FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/12/27/07:42:50

米国株式市場は上昇:米中貿易協議の進展を好感した買いが継続

NYダウは105.94ドル高の28621.39、ナスダックは69.51ポイント高の9022.39で終了した。米中貿易協議の第1段階合意を巡り、『調印に向けて作業が順調に進んでいる』との観測が引き続き相場を支えた。また、マスターカード(MA)によると、11月1日から12月24日までの小売売上高(自動車を除く)が前年同期比3.4%増となったことが明らかとなり、終日堅調推移となった。ただ、今週はクリスマス休暇を取っている投資家が多く商いは低調だった。 VIX指数は12.67から12.65へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下でドル伸び悩む展開

ドル/円は、中国商務省報道官はこの日の定例会見で、米中貿易協議の第1段階合意について『米国側と引き続き密接に連携しており、両国が現在も署名前に必要な手続きを進めている』と説明した。米中貿易摩擦緩和への期待から米国株が上昇し史上最高値を更新すると、投資家のリスク選好度が高まり円売り・ドル買いが優勢となり、一時109.68円と日通し高値を付けた。なお、24日にはトランプ米大統領が『第1段階合意』について『迅速に署名するつもりだ』と述べ、調印式に向けて順調に進んでいることを強調している。好調な米7年債入札を受けて米長期金利が低下に転じるとドル/円も伸び悩む場面があったが、下押しは限定的だった。 

ユーロ/ドルは、リスク・オン地合いが継続されたことで、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドル、ポンド/ドルが堅調に推移した。ユーロ/ドルも1.1100ドルに観測されていた売りオーダーをこなして一時1.1109ドルまで上値を伸ばした。 

 

NY原油先物市場は続伸:原油在庫の大幅減少が引き続き買い材料

NY原油先物市場は61.06ドル-61.83ドルのレンジ相場となった。米石油協会が24日に発表した統計で、12月20日までの1週間で国内原油在庫が大幅(790万バレル)減少していたこともあり、原油価格は3日連続で続伸した。また、主要産油国による減産体制は2020年も維持されるとの見方が広がっており、原油先物は9月17日以来となる61.83ドルまで買われた。なお、EIA週間在庫統計は27日発表される予定となっている。 

 

NY金先物市場は続伸:米長期金利の伸び悩みとユーロ高で買い優勢

NY金先物市場は1502.10∸1517.40ドルのレンジ相場となった。24日に11月上旬以来となる節目の1500ドル台を回復したことで買い安心感が広がり、本日も薄商いの中で続伸した。北朝鮮のミサイル落下との報道で1517.40ドルまで買われた。ミサイル落下の報道はその後否定されたが、米長期金利の伸び悩みやユーロ高を意識して金先物は通常取引終了後の時間外取引でも底堅い動きを見せた。

 

米国債券市場は小幅続伸:好調な7年債入札結果受け買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは小幅続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは、前営業日比0.01%低い(価格は上昇)1.89%で終了した。米国株相場の上昇が相場の重しとなった半面、好調な7年債入札を受けた買いが入り相場は持ち直した。 

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2019/12/25/07:33:11

米国株式市場はまちまち:利益確定売りに押される展開

NYダウ36.08ドル安の28515.45、ナスダックは7.24ポイント高の8952.88で取引を終了した。トランプ米大統領が『米国は中国とうまくやっている』と述べたことで、米中貿易摩擦の緩和期待を背景に買いが先行したものの、連日で過去最高値を更新していただけに利益確定の売りが優勢となった。なお、この日はクリスマスの前日で短縮取引だった。VIX指数は 12.61から12.67へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:クリスマス休暇で商いは閑散で小動きの展開

ドル/円は、市場参加者の多くが既にクリスマス休暇に入ったため商いは閑散だったが、一時109.33円と日通し安値を更新した。12月米リッチモンド連銀製造業景気指数が▲5と予想の1を下回ったうえ、堅調な米5年債入札を受けて米長期金利が低下したため円買い・ドル売りがじわりと強まった。小高く始まったNYダウが下げに転じたことも相場の重し。もっとも、NY時間の高値は109.41円で値幅は8銭程度と非常に小さかった。今日一日を通しても11銭程度の値幅だった。
 トランプ米大統領はこの日、滞在先のフロリダ州で記者団に対し、中国との貿易交渉で達した『第1段階合意』について『迅速に署名するつもりだ』と述べ、調印式に向けて順調に進んでいることを強調した。 

ユーロ/ドルは、一時1.1069ドルと日通し安値を付けたものの、20日の安値1.1066ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。堅調な米5年債入札後に米金利が低下(10年債利回りは一時1.89%台まで低下)したことも買い戻しを誘い、一時1.1093ドル付近まで持ち直した。ただ、アジア時間に付けた日通し高値1.1094ドルを上抜けることは出来なかった。 

 

