FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米国株安でドル失速!

2019/03/05/07:19:14

 

★欧州市場朝方の取引では、ドルに目立った動意は見られず、前週末比小幅高水準でもみ合いとなった。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。欧州株が上げ渋る中、クロス円の下落にドルの上値が圧迫され小幅反落となったが、全般的なドル高地合いに下支えされ、111.80円台でもみ合いとなった。欧州市場中盤の取引では、欧州株が伸び悩み米長期金利も低下したことで上値の重い展開となった。欧州株が持ち直しNYダウ先物も上昇する一方、米長期金利が2.74%台に低下するなか小動きとなった。

 

欧米株相場の上昇を背景に一時111.98円付近まで買われたものの、東京時間につけた日通し高値112.01円が目先のレジスタンスとして意識された。米12月建設支出指数が予想外のマイナスに落ち込んだほか、トランプ大統領の弾劾懸念など、政局不安に投資家心理が悪化しリスク回避の動きとなった。そのため、高く始まった米国株が下落に転じたことで円買いドル売りが優勢となった。一時NYダウは400ドルを超えて下落し、S&P500とナスダック総合も1%を超えて下落したことを受け、ドルは軟調地合いとなった。その後も上値が重く111.70円近辺を中心とした動きとなった。

 

★欧米主要経済指標

・英・2月建設業PMI:49.5(予想:50.5、1月:50.6)
・ユーロ圏・1月生産者物価指数:前年比+3.0%(予想:+2.9%、12月:+3.0%)

・米・12月建設支出:前月比-0.6%(予想:+0.1%、11月:+0.8%)

 

★欧米市場のポイント

・111.61-98円のレンジ相場

・英2月建設業PMIが49.5と50を割り込みポンド売り

・週明け欧州勢はユーロ売りで参入

・米12月建設支出が予想外のマイナスに落ち込む

・トランプ大統領の弾劾懸念など政局不安

・米国株は利益確定売りに押される

・VIX指数は13.57から14.68へ上昇

 

カテゴリー: ホットニュース

日経225は窓明けして上昇したが不気味!

2019/03/04/17:20:07

 

★日経225の日足では、前週末終値から窓明けしたが、値幅の少ないほぼ『十字線』で終了している。

また、昨年12月13日高値21,871円がを上抜け出来ずにレジスタンスとして意識されている。さらに上値では、260日SMA(緑線)21,979円200日SMA(青線)22,049円が位置しており、レジスタンスとして意識される。

 

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%K:96.20、%D:95.56とかなり買われ過ぎ過熱感が出ており、何時下落しても不思議ではない状態となっている。

 

欧米市場動向にもよるが、明日12月13日高値や260日SMA,200日SMAがレジスタントして引き続き意識されると、上値の重さが意識される。また、窓を空けて下落すると、『宵の明星』のような形となり下落基調となりやすい。NYダウなど主要3指数もやや過熱感が出始めている一方で、米長期金利が上昇していることからイールドスプレッドでも過熱感が出てきている。

カテゴリー: ホットニュース

東京金は25日SMAを下抜け下値模索!

2019/03/04/10:04:14

 

★東京金の日足では、25日SMA(青線)4,657円を下抜けしてきたことで、下押しバイアスが強くなってきている。

下値では昨年8月16日安値4,112円と本年1月7日安値4,447円を結ぶトレンドライン(S1)が視野に入ってきた。本日に限っては4,579円近辺が意識されるが、上昇トレンドのサポートラインだけに徐々に下値を切り上げる展開となっている。

トレンドラインを下抜けすると、75日SMA(緑線)4,537円100日SMA(黒線)4,505円260日SMA(茶線)4,484円200日SMA(紫線)4,459円が視界に入ってくる。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%K:45.73、%D:53.75と過熱感なく両線とも下向きを維持している。そのため、下押し圧力が強いことを示している。

ブルームバーグは、米国と中国が通商合意に関して最終段階に入っており、合意の一環として米国の対中関税のすべてか大半が撤回される可能性が強いと報じている。関係者によると、中国側は米国との最近の協議で、中国製品2000億ドルを対象とした関税の撤回がいかなる通商合意の決着にも必要だと明確にした。

そのため、安全資産の金からの資金流出が続いている。米雇用統計発表を控えるが、一段のドル安につながるとの思惑も先行しにくいとみられる。

カテゴリー: ホットニュース

煮詰まってきた豪ドル/円相場!

2019/03/04/07:33:27

 

★豪ドル/円の日足では、77.40-79.85円近辺のレンジ相場が継続している。ただ、下値を切り上げ・上値を切り下げる三角持合いの様相となってきた。

下値では25日SMA(青線)がサポートとして上昇基調となっている一方で、下落する75日SMA(緑線)100日SMA(黒線)がレジスタンスとなり上値を抑える展開となっている。

一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、緩やかな上昇基調を維持しており、上向きのバイアスは継続している。

 

25日SMAが上昇、75日SMAが下落と徐々に値幅が縮小しており、上抜けするのか下抜けするのかが焦点となる。レンジ相場の上限に接近していることから、上抜けるかが注目点だ。

 

今週は豪州の経済指標などの発表が多いことから、結果次第で豪ドル相場は大きな動きとなる可能性が高い。4日に1月の住宅建設許可件数、6日に10-12月期の国内総生産(GDP)、7日には1月の貿易収支と小売売上高が発表される。また、5日には豪中央銀行(RBA)が政策金利を公表し、善く日にはロウRBA総裁の講演も予定されている。

RBAは政策金利を1.50%に据え置くことが市場で予想されているが、同日の声明文や翌日のロウRBA総裁の講演に注目が集まる。豪最大の生命保険会社が豪大手銀行に続いて、今年2回の利下げ予測を発表しており、RBAの動向がいつも以上に注目される。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで3月4日の米国株市場を先取り!

2019/03/04/03:03:26

 

3月1日(金)の米国3市場は、NYダウ:110.32ドル高の26,026.32ドル、S&P500:19.20ポイント高の2,803.69ポイント、NASDAQ:62.82ポイント高の7,595.35と3指数ともに上昇した。一方、米長期金利は、2.753%に上昇(価格は下落)した。『28日付けPERと株価から逆算』して3月1日付け予想PER計算すると、NYダウ:16.66倍、S&P500:17.35倍、NASDAQ:24.03倍と、3指数ともに前日より上昇(割高)した。2011年4月21日以降の平均値は、NYダウ:14.98倍、S&P500:16.58倍、NASDAQ:21.74倍で現在3指数とも大幅に上回っている。このPERを基に1日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.249%、S&P500:▲3.011%、NASDAQ:▲1.408%と、3指数ともにイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)となった。米長期国債は、米中貿易交渉が進展するとの期待から株式相場が上昇。安全資産とされる米国債に売りが出た。市場では『金利がここ1カ月ほどのレンジを上放れしたことで、一段の債券売り(金利は上昇)が出やすくなった』との声が聞かれた。

 

昨年12月3日の高値時のイールドスプレッドを参考にする。12月3日に戻り天井となり下落基調となった。NYダウ:▲3.069%、S&P500:▲2.731%、NASDAQ:▲1.198%だった。

 

1日(金)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.310%⇒▲3.249%となり、縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日の直近割安となったイールドスプレッドの▲4.226%から0.977%に拡大(米国株に割高感)している。また、12月3日の戻り天井となった12月3日の▲3.069から0.180%へ縮小してきている。NYダウは、低調な米経済指標が相次いだことでマイナス圏に沈む場面もあったが、終盤持ち直した。米中貿易交渉が近く何らかの合意に達するとの期待感が広がり、投資家心理が上向いた。ユナイテッドヘルスやシェブロン、アップルなどの上昇が指数の押し上げ要因となった。 米景気減速への懸念から上げ幅を縮小したものの、終日堅調推移となった。VIX指数は14.78から13.57へ低下した。

 

S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.086%⇒▲3.011%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。S&P500も割安感が徐々に払拭されてきている。1月3日のイールドスプレッド▲3.869%から0.858%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の2.731%から▲0.280%へ縮小してきている。

 

 NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.478%⇒▲1.408%となり、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日のイールドスプレッド▲2.179%から0.771%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の▲1.198%から▲0.210%へ縮小してきている。

 

テクニカル的には、NYダウは、引き続き10日SMAがサポートなり下押しも限定的となっている。また、5日SMAがにわかに低下傾向となってきた。ただ、10日SMAはわずかに上向きが継続しており、現状のところは上昇基調が継続しているが短期的なところでは相場に変化の兆しが出始めている。ただ、25日SMAが上抜きとなっていることから、中期的な上昇トレンドは継続している。12月3日の直近高値25,980ドルを一旦上抜けしたことから、上値切り上げとなる上昇トレンド転換している。しかし、イールドスプレッドからも相当過熱感が出てきており、何時下落調整の動きになっても不思議ではない。S&P500も、NYダウ同様に一旦5日SMAを下抜けしたものの、10日SMAがサポートとなり上昇基調を維持している。NASDAQも、レジスタンスとして意識されていた200日SMAを上抜けしたことで上昇基調を維持している。

3指数ともにストキャスティクスでは、価格は上昇しているものの上値が重くなってきていることや、買われ過ぎ過熱感が出ている。米国株全般にレジスタンスを上抜けしてきたことで、上昇基調が継続しているもののイールドスプレッドでは割高感強くなってきており、調整的な下落調整となっても不思議ではない。

 

2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.232%、S&P500:3.476%、ナスダック:1.959%も下落時の節目となりやすい。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