FITS エコノミックレポート

NYダウは下落率5%ラインをあっさり下抜け!

2019/08/06/11:44:16

 

★NYダウの日足では、7月16日の史上最高値を付けた27,398.68ドルから下落率5.0%の26,028.75ドルを昨日あっさりと下抜けした。ただ、200日SMA(紫線)がサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。

200日SMAを下抜けると下落率10.0%の24,658.81ドルが視界に入ってくる。

誰よりも株価を注視しているトランプ政権では、下落率5%を上回っている時は非常に言動が横暴になる一方で、下落率10%を下回ってくるとトランプ政権内から株価に対してフォロー的な発言や政策が出やすい。さらに下落率20%近くでは、株価を買い支えるようなPKO的な動きをする。最高値から20%以上下回るとトレンドが反転して下落基調となり、戻り売りに押され株価の回復が難しくなる。

そういう意味では、昨日の大幅下落によって下落率5%を下回ってきたので、トランプ政権内でも200日SMAを下抜け、もう一段の下落すると下落に歯止めをかけるような言動が出てきやすい。

2018年12月26日安値を起点として6月3日安値を結んだトレンドライン(S1)を下抜けしてきた。そのため、早々に回復できるようならば上昇基調は継続するが、本日も下押しするようなら、トレンドが転換した可能性が高い。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで8月6日の米国株市場を先取り!

2019/08/06/09:18:20

 

★NY株式市場は連日下落する一方で、米長期金利が大幅下落したことで、イールドスプレッドでは割安感が強まっている。S&P500とNASDAQ指数は直近の大底となったイールドスプレッドを上回る展開となっており、何か好材料が出てくると大きく反転しやすい。時間外のNYダウ先物も大幅に低下し、米長期金利先物も低下していることでかなり割安感が出ている。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.469%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・8月2日:▲3.782%⇒8月5日予想▲4.082%

 

8月5日はNYダウが大幅下落したうえ、米長期金利も大幅に低下したことで、イールドスプレッドは前日比で大幅に拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.469%から▲0.387%スプレッドがかい離していることや、19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.144%や直近の大底となった19年6月3日4.038%から+0.044%になった。6月3日のイールドスプレッドを上回ったことでNYダウに割安感が出てきた。

NYダウが大幅下落したことで株式益利回りは大幅上昇した。また、米長期金利も大幅低下したことで、イールドスプレッドは前日比で大幅に拡大した。米国債に対してNYダウが前日比で割安となった。米国債を買うよりNYダウを買った方が良いということになる。そのため、NYダウが買われやすく米国債券に売りが入りやすい。今後も、米長期金利の動向が重要ポイント。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.773%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%

・8月2日:▲3.680%⇒8月5日予想▲3.983%

 

S&P500が大幅下落しうえ、米長期金利も大幅に低下したことでイールドスプレッドは前日比で急拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.773%から+0.210%とスプレッドが平均値を上回った。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して+0.114%とスプレッドを上回った。また、19年6月3日の大底となった3.881%から+0.102%とイールドスプレッドを上回った。S&P500は直近の大底となったイールドスプレッドを上回ったことで割安感が出ている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.274%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%

・8月2日:▲2.109%⇒8月5日予想▲2.385%

 

NASDAQが大幅下落したうえ、米長期金利も大幅に低下したことで、イールドスプレッドが前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.274%から+0.111%と平均値のスプレッドを上回った。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.206%とスプレッドを上回った。また、19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して+0.057%とスプレッドを上回った。

NASDAQの下落が大きいことからイールドスプレッドが直近大底となったイールドスプレッドを上回った。そのため、NASDAには割安感が出てくる。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数ともイールドスプレッドは、連日前日比で大幅に拡大する動きとなった。現在は三指数とも直近のイールドスプレッドを上回っており割安感が出ている。そのため、一旦下げ止まる材料が出ると、一気に買い戻される展開となりやすい。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では高値圏で出来高膨らむ!

2019/08/06/08:25:36

 

★7月30日以降の東京金60分足では、相場の節目となる5,000円を目前にして、上値の重い展開が続いている。ただ、上値の重さが意識されながらも、下押しせず高値圏でのもみ合いとなり底堅さを維持している。寄付きから雲のネジレがあり、相場の加速や反転など節目になりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1448.80-1481.80ドルのレンジ相場となった。トランプ米大統領が対中制裁関税第4弾を表明したことへの対抗措置として中国は米農産品の購入を停止するなど、米中貿易摩擦がエスカレートし、米株は大幅続落や米長期金利の大幅低下など、投資家のリスクオフ姿勢が高まり、逃避資産の金が買われた。 

 

