FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/03/22/07:53:36

米国株式市場は下落:米利上げ継続見通しを嫌気

NYダウは44.96ドル安の24682.31、ナスダックは19.02ポイント安の7345.29で取引を終了した。午後にFOMC結果発表を控えて、様子見ムードから積極的な売買は限られた。注目されていたFOMCでは大方の予想通り、政策金利が引き上げられた。米利上げが継続姿勢が確認されると、金利の上昇によって投資妙味の薄れる銘柄などを中心に売りが広がった。引けにかけて上げ幅を縮小し下落に転じた。VIX指数は18.20から17.86へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルはNY市場引けにかけて失速気味

ドル/円は、FOMCの結果を控えて、106円台前半での神経質な動きが続いていたが、FOMC後は上下に振らされる荒い値動きとなった。FOMCはこの日、政策金利であるFF金利の誘導目標を予想通り1.25-1.50%の範囲から1.50-1.75%の範囲に引き上げると発表した。同時に発表した金利見通しでは2018年末を2.125%で維持した一方、2019年末を2.875%(前回は2.687%)、2020年末を3.375%(前回は2.875%)へと引き上げた。 FOMCの結果公表後にNYダウや米長期金利が上昇すると一時106.64円まで上昇する場面も見られたが、その後は米金利が低下に転じたほか、株価も失速したことで105.88円の安値まで売りに押された。ユーロ/ドルは、FOMCの公表直後には一時1.2251ドルまで下げたものの、売りが一巡すると全般にドル安が進んだ流れに沿って買い戻しが優勢になり、一時1.2350ドル高の高値を付けた。

 

NY原油先物市場は続伸:原油在庫の減少で買い優勢

NY原油先物市場は一時65.53ドルまで買われた。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で、原油在庫は予想に反して減少していたことが買い材料となった。市場では325万バレル程度の増加を予想していたが、原油在庫は262.2万バレル減少していた。また、製油所の稼働率は90%台に上昇し、石油精製余力は乏しいことも意識された。ガソリン在庫の減少幅は市場予想を下回った。米利上げ直後に原油先物は一時65ドルを下回ったが、その後は65.55ドルまで買われた。

 

NY金・銀先物市場は反発:米利上げペースの現状維持を好感

NY金先物市場は一時1328.00ドルまで買われた。FOMCの会合で0.25ポイントの追加利上げが決定されたが、FOMCでは年内の利上げは3回と予想しており、前回と変っていなかったことから、金の買いが優勢となった。また、ドルが主要通貨に対して弱含んだことも買い材料となった。

 

米国債市場は反発:年内の利上げペースの現状維持を好感

米国債市場で長期ゾーンは5営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.88%で終了した。FOMC後に公表された政策金利見通しで2018年の利上げ回数が前回から増えなかったため、FRBが利上げを急いでいないとの見方から買いが入った。

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2018/03/20/07:36:07

米国株式市場は下落:フェイスブックの情報漏えい問題を嫌気

NYダウは335.60ドル安の24610.91、ナスダックは137.74ポイント安の7344.24で取引を終了した。フェイスブックによる情報漏えい問題を巡り、フェイスブック株が急落したことでハイテク株全般に売りが広がった。今回の問題は他のハイテク企業でも起こり得るとの懸念も強まった。中国との貿易摩擦問題への懸念が根強いことや、FOMCを控えて持ち高調整目的の売りも出た。NYダウは一時490ドル超下落した。VIX指数は15.80から19.02へ上昇した。

 

NY外国為替市場:過度な円高進行は一服

ドル/円は、欧州時間からの流れを引き継いで一時106.31円まで上昇したものの、次第に上値を切り下げた。米長期金利が低下に転じたほか、NYダウが490ドル超安まで下落するなど株安が進む中、105.78円まで下落した。ただ、引けにかけては株安や金利低下が一服したことで再び106円台を回復するなど神経質な展開となった。ユーロ/ドルは、ECB関係筋の話として『ハト派的な政策立案者も今年中にQEを終了させるべきだという議論をしている』『最初の利上げは2019年第2四半期が良い』などの見解が伝わったことをキッカケに買いが先行した。米長期金利などを背景に全般ドル安が進んだ影響もあり、一時1.2359ドルまで上昇した。その後は利益確定売りなどに押されて1.2330ドル台までやや上値を切り下げた。

 

NY原油先物市場は反落:欧米株安を嫌気した売り

NY原油先物市場は一時61.45ドルまで下落した。米国内のシェールオイル生産拡大に対する警戒感は消えていないことや、米国株の大幅下落が嫌気された。原油需要の増大に対する懐疑的な見方は残されており、原油価格の上値は重い展開となっている。