NY原油先物市場は続伸:原油在庫が減少するとの思惑から買い優勢

NY原油先物市場は60.47ドル-61.16ドルのレンジ相場となった。先週20日までの1週間で米国内の原油在庫が大きく減少したとの予想があり、原油先物価格はじり高となった。またクリスマス・イブで市場流動性が低いことが、原油先物の上げ幅を広くしたとの声も聞こえた。また、2020年も主要産油国における減産体制は維持されるとの期待は残されており、原油先物は底堅い動きを見せた。なおイブのため本日の取引はNY午後1時までという短縮取引だった。 

 

NY金先物市場は大幅続伸:休暇リスクによるヘッジ買い優勢

NY金先物市場は、1488.10-1505.00ドルのレンジ相場となった。クリスマス休暇や年末にむけたリスクヘッジで、安全資産とされる金や銀などに資金が流れ、金先物は11月上旬以来となる1500ドル台を回復した。米金利が低下したことや、ドルの上値が限られたことも金先物価格を支えた。 

 

米国債券市場は反発:5年債入札好調で債券買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)1.90%で終了した。クリスマスを控え商いが細る中、5年債入札が堅調な需要を集めたことを受けて、債券買い(金利は低下)が優勢となった。

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2019/12/24/07:35:31

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦緩和期待を好感買いが継続

NYダウは96.44ドル高の28551.53ドル、ナスダックは20.69ポイント高の8945.65で取引を終了した。トランプ米大統領は21日、「米国と中国は間もなく『第1段階』の通商合意に署名する」との見方を示した。また、中国政府が来年1月1日より、冷凍豚肉や医薬品、紙製品、一部のハイテク部品などの輸入関税引き下げを発表した。米中貿易摩擦の緩和期待を背景に買いが優勢となり、連日で史上最高値を更新した。なお、個別銘柄ではボーイングが3%近く上昇した。同社のミューレンバーグ最高経営責任者(CEO)が辞任したとの発表を受けて買いが集まった。VIX指数は12.51から12.61へ上昇した。

 

NY外国為替市場:クリスマス休場前のこう着相場

ドル/円は、ポンド/ドルの下落に伴う円売り・ドル買いが出て一時109.45円付近まで上げたものの、その後発表された11月米耐久財受注額や11月米新築住宅販売件数などが予想を下回ったことが分かると徐々に上値が重くなり、一時109.34円と日通し安値を付けた。もっとも、本格的なクリスマス休暇シーズンを迎え、市場参加者は少なく商いは低調だった。NY時間の値幅は11銭程度と非常に小さかった。

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの下落につれた売りが先行し一時1.1070ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢になった。11月米耐久財受注額など低調な米経済指標が相次いだことが相場の支援材料となり、一時1.1096ドルと日通し高値を付けた。

 

NY原油先物市場は小幅高:米国高や需給関係良好との見方変わらず

NY原油先物市場は60.10ドル-60.77ドルのレンジ相場となった。当面の需給関係はまずまず良好との見方は変わっていないことや、米国株式の上昇を意識して短期筋などの買いが入った。また、ドルが若干ながらも対ユーロや対円で弱含んだことで、ドルで取引される原油先物に割安感が出たことで原油先物価格は小反発した。

 

NY金先物市場は反発:弱い米国経済指標受け買い優勢

NY金先物市場は1481.20-1490.10ドルのレンジ相場となった。この日発表された米国の11月耐久財受注と11月新築住宅販売件数は市場予想を下回ったことから、安全逃避の金買いが優勢となった。また、欧米のクリスマス休場を前に、リスクヘッジで安全資産としての金先物に買いが集まっていたとの声も聞こえた。

 

米国債券市場は下落:史上最高値の連日株高を嫌気した売り

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年債国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)1.93%で終了した。低調な米経済指標が相次いだものの、買いの勢いは続かなかった。米国株相場が連日で史上最高値を更新したことなどが相場の重石となった。


 

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2019/12/23/03:02:34

米国株式市場は上昇:米中間の貿易摩擦の緩和期待で買い優勢

NYダウは78.13ドル高の28455.09、ナスダックは37.74ポイント高の8924.96で取引を終了した。ムニューシン米財務長官が、前日に米中両国が来年1月に貿易合意に署名する可能性に言及した。また、トランプ米大統領がツイッターに『中国の習近平国家主席と通商合意について非常にすばらしい協議を行った』と投稿した。米中間の貿易摩擦が緩和されるとの期待が強まり、買いが膨らんだ。3Mやキャタピラーなど中国売上高比率が高い銘柄を中心に買いが集まり、指数は一時230ドル超上げた。VIX指数は 12.50から12.51へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク選好高まる中ドルは底堅い展開

