FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/03/08/08:26:59

米国株式市場はまちまち:貿易戦争拡大懸念が和らぎ買い戻し

NYダウは82.76ドル安の24801.36、ナスダックは24.64ポイント高の7396.65で取引を終了した。関税導入を巡る対立でコーン国家経済会議委員長の辞任が報じられ、トランプ政権の先行き不透明感から売りが先行した。また、米1月貿易収支で赤字幅が9年ぶりの高水準となったことも嫌気され、一時350ドル近く下落する場面もあった。ただ、サンダース米大統領報道官が『関税でメキシコとカナダを例外とする可能性』と述べたことが好感され、引けにかけて30ドル超安まで反発した。VIX指数は18.36から17.76へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク回避のドル売り後退で買い戻し優勢

ドル/円は、ロス米商務長官が『トランプ米大統領は金属課税で柔軟な対応を示唆』と述べたほか、2月全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比23万5000人増となり、市場予想の20万人増を上回ったことでドル買いが先行した。全般ドル高も進み106.22円まで持ち直した。ただ、NYダウが350ドル近い下げ幅となると105.80円台まで伸び悩んだ。その後、サンダース米大統領報道官の発言からNYダウが下げ幅を縮小したことや、米長期金利が低下幅を縮めたことで底堅く推移した。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下幅縮小や全般ドル高の流れに沿って1.2385ドルまでじり安となったが、売り一巡後は下げ渋る展開となった。

 

NY原油先物市場は反落:世界経済の成長阻害への懸念で売り優勢

NY原油先物市場は一時60.58ドルまで売られた。この日発表された週間在庫統計で原油在庫の増加幅は市場をやや下回ったものの、貿易戦争の激化によって世界経済の成長は阻害されるとの見方は後退していない。また、米国株が一時350ドル近く下げたことも嫌気された。ただ、ロス米商務長官は『トランプ政権は輸入関税について対象を絞ったアプローチを検討している』との見方を示しており、輸入関税賦課の対象が広範囲に及ぶ可能性は低いとみられている。

 

NY金・銀先物市場は反落:リスク回避の金買いが一服

NY金先物市場は一時1323.00ドルまで売られた。貿易戦争拡大に対する警戒感は残されているものの、ドル安は一段落したことや米国株の下げ幅が縮小したことから、リスク回避の金買いがも一服した。また、米ドルインデックス指数も下げ止まったことも、金売り材料となった。

 

米国債券市場は反発:米国株の反発とともに売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.88%で終了した。米政権運営を巡る先行き不透明感からリスク回避の債券買いが先行した。ただ、サンダース米大統領報道官の発言が伝わると、米国株の反発とともに調整売りに押された。

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2018/03/07/08:21:56

米国株式市場は上昇:コーンNEC委員長が辞任するとの思惑

NYダウは9.36ドル高の24884.12、ナスダックは41.30ポイント高の7372.01で取引を終了した。欧米間の通商問題が懸念される一方、北朝鮮を巡る地政学リスクが和らいだことで一進一退の動きとなった。トランプ大統領が鉄鋼・アルミニウムへの関税導入を強行した場合、コーン国家経済会議委員長が辞任するとの思惑が報じられ下落に転じた。その後、ハイテク株を中心に再び上昇したが、関税への警戒感から上値の重い展開となった。VIX指数は18.73から18.36へ低下した。

 

NY外国為替市場:全般ドルの上値が重い展開

ドル/円は、米朝関係改善を期待し一旦リスク選好のドル買いの動きが優勢となった。しかし、トランプ米大統領が先週発表した鉄鋼・アルミニウムの輸入関税計画を巡り意見が分かれ、発動された場合コーンNEC委員長が辞任する可能性が浮上するとリスク回避の円買いが強まった。その後、パーデュー上院議員が『トランプ大統領は輸入関税を修正することにオープン』との発言が報じられ、リスク警戒感が後退した。ユーロ/ドルは、ユーロ/円の急伸につれた買いが先行した。ユーロ/ポンドの上昇なども支えに12.420ドルまで上値を伸ばした。ただ、中盤以降は1.2400ドルを意識した持ち高調整の域を出なかった。

 

NY原油先物市場は上昇一服:貿易戦争に対する警戒感で上げ一服

NY原油先物市場は一時63.24ドルまで買われたが、トランプ政権は鉄鋼・アルミニウムに対する輸入関税を導入する可能性があり、貿易戦争に対する警戒感は消えていないことから、原油価格は上げ渋った。ただ、ユーロ高・ドル安に振れたことで、欧米の株式市場が安定したことから、押し目買いの興味は残された。

