的とみられる売りが入った。9月2日に米国市場は休場となることから、この日の取引ではポジション調整的な売買が多かった。為替市場でユーロ安・ドル高が急速に進んだことも、金の割高感から売られる展開となった。

 

米国債券市場は横ばい:月末絡みのポジション調整の買いも

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ1.49%で終了した。米中の貿易摩擦を巡る懸念が和らぎ債券売りが先行したものの、3連休を控えたポジション調整目的の買いが入ると持ち直した。市場では『月末特有のデュレーション(保有債券の平均残存期間)長期化目的の買いが入った』との指摘もあった。

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2019/08/30/07:50:43

米国株式市場は上昇:米中貿易協議進展期待から買い優勢

NYダウは326.15ドル高の26362.25、ナスダックは116.51ポイント高の7973.39で取引を終了した。中国商務省の報道官が9月に予定されている米中閣僚級貿易協議について前向きな姿勢を示したうえ、トランプ米大統領も中国との貿易協議を『本日からこれまでと異なるレベルで再開する』と表明した。両国の貿易協議進展を期待した買いが膨らみ、指数は一時370ドル超上げた。米長期金利の上昇を受けて金融株を中心にも買いが広がり、終日上昇となった。VIX指数は19.35から17.88へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク選好の動きから円売り優勢

ドル/円は、中国商務省の報道官が9月に予定されている米中閣僚級貿易協議について前向きな姿勢を示したうえ、トランプ米大統領も中国との貿易協議を『本日からこれまでと異なるレベルで再開する』と表明した。両国の貿易協議進展期待を背景に米国株が大幅に続伸すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが優勢となった。米10年債利回りが1.5333%前後まで上昇したことも相場の支援材料となり、一時106.68円まで上値を伸ばした。

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)の次期総裁に内定しているラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事がEU議会への書簡で『ECBの政策金利は下限に達していない』『ECBには幅広い手段がある。行動の準備必要』との見解を示すと、全般ユーロ売りが先行し一時1.1056ドルまで値を下げた。その後、ECB理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁が『現時点では量的緩和(QE)再開の必要はない』と発言すると、ユーロを買い戻す動きが広がり1.1093ドルの本日高値まで急速に値を上げたが、9月のECB理事会での利下げをはじめとした緩和策への期待は根強く戻りは限定的だった。米中貿易協議の進展に対する期待感から米国株高と米金利上昇が進むと、ユーロ売り・ドル買いが優勢となり一時1.1042ドルと1日以来の安値を付けている。

 

NY原油先物市場続伸:原油在庫が予想より減少したことで買い優勢

NY原油先物市場は55.43ドル-56.89ドルのレンジ相場となった。昨日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で、原油在庫が市場予想より大幅に減少したことを背景とした買いが継続した。また、米中通商協議の進展期待で投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、リスク資産の原油の買いを後押しした。この日発表された4-6月期国内総生産(GDP)改定値で個人消費の伸びは上方修正されたことから、景気後退入りへの警戒感は低下したことも買い要因となった。

 

NY金先物市場は続落:米中の対立緩和で売り優勢

NY金先物市場は1528.60-1559.90ドルのレンジ相場となった。中国商務省の報道官が9月米中通商協議について調整を続けていることを明らかにし、米中対立の警戒感が緩んだ。米株が大幅続伸し、米長期金利が上昇するなど投資家のリスクオフムードが後退し、逃避資産の金は続落した。また、 4-6月期国内総生産(GDP)改定値で個人消費の伸びは上方修正されたことから、景気後退入りへの警戒感は低下し、安全逃避の金買いは縮小した。

 

米国債券市場は続落:リスク選好から売り優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)1.49%終了した。米中対立への過度な警戒感が和らぎ、安全資産とされる米国債に売りが出た。7年債入札が低調だったことも債券売りを誘った。

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2019/08/29/08:21:46

米国株式市場は上昇:原油価格の上昇を好感

NYダウは258.20ドル高の26036.10、ナスダックは29.94ポイント高の7856.88で取引を終了した。米景気の先行きへの懸念がくすぶる中、売りが先行し140ドル超下げたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となった。市場では「米10年債利回りが2年債利回りを下回る『長短金利の逆転現象(逆イールド)』の度合いがやや和らいだことで、足もとで下げがきつかった金融株などに買い戻しが入った」との声が聞かれ、引けにかけて上げ幅を拡大した。原油先物相場の上昇を背景にエネルギー株が買われたことも相場の下支え要因となった。ただ、英国による約5週間の議会休会が明らかとなり、合意なきEU離脱への懸念が強まったほか、米中貿易摩擦への警戒感も根強い。VIX指数は 19.87から19.35へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:新規材料に乏しくもみ合い相場

ドル/円は、新規の取引材料に乏しく、しばらくは105円台後半でのもみ合いが続いたが、一時は140ドル超下落したNYダウがプラス圏を回復し、250ドル超上昇すると円売り・ドル買いが優勢となった。前日の高値106.18円を上抜けて一時106.23円まで上値を伸ばした。

