★日経225の日足では、3日続落となり徐々にサポートラインを下抜けしてきた。本日は100日SMA(黒線)21,381円がサポートとなり、一旦下げ止まる展開となった。100日SMAは2月25日からレジスタンスとして上値を抑えていたこともあり、下げ局面ではサポートとして意識されている。
ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、買われ過ぎ域から%Kが%Dを下抜け両線とも下向きとなってきている。そのため、徐々に下押し圧力が強まってきている。
100日SMAを下抜けすると25日SMA(青線)21,213円や75日SMA(緑線)21,096円が視界に入ってくる。25日SMA近辺では、昨年12月26日安値と2月8日安値を結んだトレンドラインとなり、相場転換の節目となりやすいので重要ポイントとなる。
一方、上値では10日SMA(黄線)21,555円や5日SMA(赤線)21,641円がレジスタンスとして意識される。
★トルコリラ/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)日足では、極端なバンド幅縮小のスクイーズとなっていたが、わずかに±3σが拡大してきた。そのため、エクスパンションの兆しが見えている。これだけバンド幅が縮小していただけに、一旦エクスパンションすると大きな動きとなりやすいので注意が必要となる。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も%Kと%Dがかい離幅を広げて両線とも下向きとなっていることから、下押しの力が強まっている。
このままエクスパンションして下押しと判断するのは、この段階では早いかもしれないが下押し圧力が強まっていることは確かであることから注意が必要となる。今後の動向が注視される。
★3月6日(木)の米国3市場は、NYダウ:133.173ドル安の25,673.46ドル、S&P500:18.20ポイント安の2,7871.45ポイント、NASDAQ:70.44ポイント安の7,505.92と3指数ともに下落した。一方、米長期金利は、2.70%割れの2.690%に低下(価格は上昇)した。『5日付けPERと株価から逆算』して3月6日付け予想PER計算すると、NYダウ:16.48倍、S&P500:17.17倍、NASDAQ:23.90倍と、3指数ともに低下(割安)した。2011年4月21日以降の平均値は、NYダウ:14.98倍、S&P500:16.58倍、NASDAQ:21.75倍で現在3指数とも大幅に上回っている。このPERを基に6日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.378%、S&P500:▲3.134%、NASDAQ:▲1.494%と、3指数ともにイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)となった。米長期国債金利は、世界経済の減速懸念や米株安を背景に、安全資産とされる米国債に買い(金利は低下)が入った。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が『FRBは次の措置に動く前に様子見し、今後のデータを待つことが可能』『米GDPは2%前後まで減速すると予想』などとハト派的な発言をしたことも債券買いを誘った。
昨年12月3日の高値時のイールドスプレッドを参考にする。12月3日に戻り天井となり下落基調となった。NYダウ:▲3.069%、S&P500:▲2.731%、NASDAQ:▲1.198%だった。
6日(水)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.319%⇒▲3.378%となり拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日の直近割安となったイールドスプレッドの▲4.226%から0.848%に拡大(米国株に割高感)している。また、12月3日の戻り天井となった12月3日の▲3.069から0.309%へ縮小してきている。NYダウは、12月貿易赤字が10年ぶりの高水準となり寄付き後から下落する展開となった。2018年の米貿易統計で中国に対するモノの貿易赤字は4192億ドルとなり過去最大を更新した。トランプ米大統領が貿易協議で一段と強硬姿勢に傾くとの警戒感が広がり、相場の押し下げ要因となった。ただ、トランプ米大統領が『中国との通商交渉は良い方向に向かっている』と述べたと伝わると、やや下げ渋った。また、経済協力開発機構(OECD)が世界経済見通しを再び下方修正したほか、地区連銀経済報告(ベージュブック)では、多くの地域で景気減速が指摘されたことが相場の重石となった。VIX指数は14.74から15.74へ上昇した。
S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.071%⇒▲3.134%となり、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。S&P500も割安感が徐々に払拭されてきている。1月3日のイールドスプレッド▲3.869%から0.735%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の2.731%から▲0.403%へ縮小してきている。
NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.430%⇒▲1.494%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日のイールドスプレッド▲2.179%から0.685%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の▲1.198%から▲0.296%へ縮小してきている。
テクニカル的には、NYダウは、サポートラインとして意識されていた5日SMAと10日SMAを下抜けした。ただ、25日SMA25,594ドルがサポートとして意識されている。25日SMAを下抜けると200日SMAの25,122ドルが視界に入ってくる。米貿易赤字額が増えたことや世界的景気減速などが押し下げ要因となっており、この問題は長引きそうな様相である。イールドスプレッドから過熱感は残っており、今晩の動向が注目される。S&P500は、5日SMAと10日SMAを下抜けしてきたことで、再び200日SMAの2,751ポイントが視界に入ってきている。NASDAQも5日SMAと10日SMAを下回っており、200日SMAの7,480ポイントが目前となってきており、200日SMAを下抜けると調整が続く可能性もある。
3指数ともにストキャスティクスでは、高値圏から下向きとなってきており上値が重くなってきていることや、買われ過ぎ過熱感が出ている。イールドスプレッドでも割高感が残っていることから、調整的な動きは継続する可能性もある。
2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.237%、S&P500:3.469%、ナスダック:1.934%も下落時の節目となりやすい。
※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。
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