 

NY金・銀先物市場は反発:ユーロ高・ドル安を好感した買い

NY金先物市場は一時1339.90ドルまで買われた。外国為替市場でユーロ高・ドル安に振れたことや、貿易戦争拡大に対する警戒感は残されていることが買い材料となった。また、米国株が一時反落したことも金買いにつながった。トランプ大統領は『米国は輸入関税の適用以外の選択視はない』との見解を表明しており、リスク回避的な金買いが直ちに縮小する可能性は低いとの声もある。

 

米国債券市場では続落:好悪材料から売買交錯

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.89%で終了した。欧米間の通商問題が警戒される一方で、北朝鮮の非核化期待も台頭したことで売買が交錯した。

 

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2018/03/06/08:24:26

米国株式市場は上昇:貿易戦争の警戒が後退し買い優勢

NYダウは336.70ドル高の24874.76、ナスダックは72.84ポイント高の7330.70で取引を終了した。トランプ米大統領がメキシコ・カナダの鉄鋼関税除外について『公平なNAFTAが条件』などと発言。追加関税を巡る交渉の余地があるとの見方から買いが優勢となった。また、米2月ISM非製造業景況指数が予想を上振れたほか、原油価格の上昇が好感された。先週までの株価下落を受けた買戻しの動きも広がり、上げ幅を拡大した。一時400ドルに迫る上昇となった。VIX指数は19.59から18.73へ低下した。

 

NY外国為替市場:貿易戦争の警戒感緩和でリスク選好の円売り

ドル/円は、米2月ISM製造業景況指数が予想を上回ったことや、株高で米長期金利上昇に伴うドル買い、リスク選好の円売りに拍車がかかった。共和党のライアン下院議長がトランプ大統領に鉄鋼やアルミニウムの輸入関税計画を進めないよう要請したとの報道で貿易戦争への警戒感が緩和した。NYダウや日経先物が上げ幅を拡大したことや、米長期金利が一転上昇したことで106.24円まで上値を伸ばした。ユーロ/ドルは、ユーロ/円の上昇につれて1.2349ドルまで上げたが、一巡すると1.2330ドル前後で方向感が出なくなった。

 

NY原油先物市場は続伸:リビアの油田で生産停止を受け買い優勢

NY原油先物市場は一時62.79ドルまで買われた。リビア最大の油田でパイプライン閉鎖によって、生産が4日から停止しているとの報道が材料視された。また、米国での貿易戦争激化に対する警戒感が低下しことで米国株が大幅高となったことも好感された。

 

NY金・銀先物市場は低下:米株高・米長期金利上昇で売り優勢

NY先物市場では、一時1318.30ドルまで売られた。貿易戦争が激化するとの警戒感はやや低下したことや、米国株の大幅上昇を意識してリスク回避の金買いは一服した。トランプ米政権による鉄鋼・アルミニウム輸入への関税賦課は全ての国が対象となると伝えられているが、米下院のライアン議長は鉄鋼・アルミニウムに対する輸入関税の賦課に反対していることが材料視された。また、米長期金利が上昇したことから金価格の上昇を抑える一因となった。

 

米国債券市場は続落:米国株の大幅高で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国際利回りは前営業日比0.02%高い(価格は上昇)2.88%で終了した。米国株が大幅上昇したことをながめ安全資産とされる債券需要が低下した。

 

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2018/03/05/03:01:20

米国株式市場はまちまち:売り先行後は引けにかけて買い戻し

NYダウは70.92ドル安の24538.06、ナスダックは77.31ポイント高の7257.87で取引を終了した。前日にトランプ大統領による鉄鋼・アルミニウム輸入に関税を賦課する方針を発表したことで、主要貿易相手国による報復措置や、製造業のコスト増への懸念から売りが先行し、一時390ドル超下げた。午後にかけては、週末を控えて買戻しが入り下げ幅を縮小したが上値の重い展開となった。VIX指数は22.47から19.52へ大幅低下した。

 

