★2月20日(水)の米国3市場は、NYダウ:63.12ドル高の25,954.44ドル、S&P500:4.94ポイント高の2,784.70ポイント、NASDAQ:2.30ポイント高の7,489.07と、3指数とも小幅上昇となった。一方、米長期金利は、2.642%に上昇(価格は下落)した。『19日付けPERと株価から逆算』して2月20日付け予想PER計算すると、NYダウ:16.57倍、S&P500:17.32倍、NASDAQ:23.14倍と、3指数ともに前日比で上昇(割高)となった。2011年4月21日以降の平均値はNYダウ:14.97倍、S&P500:16.58倍、NASDAQ:21.74倍を現在3指数とも大幅に上回っている。このPERを基に20日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.393%、S&P500:▲3.132%、NASDAQ:▲1.680%と、3指数とともにイールドスプレッドは前日より縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)となった。米長期国債は、米国株式相場の上昇を受けた売り(金利は上昇)が出た。なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は総じて想定通りの内容だったため、相場への影響は限定的だった。
昨年12月3日の高値時のイールドスプレッドを参考にする。12月3日に戻り天井となり下落基調となった。NYダウ:▲3.069%、S&P500:▲2.731%、NASDAQ:▲1.198%だった。
20日(水)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.412%⇒▲3.393%となり縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日の直近割安となったイールドスプレッドの▲4.226%から0.833%に拡大(米国株に割高感)している。また、12月3日の戻り天井となった12月3日の▲3.069から0.324%へ縮小してきている。NYダウは、米中貿易協議の進展期待が引き続き相場を支えた。朝方は、FOMC議事録や米中交渉を見極めたいとの思惑から小動き。FOMC議事録では、量的緩和によって膨らんだバランスシート縮小の年内終了について連銀当局者の意見が概ね一致したが、今後の利上げ方針については意見が分かれた。発表後に株価は一時下落したものの、引けにかけて上昇に転じた。VIX指数は14.88から14.02へ低下した。
S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.146%⇒▲3.132%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。S&P500も割安感が徐々に払拭されてきている。1月3日のイールドスプレッド▲3.869%から0.737%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の2.731%から▲0.401%へ縮小してきている。
NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.685%⇒▲1.680%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日のイールドスプレッド▲2.179%から0.499%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の▲1.198%から▲0.482%へ縮小してきている。
テクニカル的で米国株は、NYダウは、200日SMA、260日SMAがサポートとなり下げとまった一方で、5日SMAと10日SMAを上抜け短期的には上昇基調が継続している。また、25日SMAが上抜きとなっていることから、中期的な上昇トレンドも継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%Kが%Dを上抜けしてきており、回復基調となっている。ただ、買われ過ぎ過熱感が強まっており、%Kが下向きとなってきたことで、何時下落調整の動きになっても不思議ではない。12月3日の直近高値25,980.21ドルを上抜け出来るかが焦点となる。S&P500とNASDAQも、200日SMAと260日SMAを上抜けしてきており、上昇基調を維持している。ただ、NYダウ同様にストキャスティクスの%Kが下向きとなってきた。米国株全般にレジスタンスを上抜けしてきたことで、上昇基調が継続しているものの割高感があり、調整的な下落調整となっても不思議ではない。
2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.283%、S&P500:3.132%、ナスダック:2.062%も下落時の節目となりやすい。
※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。
★欧州市場朝方の取引では、欧州株高を背景に節目の111.00円に迫ったが、上値抵抗強く戻り売りに押される展開となった。NYダウ先物が小幅ながら下落し、米長期金利の上昇は続かず、利益確定のドル売りが観測され、上値の重い展開となった。メイ英首相とユンケル欧州委員長との会談などのイベントリスクを控え、持ち高調整の動きが優勢となった。欧州時間に入ると、ポンドとZARの動きが主流になったこともあり、ドル/円は蚊帳の外で110円後半で小動きとなった。
手がかり材料に乏しかったものの、米長期金利が上昇に転じたことを受けドルの買い戻しが優勢になった。英国のEU離脱修正案をめぐり、EUとの合意期待が高まったことを背景にドルの重い動きが継続した。FOMC議事要旨の公表を受けて小幅ながらドル買い戻しが進み、110.80円台に持ち直した。
★欧州主要経済指標
・ユーロ圏・2月消費者信頼感指数速報値:-7.4(予想:-7.7、1月:-7.9)
★欧米市場のポイント
・110.62-110.95円のレンジ相場
・英国とEUとの離脱交渉の合意期待高まる
・米中貿易協議の進展期待が引き続き相場の支え
・FOMC議事要旨公表後ドル買い優勢
・フィッチが英国の格付け引き下げの可能性
・VIX指数は14.88から14.02へ低下
★欧州市場朝方の取引では、欧州株高を背景に節目の111.00円に迫ったが、上値抵抗強く戻り売りに押される展開となった。NYダウ先物が小幅ながら下落し、米長期金利の上昇は続かず、利益確定のドル売りが観測され、上値の重い展開となった。メイ英首相とユンケル欧州委員長との会談などのイベントリスクを控え、持ち高調整の動きが優勢となった。欧州時間に入ると、ポンドとZARの動きが狩猟になったこともあり、ドル/円は蚊帳の外で110円後半で小動きとなった。
手がかり材料に乏しかったものの、米長期金利が上昇に転じたことを受けドルの買い戻しが優勢になった。英国のEU離脱修正案をめぐり、EUとの合意期待が高まったことを背景にドルの重い動きが継続した。FOMC議事要旨の公表を受けて小幅ながらドル買い戻しが進み、110.80円台に持ち直した。
★欧州主要経済指標
・ユーロ圏・2月消費者信頼感指数速報値:-7.4(予想:-7.7、1月:-7.9)
★欧米市場のポイント
・110.62-110.95円のレンジ相場
・英国とEUとの離脱交渉の合意期待高まる
・米中貿易協議の進展期待が引き続き相場の支え
・FOMC議事要旨公表後ドル買い優勢
・フィッチが英国の格付け引き下げの可能性
・VIX指数は14.88から14.02へ低下
★日経225の日足で100日SMA(赤線)、200日SMA(青線)、260日SMA(茶線)を使って長期トレンドを分析する。
18年10月2日の高値後の下落において、100日SMAがレジスタンスとして意識され押し戻される展開が続いている。
まずは、100日SMAは21,648円で下向きとなっており戻りの目処となりやすい。
また、200日SMAの22,085円や260日SMAの22,012円もレジスタンスとして意識される。
12月13日の直近高値21,871円を上抜けするまでは、上値切り下げとなっていることから、本格的な上昇基調にはなりにくい。
さらに、200日SMAを下抜けしていることから、基調的には上値が重くなると利益確定売りが入りやすく下落調整しやすい。
ただ、これらのレジスタンスを上抜けすると、再び23,000円のを目指す展開となりやすい。
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