FITS エコノミックレポート

イールドスプレッドで1月21日の米国株市場を先取り! 何時下落調整しても不思議ではない過熱感!

2020/01/20/03:02:10

 

★1月20日はキング牧師の誕生記念日で株式市場は休場!

 

★NY株式市場では、三指数は上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。そのため、NYダウとS&P500に割高感が強まる結果となった。株価が上値追いとなるには米長期金利の低下がポイントとなる。また、市場の注目は米国企業の10-12月期決算結果や欧米の貿易協議に移ってきている。欧米タイムで株価指数が動きやすい展開となっている。米国株への過熱感が高まってきたことから、十分注意する必要がありそうだ。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。三指数とも割高危険水位までスプレッドが縮小してきているので注意。

 

NYダウは、5日SMAの29,105ドルがサポートラインとして意識されており、上昇基調は継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜けしていることで、上昇基調が続いている。ただ、史上最高値圏で推移しており、欧米貿易協議の行方や米企業決算次第で上下に振れる展開が予想される。NYダウは過熱感が出ており、いつ下振れしても不思議ではない状況となっていることには警戒が必要である。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.103%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・1月16日:▲3.051%⇒1月17日予想▲3.027%

 

1月17日のNYダウが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.103%から▲1.076%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井▲3.069%より+0.042%縮小した。19年4月25日の天井3.048%まで+0.021%に縮小した。米長期金利が上昇したうえ株価が上昇したことで、イールドスプレッドが急速に縮小してかなり割高感が強まった。

 

NYダウ上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。中国の12月鉱工業生産や小売売上高が市場予想を上振れ、アジア・欧州株がほぼ全面高となり買いが先行した。12月住宅着工件数が堅調推移となったことも好感された。中東情勢への懸念が後退したことや、米中が通商交渉『第1段階』合意で署名に至ったことでリスク回避が和らぎ、買いが入りやすかった。10-12月期の主要企業決算が順調なスタートとなったことも買い安心感につながっている。ただ、短期的な過熱感も意識されやすく、指数は下げに転じる場面もあった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.445%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・1月16日:▲3.023%⇒1月17日予想▲2.990%

 

S&P500が上昇したうえ、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.445%から▲0.455%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.259%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.024%に接近した。S&P500のイールドスプレッドは3.0%台割れとなり、買われ過ぎ過熱感が強まってきた。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.095%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・1月16日:▲1.751%⇒1月17日予想▲1.724%

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.095%から▲0.371%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.526%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.256%に接近した。NASDAQは15日のPERが29倍台後半から27倍台後半に急低下したことで、割高感が修正されたこともあり、さらに上昇する可能性もある。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。米中貿易交渉の進展期待が高まると買われやすい。一方で、米中関係悪化の報道では、売られやすい展開になりやすい。米中間で『第1段階合意』は署名されたが、次は『第2段階合意』に向けて米中間で協議される。そのため、今後も米中貿易摩擦に関する報道に振られる展開が予想される。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数とも上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで縮小した。米長期金利が今後も上昇するようなら、イールドスプレッドはさらに縮小しやすく米国株の割高感がより強まりやすい。NYダウやS&P500はかなり割高感が強まってきていることから、何時下落調整しても不思議ではない状態となっている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では緩やかな上昇トレンド継続!

2020/01/20/03:02:08

 

★1月9日以降の東京金60分足では、雲の上方に位置して各移動平均線が緩やかに上昇していることから、短期的には上昇基調が継続している。24時間SMA(緑線)がサポートラインとして意識され、下値を支えている。

 

NY金先物市場は1549.301561.40ドルのレンジ相場となった。ルメール仏経済・財務相は本日『米国が制裁を課せば、EUは速やかに報復する』と発言した。通商問題を巡り欧米の対立が浮き彫りになると、安全資産の金は買い戻しが優勢となった。12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が市場予想や前回値を下回ったことも金先物の下値を支えた。また、ポジション調整的な買いも入った。

 

価格帯別出来高では、下値に出来高が多い価格帯があるので、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。そのため、高値圏で出来高が膨らむかが上昇基調が継続するかのポイントとなる。一方で、じり高が継続していることから、売り方からの手仕舞いによる買い戻しが出にくい展開となっている。そのため、一気に買い戻しが出て踏み上げ相場となる可能性もある。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で緩やかに上昇基調となっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感が出ている中、%Dが横ばいになってきていることで上向きバイアスが弱まっている。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,484円がサポートとなり緩やかに上昇基調は継続している。また、5日SMAから260日SMAまで全て上向きとなっていることから、安定した上昇基調が続いていることになる。NY金は、米中貿易摩擦は後退したものの、新たに欧米間での貿易摩擦の激化が浮上してきたことで、底堅い展開になっている。為替市場では徐々に110円台の値固めに入っていることから、東京金の下支えとなっている。

 

注目点では、5日SMAがサポートラインとして意識され上昇基調が継続していることから、週明けも5日SMAを維持出来るかが焦点となる。米国株も連日史上最高値を更新しつつ、米長期金利は1.8%台で低下しないことから、イールドスプレッドから米国株には割高感が出ている。そのため、米国株が調整下落するようなら、NY金はさらに底堅い展開となりやすい。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米国市場の3連休控え方向感のない展開!

