FITS エコノミックレポート

イールドスプレッドで12月14日の米国株市場を先取り!

2018/12/14/11:25:57

 

12月12日(水)の米国3市場は、NYダウ:157.03ドル高、S&P500:66.48ポイント高、NASDQ総合:14.29ポイント高となり、3指数ともに上昇した。また、米長期金利は2.914%と前日2.878%から金利は上昇(価格は下落)し、3日連続上昇となった。12月12日付けイールドスプレッドは、NYダウ:▲3.395%、S&P500:▲3.099%、NASDAQ:▲1.453%とイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)となった。3指数が上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは大幅に縮小した。

 

12月12日(水)の米国株式市場は、中国による米国産大豆など農産物の輸入拡大や、米政権が問題視している中国の産業政策『製造2025』について、中国が見直しを計画しているとの報道が好感された。また、中国通信機器大手「ファーウェイ」の副会長が保釈されたことなどを受けて、通商摩擦をめぐる米中協議の進展期待が高まった。キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄中心に買いが広がり、一時450ドル超上げた。ただ、原油先物価格が下げに転じると石油株などに売りが出て伸び悩んだ。 キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄中心に買いが広がり、一時450ドル超上げた。ただ、原油価格が下げに転じると石油株などに売りが出て伸び悩んだ。 VIX指数は22.64から21.46へ低下した。

 

12月13日(木)の米国3市場は、NYダウ:70.11高、S&P500:0.53ポイント安、NASDAQ:27.98ポイント安と、まちまちの動きとなった。また、米長期金利は前日比ほぼ変わらずの2.913%とわずかに低下した。12日付けPERと株価から逆算して13日PER計算すると、NYダウ:15.90倍、S&P500:16.63倍、NASDAQ:22.81倍とNYダウはPERが上昇したが、S&P500はほぼ変わらず、NASDAQは若干低下した。このPERを基に13日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.378%、S&P500:▲3.101%、NASDAQ:▲1.471%とNYダウは若干イールドスプレッドは縮小(米国10年債に対して米国株は割高)となったが、S&P500とNASDAQはわずかに拡大(米国10年債に対して米国株は割安)した。

 

参考となるのは、10月3日の株価下落直前のピークでは、NYダウ:▲2.468%、S&P500:▲2.146%、NASDAQ:▲0.601%となる。一方で10月29日に底値となったNYダウ:▲3.115%、S&P500:2.865%、NASDAQ:▲1.333%である。

 

13日(木)の米国株は、英国のメイ首相が党内の信任投票に勝利し、同国のEU離脱交渉を巡る先行き不透明感がやや払拭されたほか、週間新規失業保険申請件数が予想より減少し、米景気減速懸念が後退したことから買いが先行した。アナリストが投資判断を引き上げたプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が買われたほか、景気変動の影響を受けにくいとされるマクドナルドなどが上げた。3Mやアップルなども堅調だった。 しかし、米中通商協議の進展に懐疑的な見方も広がる中、トランプ大統領が来週のFOMCでの利上げをけん制すると、上げ幅を縮小しもみ合う展開となった。VIX指数は21.46から20.65へ低下した。NYダウはイールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。S&P500とNASDAQはわずかに拡大した。10月29日の反転した時のイールドスプレッドより大幅に上回っている。12月13日(木)では、イールドスプレッドの割安感が残っている。ただ、米長期金利が下げ渋る展開となっていることこあり、イールドスプレッドの縮小要因となる。来週18-19日にFOMCが開催され、利上げは織り込まれているものの、先行きの金利見通しを示すドットチャートの結果を見極めたいとのムードもあり、債券の売買が交錯しやすい地合いとなっている。

 

テクニカル的に見てみると、NYダウのロウソク足は十字線に近い『小陽線』となり、引き続き相場に迷いがあるロウソク足が出現している。ただ、5日SMAの24,461ドルは下向きではあるが、昨日はサポートとして意識された。下値目処としては直近安値となった12月10日の23,881ドルがサポートとして意識される。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%K:25.06、%D:26.36と%Kが%Dに接近してきており、下落の勢いは鈍化傾向となっている。投資家の迷いがロウソク足に出ている。

 

S&P500のロウソク足は『小陰線』となっているものの、NYダウ同様に5日SMAの2,641ポイントがサポートとして意識された。ストキャスティクスは、%K:24.34、%D:25.90とNYダウ同様に%K が%Dに接近する動きとなっている。

 

NASDAQは、5日SMAの7,038ポイントがサポートとして意識されている一方で、10日SMA7,158ポイントや25日SMA7,177ポイントがレジスタンスとして意識される展開となっている。ストキャスティクスは、%K29.54、%D:33.61と両線とも下向きとなっており、回復戻り基調にはなっていない。

 

3指数とも安値圏でのもみ合い相場となっている。また、ロウソク足も投資家の迷のが続いている形状のロウソク足となっている。季節要因として12月は税金対策のため、含み損を抱えている株を売って税金の調節することが多い。ただ、この動きもクリスマスを控えて来週前半頃には一巡しやすい。市場では、NYダウの年初来高値からの10%下落24,256ドルが下値目処として意識される展開となっている。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ドラギECB総裁のハト派発言受けドル上昇!