価格帯別出来高では、高値圏で出来高が膨らんできていることから、利益確定売りや買い方からの『やれやれ売り』を吸収している。そのため、売りが一巡すると上値を試す可能性がある。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDとシグナルが接近してきており、上昇の勢いは鈍化傾向にある。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも%DがSlow%Dを下抜け下落基調となっている。モメンタム系オシレーターでは、上昇の勢いは一旦後退している。

 

東京金の日足では、25日SMAがサポートラインとなり再び5日SMA4,949円と10日SMA4,944円を上抜けしたことで、上昇基調は継続している。5,000円の節目を目前にして足踏み状態となっている。NY金先物市場は、米中貿易摩擦激化懸念から、世界同時株安や米長期金利の急低下などリスク回避の動きが強まり、底堅い展開となっている。ただ、為替市場ではリスク回避の円買い・スイスフラン買いとなっており、朝方から円高基調が続いており、105円台半ばで推移している。時間外NYダウ先物も300ドル超下落していることから、更なる円高には注意が必要となる一方で、東京金の上値を抑える要因となっている。

リスク回避の動きが強まっていることから、東京金も買われやすい展開が継続する。そのため、節目となる5,000円を付けるかが焦点となりそうだ。もし、5,000円を付けた場合、達成感から一旦下落するのか、それとも売り方からのストップロスが入り踏み上げ相場となるのか注目される。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米中貿易戦争の激化懸念からリスク回避の動き!

2019/08/06/07:22:37

 

★欧州市場朝方の取引では、米中貿易戦争に対する警戒感を背景に、世界的な株安が進展する中、リスク回避による円高が持続した。なお、欧州株は大幅続落となった。米長期金利は下げ渋り、ドル売りが抑制され105.90円前後で小動きとなった。中国が米農産品を買わないという米国側の非難について、中国が否定したことでドル買いを誘った。世界的な株安基調や米長期金利の低下が続いていたこともあり、一巡後は再び上値を切り下げた。

 

米国株などの取引開始を待つ状態で、106.10円を挟んで方向感を欠く展開となった。米7月ISM非製造業指数が53.7と予想の55.5を下回ると米長期金利の低下とともにドル売りが出た。NYダウが750ドル超安まで下げ幅を拡大するなど、米株の軟調な動きが続く中、米長期金利が1.73%近辺まで低下幅を拡大したこともドルの重石となった。その後、中国が米農産品の購入を一時停止すると発表するなど、米中貿易摩擦が激化する中NYダウが900ドル超安まで一段と下げ幅を拡大したが、106円前後でもみ合う展開となった。

 

★欧米主要経済指標

・英・7月サービス業PMI:51.4(予想:50.3、6月:50.2)
・英・7月総合PMI:50.7(予想:49.8、6月:49.7)

 

・米・7月ISM非製造業指数:53.7(予想:55.5、6月:55.1)
・米・7月サービス業PMI改定値:53.0(予想:52.2、速報値:52.2)
・米・7月総合PMI改定値:52.6(速報値:51.6)

 

★欧米市場のポイント

・105.84-106.34円のレンジ相場

・米中両国の対立激化への不安が高まりリスク回避

・米7月ISM非製造業指数が市場予想を下回る

・中国は米国から農産品の購入を一時停止すると発表

・NYダウは一時960ドル超下落

・米10年債金利は一時1.7075%まで低下

・VIX指数は17.64から24.59へ上昇

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日経225では6月4日安値が意識され下げ止まったが!

2019/08/05/16:36:11

 

★日経225のの日足では、6月4日直近安値20,289円を起点として7月18日安値20,993円を結んだトレンドライン(S1)を先週末に下抜けした。週明けの本日は前週末のロウソク足に対して、窓を空けての下落となった。ただ、6月4日安値が意識され、下ヒゲを伴う陰線となっていることで、引けにかけては押し目買いによる戻り基調となって終了した。

5日SAM(赤線)10日SMA(黄線)を下抜け両線とも下向きとなっていることで、短期的には下押しバイアスが強いことを示している。また、他の中長期SMAも下向きとなっており、全般下落基調となっている。

 

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜けかい離幅を広げながら両線とも下向きとなっていることから、下押しバイアスが強まっている。

 

本日は引けにかけて下げ幅を縮小する動きとなったものの、下押しバイアスは強まっており下値模索の動きには注意が必要なる。下値では一旦6月4日安値が意識されるが、下抜けすると12月26日安値18,948円が視界に入ってくる。一方で、連日窓を空けして下落していることから、明日も窓を空けるようなら『三空叩き込み』となり投売りの最終局面となり、一変して短期買い場になる可能性もある。

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