2020/01/20/03:00:52

 

★欧州市場朝方の取引では、全般小動きながらNYダウ先物が続伸となったことを背景にリスク選好による円安地合いが持続した。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。日本株高継続で円売り基調に振れたが、ドルは利益確定売りで上値の重さが意識された。米欧通商摩擦への懸念がリスク回避を意識させる中、欧州通貨などクロス円の円高推移に追随し、ドル/円はじり安となった。米国市場の実質的な週末からの3連休入りを前にして、ポジション調整的な円の買い戻しと外貨の売り戻しの圧力が続いた。

 

米国の12月住宅着工件数は予想を上回ったが、先行指標である建設許可件数は予想を下回ったほか、前月分が下方修正されたことで小反発も上げ渋った。12月米鉱工業生産指数や1月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が予想を下回ったことが相場の重石となった。米国3連休を控えたポジション調整のドル売り・円買いがみられたものの、週末のNY午後に入り市場参加者の動意は徐々に薄くなり110.15円付近で小幅な上下が続いた。

 

★欧米主要経済指標

・英・12月小売売上高(自動車燃料含む):前月比-0.6%(予想:+0.6%、11月:-0.8%←-0.6%)
・ユーロ圏・11月経常収支:+339億ユーロ(10月:+358億ユーロ←+324億ユーロ)
・ユーロ圏・12月消費者物価指数改定値:前年比+1.3%(予想:+1.3%、速報値:+1.3%)
・ユーロ圏・12月消費者物価コア指数改定値:前年比+1.3%(予想:+1.3%、速報値:+1.3%)

 

・米・12月住宅着工件数:160.8万戸(予想:138.0万戸、11月:137.5万戸←136.5万戸)
・米・12月住宅建設許可件数:141.6万戸(予想:146.0万戸、11月:147.4万戸←148.2万戸)
・米・12月鉱工業生産:前月比‐0.3%(予想:-0.2%、11月:+0.8%←+1.1%)
・米・12月設備稼働率:77%(予想:77.0%、11月:77.4%←77.3%)
・米・1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:99.1(予想:99.3、12月:99.3)
・米・1月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:2.5%(12月:2.3%)
・米・1月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.5%(12月:2.2%)
・米・11月JOLT求人件数:680万件(予想:725.0万件、10月:736.1万件←726.7万件)

 

★欧米イベント

・ドル/円は110.00-110.24円のレンジ相場

・12月英小売売上高が予想を下回るとポンド売り優勢

・欧米の通商問題を巡る懸念が高まりユーロ売り

・12月米鉱工業生産と1月米消費者態度指数が予想を下回る

・米国の3連休を控えてポジション調整目的の円買い

・VIX指数は12.32から12.10へ低下

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日経225の高値をエンベロープで探る!

2020/01/17/16:01:10

 

★エンベロープは、N期間の単純移動平均線から上下に一定に乖離させた線のことで、価格がN期間の移動平均線から、どの程度離れたかを見るためのものである。

日経225では、25日SMA(茶線)に対してかい離幅がプラス5%になると下落調整しやすいと言われている。19年の9月でも+5%近辺まで上昇した後に下落調整となった。また、19年11月も同様に+5%近辺まで上昇した後に調整下落となった。

現在は25日SMAに対して+3%にも到達していない。そのため、+3%なら2万4459円、+5%なら2万4934円が目標値になる。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)でも、%DとSlow%Dはやや過熱感が出ているものの、両線とも上向きとなっており強い上向きバイアスを維持している。

そのため、今後も上昇基調が継続する可能性があるが、+5%まで上昇した場合には調整的な下落基調になりやすいので注意が必要である。

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東京金を38日EMAと68日EMAで分析!

2020/01/17/12:30:31

 

★東京金の日足をフィボナッチ級数の38日EMA(赤線)62EMA(青線)を使って分析する。現在38日EMAが62日EMAを上回っており、ロウソク足が22日を上回っていることから、上昇基調が継続している。また、38日SMAと62日EMAのかい離幅が広がってきていることで、上昇の勢いは続いている。基本的には38日EMAが62日EMAを上回っている時は買い目線となる。一方、38日EMAが62日EMAを下回っている時は売り目線となる。

MACD(パラメータ:38、62、9)もゼロラインの上方で、シグナルを上抜け両線とも上向きを継続していることから上昇基調となっている。パラメータの期間が長いことから、目の前の上下は無視されることから緩やかなトレンドは判断しやすい。

まとめると、東京金は一旦下落調整はあったものの、上昇トレンドは継続している。MACDがシグナルを下抜けするまでは上昇基調が継続する。

もし、下落調整があった場合は、38日EMAや62EMAがサポートラインとなるかが注目点となる。また、38日EMAが62日EMAを下抜けたら下落トレンド入りとなる。

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