12月18日(火)の米国3市場は、NYダウ:82.66ドル高の23,675.64ドル、S&P500:0.22ポイント高の2,546.16ポイント、NASDAQ:30.18ポイント高の6783.91と、3株価指数とも小幅全面高となった。また、米長期金利は前日比低下し2.815%となった。『17日付けPERと株価から逆算』して18日付け予想PER計算すると、NYダウ:15.30倍、S&P500:15.98倍、NASDAQ:21.91倍とNYダウとNASDAQの2株価指数は小幅上昇し、S&P500は横ばいとなった。このPERを基に18日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.721%、S&P500:▲3.443%、NASDAQ:▲1.735%と小幅にイールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)となった。株価指数は上昇したものの、米長期金利がそれ以上に低下したことからイールドスプレッドが拡大した。
NYダウの年初来底値時のイールドスプレッドを参考にする。4月2日に付けた年初来安値時のNYダウ:▲3.579%、S&P500:▲3.145%、NASDAQ:▲1.640%や、2月9日の反転時となったNYダウ:▲3.300%、S&P500:▲2.756%、NASDAQ:▲1.313%である。
18日(火)のNYダウの予想イールドスプレッドは▲3.721%となり、2月9日と4月2日のイールドスプレッドを上回り相当割安感が出ている。
S&P500の予想イールドスプレッドは▲3.443%となり、連日4月2日及び2月9日のイールドスプレッドを上回っていることから、S&P500も相当割安感が出ている。
NASDAQの予想イールドスプレッドは、▲1.735%となったことから、2月9日と4月2日のイールドスプレッドを上回ってきたことで割安感が出始めている。
3株価指数ともかなりイールドスプレッドが拡大してきたことで、米10年物国債金利に対して割安感は出ており、好材料が出た場合は急上昇する可能性も残る。しかし、今年は成績不振のファンド勢の解散が増加しており、例年よりも現金化のための売却が続いているとの声もある。
そのため、2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.429%、S&P500:3.635%、ナスダック:2.084%には届いていないことから、平均値に近づくまで拡大する可能性も残る。
※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。
★欧州市場の朝方の取引では、米長期金利の低下を背景に、ドル安地合いが持続した。トランプ米大統領を筆頭に著名投資家などから、FRBの利上げに反対する論調が強まった。なお、欧州株は全面安で取引を開始した。一部連邦予算の期限切れが近づき、政府機関が閉鎖となる可能性などを嫌気したドル売り、円買いが優勢となった。その後も、株安・原油安を背景にリスク回避の動きによる円買いが再開した。米長期金利が低下し続けるなかでドルは下値を広げる展開となった。ただ、6日と10日安値の112.24円がサポートとなったうえ、NYダウ先物が180ドル超上昇したためショートカバーが入った。
米11月住宅着工件数や米建設許可件数が予想を上回ったことや、米国株相場が高く始まったことも相場の下支えとなとなった。NYダウが一時300ドル超高まで上昇するなど米国株の堅調な動きを支えに下げ渋るも、米長期金利の低下が重石となり、112円半ばで方向感に欠ける動きとなった。翌日にFOMCの結果公表を控え模様眺めムードが強く、112円台半ばでほとんど動意を欠いた動きとなった。
★欧米市場のポイント
・112.22-62円のレンジ相場
・イタリアは2019年予算でEUと合意したとの報道
・トランプ大統領の利上げけん制発言継続
・米11月住宅関連指標は予想を上回る
・FOMCの結果公表を控え様子見ムード
・FOMCの世論調査では98%が利上げ予想
・VIX指数は24.52から25.58へ上昇
★日経225の日足では、10月26日安値20,971円と12月3日高値22,629円のボックス相場となっている。ただ、12月3日には25日SMA(青線)がレジスタンスとなり上値を切り下げる展開となっている。また、5日SMA(赤線)もわずかに下向きとなってきているほか、10日SAM(黄線)や25日SMAも下向きとなっていることで、下押し圧力が強まってきている。そのため、10月26日安値20,971円が下値目処として意識される。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%K:25.72、%D:24.47と低位に位置しており、現在のところでは%Kが%Dを上抜けしていることから、戻り基調は残っている。
このボックス相場を下抜けすると、年初来安値となった3月26日安値20,347円が意識される。
長期トレンドとなる月足では、24ヵ月SMAの21,329円を下抜けしてきており、下押し圧力が強いことを示している。そのため、24ヵ月SMAを回復出来るかが注目点となる。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |