FITS エコノミックレポート

今回も日米金利差もみ合いから縮小で円高へ!

2019/08/05/09:38:15

 

★日米金利差だけがドル/円の変動要因ではないが、日米金利差の縮小・拡大が為替に影響を与えるのも事実である。

8月2日終了時点で日米2年債金利差(赤線)は1.914%日米10年債金利差(青線)2.016%となっており、縮小傾向が強まっている。

日米金利差の特徴は、一旦もみ合い相場のように縮小・拡大が繰り広げられた後、一気に縮小する傾向がある。

今回も縮小・拡大が続いた後、日米金利差が縮小したことで、急速に円高基調が高まった。

円高が止まるには、日米金利差の縮小が止まり拡大基調になることが必要となる。

カテゴリー: ホットニュース

東京金週足の値幅観測論による計算値!

2019/08/05/07:08:31

 

★東京金の週足から、値幅観測論からV、N、E、NT計算値を計算した。計算値は形成された波動から見てバランスの良い均衡点である。しかし、目標値とは異なる。

また、実際の相場想定では価格水準の均衡点よりも時間の均衡点の方が重要であり、予測値に固執するべきではないとされている。

起点となるAから上昇に27期間その後押し目Cまでに13期間の調整となった。Cから今週で10期間目となる。前週の9期間目で強気相場の第一波動となっている。そのため、今週は若干の調整的な動きとなりやすい。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで8月5日の米国株市場を先取り!

2019/08/05/03:03:18

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.436%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・8月1日:▲3.717%⇒8月2日予想▲3.789%

 

8月2日はNYダウが下落したうえ、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドは前日比で大幅に拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.436%から▲0.647%スプレッドがかい離していることや、19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.437%や直近の大底となった19年6月3日4.038%から▲0.249%とスプレッドがかい離していることで売られ過ぎ過熱感は現状出ていない。

NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。また、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドは前日比で大幅に拡大した。米国債に対してNYダウが前日比で割安となった。米国債を買うよりNYダウを買った方が良いということになる。そのため、NYダウが買われやすく米国債券に売りが入りやすい。今後も、米長期金利の動向が重要ポイント。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.735%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%

・8月1日:▲3.603%⇒8月2日予想▲3.692%

 

S&P500が下落しうえ、米長期金利も大幅に低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.735%から▲0.043%とスプレッドがかい離している。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して▲0.177%とスプレッドがかい離していることや、19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.189%かい離している。S&P500も割高・割安感は出ていない。ただ、大底となった1月3日や6月3日のイールドスプレッドとのかい離幅が縮小しておりことから、もう一段S&P500が下落し米長期金利が低下するようなら、割安感が出てくる。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.224%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%

・8月1日:▲2.010%⇒8月2日予想▲2.112%

 

NASDAQが下落したうえ、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドが前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.224%から▲0.112%とスプレッドかい離している。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.067%とスプレッドがかい離していることや、19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して▲0.216%とスプレッドかい離している。

NASDAQの下落が大きいことからイールドスプレッドが2.0%超に拡大した。また、大底となった1月3日や6月3日のスプレッドとのかい離幅が縮小傾向にある。もう一段NASDAが下落し米長期金利が低下するようなら、割安感が出てくる。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数ともイールドスプレッドは、連日前日比で大幅に拡大する動きとなった。現在は三指数とも特段割安感も割高感もない水準で推移している。しかし、もう一段米国株安・米長期金利の低下が継続するようなら、近日中に米国株に割安感が出てくる。ただ、FRBの早期利下げ期待が後退して米長期金利が上昇してくると、イールドスプレッドが縮小傾向となり米国株に割高感が出始める。トランプ大統領がFRBに利下げを強要するのは、米長期金利が低下すると米国株が上昇してもイールドスプレッドの縮小が抑えられるからである。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

カテゴリー: ホットニュース

東京金60分足では徐々に三角持合いの様相!

2019/08/05/03:02:39

 

★7月29日以降の東京金60分足では、下値を切り上げ・上値を切り下げる三角持合いの様相となっている。三角持合いは短期投資家によって形成されやすく、短期の値幅取りが中心となっていると言える。三角持合いでは一時的に方向感を欠く動きとなるが、放れた後は元のトレンドに戻る。ただ、保放い放れが明確になると短期的に大きな動きとなりやすいので遅滞ない行動が必要となる。上値では120時間SMA(赤線)240時間MSA(茶線)がレジスタンスとして意識されている。

 

