FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2021/11/09/07:32:14

米国株式市場は上昇:景気回復期待と低金利継続の思惑から買い優勢

NYダウは104.27ドル高の36432.22ドル、ナスダックは10.77ポイント高の15982.36ポイントで取引を終了した。すでに上院通過済みの超党派のインフラ案を議会下院が週末可決したことに加えて、ワクチン接種完了者などに対する入国規制の緩和で、回復期待が広がり、寄り付き後は上昇した。連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長を始め高官がイベントで、高インフレがいずれ鈍化するとのハト派的な見解を繰り返したため低金利が当面継続するとの見方も手伝い、終日堅調に推移した。主要株式指数は連日で史上最高値を更新し終了した。VIX指数は16.48から17.22へ上昇した。

 

NY外国為替市場:クラリダFRB副議長の発言受けドルは失速

ドル/円は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控える中、全般ドル売りが先行した。クラリダFRB副議長が『利上げを検討するのはまだずっと先だ』『政策金利を引き上げる必要条件は2022年末までに満たされる可能性』と発言すると、早期利上げ観測が後退しドル売りを誘った面もあった。前週末の安値113.30円を下抜けて、一時113.05円と10月12日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。ただ、同日安値の113.00円がサポートとして意識されると下げ渋る展開になった。パウエル議長が金融政策について言及しなかったことが分かると、一時113.29円付近まで買い戻された。米長期金利の指標である米10年債利回りが1.50%台まで上昇したことも相場を下支えした。

 

ユーロ/ドルは、パウエルFRB議長の講演を控えて、全般ドル売りが優勢になると一時1.1595ドルと日通し高値を更新した。クラリダFRB副議長の発言もユーロ買い・ドル売りを誘った。 

 

NY原油先物市場は続伸:景気回復による需要増への期待から買い優勢

NY原油先物市場は81.05ドル-82.67ドルのレンジ相場となった。先週の石油輸出国機構(OPEC)プラスによる追加増産の見送りが依然として相場の支えになった。また米下院が先週末に1兆ドル規模のインフラ投資法案を可決し、景気回復による需要増への期待から買い安心感が広がった。一方、バイデン米大統領が高騰するガソリン価格に対処する行動を今週中にも取る可能性があると伝わり、警戒感から原油先物も伸び悩む場面があった。アジア市場の序盤で81.05ドルまで下げたが、まもなく82ドル台に上昇した。ロンドン市場で82.67ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の序盤で81.32ドルまで下げる場面があったが、ドル高が一服していることや、米国株式の下げ渋りなどを意識して82ドル台を回復した。通常取引終了後の時間外取引では82ドルを挟んだ水準で推移した。

 

NY金先物市場は3日続伸:ドル高一服から買い優勢に

NY金先物市場は1813.80-1828.30ドルのレンジ相場となった。為替でドルが全般軟調に推移し、ドル建ての金に割安感が生じて買いが先行した。先週高値を超えたところでは上昇力が更に強まり、約2カ月ぶりの高値を更新した。アジア市場の終盤にかけて1813.80ドルまで下げたが、ドル高が一服していることから、ロンドン、ニューヨーク市場で金先物の買い戻しが観測された。ニューヨーク市場の後半に1828.30ドルまで買われており、通常取引終了後の時間外取引では1825ドルを上回る水準で推移した。

 

米国債券市場は反落:リスク選好の動きから売り優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)0.43%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い1.49%で終了した。1兆ドル規模の米インフラ投資法案の可決を好感して米国株相場が史上最高値を更新すると、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。 

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2021/11/08/03:01:39

米国株式市場は上昇:景気回復期待が一段と強まり買い優勢

NYダウは203.72ドル高の36327.95ドル、ナスダックは31.28ポイント高の15971.59ポイントで取引は終了した。10月雇用統計が予想を上回る強い結果を好感し、寄り付き後は上昇した。製薬会社のファイザー(PFE)が開発中の新型コロナウイルス感染症治療の飲み薬が重症化リスクを大きく軽減することを明らかにし、専門家が来年の1月までにパンデミックが終了する可能性に言及すると回復期待感が一段と強まり、買いが加速した。主要株式指数は総じて終日堅調に推移し、連日で史上最高値を更新し終了した。VIX指数は15.44から16.48へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下でドル売り加速

