FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/04/05/07:39:30

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦への警戒感が後退

NYダウは230.94ドル高の24264.30、ナスダックは100.83ポイント高の7042.11で取引を終了した。中国による報復関税への懸念から指数は一時510ドル超下落して始まった。ただ、一巡後は買い戻しが優勢となった。『トランプ政権は中国に対する新たな措置を検討していない』との報道が伝わると米中貿易摩擦への過度な警戒感が和らぎ270ドル超高まで急反発した。VIX指数は21.10から20.06へ低下した。

 

NY外国為替市場:米株高と米長期金利上昇でドル買戻し

ドル/円は、中国政府が米製品に対する追加関税を発表したことをきっかけに欧州序盤には株価急落とともに105.99円まで下落したが、その後は株価の反発につれて下値を切り上げる展開となった。米国の3月ADP雇用統計あ予想を上回ったほか、米中貿易摩擦問題でロス米商務長官やクドロー米国家経済会議(NEC)委員長が最終的には交渉で解決するとの見方を示し、また、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉協議で暫定合意に近いとの観測が強まったため貿易戦争への懸念が緩和した。米長期金利の上昇に伴うドル買い、株高につれたリスク選好の円売りが再燃した。ユーロ/ドルは、ユーロ/円の上昇につれた買いが入った半面、ドル/円が買われた影響から上値も限定的となった。総じて1.2290ドルを挟んだ値動きとなった。

 

NY原油先物市場は小幅安:原油在庫減少で下げ幅縮小

NY原油先物市場は一時62.06ドルまで売られたが、通常取引終了時点にかけて買戻しが入ったことで下げ幅は縮小した。週間在庫統計で原油在庫が増加予想に反して減少したことや、米中貿易摩擦への懸念が多少緩和されたことが買い材料となった。

 

NY金は上昇・銀先物市場は続落:株高・米長期金利上昇で上げ渋る

NY金先物市場は一時1352.50ドルまで買われたが、米長期金利の上昇や米国株高を受けて上げ幅は縮小した。米中貿易摩擦が激化するとの懸念は多少緩和されたことも金価格の上昇を抑える一因となった。

 

米国債券市場は続落:米国株の急反発で債券需要が後退

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)2.80%で終了した。中国の報復関税発表を受けて債券買いが進み、一時利回りは2.74%まで低下した。しかし、米国株が急反発すると安全資産とされる債券需要が急速に後退し、一転して売りが優勢となった。

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2018/04/04/07:39:09

米国株式市場:ハイテク株や自動車株に買い戻しの動き

NYダウは389.17ドル高の24033.36、ナスダックは71.16ポイント高の6941.28で取引を終了した。米中貿易摩擦への警戒感が広がる中、寄付き後はもみ合う展開となった。『米ホワイトハウスはアマゾンに対する措置について議論しない』との報道が伝わると、アマゾン株が買い戻されたほか、前日に売り込まれたハイテク株に買い戻しの動きが広がった。また、新車販売台数が好調となり、引けにかけて上げ幅を拡大し、一時400ドル超上昇した。VIX指数は19.97から21.10へ上昇した。

 

NY外国為替市場:株高と米長期金利上昇でドルの買い戻し

ドル/円は、米長期金利の上昇や株高を背景に欧州時間からのドル買いの流れが継続し、前日高値106.45円を上抜けした。『米ホワイトハウスはアマゾンに対する措置について議論していない』との一部報道を受けてNYダウが400ドル超高まで上げ幅を広げたため、その後も底堅く推移し、一時106.66円まで上値を伸ばした。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇を受けて全般ドル高が進むと一時1.2254ドルまで値を下げた。その後は安値圏でのもみ合いが継続した。

 

NY原油先物市場は反発:米国株の上昇を好感した買い

NY原油先物市場は一時63.86ドルまで買われた。米中貿易摩擦に対する警戒感は残っているが、米国株の反発を期待した買いが入ったことが買い材料となった。短期筋などの買いがやや活発化した。ただし、63ドル台後半では原油在庫はやや増加するとの見方や米ドル高を受けて利食い売りが観測された。

 

