★東京ゴムRSS3の日足では、7月15-16日安値174.0円がボトムとなり戻り基調が継続している。5日SMA(赤線)と10日SMA(黄線)を上抜け、さらに本日200日SMA(紫線)181.4円をも上抜けしてきた。5日SMAが上向きとなっていることから、短期的に上昇基調が続いている。
また、6月7日高値207.9円と7月16日安値174.0円を結んだフィボナッチ・リトレースメントでも23.6%戻りの182.0円をじわりと上抜けしてきた。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜け売られ過ぎ域から両線とも上向きとなっており、戻り基調を示している。
まとめると、200日SMAや23.6%戻りを上抜けして、ストキャスティクスでも戻り基調を示していることから、投資判断は『買い』または『継続』となる。上値では、38.2%戻り186.9円や25日SMA(青線)189.9円が当面の上値目処となる。一方で、投資判断を変更するシグナルは、23.6%戻りがレジスタンスとして意識されて押し戻され、再び200日SMAや260日SMA(茶線)178.84円を下抜けるようなら、再び下落基調となるのか、それともダブルボトムを形成する動きとなりやすい。
★トルコリラ/円の日足では、上値は低下傾向にある5日SMA(赤線)、10日SMA(黄線)、100日SMA(黒線)がレジスタンスとなっている一方で、上向きの25日SMA(青線)と緩やかに低下傾向にある75日SMA(緑線)がサポートとなっている。そのため、トルコリラ/円の値動きも徐々に縮小傾向にあり、持ち合い状態となっている。
そのため、どちらかに放れると大きな動きとなりやすい。
どちらに放れるかが重要ポイントとなるが、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%DがSlow%Dを下抜けして両線とも下向きとなっていることから、下抜けする可能性の方が高くなっている。
ただ、5月9日直近安値17.50円と6月14日安値18.22円を結んだトレンドライン(S1)がサポートとなっていることから、サポートラインを下抜けしるまでは上昇基調が継続している。
これだけ煮詰まってきている相場なので、上放れ・下放れしてからでも遅くない。
そのため、現状の投資判断は『様子見』となる。
★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。
そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。
○米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.272%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%
(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038
(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)
・7月16日:▲3.389%⇒7月17日予想▲3.465%
7月17日はNYダウは下落したうえ、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.272%から▲0.807%スプレッドがかい離していることや、18年12月3日の天井▲3.069%から▲0.396%や直近の天井となった19年4月25日3.048%から▲0.417%とスプレッドがかい離していることで買われ過ぎ過熱感は現状出ていない。
NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。さらに、米長期金利が低下したことで、イールドスプレッドは前日比で大きく拡大した。そのため、米国債に対してNYダウが前日比で割安となった。米国債券を買うより米国株を買った方が良いということになる。そのため、米国債券が売られやすく米国株の買いが出やすい。今後も、米長期金利の動向が重要ポイント。
○米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.579%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%
・7月16日:▲3.292%⇒7月17日予想▲3.378%
S&P500が下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.579%から▲0.201%とスプレッドがかい離している。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%に対して▲0.647%とスプレッドがかい離している。S&P500は18年12月3日の天井となったイールドスプレッドからかい離していることで、特に割高感がない状態となっている。
○米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.089%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%
・7月16日:▲1.740%⇒7月17日予想▲1.809%
NASDAQは下落したうえ、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドが前日比で大幅に拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.089%から▲0.280%とスプレッドかい離している。また、12年12月3日の天井となった▲1.198%に対しては▲0.611%とスプレッドがかい離している。
NASDAQも高値圏に位置しているものの、18年12月3日の天井となったスプレッドからかい離しており、特に過熱感は無い状態となっている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。