2018/12/14/07:58:19

 

★欧州市場朝方の取引では、株高を背景に投資家のリスク許容度が改善され、ドル安・円安の流れが持続した。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。欧州株が伸び悩み、日経先物も小幅反落に転じたが、ドル/円の下押しは限定的となった。独・仏株価紙数が小幅マイナス圏に転じる中、ドル/円はドル高を持続した。ユーロ・ドルやポンド/ドルが失速した影響で、ドルがやや押し上げられた。ECB理事会の結果やドラギECB総裁の会見を控え小動きとなった。ECBは政策金利の据え置きを決めたが、大きな動きにはつながらなかった。

 

米労働省が発表した新規失業保険申請件数が事前予想を下回り雇用改善が示唆されて、ドル買いが強まった。ドラギECB総裁が会見で下振れリスクに言及したほか、ユーロ圏成長・インフレ見通しを下方修正したことを受け、ユーロ売りが強まったことにつれて円に対してもドル買いとなった。トランプ米大統領と対峙する米民主党のシューマー上院議員は、大統領の要求する国境の壁建設には予算を払わないと述べたことで、今後の政府機関閉鎖の可能性も出てきたことが上値を抑えた。

 

★欧米主要経済指標

・南ア・11月生産者物価指数:前年比+6.8%(予想:+6.8%、10月:+6.9%)

・米・11月輸入物価指数:前月比-1.6%(予想:-1.0%、10月:+0.5%)
・米・11月輸入物価指数:前年比+0.7%(予想:+1.3%、10月:+3.3%←+3.5%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:20.6万件(予想:22.6万件、前回:23.3万件←23.1万件)
・米・失業保険継続受給者数:166.1万人(予想:164.9万人、前回:163.6万人←163.1万人)
・米・11月財政収支:-2049億ドル(予想:-1990億ドル、17年11月:-1356.47億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・113.35-70円のレンジ相場

・トルコ中銀は政策金利24.00%に据え置き

・ECBは政策金利を据え置き

・ドラギECB総裁のハト派会見を受けユーロ売り

・英下院での離脱案採決は年内行われず

・米政府機関閉鎖の可能性が浮上

・トランプ大統領はFIMCでの利上げけん制

・VIX指数は21.46から20.65へ低下

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日経225の日足では25日SMAの攻防に!

2018/12/13/16:38:27

 

★日経225に日足では、5日SMA(赤線)を上抜け、上向きとなってきていることから、短期的には戻り基調は継続している。ただ、10日SMA(黄線)の21,784円25日SMA(青線)21,870円がレジスタンスとして意識され、上値を抑える展開となっている。

明日一気に25日SMAを上抜けるような値動きになれば別として、明日も25日SMAがレジスタントして意識されるようなら、上値の重さが意識されやすい。

しかし、三番底を確認していることから、戻り基調となりやすいものの、上値では200日SMA(紫線)の22,301円260日SMA(茶線)の22,424円75日SMA(緑線)の22,494円がレジスタントなりやすいので、高値つかみには注意が必要となる。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、低位から%Kが%Dをわずかに上抜けしてきていることから、戻り期待は高まる。

 

明日の注目点は25日SMAが上値目処として意識されるのか、それとも上抜けして戻りの底堅さを示すかが焦点となる。

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保護中: 東京ゴムの日足では75日SMAとネックラインを上抜け!

2018/12/13/13:19:41

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イールドスプレッドで12月13日の米国株市場を先取り!

2018/12/13/10:05:14

 

12月11日(火)の米国3市場は、NYダウ:53.02ドル安、S&P500:0.94ポイント安、NASDQ総合:11.31ポイント高となり、NYダウとS&P500は小幅下落となった一方で、NASDAQは小幅上昇となった。また、米長期金利は2.878%と前日2.859%から金利は上昇(価格は下落)し、2日連続上昇となった。12月11日付けイールドスプレッドは、NYダウ:▲3.459%、S&P500:▲3.168%、NASDAQ:▲1.529%とイールドスプレッドは前日比で小幅低下(米国10年債金利に対して米国株は割高)となった。NYダウとS&P500は下落したにもかかわらず、米長期金利がそれ以上に上昇したことからイールドスプレッドは縮小した。

 

12月11日(火)の米国株式市場は、中国副首相と米通商代表部(USTR)代表らが貿易問題について電話協議したと伝わると、米中貿易協議の進展期待が高まり買いが先行。一時370ドル近く上昇した。ただ、メキシコ国境の壁建設費用を巡るトランプ米大統領と野党・民主党の対立激化で政府機関閉鎖に対する懸念が強まると反落し、下げ幅は一時200ドルを超えた。引けにかけて、再び上昇したものの上値の重い展開となった。VIX指数は 22.64から21.76へ低下した。

 

12月12日(水)の米国3市場は、NYダウ:157.03高、S&P500:14.29ポイント高、NASDAQ:66.48ポイント高と3指数とも上昇した。また、米長期金利は前日比上昇(価格は下落)の2.914%と上昇した。11日付けPERと株価から逆算して12日PER計算すると、NYダウ:15.88倍、S&P500:16.63倍、NASDAQ:22.90倍と3指数全てのPERは上昇した。このPERを基に12日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.383%、S&P500:▲3.099%、NASDAQ:▲1.452%と3指数ともにイールドスプレッドは低下(米国10年債に対して米国株は割高)となった。

 

参考となるのは、10月3日の株価下落直前のピークでは、NYダウ:▲2.468%、S&P500:▲2.146%、NASDAQ:▲0.601%となる。一方で10月29日に底値となったNYダウ:▲3.115%、S&P500:2.865%、NASDAQ:▲1.333%である。

 

12日(水)の米国株は、中国による米国産大豆など農産物の輸入拡大や、米政権が問題視している中国の産業政策『製造2025』について、中国が見直しを計画しているとの報道が好感された。また、中国通信機器大手「ファーウェイ」の副会長が保釈されたことなどを受けて、通商摩擦をめぐる米中協議の進展期待が高まった。キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄中心に買いが広がり、一時450ドル超上げた。ただ、原油先物価格が下げに転じると石油株などに売りが出て伸び悩んだ。 キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄中心に買いが広がり、一時450ドル超上げた。ただ、原油価格が下げに転じると石油株などに売りが出て伸び悩んだ。 VIX指数は22.64から21.46へ低下した。3指数ともイールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。ただ、10月29日の反転した時のイールドスプレッドより大幅に上回っている。12月12日(水)では、イールドスプレッドの割安感が若干薄れている。また、米長期金利が再び上昇してきていることもあり、イールドスプレッドの縮小要因となる。来週18-19日にFOMCが開催され、利上げは織り込まれているものの、先行きの金利見通しを示すドットチャートの結果を見極めたいとのムードもあり、債券は売られやすい(金利は上昇)地合いとなっている。

 

テクニカル的に見てみると、NYダウのロウソク足は『トウバ』が出現しており、相場の小休止を暗示している。また、5日SMAの24,531ドルを一時上抜けしたものの結局は引けにかけて下抜けしたことから、レジスタンスとして意識される展開となっている。下値目処としては直近安値となった12月10日の23,881ドルがサポートとして意識される。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%K:25.88、%D:31.75とまだ過熱感なく両線とも下向きを維持している。

 

S&P500のロウ遅く足も上ヒゲ陰線となっており、上値の重さが意識されるロウソク足となっている。5日SMAの2,650ポイントがレジスタントして意識される展開となっている。ストキャスティクスでも、%K:25.97、%D:31.26で両線とも下向きとなっている。

 

NASDAQは、5日SMAの7,061ポイントを上抜けしたものの、10日SMA7,180ポイントや25日SMA7,189ポイントがレジスタンスとして意識され、上ヒゲ陰線引けとなった。ストキャスティクスは、%K34.24、%D:40.27とかい離幅を広げて両線とも下向きとなっており、回復戻り基調にはなっていない。

 

3指数とも安値圏でのもみ合い相場となっているものの、徐々に下値は切り上げる展開を見せている。NY時間前半は順調に戻り基調となったものの、ロシア疑惑を巡る偽証罪などで起訴されたトランプ大統領の元弁護士に禁固3年の判決が言い渡されたことで、トランプ大統領が弾劾の危機に直面するとの警戒感も根強く、株式市場の重石となっている。一方で、米中貿易摩擦は中国が譲歩を見せており、過度なリスク回避の動きは後退してきている。市場では、NYダウの年初来高値からの10%下落24,256ドルが下値目処として意識される展開となっている。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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