FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 良好な米6月雇用統計受けドル全面高!

2019/07/08/03:00:59

★いつもご愛読頂きましてありがとうございます。ご迷惑をお掛けしますが、12日まで夏休みを頂きますので、米蔵からのコメントを休止させて頂きます。15日週から再びコメント配信致しますので、宜しくお願い致します。今後ともご愛顧のほどを宜しくお願い致します。

 

 

★欧州市場朝方の取引では、米長期金利が上昇したことを背景に、ドル買いの動きが優勢となった。なお、欧州株は小幅安で推移した。欧州株が軟調に推移するに連れてドル高・円安の流れは一服した。欧州株が全面安に振れ、NYダウ先物は下げに転じ欧米株安を受けた円買いがドルの上値を押さえた。ただ、この後の米雇用統計発表を控え、全般的に様子見ムードが広がった。ただ、米長期金利上昇を手掛かりにドルは底堅さを継続した。

 

米雇用統計で、6月非農業部門雇用者数が市場予想を大きく上回ったことを受け、米長期金利が2.00%台まで上昇したことでドルは全面高となった。その後、トランプ大統領が改めて『FRBの利下げは経済を押し上げる』と発言すると米長期金利が2.05%台までやや上昇幅を縮めた。NYダウが安値から下げ幅を縮小した動きをながめながらドルはじり高となった。週末のNY後半に入り、値動きは鈍いものの、NYダウが20ドル超安まで下げ幅を縮めたことが好感され底堅い展開となった。ただ、週末で動意が薄くなりドル買いも続かずじり安となった。

 

★欧米主要経済指標

・米・6月非農業部門雇用者数:+22.4万人(予想:+16.0万人、5月:+7.2万人←+7.5万人)
・米・6月平均時給:前年比+3.1%(予想:+3.2%、5月:+3.1%)
・米・6月失業率:3.7%(予想:3.6%、5月:3.6%)

 

★欧米市場のポイント

・107.90-108.63円のレンジ相場

・米6月雇用統計結果を受け過度な利下げ観測後退

・トランプ大統領がFRBへ利下げ圧力発言

・米長期金利は2.037%へ上昇

・米国株は一時230ドル超下落も下落幅を縮小して終了

・VIX指数は12.57から13.28へ上昇

 

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トルコリラ/円は節目の半値戻しで足踏み!

2019/07/05/10:23:08

 

★トルコリラ/円の日足では、直近高値2月5日21.21円と直近安値5月9日17.50円を結んだフィビナッチ・リトレースメントから分析する。

トルコリラ/円は、当初23.6%戻し18.38円がレジスタンスとして意識され上値の重い展開だった。しかし、一気に上抜けすると38.2%戻し18.92円が再びレジスタンスとなり下押しする展開となったが、23.6%戻しにサポートされ再び上昇基調が強まった。その後は、38.2%戻しを一気に上抜けしたが、再び50.0%戻しの19.36円がレジスタンスとして意識され上値の重い展開となっている。

かなりフィボナッチ・リトレースメントが抵抗帯として意識されながらの戻り基調となっていることが分かる。抵抗帯を上抜けするときは、一気に上抜けするのも特徴となっている。

50.0%戻しがレジスタンスとして意識されると、38.2%戻しがサポートラインとして意識される。

『半値戻しは全値戻し』と言われるように、非常に重要な相場の節目まで戻ってきた。今後、半値戻しを上抜けすると、61.8%戻し19.79円が次に上値節目となる。

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日米欧のびっくり指数から先行き買われる通貨を分析!

2019/07/05/09:46:59

 

シティグループが算出しているエコノミック・サプライズ指数(びっくり指数)は、各種経済指標と事前予想との食い違い(かい離幅)を指数化し、ゼロ(予想通り)を挟んで、上下(プラス・マイナス)で示した指数である。雇用や生産などの各種経済指標が事前の市場予想と比べてどうだったかを指数化したもので、実績が予想を上回れば指数は上昇、逆に下回れば下落する仕組みとなっている。

この指数は市場の期待値に対して上回るものが多いのか、それとも下回るものが多いのかを示す指数である。市場の期待値に対して上回る指標が多ければ当然に株価や通貨が高くなりやすい。一方で、市場の期待値を下回り続けると、市場参加者が景気の先行き懸念が生じることから、遅行して株価や通貨などが下落しやすい。もともとシティグループが為替のストラテジーのために開発した指数である。

 

日米欧のエコノミックサプライズ指数では、7月4日現在日本は+21.9(赤線)、欧州▲5.6(緑線)、米国▲57.5(黄線)の順番となっている。3通貨間では、日本円が買われやすくドルが売られやすい状態となっている。急速に日本の景気指標が改善方向にある一方、米国の公表される経済指標が市場予想より悪化傾向にある。

経済指標の結果だけが為替の変動要因ではないが、結果的に一番強いファンダメンタルズの国の通貨が買われやすく、一番弱いファンダメンタルズの国の通貨が売られやすい。また、エコノミックサプライズ指数は先行指標となることが多く、遅れて為替市場が変動しやすい。

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東京金日足を200日SMAのエンベロープで分析!

