★豪ドル/円の日足では、3月以降は大陽線発生後に上値が重くなり84円台をピークとして下落基調となるパターンが続いている。今回も6月6日に大陽線が出た後に上値が重くなり下落基調となった。しかし、今回は75日線(緑線)がサポートとした後、一旦戻り基調となったことからパターンが崩れたかと思ったが、その後はパターンに戻ってきている。75日線82.65円を下抜けしたことで、下値模索の動きとなりやすい。
下値では、3月26日安値80.49円、5月8-9日安値81.11円、5月30日安値81.00円が目安となる。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%K:54.11、%D64.94 と過熱感は出ていない。また、%Kと%Dがかい離幅を広げながら両線とも下向きを維持していることから、下落基調が継続している。
現在82円台半ば前後での値動きとなっているが、まだ底値に到達したような兆候は見られない。そのため、戻り売り目線で見ていきたい。豪州は中国の景気の影響を受けやすいが、昨日発表された5月中国経済指標が悪化していたことや、米中貿易摩擦が悪化傾向にあることから、豪ドルは売られやすい状況となっている。パターン的には、81.00円近辺まで下落するようなら、反転のシグナルを探っていきたい場面である。
★日経225の日足では、5日線(赤線)33,844円の攻防となっている。昨日5日線が上値抵抗ラインとなり下抜けたことから、市場の雰囲気は暗くなった。そたのめ、本日の5日線を再び上抜けして終了することが出来ると、再び23,000円への高値トライとなりやすい。
ロウソク足では、前日高値22,898円を上抜け出来ない『はらみ線』となっており、上抜けできると上値・下値切り上げとなり戻り基調期待が高まる。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:84.65、%D:86.84とやや過熱感がある中、%K が%Dを下抜けしてきていることから、下落調整基調となっている。
場中に日銀政策決定会合の結果公表があるが、政策の据え置きが決定されるとの見方が大勢を占めており、特に材料視されることはないと思われる。市場が終了した後の黒田日銀総裁の会見が注目される。本日は終値で5日線を上回って終了するのかが最大の注目点となる。
★欧州市場朝方の取引では、欧州株が全面安で推移する中、ドルが主要通貨に対して軟調推移した。欧州勢参入後、ドル売り・欧州通貨買いが強まったことにつれ、ドル/円も109.90円台でもみ合いとなった。ECB定例理事会結果公表を控え、ドルは小幅な値動きとなった。ECBが市場の予想通り政策金利を据え置いた際の声明で『12月末で量的緩和の終了』を表明するとユーロが買われる場面があったが、『保有債券の償還元本を必要な限り再投資する』『政策金利を少なくとも2019年夏まで据え置く』との方針を示すと一転ユーロ売りが優勢となった。ドラギECB総裁が定例記者会見で『ECBは利上げ時期を協議しなかった』『不確実性が増している』と述べるとユーロ売りが加速した。ドル/円でもドルが底堅い展開となった。 また、米5月小売売上高や前週分の米新規失業保険申請件数が軒並み良好な内容となったことも円売り・ドル買いを支援した。その後も、ユーロ/ドルの急落をきっかけに円売り・ドル買いが継続した。しかし、NYダウが130ドル超高から60ドル超安まで失速したことで、次第に伸び悩んだ。しかし、ユーロ/ドルの下落に伴う円売り・ドル買いが再開した。ユーロやオセアニア通貨に対してドル買いが進むと、円に対してもドル買いが優勢となり一時110.69円まで値を上げた。NY時間午後になると新規材料の乏しく小動きの展開となった。
総じてドル高の展開が継続した。ただ、110.70円がレジスタンスとして意識され上値が重くなった。本日は110.70円を上抜け出来るかが焦点となる。また、本日は『ゴトー日』となることから、仲値決めまではドルが底堅い展開になりやすい。ここ数日、市場では下値ではM&Aに絡むドル買いが入っているとの指摘もあり、底堅い展開となっている。本日は日銀政策決定会合の結果が発表されるが、市場では現状維持との見方となっている。米FRBやECBが出口戦略を進めている中、黒田日銀総裁による記者会見が注目される。
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