 

NY金・銀先物市場は上昇:欧米株安を受けてリスク回避の買い優勢

NY金先物市場は1319.60ドルまで買われた。欧米株安やユーロ高・米ドル安の相場展開を受けて安全資産としての金の需要が高まった。ただ、FOMCの会合結果を確認したいとの理由でやや上げ渋る場面もあった。

 

米国債券市場は続落:FOMC前のポジション調整売り

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.85%で終了した。米国株価が大幅安となったことで一時買いが強まったものの、引けかえては徐々に上げ幅を縮小した。FOMCを前に持ち高調整の売りが出た。

 

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2018/03/19/03:01:03

米国株式市場は上昇:良好な経済指標を受け買いが優勢

NYダウは72.85ドル高の24946.51、ナスダックは0.25ポイント高の7481.99で取引を終了した。米2月住宅着工件数が概ね良好となったほか、鉱工業生産指数やミシガン大学消費者信頼感指数が予想を上振れしたことで買いが先行した。保護主義色が強めるトランプ政権への警戒感から週半ばにかけて大きく下げた反動が出た。また、20-21日のFOMCを前に持ち高調整目的の買いも入った。ただ、オプションや先物決済日が重なるクアドルプル・ウィッチングで出来高が膨らみ、上値の重い展開となった。VIX指数は16.59から15.80へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇から全般ドル買い優勢

ドル/円は、欧州時間からのドル売りの流れを引き継いで、一時105.60円まで値を下げた。ただ、売り一巡後は米長期金利が上昇に転じたことで全般ドル買いが強まる中、次第に下値を切り上げる展開となった。この日発表された米住宅関連統計こそ市場予想より弱かったものの、米2月鉱工業生産指数や米3月ミシガン大学消費者信頼感指数などが相次いで強い結果となったこも支えとなり、一時106.24円まで上げた。引けにかけては105.90円台までやや伸び悩んだ。ホワイトハウス高官の交代が発表されなかったため米国の政局不透明感への懸念が緩和したことも支えとなった。ユーロ/ドルは、米長期金利上昇とともにドル高が進んだ流れに沿ってユーロ売りが強まった。一時1.2260ドルと本日安値を更新した。しかし、その後はユーロクロスの上昇につれて1.2290ドル台まで下げ渋った。

 

NY原油先物市場は大幅続伸:世界的な需給改善への思惑

NY原油先物市場は一時62.60ドルまで上昇した。良好な米国経済指標を受け、原油需要増加を意識した買いが入った。米国株高も原油先物市場に対する支援材料となった。また、前日の国際エネルギー機関(IEA)月報を受けて、世界的な需給改善への思惑が強まり買いが進んだ。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比4基増加の800基となった。

 

NY金・銀先物市場は続落:米経済指標の改善を嫌気

NY金先物市場は一時1309.50ドルまで売られた。良好な米経済指標を受け、米長期金利が上昇したことで売りが優勢となった。また、来週20-21日に開かれるFOMCの0.25ポイントの追加利上げが決定される見込みだが、FOMCの金利・経済予測は前回予測(12月時点)を上回る内容になるとの思惑が浮上していることも金の圧迫要因となった。

 

米国債券市場は続落:FOMCを控えた持ち高調整売り

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.84%で終了した。米株式市場が上昇したことを受けた売りが出たほか、20-21日のFOMCを前に持ち高調整目的の売りも観測された。

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2018/03/16/07:45:20

米国株式市場はまちまち:短期的な戻りを期待する買い優勢

NYダウは115.54ドル高の24873.66、ナスダックは15.07ポイント安の7481.74で取引を終了した。週間新規失業保険申請件数が50年ぶりの低水準となったほか、NY連銀製造業景況指数が予想を上振れたことが好感され買いが先行した。前日まで3日続落した後とあって、短期的な戻りを期待する買いが入った。ただ、米中間の貿易摩擦などへの懸念も根強く、一時290ドル超高まで上昇する場面がったが徐々に上げ幅を縮小した。VIX指数は17.23から16.59へ低下した。

 