ドル/円は、10月米雇用統計は非農業部門雇用者数が53.1万人増と市場予想の45.0万人増を上回ったほか、失業率も4.6%と市場予想(4.7%)より強い結果となった。米雇用統計の発表直後はドル買いの反応が見られ、一時114.03円まで本日高値を更新した。ただ、その後は一転して売りが優勢になった。米10年債利回りが雇用統計直後につけた1.54%台から1.43%台まで急低下するなか、週末を控えた持ち高調整のドル売りが加速し、113.27円まで反落した。10月28日につけた直近安値の113.26円が意識されると売りも一服したが、引けにかけても戻りは限られた。 

 

ユーロ/ドルは、米雇用統計の発表後に一時ドル買いが進んだ場面では1.1514ドルまで年初来安値を更新したが、その後は徐々に下値を切り上げる展開に。米長期金利の急低下を背景にしたドル売りが強まり、引け前には1.1573ドルまで反発した。 

 

NY原油先物市場は4営業日ぶりに反発:OPECプラスで追加増産見送りで買い

NY原油先物市場は78.96ドル-81.80ドルのレンジ相場となった。昨日まで連日大幅に下落した反動で買い戻しが優勢となった。昨日の石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国で構成する『OPECプラス』閣僚会議で追加増産が見送られたことも支えとなった。また、米長期金利の低下に伴いドル安・ユーロ高に転じたことも、ドル建ての原油の買いを後押した。アジア市場で78.96ドルまで下げた後、ロンドン市場で80ドル台を一時回復したが、上値は重いままだった。主要産油国による増産は当面期待できないとの見方も変わらず、81ドル台まで買われた。通常取引終了後の時間外取引で81.80ドルまで一段高となる場面があった。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週末比6基増加の450基になった。

 

NY金先物市場は続伸:米長期金利が急速に低下したことで買い優勢

NY金先物市場は1785.30-1819.90ドルのレンジ相場となった。良好な米雇用統計の結果を受けて一時ドル高が進み金は伸び悩んだが、その後に米長期金利が急速に低下し、金利を生まない金の買いが活発した。また、ユーロが対ドルで買い戻されたことも、ドル建ての金の買いを後押した。通常取引終了後の時間外取引で1819.90ドルまで買われた。

 

米国債券市場は続伸:売り持ち高解消の買い戻し優勢

米国債券市場で中長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)0.39%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.07%低い1.45%で終了した。主要国の中央銀行が今週に入って利上げに慎重な姿勢を相次いで示したこともあり、債券の売り持ち高を解消する動きが強まった。10年物国債利回りは一時1.4340%前後と9月24日以来の水準まで低下する場面も見られた。 

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2021/11/05/07:22:23

米国株式市場はまちまち:利益確定売りから上値の重い展開

NYダウは33.35ドル安の36124.23ドル、ナスダックは128.73ポイント高の15940.31ポイントで取引を終了した。7-9月期の非農業部門労働生産性速報値が40年来の低水準に落ち込み景気回復への警戒感に、寄り付き後は下落した。史上最高値付近からは利益確定の売り意欲も強く、NYダウは終日軟調に推移した。金利の低下でハイテク株は高く、ナスダック総合指数は上昇し連日で史上最高値を更新し引けた。VIX指数は15.10から15.44へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下が重石となり円買いやや優勢

ポンドは、英中銀金融政策委員会(MPC)はこの日、政策金利(0.10%)と資産買取プログラム(8950億ポンド)の現状維持を決定した。市場では政策金利の0.25%への引き上げを予想する向きも多かったため、結果公表後は英長期金利の低下とともにポンド売りで反応した。ポンド/ドルは10月1日以来の安値となる1.3471ドルまで大きく下押し。ポンド/円も一時153.12円と10月11日以来の安値まで急落した。 

 

ドル/円は、ポンド/円を中心にクロス円が全面安となったことにつれて売りが先行した。米10年債利回りが1.50%台まで急低下したことも相場の重石となり、一時113.48円まで下押しした。もっとも、その後はクロス円の下げが一服したことで113.70円台まで下値を切り上げた。

 

ユーロ/ドルは、NY勢の参入後に1.1570ドル台まで上昇する場面があったが、一巡後はポンド/ドルの下落につれて1.1528ドルまで売りに押された。ただ、10月12日につけた年初来安値の1.1524ドルがサポートとして意識されると売りも一服した。再び1.15ドル台半ばまで買い戻されるなど、NY時間に限ると方向感を欠いた一進一退の動きだった。

 

NY原油先物市場は3日続落:サウジアラビアの産油量報道を受け売り優勢

NY原油先物市場は78.25ドル-83.42ドルのレンジ相場となった。この日に石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国で構成する『OPECプラス』閣僚会議を控え、日量40万バレルの生産引き上げ計画が維持されるとの思惑で前日大幅安となった原油相場は買い戻しが先行した。ただ、サウジアラビア国営テレビが同国の産油量が12月には日量1000万バレルを超える見通しと報じたことを背景に急速に売りが強まった。『OPECプラス』は従来の増産計画を維持したが、予想通りの結果だったこともあり、売りの勢いを止められなかった。 アジア市場で79.74ドルまで下げた後、押し目買いが入ったことによって、ニューヨーク市場の序盤にかけて83.4ドルまで戻す場面があった。通常取引終了後の時間外取引で78.72ドルまで一段安となる場面があった。

 

NY金先物市場は3営業日ぶりに反発:米長期金利低下を好感した買い

NY金先物市場は1769.30-1800.30ドルのレンジ相場となった。昨日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、早期の米利上げ警戒感が緩み、買い安心感が広がった。米長期金利が大幅に低下したことも、金利を生まない金の買いを後押した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1800.30ドルまで戻した。ただ、ユーロ安が続いていることから、1800ドル近辺で戻り売りの興味も観測されており、通常取引終了後の時間外取引では主に1795ドルをやや下回る水準で推移した。 

 

米国債券市場は反発:米FRB議長の利上げ慎重姿勢が引き続き買い材料

米国債券市場で中長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.06%低い(価格は上昇)0.41%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.08%低い1.52%で終了した。英長期債の上昇につれた買いが入ったほか、前日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利上げに慎重な姿勢を示したことも引き続き材料視された。 

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2021/11/04/07:53:34

米国株式市場は上昇:米FOMCで早期の利上げ示唆せず安心感

NYダウは104.95ドル高の36157.58ドル、ナスダックは161.99ポイント高の15811.59ポイントで取引を終了した。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて警戒感から、寄り付き後は下落した。その後、10月ADP雇用統計が予想を上回る伸びとなったほか、10月ISM非製造業景況指数が過去最高を記録するなど良好な経済指標を受けて下げ止まった。さらに、連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCで市場の予想通り政策金利を据え置き、資産購入の縮小開始計画を発表も早期の利上げを示唆しなかったため安心感が広がり買いが再燃した。引けにかけて上昇に転じ、主要株式指数は連日で史上最高値を更新して終了した。VIX指数は16.03から15.10へ低下した。

 

NY外国為替市場:米FOMC後は114.00円を挟んで神経質な展開

ドル/円は、この日発表された10月ADP全米雇用報告や10月米ISM非製造業指数などが予想より強い結果となったことを受けて、NY勢の参入後は買いが先行した。もっとも、米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策公表後は114.00円を挟んだ神経質な展開になった。米10年債利回りの上昇とともに一時114.22円まで上値を伸ばしたものの、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言が伝わるとやや頭が重くなった。なお、FOMCは市場の予想通り政策金利を据え置き、テーパリング(資産購入の段階的縮小)の開始を決定した。現在は月額1200億ドル(米国債800億ドル、住宅ローン担保証券400億ドル)のペースで進めている資産購入について、11月から毎月150億ドルずつ(米国債100億ドル、住宅ローン担保証券50億ドル)減額する方針を示した。一方、声明文ではインフレ加速について、前回の『一時的(transitory)な要因』から『一時的と予想される要因』に若干表現を緩めながらも『一時的』との判断自体は維持した。また、パウエルFRB議長はその後の会見で『まだ利上げのタイミングではない』『FRBは利上げに関して忍耐強くいることができる』などと述べるなど、利上げについては慎重な姿勢を示した。

 

ユーロ/ドルは、良好な米経済指標などを背景に1.1562ドルまで下落する場面があったものの、その後は売りも一服した。FOMCの金融政策公表後は1.15ドル台後半で上下に振れる動きとなったが、FRB議長の発言を受けて次第に買いの勢いが強まり、1.1616ドルまで反発した。 

 

NY原油先物市場は大幅続落:増産観測が広がり売り優勢に

NY原油先物市場は79.69ドル-83.08ドルのレンジ相場となった。原油相場は売りが先行し、米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計を受けて下げが加速した。原油在庫は329万バレルの積み増しと予想より在庫が増加した。予想を上回る原油在庫を受けて、供給逼迫懸念が緩み、12月限は一時80.19ドルまで大幅安となった。アジア市場の序盤より、売りが優勢となり、ニューヨーク市場の中盤にかけて80ドル台前半まで下げ幅は拡大した。その後、81.50ドルまで戻したが、主要産油国による増産観測が広がったことから、通常取引終了後の時間外取引で79.69ドルまで一段安となった。

