FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/04/12/07:51:30

米国株式市場は下落:地政学リスクの高まりを嫌気

NYダウは218.55ドル安の24189.45、ナスダックは25.27ポイント安の7069.03で取引を終了した。シリア情勢が警戒される中、トランプ大統領がツイッターで『ミサイルがシリアに来るのでロシアは準備せよ』と述べたことで投資家心理が悪化し、250ドル超下落した。ただ、原油価格先物が上昇すると石油株中心に買い戻しが入り、40ドル超安まで持ち直す場面もあった。FOMC議事録では、大半の当局者が経済見通しとインフレ目標達成に自信を強めており、段階的な利上げが適切との認識で一致している一方で、貿易戦争が経済の下振れリスクになると判断された。VIX指数は20.47から20.24へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルは方向感ない展開に終始

ドル/円は、シリア情勢が警戒されるなか、トランプ米大統領がツイッターで『ミサイルがシリアに来るのでロシアは準備せよ』と発言すると、NYダウ先物の急落とともにドル売りが強まった。3月米消費者物価指数(CPI)が前月比0.1%低下と予想の横ばいを下回り、米長期金利も急低下したことで106.68円まで弱含んだ。売り一巡すると106.96円まで切り返したが、原油高を受けて対資源国通貨中心にドル売りが強まり106.65円まで再び下げた。 その後、米長期金利の低下幅縮小とともに買い戻される展開に。米FOMC議事要旨(3月20-21日分)で『見通しは利上げ加速を正当化と多くの当局者が判断』『メンバー全員がインフレはここ数カ月で上向いていると指摘』『大規模な財政政策が成長を今後数年促進する』などと伝わると、全般ドル買いで反応し107.06円まで持ち直した。もっとも、NYダウが引けにかけて250ドル超下げたことで106.70円台まで失速するなど方向感が定まらなかった。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下を背景に一時1.2396ドルまで上げたが、総じて1.2380ドル前後での神経質な動きが続いた。その後、FOMC議事要旨を受けて全般ドル高が進み、1.2347ドルまで下げ足を速めたが、一巡すると1.2370ドル台まで反発した。

 

NY原油先物市場は続伸:中東の地政学リスク高まりから買い優勢

NY原油先物市場は、一時67.45ドルと2014年12月上旬以来約3年4ヵ月ぶりの高値まで買われた。米国などによるシリアへの武力行使の可能性が高まっており、原油供給に何らかの影響が及ぶことが警戒されたことが買い材料となった。中東地域における地政学リスク増大を受けて米ドルが主要通貨に対してやや下落したことも買い材料となった。

 

NY金先物市場は大幅続伸:地政学リスクの高まりから買い優勢

NY金先物市場は、一時1369.40ドルと約1年8ヵ月ぶりの高値まで買われた。米国などによるシリアへの武力行使の可能性が高まっており、中東地域における地政学リスク増大を意識してリスク回避の買いが活発化した。米国株の反落や米長期金利の低下も買い材料となった。なお、公表されたFOMCの議事要旨では『今後数年、財政政策が成長を大きく促進する』、『ほぼ全ての金融当局者が漸進的な利上げが適切と判断している』との記述が含まれており、利上げ継続の方針が再確認された。

 

米国債券市場は反発:地政学リスクの高まりから買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.78%で終了した。シリアを巡る地政学リスクが意識される中、トランプ米大統領が『ミサイルがシリアに来るのでロシアは準備セよ』とツイートしことで安全資産とされる債券需要が高まった。米3月消費者物価指数(CPI)が前月比で予想を下回ったことも買い材料となったが、買い一巡後後は上値が切り下がった。

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2018/04/11/07:34:17

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦への懸念後退で買い優勢

NYダウは428.00ドル高の24408.00、ナスダックは143.96ポイント高の7094.30で取引を終了した。中国の習近平国家主席が、自動車の関税引き下げなど市場参入の大幅緩和に言及し、米中貿易摩擦への懸念が後退するとアジア・欧州株がほぼ全面高となったことを受けて、米国株にも買いが入った。また、原油高に加えて、主要企業決算への期待から終日大幅上昇となった。VIX指数は21.77から20.47へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク選好のドル買い優勢に