NY外国為替市場:貿易戦争懸念が後退しドル買い優勢

ドル/円は、米国の比較的良好な経済指標に加え、保護貿易推進派のナバロ国家通商会議委員長が『世界の貿易戦争を勃発させることなく関税を導入させることが可能だ』と発言し、警戒感が後退した。ドル買いやリスク選好の円売りが再燃した。その後、ムラー特別警察官がロシアと取引を探るためトランプオーガニゼーションに対し召喚状を送付したとの報道でロシアゲート疑惑が再燃し伸び悩んだ。ユーロ/ドルは、ECbが金融政策の変更に依然慎重であるほか、イタリアでポピュリズム政党が主導する可能性が懸念されユーロ売りが優勢となった。

 

NY原油先物市場は続伸:世界原油需要見通しの上方修正を好感

NY原油は一時61.54ドルまで買われた。米国内のシェールオイル生産拡大に対する警戒感は残っているが、一部で供給不安が指摘されており、原油価格は底堅い動きを見せた。国際エネルギー機関(IEA)が月報で2018年の世界原油需要見通しを上方修正したため、需給改善を期待した買いが入った。

 

NY金・銀先物市場は下落:米経済指標の改善やドル高を意識した売り

NY金先物市場は一時1314.90ドルまで売られた。雇用や企業景況感に関する一部経済指標が改善したことや、外国為替市場でドルが主要通貨に対して強含んだことが売り材料となった。クドローNEC委員長がCNBCのインタビューで『ドルが王様でいることは米国の国益であり、米経済にとっても利益だ』と述べたほか、『現水準よりもほんのわずかばかり上昇を予想したいが、安定していることが一番。私ならドルを買って金を売りだろう』と発言した。この発言が金価格の反発を抑制した。

 

米国債券市場は反落:株高やポジション調整の売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.83%で終了した。米国株が上昇したことで安全資産としての債券需要が低下した。また、前日まで買われていた反動もあって売りに押された。

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2018/03/15/07:31:54

米国株式市場は下落:貿易戦争懸念が高まり売り優勢に

NYダウは248.91ドル安の24758.12、ナスダックは14.20ポイント安の7496.81で取引を終了した。米2月生産者物価指数(PPI)が前月より減少したほか、小売売上高も市場予想を下振れ、インフレ上昇犬猿が後退し買いが先行した。しかし、米政府が中国製品に高関税を課す措置を検討していることを受け、中国との貿易摩擦を懸念した売りがボーイングなどに出た。また、金利の低下による利ざや縮小観測から銀行株なども下げた。VIX指数は15.78から17.23へ上昇した。

 

NY外国為替市場:貿易戦争懸念でリスク回避の円買い

ドル/円は、米2月小売売上高が予想外のマイナスになったためドル売りが優勢となった。そのほか、トランプ政権が中国のテクノロジー、通信を標的に最大600億ドル規模の輸入品に関税を検討しているとの報道、トランプ米大統領がツイートで、『我々は不公平貿易の蔓延を見逃し続けることはできない」を受けて、貿易戦争への警戒感が広がりドル売り、リスク回避の円買いにさらに拍車がかかった。 ユーロ/ドルは、米小売統計後にドル売りが強まった場面では1.2397ドルまで上昇したものの、その後はユーロクロスの下げにつれて一時1.2347ドルまで下押しした。ドラギECB総裁がユーロ高に懸念を示したことが引き続き材料視されたが、ユーロクロスの売りが一巡すると1.2380ドル近辺まで切り返すなど一方的に売りが進む展開にもならなかった。

 

NY原油先物市場は反発:ガソリン在庫減少を好感した買い

NY原油先物市場は一時63.33ドルまで買われた。ガソリン在庫の減少を意識した買いが入った。ただ、米国株の大幅下落を嫌気して上げ幅は縮小した。市場予想を上回る原油在庫の増加を意識した利食い売りも観測された。この日の原油価格は下げ渋ったものの、米国内のシェールオイル生産拡大に対する警戒感は消えていない。

 

NY金・銀先物市場は下落:次期米NEC委員長発言を嫌気した売り

NY金先物市場は1321.70ドルまで売られた。米2月小売売上高が市場予想に反して前月比マイナス0.1%減少したものの、2月生産者物価指数(PPI)は前年比+2.8%と1月実績の同比+2.7%を上回ったことが嫌気された。また、米国家経済会議(NEC)の次期委員長となるラリー・クドロー氏はメディアに対して『トランプ大統領がドルの価値の低下を目にしたくないと確信している』と述べたことも売り材料となった。米国株の下落に対する買いは限定的だった。

 

米国債券市場は続伸:米国株下落で債券需要高まる

米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.81%で終了した。米2月小売売上高が予想に反して減少したほか、米国株式市場が軟調に推移したことを受け、リスク回避の債券需要が高まった。

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