2019/07/05/08:58:16

 

★エンベロープは、移動平均線に対して一定のかい離を持つ伴線を引いてバンド(帯域)を表示したものである。価格が基本的に移動平均線に絡みつくように動き、バンドの範囲内に収まる習性に着目し、移動平均線に対するかい離が拡大したところで逆張りすることを基本コンセプトにしている。しかし、価格の伴線への到達を、それまでの価格レンジを逸脱して大きなトレンドと形成に至る前兆と捉え、トレンド追随の売買シグナルと見る場合もある。

移動平均線の価格に一定のパーセンテージまたは値幅のかい離を持つ伴線施したものがエンベロープである。長期の移動平均線と広めのかい離率を持った伴線によって形成されるバンドは、滅多に突破されることがなく、中長期投資の良い逆張りインディケーターとなる。

東京金の日足の2014年以降の200日SMA(茶線)エンベロープ(パラメータ:3、5、10、15、20)では、概ね±5%が上下限となっている。ただし、14年12月10日前後ではプラス10%、15年1月23日前後ではプラス15%へ上昇した。また、16年1月15日前後ではマイナス10%近辺、18年8月16日前後ではマイナス10%近辺まで下落した。大相場となると10~15%程度まで上下することもある。

現在はプラス10%近辺まで上昇しており、大相場となっている。

また、DMI(パラメータ:14)のトレンド総合的な強さを測定するADXは、この期間15年8月5日に52.58まで上昇したが、今までの大相場でも50以下でトレンドが鈍化する傾向がある。現在ADXは59.60まで上昇していることから、非常に強いトレンドを示していることになる。

 

まとめると、ADXは現在も強い上昇トレンドを示している。そのため、ADXが下落基調になるまではトレンドが継続する。上値ではプラス10%の4,991円やプラス15%の5,218円が近辺が目標値となる。ただし、200日SMAが緩やかに上昇基調となっていることから、目標値は徐々に上向きに訂正される。現在はトレンドが継続していることから、『買い』または『継続』となる。ただし、高値圏に位置していることは事実であり、注意する必要がある。ADXが下向きになってくるようなら、上昇トレンドが消滅したことになり、ストキャスティクス・スローやRSIなどのモメンタム系オシレータも併用しながら売りタイミングを計りたい。

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東京金60分足では24時間SMAがレジスタンス!

2019/07/05/07:50:54

 

★6月28日以降の東京金60分足では、米国市場が休場ということもあり、手掛かり材料に乏しく24時間SMA(緑線)に上値を押さえられながらも小幅な値動きとなった。一目均衡表の雲の中のレンジ相場となっているが、先々雲の厚みが薄くなることから、抵抗圧力が軽減され上下に振れやすくなる。

 

価格帯別出来高では、現状出来高の多い価格帯を下抜けしているが、買い方からの手仕舞い売りが出てくるほどではない。ただ、下値では出来高の少ない価格帯となっていることから、値動きが大きくなる可能性があるので注意。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDとシグナルがゼロライン上で横向きとなっていることから、トレンドレスの状態となっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、緩やかに上昇基調となっていることから、徐々に上値を切り上げていることを示している。

 

東京金の日足では、ロウソク足が5日SMA(赤線)の上方に位置していることから短期的な上昇基調は継続している。しかし、5日SMA4,867円が10日SMA(黄線)4,865円に接近しており、デッドクロス寸前まで接近している。そのため、5日SMAを維持出来るかが注目される。NY金は米国が独立記念日で休場だった。ただ、イラン産と思われる原油をシリアへ輸送中のタンカーを、EU制裁に違反するとして英海兵隊が拿捕した。イランはこれに強く反発している。イランが核合意に参加している英国とも対立するようであれば中東の地政学リスクが更に高まりから、金が買われやすくなる。為替市場は米国市場休場と米6月雇用統計発表を控え閑散相場となっていた。今晩の雇用統計が市場予想を上回るような強い結果となると、米FRBの予防的に利下げするお題目が崩れる可能性もある。その際は米長期金利が上昇してドル買い・円売りが強まる可能性もある。

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