NY外国為替市場:ロス米商務省長官発言でドル売り一服

ドル/円は、トランプ大統領が鉄鋼やアルミニウム輸入関税を賦課する計画を発表したことに続き、『貿易戦争は有用』との発言を受けて、世界貿易戦争への警戒感が引き続きリスク回避の円買いにつながった。その後、ロス米商務省長官が輸入関税が米国の雇用を押し上げることを目的とし、消費者への影響は最小だと沈静化に努め、株式市場の下落が一段落したことでリスク回避の円買いが後退した。ユーロ/ドルは、ドル/円の下落やユーロクロスの上昇を支えに1.2336ドルまで上げたが、総じて1.23ドル台前半での持ち高調整の展開となった。

 

NY原油先物市場は反発:米国株安やドル弱含みで買い戻し

NY原油先物市場では時間外取引を含めて一時61.50ドルまで買われた。ロス米商務長官は、鉄鋼・アルミニウム輸入への関税について、『トランプ大統領は全ての国を対象とする措置を選択した』と述べたことで貿易戦争が激化するとの懸念が広がり、原油価格を圧迫した。しかし、米国株の下げが一服したことや、ドルが主要通貨に対して弱含んだことから、原油価格も反転した。米国内における供給増加への懸念は消えていないものの、短期筋の売りは一服した。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比1基増加の800基となった。

 

NY金・銀先物市場は反発:貿易戦争への警戒感からリスク回避の買い

NY金先物市場は一時1326.60ドルまで買われた。EU、カナダ、メキシコなどの米国の主要な貿易相手国は、米国の行動に対して報復措置を講じる可能性があることが金への支援材料となった。世界的な株価下落を受けたことや、主要通貨に対してドルが弱含んだことも金買い材料となった。

 

米国債券市場では反落:追加関税方針でインフレ圧力の思惑で売り

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%高い(価格は下落)2.86%で終了した。トランプ大統領が発表した追加関税方針を受けて、素材価格が上昇しインフレ圧力につながるとの見方から債券売りにつながった。

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2018/03/02/08:17:51

米国株式市場は下落:貿易戦争への懸念から売り優勢

NYダウは420.22ドル安の24608.98、ナスダックは92.45ポイント安の7180.56で取引を終了した。朝方はパウエルFRB議長の2度目の議会証言を見極めたいとの思惑から前日を挟んでもみ合う展開となった。しかし、トランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムに商務省の提言を上回る25%と10%の輸入関税を賦課する計画を明らかにし、貿易戦争への懸念から一時580ドルを超す下げ幅となった。引けにかけてやや下げ幅を縮小した。VIX指数は19.85から22.47へ大幅上昇した。

 

NY外国為替市場:貿易戦争懸念からリスク回避の円買いに拍車

ドル/円は、米週次新規失業保険件数がほぼ50年ぶり低水準となったほか、2月ISM製造業景況指数も2004年5月来で最高に達しドル買いが一時優勢となった。しかし、トランプ米大統領が、鉄鋼やアルミニウムに大幅な追加関税を課す計画を発表すると、貿易戦争が激化するとの警戒感からドル売り、リスク回避の円買いに拍車がかかった。ユーロ/ドルは、良好な米経済指標が相次いだことで、1月12日以来の安値となる1.2155ドルまで売りが先行した。ただ、『ECBは8日の定例理事会で政策転換はしないものの、緩和バイアスの削除を検討する可能性がある』との報道を受けて買い戻しが優勢になった。

 

NY原油先物市場は続落:供給過多の警戒感から売り優勢

NY原油先物市場は一時60.18ドルまで売られた。供給増加への懸念が高まっていることや、米国株の大幅安と金利先高観などが原油価格の反発を抑制した。原油在庫は短期的にさらに増える可能性があることや、イラクがキルクーク産の原油輸出を近く再開するとの観測も引き続き売り材料視された。

 

NY金・銀先物市場は下落:米金利先高観を嫌気した売り

NY金先物市場は一時1303.60ドルまで売られた。トランプ米大統領が、鉄鋼やアルミニウムに大幅な追加関税を課す計画を発表すると、貿易戦争が激化するとの警戒感からリスク回避の動きに拍車がかかった。そのため、米国株が一時550ドル超安となり米長期金利も低下したが、米国金利の先高観は後退していないことから、安全逃避的な金買いは引き続き縮小した。ただ、通常取引終了後に1322.30ドルまで買い戻された。

 

米国債券市場は続伸:米国株の大幅安で債券需要高まる

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)2.81%で終了した。トランプ米大統領が鉄鋼などに追加関税を賦課する方針を示したことで米国株式市場が大幅安となったことを受け、安全資産とされる債券需要が高まった。

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