NY金先物市場は反落:米国高と米長期金利上昇を嫌気した売り

NY金先物市場は一時1332.70ドルまで売られた。米国株の反発やドルが主要通貨に対して強い含んだほか、米長期金利の上昇などを意識してリスク回避の金買いが後退した。

 

米国債券市場は反落:米国株の大幅高を嫌気した売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.77%で終了した。米国株式市場で大幅反発したことを背景に安全資産とされる債券需要が後退し売りが広がった。

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2018/04/03/07:25:25

米国株式市場は下落:米中貿易摩擦への懸念拡大で売り優勢

NYダウは458.92ドル安の23644.19、ナスダックは193.33ポイント安の6870.12で取引を終了した。中国が米国製品130品目に対する報復関税策の実施に踏み切ったことで貿易摩擦への懸念が拡大し、売りが先行。トランプ大統領によるネット小売のアマゾン(AMZN)の納税を巡る批判にマルコ・ルビオ共和党議員が同調したほか、電気自動車のテスラ・モーターズが、自動運転車を巡る死亡事故の調査内容を先行開示したことに当局が難色を示し、課税・規制強化への警戒感からハイテク企業が売り込まれ、一時750ドル超安まで大幅下落した。VIXは19.97から23.62へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株安と米長期金利低下でリスク回避の円買い

ドル/円は、米長期金利が上昇するとドル買いが先行し、一時106.45円と本日高値を付けた。しかし、米3月ISM製造業景況指数や2月建設支出が市場予想を下回ったことに加え、米中両国の貿易摩擦の深刻化が米国企業の収益を圧迫するほか、世界経済にも悪影響を及ぼすとの懸念が高まり、米長期金利の低下や米国株の大幅安によりリスク回避の円買いが加速した。ただ、引けにかけて株価が下げ渋るにつれて105.90円台まで持ち直した。ユーロ/ドルは、ユーロクロスの上昇につれて1.2345ドルまで上げたが、その後はユーロ/円が急落した影響から1.2282ドルまで失速した。

 

NY原油先物市場は大幅反落:米中貿易摩擦に対する警戒感

NY原油先物市場は一時62.80ドルまで売られた。米中貿易摩擦に対する市場の警戒感が再び高まったことが売り材料となった。米中間の貿易摩擦は世界経済の持続的な成長を阻害し、原油需要の減少につながるとの見方が広がった。米国株の大幅下落で投資家心理が悪化し、リスク資産とされる原油の売り材料となった。

 

NY金先物市場は反発:米国株安や米長期金利低下で買い優勢

NY先物市場は一時1349.20ドルまで買われた。米中貿易摩擦は解消されていないことや米国株安を意識した買いが入った。米国株安を受けて米長期金利が低下したことも金買いの支援材料となった。

 

米国債券市場は続伸:米国株急落で債券の買戻し

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債金利は前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.73%で終了した。市場の序盤はやや売りが出て利回りは一時2.77%まで上昇したものの、その後は米国株の急落を受けて安全資産とされる債券の買戻しが優勢となった。

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2018/04/02/03:01:04

NY外国為替市場:主要市場休場で閑散相場

ドル/円は、グッドフライデーで株式・債券・商品市場が休場となり、取引材料が極めて乏しいなかで目立った動意は見られず、総じて106.20円前後での推移が続いた。引けにかけてはやや買いが入り106.30円までじわりと上げて終了した。ユーロ/ドルは、欧州序盤に一時1.2331ドルまで上昇したが、前日高値の1.2335ドルを前に上値を抑えられるとその後は1.2320ドルを挟んだもみ合い相場となった。独や仏など欧州各国が相次いで『ロシア国内の外交官が国外追放された』ことを正式に発表したが、為替市場への影響は限定的だった。

 

4月の米国株式市場:陽線となりやすい

米国株の4月相場だが、1991年以降の月足で始値と終値で勝ち(陽線・上昇)、負け(陰線・下落)とした場合20勝7敗と陽線で引けることが圧倒的に多い。米国株は4月に良好な成績が目立つ。背景としては個人の税還付などによる所得改善や、株式配当の払い込みによる配当資金の再投資、4月に公表される1-3月期決算の良好な内容が影響する。今年は、ハイテク、情報通信関連の個別問題や貿易戦争懸念などで不透明感が強いものの、減税やドル安の効果などが下支え要因となる。2006年以降12年連続で陽線引けとなっている。