ドル/円は、ムニューシン米財務長官が前日に中国との貿易協議『第1段階の合意』に『来年1月初めに署名することに自信を持っている』との見解を示したうえ、トランプ米大統領が本日ツイッターに『中国の習近平国家主席と通商合意について非常にすばらしい協議を行った』と投稿したことを受けて、米中間の貿易摩擦が緩和されるとの期待が強まった。リスク選好意欲が高まる中、ドル円は一時109.53円までじり高となったほか、NYダウは一時230ドル超上昇し連日で史上最高値を更新した。
なお、7-9月期米国内総生産(GDP)確定値は前期比年率2.1%増と市場予想通りの結果となったが、個人消費確定値は前期比3.2%増と予想の2.9%増を上回り個人消費を中心に米景気が底堅いことが示された。

ユーロ/ドルは、来週から始まるクリスマス休暇を前に商いは低調だったが、前日の安値1.1107ドルや節目の1.1100ドルを下抜けたことで目先のストップロスを断続的に巻き込んで一時1.1066ドルまで下げ足を速めた。12月ユーロ圏消費者信頼感指数速報値が▲8.1と予想の▲7.0を下回ったことや、ユーロクロスが下落した影響も受けた。

 

NY原油先物市場は反落:米国内の掘削装置増を嫌気

NYタイム朝に61ドル台の重さを確認すると、クリスマスウィークを来週に控えて利益確定の売りが優勢となった。為替相場でドルがユーロに対して堅調に推移したこともドル建ての原油先物にとっては下押し要因となり、一時60ドル付近まで弱含む場面があった。米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週末18基増加の685基となった。

 

NY金先物市場は反落:良好な米経済指標とドル高を嫌気した売り

NY金先物市場は1479.50-1484.80ドルのレンジ相場となった。この日発表された11月PCEコア価格指数は前年比+1.6%で市場予想を上回ったことや堅調な欧米株式市場を眺めながら安全資産の金は売りが先行した。為替相場でドルがユーロに対して上昇したことも、ドル建ての金先物に割高感を生じさせて重しとなった。

 

米国債券市場は横ばい:ポジション調整の売買中心

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ1.92%で終了した。米中通商摩擦が解消されるとの楽観的な見方から債券売りが出た半面、クリスマス休暇を控えて持ち高調整目的の買いが入った。

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2019/12/20/07:34:24

米国株式市場は上昇:米中摩擦などのリスク低下を好感

NYダウは137.68ドル高の28376.96、ナスダックは59.48ポイント高の8887.22で取引を終了した。米中摩擦などのリスクが低下する中、景気や企業業績への楽観的な見方が広がった。なお、米下院本会議は前日、トランプ大統領を『権力乱用』と『議会妨害』で弾劾する決議案を賛成多数で可決した。ただ、トランプ氏の支持率は堅調で、来年11月の大統領選に向けて一連の弾劾訴追をめぐる騒動が逆に再選への追い風になるとの見方も強まっている。VIX指数は12.58から12.50へ低下

 

NY外国為替市場:弱い米経済指標を受けドル売り優勢

ドル/円は、この日発表された7-9月期米経常収支や12月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、前週分の米新規失業保険申請件数、11月米景気先行指標総合指数、11月米中古住宅販売件数が軒並み予想より弱い内容となったことを受けて円買い・ドル売りが先行した。そのため、一時は1.9503%前後と約1カ月ぶりの高水準を付けた米10年債利回りが1.8959%前後まで低下したことも相場の重石となり、109.15円の本日安値まで値を下げた。もっとも、米国株相場が史上最高値を更新したこともあって引けにかけては下げ幅を縮めた。

ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1144ドルと日通し高値を付けたものの、ポンド/ドルの下落につれた売りが出ると1.1107ドルの日通し安値を付けた。ただ、低調な米経済指標が相次ぐと買い戻しが優勢となり上げに転じた。

 

NY原油先物市場は反発:国際貿易環境の改善期待から買い優勢

NY原油先物市場は60.69ドル-61.40ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)プラスの追加減産、米中通商協議の『第1段階の合意』を受けた原油相場に向かう資金の流れは変わらず。本日も61ドル半ばまで上昇し、約3カ月ぶりの高値を更新した。2020年にかけて需給関係はまずまず良好な状態が続くとの見方や国際貿易環境の改善への期待で原油先物は底堅い動きを見せた。

 

NY金先物市場は反発:弱い米経済指標と英国の合意なき離脱懸念から買い

NY金先物市場は1477.10-1485.80ドルのレンジ相場となった。本日発表された米経済指標は総じて弱く、結果を受けて金先物は買いが先行した。英・EU離脱の移行期間の短さから、結局は『無秩序な離脱』になるではないかという懸念の高まりも、安全資産の金の下値を支えた。

 

米国債券市場は横ばい:強弱材料交錯で方向感出ず

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ1.92%で終了した。米国株が史上最高値を更新したことで安全資産とされる米国債に売りが出た半面、低調な米経済指標を手掛かりに買いが入ったため相場は方向感が出なかった。利回りは一時1.9503%前後と約1カ月ぶりの高水準を付けたものの、そのあとは1.8959%前後まで低下する場面があった。

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