★ユダヤの法則とは、『78対22』の法則となる。例えば、①人間の体は、水分78%、その他22%、②円に外接する正方形は、正方形の面積を100とすると、円の面積は78、残りは22になる、③コカ・コーラビンは、縦と横の比率が78対22、④肺呼吸と皮膚呼吸の割合は78対22、⑤足裏の体重負荷率は78対22など78対22の比率のものが多くある。
テクニカル分析では、25日線や75日線が非常に重要な移動平均線として意識されている。何故25日線と75日線かと考えれば『切りの良い数字』だからではないだろうか。
メキシコペソ/円の日足を、ユダヤの法則の22、78、100を使って分析すると、上値抵抗・下値支持ラインになっていることが多い。
現在は19年8月26日の安値5.186円を起点として19年12月3日安値5.518円を結んだトレンドライン(S1)を上抜けしており、上昇トレンドは継続している。また、上値・下値を切り上げる展開が続いている。
22日SMA(赤線)、78日SMA(青線)、100日SMA(緑線)は上向きとなっており、ロウソク足は22日SMAを上回っていることから上昇基調が継続している。そのため、下押しでも各SMAがサポートラインとして意識される。特にS1とほぼ重なっている78日SMA近辺では強固なサポートとして意識される。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:95.93、Slow%D:95.58とかなり買われ過ぎ過熱感が出ている。明確な上昇トレンドが発生していることから、モメンタム系オシレータは高水準で推移しやすいので、過熱感だけで売るのは注意が必要である。
まとめると、投資判断は『買い』または『保有継続』となる。ただ、買われ過ぎ過熱感が出ていることから、短期的な調整があっても不思議ではない。そのため、一旦下押ししたところで押し目買い戦略も有効となる。その際は、各SMAからの反転狙いとなる。現状では78日SMAまで押すことがあれば、反転を待って最も良い買い場面となりそうだ。
★NY株式市場では、三指数は上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。そのため、NYダウとS&P500に割高感が強まる結果となった。そのため、株価が上値追いとなるには米長期金利の低下がポイントとなる。また、市場の注目は米国企業の10-12月期決算結果に移っており、昨晩もモルガンスタンレーの決算を受け買いが優勢となった。欧米タイムで株価指数が動きやすい展開となっている。米国株への過熱感が高まってきたことから、十分注意する必要がありそうだ。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。三指数とも割高危険水位までスプレッドが縮小してきているので注意。
NYダウは、5日SMAの29,000ドルがサポートラインとして意識されており、上昇基調は継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜けしてきたことで、再び上昇基調となってきた。ただ、史上最高値圏で推移しており、米企業決算次第で上下に振れる展開が予想される。また、NYダウは過熱感が出ており、いつ下振れしても不思議ではない状況となっていることには警戒が必要である。
★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。
そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。
○米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.140%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%
(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、
19/8/5-▲4.102%
(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)
・1月15日:▲3.124%⇒1月16日予想▲3.054%
1月16日のNYダウが上昇したうえ、米長期金利も大幅に上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.140%から▲1.086%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井▲3.069%より+0.014%縮小した。19年4月25日の天井3.048%まで▲0.006%に接近してきた。米長期金利が上昇したうえ株価が上昇したことで、イールドスプレッドが急速に縮小して割高感が強まった。
NYダウ上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、12月小売売上高が堅調な内容となり、買いが先行した。また、米中政府が15日に貿易協議の『第1段階合意』文書に署名したことを好感した買いが続いた。さらに、モルガン・スタンレーの10-12月期決算が予想を大きく上回ったことも投資家心理の改善につながった。
○米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.479%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、
19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%
・1月15日:▲3.479%⇒1月16日予想▲3.026%
S&P500が上昇したうえ、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.479%から▲0.453%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.295%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.060%に接近した。S&P500のイールドスプレッドも3.0%割れ寸前まで縮小してきていることから、買われ過ぎ過熱感が強まってきた。
○米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.126%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、
19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%
・1月15日:▲1.813%⇒1月16日予想▲1.750%
NASDAQが上昇したうえ、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.126%から▲0.376%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.552%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.282%に接近した。NASDAQは15日のPERが29倍台後半から27倍台後半に急低下したことで、割高感が修正された。そのため、さらに上昇基調となる可能性もある。
NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。米中貿易交渉の進展期待が高まると買われやすい。一方で、米中関係悪化の報道では、売られやすい展開になりやすい。
三指数のイールドスプレッドは、三指数とも上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで縮小した。米長期金利が今後も上昇するようなら、イールドスプレッドはさらに縮小しやすく米国株の割高感がより強まりやすい。NYダウやS&P500はかなり割高感が強まってきていることから、何時下落調整しても不思議ではない状態となっている。
※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。
※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。
★1月9日以降の東京金60分足では、心理的な節目となる5,500円を目前にしてもみ合う展開が続いている。ただ、雲の上方や120時間SMA(赤線)の上方に位置しており、上昇基調は継続している。24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識されていることから、上抜け出来るかが焦点となる。
NY金先物市場は1548.00∸1558.20ドルのレンジ相場となった。概ね良好な米経済指標を受け、安全資産とされる金は売りが先行した。好調な企業決算に後押しされた米国株相場の堅調さも金先物の重石となった。
価格帯別出来高では、5,460円前後で出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りが入りやすい。もみ合いながら出来高が膨らむかが注目される。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上でダマシが頻発しており、トレンドレスの状態となっている。ただ、ゼロラインの上方に位置していることから、基本的には上昇基調となる。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、徐々に上値・下値を切り下げる展開となっており、下押しの兆しが出ている。
東京金の日足では、5日SMAの5,465円を上回っていることや、5日SMAと10日SMAが上向きとなっていることで、短期的には上昇基調は継続している。NY金は良好な米経済指標や好調な米企業決算を受けて、売りが優勢となった。ただ、大幅調整となっていないことから、底堅い展開となっている。為替市場では、NY時間でリスク選好の動きになったものの、110円台前半で上値の重い展開となっている。
本日の注目点も、5日SMAの5,465円を維持出来るかにある。5日SMAも再び上向きとなってきていることで、短期的な上昇基調にある。ただ、東京白金が下落していることから、東京金もつれ安となりやすく上値が抑えられる。
★欧州市場朝方の取引では、為替は全般小動きながら、NYダウ先物が続伸となったことを背景にリスク選好による円安地合いが持続した。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。株高を背景にリスク選好によるドル安・円安の動きが強まる中、ドル/円以外ではドル売りが優勢となった。その後、欧州株が伸び悩み、日経先物も上昇幅を縮小するに連れ、上昇も一服し小幅軟化した。NYカットのオプション(OP)が観測される110円を超えた水準から何度も押し返されており、同OPに関連したドル売りが継続した。
米経済指標が概ね良好な内容となったことで円売り・ドル買いで反応した。NYダウが170ドル超上昇したことも相場の支援材料となりドル買いがじわりと強まった。史上最高値を更新する米国株式相場動向に連れて米長期金利が上昇し、リスク選好の動きに拍車がかかった。米上院がUSMCAを承認したことで、貿易不透明性の後退で成長見通しが改善した。
★欧米主要経済指標
・米・12月小売売上高:前月比+0.3%(予想:+0.3%、11月:+0.3%←+0.2%)
・米・12月小売売上高(自動車除く):前月比+0.7%(予想:+0.5%、11月:+0.1%)
・米・1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:17(予想:3.8、12月:2.4←0.3)
・米・先週分新規失業保険申請件数:20.4万件(予想:21.8万件、前回:21.4万件)
・米・失業保険継続受給者数:176.7万人(予想:175.0万人、前回:180.4万人←180.3万人)
・米・12月輸入物価指数:前月比+0.3%(予想:+0.3%、11月:+0.1%←+0.2%)
・米・12月輸入物価指数:前年比+0.5%(予想:+0.5%、11月:-1.3%)
・米・1月NAHB住宅市場指数:75(予想:74、12月:76)
・米・11月企業在庫:前月比‐0.2%(予想:-0.2%、10月:+0.1%←+0.2%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円は109.92-110.18円のレンジ相場
・ECB理事会議事要旨で『経済減速に歯止めがかかりつつある』
・ユーロ/ドルは1.1200ドルの売りに上値を抑えられ失速
・トルコ中銀は政策金利を0.75%引き下げ11.25%
・良好な米経済指標を手掛かりにドル買い
・VIX指数は12.42から12.32へ低下
★東京原油の日足では、2019年10月4日安値34,200円を起点として同年11月21日安値37,280円を結ぶトレンドライン(S1)が現在サポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。一方、移動平均線(SMA)では、5日SMA(赤線)が10日SMA(黄線)と25日SMA(青線)を下抜けするデッドクロスしており、10日SMAも下向きとなっていることで短期的には下落基調となっている。
また、25日SMAを下抜け5日SMAがレジスタンスとして意識され上値の重い展開となっている。
ただ、260日SMA(茶線)や200日SMA(紫線)がサポートラインとして意識されて下げ止まる展開となっている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:10.22がSlow%D:21.62を下抜けしており、売られ過ぎ過熱感が出てきているもののかい離幅を拡大して両線とも下向きとなっていることで、まだ下押しバイアスが強いことを示している。
まとめると、下押しバイアスが強いながらも、サポートラインで下げ止まる展開となっており、相場の節目での綱引きとなっている。そのため、投資判断とすれば『様子見』となる。上放れするのか、下放れするのかを見極める必要がある。
上値では5日SMAの41,454円、25日SMAの41,613円、10日SMAの42,315円がレジスタンスとして意識される。一方で、S1や260日SMAと200日SMAのサポートラインを下抜けするようなら、75日SMA(緑線)の39,205円や100日SMA(黒線)の38,696円が下値目処として意識される。
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