ユーロ/ドルは、ユーロ圏景気の減速懸念などが引き続きユーロの重しとなり、一時1.1073ドルと日通し安値を付けた。対円中心にドル高が進んだ影響も受けた。なお、伊新政権発足へ向けて協議していた与党『五つ星運動』と最大野党の『民主党』は辞表を提出していたコンテ首相を再び首相に擁立することで合意した。複数のメディアによると『マッタレッラ伊大統領はコンテ氏に政権樹立を指示する見通しだ』という。与党内の衝突で混乱していた伊政局は左派政党による連立政権発足に向け前進した。ただ、相場への影響は限定的だった。 

 

NY原油先物市場は続伸:原油在庫が大幅に減少し買い優勢

NY原油先物市場は55.34-56.75ドルのレンジ相場となった。原油在庫が減少するとの見方から、原油は買いが先行した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で、原油在庫が1002.7万バレルの取り崩しと予想より大幅に減少するとNY原油に買いが強まった。また、ロシアが原油価格を支えるための石油輸出国機構(OPEC)による減産を公約するとの見方も引き続き材料視されていたようだ。

 

NY金先物市場は小反落:利益確定売りが優勢

NY金先物市場は1541.40-1556.60ドルのレンジ相場となった。昨日に約6年4カ月ぶりの高値水準まで上昇したこともあり、この日は利益確定売りが優勢となった。米株が上昇したことも、安全資産の金を買う動きを後退させた。ただ、金の先高観は根強く、下値は限定的だった。米中対立の長期化を意識して、安全逃避的な金買いは一部で継続している。

 

米国債券市場は反落:米国株高を嫌気した債券売り

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)1.48%で終了した。米景気の先行きへの懸念がくすぶる中、債券買いが先行したものの、米国株が持ち直すと債券にも売りが出て下げに転じた。なお、10年債利回りが2年債利回りを下回る『長短金利の逆転現象(逆イールド)』は継続した。

 

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2019/08/28/07:50:25

米国株式市場は下落:世界経済減速懸念から売り優勢

NYダウは120.93ドル安の25777.90、ナスダックは26.79ポイント安の7826.95で取引を終了した。『中国は自動車購入制限の緩和や撤廃を検討』との一部報道が伝わると、米中対立の悪化に対する懸念が和らぎ買いが先行し、一時150ドル超上げた。ただ、米中貿易摩擦や世界景気に対する不透明感は根強く、上値は重かった。また、ドイツ4-6月期GDPがマイナス成長となり、世界経済減速への懸念から米債券市場で米10年債利回りが2年債利回りを下回る『長短金利の逆転現象(逆イールド)』が強まると、投資家心理が悪化しダウ平均は170ドル超下落した。VIX指数は19.87から20.31へ上昇した。

 

NY外国為替市場:月末絡みでドル/円の上値重い

ドル/円は、欧州時間に『中国は自動車購入制限の緩和や撤廃を検討』との一部報道が伝わるとNYダウ先物がプラス圏に急浮上し、ドル円にも買い戻しが入った。NY市場に入り、8月米消費者信頼感指数と8月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想より強い内容だったことが分かると、一時106.07円付近まで値を上げた。ただ、上値では月末絡みの本邦輸出企業の売り注文が厚く106円台は維持出来なかった。米国株相場の失速や米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りも入り、一時105.66円付近まで下押ししている。 

ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1116ドルと日通し高値を付ける場面もあったが、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁が『長期的に低金利が続くだろう』との見解を示すとユーロ売り・ドル買いが優勢に。予想を上回る米経済指標も相場の重しとなり、一時1.1086ドルと日通し安値を付けた。

 

NY原油先物市場は大幅反発:ロシアはOPEC減産に同調との見方で買い優勢

NY原油先物市場は53.69ドル-55.67ドルのレンジ相場となった。ロシアのエネルギー相は原油価格を支えるための石油輸出国機構(OPEC)による減産を公約するとの見方を示したことが買い材料となった。米中対立の長期化に対する市場の警戒感は低下していないが、中国政府は自動車購入制限の段階的な緩和や撤廃を検討しているとの見方や、米石油在庫統計の発表を控え、原油在庫が減少するとの思惑も、原油の買いを後押しした。

 

NY金先物市場は反発:世界経済の鈍化懸念が強く買い優勢

NY金先物市場は1535.30-1554.50ドルのレンジ相場となった。清算値として約6年4カ月ぶりの高値をつけた。独4-6月期GDPが3四半期ぶりのマイナス成長になるなど、米中貿易摩擦の激化を背景とした世界経済の鈍化懸念が強く、安全資産とされる金が買われた。世界各国の緩和姿勢が強まっているなか、金の先高観は根強い。 

 

米国債券市場は上昇:世界経済の減速懸念から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年債国債利回りは前営業日比0.06%低い(価格は上昇)1.47%で終了した。米中貿易摩擦が世界経済の減速を招くとの懸念が根強く、長期債を中心に買いが広がった。10年債利回りが2年債利回りを下回る『長短金利の逆転現象(逆イールド)』が一段と進んだ。

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