三指数のイールドスプレッドは、株価が下落したうえ米長期金利は低下したことで、イールドスプレッドはS&P500とNASDAQで大幅に拡大する展開となった。現在は割安感も割高感もない水準で推移している。今後も米長期金利が引き続き低下するなら、米国株に過熱感が出にくい。ただ、FRBの早期利下げ期待が後退して米長期金利が上昇してくると、イールドスプレッドが縮小傾向となり米国株に割高感が出始める。トランプ大統領がFRBに利下げを強要するのは、米長期金利が低下すると米国株が上昇してもイールドスプレッドの縮小が抑えられるからである。
※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。
※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。
★7月10日以降の東京金60分足では、雲の上限を上抜けすると加速的に上昇基調となった。7月11日の直近高値4,946円を上抜け出来るかが注目される。ロウソク足も引けにかけて上値・下値を切り上げる展開となっており、強い相場となっている。
NY金先物市場は1401.30-1428.40ドルのレンジ相場となった。この日発表された6月住宅着工件数と建設許可件数はいずれも市場予想を下回ったことや、米長期金利の低下を意識して安全逃避的な買いが広がった。米中貿易摩擦を巡る懸念が払拭されていないことも、金先物相場を下支えした。また、為替相場でドルが対ユーロで軟調な動きになったことも、金の買いを後押しした。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を一気に上抜けしたことで、売り方からの手仕舞いの買い戻しを伴い上伸した。ただ、高値圏に位置していることから上値が重くなると、買い方からの利益確定売りに押されやすい。そのため、出来高が増えるかが焦点となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDとシグナルが上向きとなっており、上昇の勢いが強いことを示している。MACDが横ばいとなると上昇の勢いが低下したことを示す。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、短期的には過熱感があるものの、明確な上昇トレンドが発生している時は上方かい離や高水準が継続する可能性があるので注意。
東京金の日足では、再び5日SAM4,902円と10日SMA4,887円を回復したことで、短期的な上昇トレンドは維持している。また、5日SMAが上向きとなっていることで、上昇の勢いが強いことを示している。ただ、4,950円が上値のレジスタンスとして意識されており、このラインを上抜け出来るかが注目される。上抜け出来ずに押し戻されると、上値の重さが意識される。NY金先物市場は、米中貿易摩擦の再燃が危惧されることから、底堅い展開が予想される。為替市場では108円台前半での上値も重さが意識されているものの、107円台後半での底堅さも意識され、狭いレンジ内での値動きが継続しそうだ。
本日の注目点は、上値目処として意識されている4,950円を上抜け出来るかにある。今回も上抜け出来ないと上値の重さも意識される。高値を上抜けすると短期的に上昇基調が強まる可能性もあるので注意が必要。
★欧州市場朝方の取引では、米長期金利の持ち直しを背景に小幅に値を戻す展開となった。欧州勢参入後、ドル/円の動意は乏しく、ドルは底堅さを維持しながらも108.25円前後と前日終値水準でもみ合い商状となった。なお、欧州株は概ね小幅安で推移した。欧州主要株価指数が反転し、NYダウ先物が堅調推移したが、米長期金利の戻りが緩慢だったことでドル買いは強まらなかった。NY市場前にポジション調整の様相となり、もみ合う展開が続いた。
米6月住宅着工件数や米6月建設許可件数が予想を下回る結果となり、一時108.17円まで売られる場面があったが、その後は直ぐに108.30円台まで切り返すなど相場への影響は一時的となった。ただ、アジア時間に付けた日通し高値108.33円を上抜けることが出来ず、米国株の下落と長期金利が2.07%台まで低下したことが重石となり、ドル売りが強まった。米長期金利が2.06%台まで低下幅を拡大したことで上値が重くなるも108.10円付近で下げ渋った。米長期金利が2.05%台まで低下幅を拡大したことで、下値を広げる展開となったが、閑散取引が続く中、値動きは限られた。
★欧米主要経済指標
・英・6月消費者物価指数:前年比+2.0%(予想:+2.0%、5月:+2.0%)
・英・6月消費者物価コア指数:前年比+1.8%(予想:+1.8%、5月:+1.7%)
・英・6月生産者物価指数・産出:前年比+1.6%(予想:+1.7%、5月:+1.9%←+1.8%)
・英・6月生産者物価コア指数・産出:前年比+1.7%(予想:+1.7%、5月:+2.0%)
・ユーロ圏・6月消費者物価指数改定値:前年比+1.3%(予想:+1.2%、速報値:+1.2%)
・ユーロ圏・6月消費者物価コア指数改定値:前年比+1.1%(予想:+1.1%、速報値:+1.1%)
・米・6月住宅着工件数:125.3万戸(予想:126.0万戸、5月:126.5万戸←126.9万戸)
・米・6月住宅建設許可件数:122.0万戸(予想:130.0万戸、5月:129.9万戸←129.4万戸)
★欧米市場のポイント
・107.90-108.32円のレンジ相場
・英国の合意なきEU離脱を巡る懸念が強まる
・英6月CPIが予想と一致するとBOEによる利下げ期待後退
・米6月住宅着工件数/建設許可件数は予想下回る
・米国株安と米長期金利に伴う円買い
・米中貿易摩擦の長期化への懸念から中国関連銘柄に売り
・VIX指数は12.86から13.97へ上昇
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