ドル/円は、良好な米生産者物価指数(PPI)やNYダウの530ドル超高を支えにドル買いが進んだ。また、ノボトニー・オーストリア中銀総裁の利上げに関する発言について、ECB広報担当者が、『同氏自身の見解であり、理事会の見解ではない』との声明を出すとユーロ売りが強まるにつれ円売りも強まった。一時107.40円まで上昇したが、その後は107.20円を挟んだ神経質な動きとなった。ユーロ/ドルは、ECBが声明を発表し、ノボトニー・オーストリア中銀総裁の年内に資産購入プログラムを終了し、段階的に金融政策正常化を始める時との発言は個人的な見解で、政策委員会の見解ではないと確認したためユーロの売戻しに拍車がかかった。一時1.2325ドルまで失速したが、下値は堅かった。

 

NY原油先物市場は大幅続伸:米中貿易摩擦への懸念後退を好感

NY原油先物市場は一時65.86ドルまで買われた。習近平国家主席が貿易摩擦の緩和に前向きな姿勢を示したことで、米中貿易摩擦への懸念が後退し買いが膨らんだ。シリア情勢の緊迫化も原油価格を押し上げたほか、米国株の大幅続伸を好感して短期筋などの買戻しが活発化した。

 

NY金先物市場は続伸:ETFの保有量増加を好感

NY金先物市場は一時1346.20ドルまで買われた。ETF(金連動型上場投資信託)の保有量が増加していることが材料視された。ただ、米中協議の進展期待や、インフレ進行を意識して時間外の金先物価格の上昇は一服した。

 

米国債券市場は続落:米中貿易摩擦懸念の後退から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.80%で終了した。習近平国家主席が国内市場開放などの方針を示したことで、米中貿易摩擦への懸念が後退した。そのため、安全資産とされる債券は時間外取引で売りが先行した。しかし売り一巡後は方向感が定まらない展開となった。

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2018/04/10/07:38:40

米国株式市場は上昇:米政権運営の先行き不透明感を嫌気

NYダウは46.34ドル高の23979.10、ナスダックは35.23ポイント高の6950.34で取引が終了した。クドロー国家経済会議(NEC)委員長が『米国が中国に関税を課すかわからない。交渉で解決するかもしれない』と発言するなど、米中貿易摩擦への過度な警戒感が後退するなか、先週末の急落に対する買い戻しが強まり440ドル超上げた。ただ、『米連邦捜査局(FBI)はトランプ米大統領の顧問弁護士マイケル・コーエン氏の事務所を強制捜査する』と報じられると、米政権運営の先行き不透明感から20ドル超高まで急失速した。また、今週から始まる1-3月期決算を控えて、企業業績を見極めたいとのムードも広がった。VIX指数は21.49から21.77へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避の材料に敏感に反応しドル売り優勢

ドル/円は、トランプ米政権が対中貿易問題に関する姿勢を和らげたため米長期金利上昇に伴うドル買いが一時優勢となった。しかし、シリアに関する地政学リスクの上昇、米連邦議会予算事務局(CBO)による米国財政赤字の拡大予想が嫌気されたほか、FBIがトランプ大統領の私的弁護士の事務所を強制捜査したとの報道で警戒感が増し、ドル売りに拍車がかかった。ユーロ/ドルは、ドラギECB総裁が域内の経済に楽観的な見通しを示したた金利先高感を受けたユーロ買いが再燃した。NY勢が参入すると、先週末高値1.2291ドルを上抜けて上昇に弾みが付いた。一時1.2330ドルまで上値を伸ばした。その後は資源国通貨絡みの取引が中心となり1.2320ドル前後での持ち高調整が続いた。

 

NY原油先物市場は反発:ドル安と中東の地政学リスクの高まりで買い優勢

NY原油先物市場は一時63.61ドルまで買われた。米国株の反発や米中貿易摩擦への懸念が後退した半面、中東の地政学リスクが高まり原油の買い材料となった。また、ドルが主要通貨に対して弱含んだことも原油価格の下支えとなった。

 

NY金・銀先物市場は続伸:ドル安が意識され買い優勢

NY金先物市場は一時1341.50ドルまで買われた。為替市場でユーロ高・ドル安に振れたことや株高が一服したことが買い材料となった。米中貿易摩擦解消への期待はあるものの、具体的な進展はないことから、リスク回避の金買い意欲は根強かった。

 

米国債券市場は反落:米国株失速で買戻しも

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は上昇)2.78%で終了した。米中貿易摩擦への懸念が後退し安全資産とされる債券売りが先行した。しかし、米国株が引けにかけて急失速すると買戻しが強まった。

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2018/04/09/03:01:29

米国株式市場は下落:米中貿易摩擦への懸念が再燃

NYダウは572.46ドル安の23932.76、ナスダックは161.44ポイント安の6915.11で取引を終了した。トランプ米大統領が中国への追加関税を検討している姿勢を示したことで米中貿易摩擦への懸念が再燃し終日大幅下落となった。米3月雇用統計で非農業部門雇用者すすが大幅減少となる一方で、平均時給の伸びは予想を上振れたが相場への影響は限定的だった。NYダウは一時760ドル超下落した。VIX指数は18.94から21.49へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米株安と米長期金利低下でドル売り優勢

ドル/円は、米3月雇用統計で非農業部門雇用者数や失業率が市場予想より弱い内容だったことが伝わると、発表直後こそ売買が交錯したが、次第に米長期金利の低下を受けてドル売りが強まった。米中貿易摩擦への懸念が再燃するなか、NYダウが760ドル超、日経先物が340円下落したことも嫌気され、一時106.70円台まで下落した。なお、パウエルFRB議長が『さらなる段階的な利上げがFRBの目標を推し進めるうえで最善』と述べたほか、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁が『今後2年間は斬新な利上げを継続できると確信』などと述べたが、目立った反応は見られなかった。ユーロ/ドルは、欧州序盤に1.2215ドルまで下げたが、低調な米雇用統計指標を受けて全般ドル安が進むとショートカバーが進み、一時1.2291ドルまで上昇した。

 

NY原油先物市場は大幅反落:米中貿易摩擦により需要減少の思惑

NY原油先物市場はいちじ61.81ドルまで売られた。米中貿易摩擦への懸念が再度高まり、世界経済の成長鈍化や原油需要の減少が警戒されたことが大幅下落につながった。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は『米中間の通商問題は向こう3ヶ月以内に解決できる可能性がある』との見方を示したが、市場の警戒感は低下しなかった。米国株が大幅安となったことも嫌気された。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比10基増加の808となった。

 

NY金・銀先物市場は上昇:米国株安でリスク回避の金買い

金先物市場は一時1339.10ドルまで買われた。この日発表された米3月雇用統計は市場予想をやや下回る内容だったことや、米中貿易摩擦の深刻化を意識して安全資産としての金に需要が高まった。また、米国株の大幅下落も金買い材料となった。

 

米国債券市場は反発:米中貿易摩擦激化懸念で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%低い(価格は上昇)2.77%で終了した。米中貿易摩擦が激化するとの懸念が再燃し、安全資産とされる債券を買い戻す動きが強まった。

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2018/04/06/07:22:36

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦激化の警戒感後退で買い優勢

NYダウは240.92ドル高の24505.22、ナスダックは34.44ポイント高の7076.55で取引が終了した。米中貿易摩擦が激化するとの過度な警戒感が後退し、買戻しの動きが活発化した。1-3月期決算発表シーズンを来週に控えて、業績期待から買戻しが広がったほか、米長期金利の上昇も好感され終日堅調推移となり、一時350ドル超上昇した。VIX指数は20.06から18.94へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク選好から総じてドル買い優勢

ドル/円は、米中貿易摩擦を巡る過度な警戒感が後退するなか、NYダウが350ドル超、日経先物が270円上昇したことでドル買いが強まった。米長期金利の上昇も後押しし、3月13日タカ年の107.29円を上抜けると上昇に弾みが付き、一時107.49円と2月28日以来の高値を更新した。ただ、一目均衡表下限の107.51円が目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだが、下押しは限られた。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇を受けて全般ドル高が進むと売りに押された。3月20日安値の1.2240ドルを割り込み、3月1日以来の安値となる1.2218ドルまで下落した。

 

NY原油先物市場は小幅高:原油需要増期待から買い優勢

NY原油先物市場はいちじ64.12ドルまで買われた。米国経済の持続的な成長への期待や米中貿易摩擦解消への思惑も広がったことが買い材料となった。原油需要増加への期待が残った。しかし、ドルが主要通貨に対して強含んだことや、米長期金利上昇を嫌気した利食い売りも散見された。

 

NY金先物市場は反落:リスク選好の動きから売り優勢

NY金先物市場は一時1326.00ドルまで売られた。米中貿易摩擦解消への期待で米国株が上昇したことやドルが主要通貨に対して強含んだことが嫌気された。リスク回避的な金買いは後退した。

 

米国債券市場は続落:欧米株高でリスク選好の売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)2.83%で終了した。欧米株式市場の上昇を背景に安全資産とされる債券に売りが広がった。また、週末の米3月雇用統計を前にした持ち高調整売りも出た。

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