 

米国市場では重要な経済指標が相次ぐ:3月米雇用統計

6日の米雇用統計が注目されるが、先行指標である週間の新規失業保険申請件数は最新指標で1973年以来の低水準にまで改善してきた。減税やドル安効果のほか、春季入りによる建設関連、イースター商戦に向けた小売サービス関連などでの需要増加を含めて、米国では順調な雇用の増加が想定される。また、インフレを左右する賃金の動向では、1月に減税効果などで大幅改善したが、2月は反動調整的な減速という振幅を見せた。輸入関税引き上げや貿易戦争の問題が企業の賃上げ姿勢を慎重にさせている可能性もある。

 

3月27日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高

 

(3月20日)   ⇒   (3月27日)

・円     :▲21,999   ⇒   ▲3,668

・ユーロ   :+132,739   ⇒   +141,064

・ポンド    :+23,807   ⇒    +34,176

・豪ドル   :+17,925    ⇒    +8,074

 

円の売越幅が6週連続で縮小した。2016年11月29日以来、1年4ヵ月ぶりの低水準となった。次週には円買いポジションに転換する可能性が出てきた。ユーロの買越幅は2週間ぶりに拡大した。

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2018/03/30/07:43:49

米国株式市場は上昇:連休前の持ち高調整の買い戻し

NYダウは254.69ドル高の24103.11、ナスダックは114.22ポイント高の7063.44で取引を終了した。欧州株がほぼ全面高となった流れを受けて買いが先行した。週間新規失業保険申請件数が市場予想より減少した一方で、インフレ指標の一つである2月PCEコア指数が市場予想に一致したことから、利上げへの懸念を伴わない緩やかな景気改善が好感され、上昇した。また、足もとで下落が続いていたフェイスブックやアマゾン株に買い戻しの動きが見られ、投資家心理が改善した。3連休を控えて持ち高調整する動きが中心となり、指数は460ドル超上昇した。VIX指数は22.87から19.97へ低下した。

 

NY外国為替市場:月末絡みのロンドンフィキシングでユーロ売り

ドル/円は、米3月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)などが市場予想を下回る結果だったことからドル売りで反応した。欧州通貨のクロス円が売り込まれた影響も受けて一時106.27円まで下押しした。しかし、一目均衡表転換線や25日線が下値目処として意識されると106.50円台まで下げ渋るなど総じて方向感のない展開だった。ドルは米国株大幅高も下支えられた。ユーロ/ドルは、ロンドン・フィキシングにかけて売りが強まり、一時1.2284ドルまで値を下げた。その後はユーロ/円が買い戻されたこともあり、ユーロ売りは一服した。

 

NY原油先物市場は反発:原油在庫増を嫌気した売り一巡

NY原油先物市場は一時65.26ドルまで買われた。原油在庫増加を嫌気した売りは28日までに一巡した。米国株高が買い材料となった。すみやかな需要増につながる材料は少ないものの、主要産油国による協調減産体制は2019年以降も維持されるとの思惑が浮上しており、原油価格は底堅く推移した。

 

NY金は小幅続落・銀先物は小幅高:米国株高とユーロ安を嫌気

NY先物市場は一時1325.40ドルまで売られた。株高やユーロ安が意識され金価格の上値は重くなった。この日発表された米経済指標では、3月シカゴ購買部協会景気指数が市場予想を下回ったものの、2月PCEコア指数は市場予想通りとなったことから、金利先高観が残ったことが嫌気された。また、5月末までに米朝首脳会談が開催される可能性は高いとみられていることも、引き続き金価格の反発を抑える要因となった。

 

米国債券市場は反発:米経済指標結果弱く買い優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.74%で終了した。米3月シカゴPMIなどが低調だったことが債券買いにつながった。四半期末で機関投資家による買いが入りやすかったこともあった。なお、この日はグッドフライデー(聖金曜日)の祝日の前日で短縮取引だった。

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