 

NY金先物市場は続落:量的緩和策の縮小を想定した売り優勢

NY金先物市場は1758.50-1789.30ドルのレンジ相場となった。この日発表された10月ADP全米雇用報告や10月米ISM非製造業指数が予想より強い結果となり、米景気への期待感で安全資産とされる金は売りに押された。売り一巡後は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて様子見ムードが広がった。米量的緩和策の縮小が正式に決定されることを想定してアジア市場の序盤から売りが優勢となり、ニューヨーク市場の中盤にかけて1758.50ドルまで下落した。連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で11月より量的緩和策を縮小することが予想通り決まったことを受けて、一時1777.00ドルまで戻した。ただ、長期金利の反発や株高を意識した売りも入っており、通常取引終了後の時間外取引では主に1770ドルをやや上回る水準で推移した。

 

米国債券市場は下落:米FOMCでテーパリング開始決定で売り優勢

米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.03%(価格は下落)0.47%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い1.60%で終了した。この日発表された米経済指標が強い結果となったことを受けて売りが先行した。米連邦公開市場委員会(FOMC)がテーパリング(資産購入の段階的縮小)の開始を決定すると売りが強まった。

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2021/11/02/07:20:27

米国株式市場は上昇:良好な企業決算を好感した買いが継続

NYダウは94.28ドル高の35913.84ドル、ナスダックは97.52ポイント高の15595.91ポイントで取引を終了した。11月に入り新規投資や良好な企業決算を好感した買いが続き、寄り付き後は上昇した。高値付近からは利益確定の売りが重しとなり一時下落に転じるも押し目での買い意欲も強く上げを回復した。電気自動車メーカー、テスラ(TSLA)の上昇にも支援され引けにかけて上げ幅を拡大し、主要株式指数は連日で史上最高値を更新して終了した。もっとも、2-3日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見ムードも強まっており、寄付きでの買い一巡後は伸び悩む場面も目立った。VIX指数は26.26から16.41へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米FOMCを控えドルは利食い売りに押される展開

ドル/円は、欧州時間に上値の重さを確認すると、2-3日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか、利食い売りに押される動きとなった。しばらくは114.20円を挟んだ水準で値幅も限られていたが、米10年債利回りが1.55%台まで上昇幅を縮小したことに伴い、113.91円付近まで弱含む場面も見られた。なお、この日発表された10月米ISM製造業景気指数は市場予想をわずかに上回る結果となったが、相場への影響は限られた。

 

ユーロ/ドルは、前週末に大きく値を下げた反動から買い戻しが入った。ユーロポンドなどの上昇につれた買いも進み、一時1.1609ドルまで値を上げた。なお、ユーロ/ポンドは10月12日以来の高値となる0.8500ポンドまで上昇した。英仏間の漁業を巡る紛争激化がポンドの下押し材料となった。 

 

NY原油先物市場は3日続伸:大幅増産の可能性は低いとの見方から買い

NY原油先物市場は82.74ドル-84.88ドルのレンジ相場となった。今週、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の有力産油国で構成する『OPECプラス』の閣僚級会合が予定されているが、今までの増産計画は維持され、積極的な増産に動くことはないとの見方が原油相場の支えとなった。また、ドル安・ユーロ高もドル建てで取引される原油の割安感につながり、原油相場の支えとなった。アジア市場の序盤で82.74ドルまで下げたが、大幅増産の可能性は低いとの見方で原油先物は反転した。需給ひっ迫の懸念は解消されず、ニューヨーク市場の序盤にかけて84.88ドルまで買われた。ただ、利食い売りが増えたことで85ドルには届かず、通常取引終了後の時間外取引では主に83ドル台後半で推移した。

 

NY金先物市場は反発:大幅下落の反動による買い戻しが優勢

NY金先物市場は1780.20-1797.50ドルのレンジ相場となった。先週末の大幅下落の反動で買い戻しが優勢となった。為替市場でドル安・ユーロ高が進み、ドル建ての金に割安感が生じたことも買いを後押した。アジア市場の序盤で1780.20ドルまで売られたが、ユーロ高ドル安が一服したことから、ニューヨーク市場の序盤にかけて1797.50ドルまで反発した。ただ、その後は株高を意識して上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では1795を挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は下落:欧州債券売りに連れた売りが波及

米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)0.50%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い1.56%で終了した。欧州債相場が下落し、米国債にも売りが波及した。もっとも、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に持ち高調整目的の買い戻しも入ったため、相場は方向感が乏しかった。 

 

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