NY金先物市場は1442.50-1461.90ドルのレンジ相場となった。この日発表された7月米雇用統計はおおむね市場予想と一致したが、米長期金利は低下し、米国株式は弱含みとなったことから、安全逃避の買いが入った。また、米国による対中追加関税の発動表明で貿易摩擦への懸念が高まっていることもリスク資産としての金に資金が集まった。

 

価格帯別出来高では、もっとも出来高の多い価格帯を下抜けしていることから、戻り基調では買い方からの『やれやれ売り』が入りやすく上値の重石となりやすい。下値では出来高が少ないことから、売り方のシコリ玉が少ないことで大きな下落となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺で横ばいとなっていることで、トレンドレス状態となっている。一方でストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下回っていることで、下押しバイアスが強まっている。

 

東京金日足では、上値を5日SMA4,942円と10日SMA4,935円がレジスタンスとなっている一方で、25日SAM4,907円がサポートラインとなっている。ロウソク足も上下にヒゲのある小陽線となっており、抵抗線に挟まれ身動きの出来ない状態となっている。NY金は、米中貿易摩擦の激化懸念から欧米市場でリスク回避の動きが強まり大幅上昇している。そのため、大きく下落する要因はないことから、下落局面では押し目買い目線となりやすい。為替市場では、欧米長期金利が低下傾向にあることから、円高基調になりやすい地合いが強まっている。そのため、東京金の上値を押さえる要因となっている。

本日の注目点は、上下に挟まれた抵抗線をどちらに抜けるかが焦点となる。リスク回避の動きが強まっていることから金は買われやすい半面、円高による売り材料もあり上下どちらに抜けるか注視される。

カテゴリー: ホットニュース

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米中貿易摩擦を懸念して悪材料には敏感!

2019/08/05/03:00:49

 

★欧州市場朝方の取引では、中国外務省が米国の追加関税措置に対抗する方針を示したことを受け、欧州株が大幅下落した。米長期金利が低下する中、ドル売りが全般優勢となった。その後、米長期金利の低下が一服となるに連れ、全般的なドル売りの動きも一巡した。ただ、欧州株が総崩れとなる中、ドルの戻りは限定的となった。NYダウ先物が下落したことや、米長期金利が一時1.83%まで低下したことで、リスク回避的な円買いが優勢となった。

 

非農業部門雇用者数変化、失業率ともに市場予想通りの結果となり、平均時給は予想をわずかに上回った。しかし、6月分の雇用者数が下方修正されたことでドル売りで反応した。トランプ大統領が関税の延期か停止することも考えていると報じられたことで、急激なドルの買い戻しにつながった。しかし、買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず、NYダウが100ドル超下落するとドル買いは長続きしなかった。クドロー米NEC委員長が『対中追加関税延期の可能性については何も聞いていない』と述べたことも嫌気された。米長期金利の低下が一服するとドルが買い戻された。しかし、米中貿易摩擦を懸念したリスク回避の動きは継続した。米国株安や金利低下に伴うドル売りで一時106.48円まで下落幅を広げた。引けに掛けては、週末で新規材料に乏しく小動きの展開となった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・6月小売売上高:前月比+1.1%(予想:+0.3%、5月:-0.6%←-0.3%)
・ユーロ圏・6月生産者物価指数:前年比+0.7%(予想:+0.8%、5月:+1.6%)
・英・7月建設業PMI:45.3(予想:46.0、6月:43.1)

 

・米・7月非農業部門雇用者数:前月比+16.4万人(予想:+16.5万人、6月:+19.3万人←+22.4万人)
・米・7月平均時給:前年比+3.2%(予想:+3.1%、6月:+3.1%)
・米・7月失業率:3.7%(予想:3.6%、6月:3.7%)
・米・6月貿易収支:-552億ドル(予想:-546億ドル、5月:-553億ドル←-555億ドル)
・米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:98.4(予想:98.5、速報値:98.4)
・米・7月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:2.6%(速報値:2.6%)・米・7月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.5%(速報値:2.6%)
・米・6月製造業受注:前月比+0.6%(予想:+0.7%、5月:-1.3%←-0.7%)
・米・6月耐久財受注改定値:前月比+1.9%(速報値:前月比+2.0%)
・米・6月耐久財受注(輸送用機除く)改定値:前月比+1.0%(速報値:+1.2%)
・米・6月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比+0.3%(速報値:+0.6%)

 

★欧米市場のポイント

・106.48-107.26円のレンジ相場

・独・仏10年債金利が一時過去最低を更新

・米中貿易摩擦を懸念したリスク回避継続

・米7月雇用統計は概ね予想通り

・悪材料に敏感な相場環境

・VIX指数は17.87から17.64へ低下

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