★欧州市場朝方の取引では、前日からのドル安・円安の勢いは一服し、ドル/円は112.00円割れとなった。なお欧州株式市場は概ね堅調推移となり、日経先物も小幅高となった。欧州株が大方上昇し、NYダウ先物は堅調地合いが続き、米長期金利が3.0%付近に上昇したことでドル買い・円売りが観測された。
米長期金利や株価の上昇を支えに111.23円まで上げたが、『中国が600億ドル相当の米国製品に対する追加関税を24日から発動』と伝わると112.04円付近まで失速した。中国の報復関税発表後ドル/円は下落したが、下落局面でドル・ショートになった市場参加者の買い戻しが入ったことや、米9月NAHB住宅指数が市場予想を上回ったことも支援材料となった。米株式市場が上げ幅を拡大したものの、上値は重く伸び悩んだ。その後もNYダウが250ドル近く上昇したが、上値を広げることが出来なく112.30円台で小動きとなった。
★欧米市場のポイント
・111.87-112.39円のレンジ相場
・中国の対米への報復関税報道もリスク回避は一時的
・112.30円台では上値の重い展開
★トルコにとって懸念材料であったシリアを巡るロシアとの関係は、シリアのイドリブに非武装地帯を設けるとの合意でしばらくは落ち着き、リラの支援材料となりやすい。しかし、エルドアン大統領が野党の保有する銀行株を政府へ移管すべきと主張するなど、依然として大統領による経済介入懸念がリラの重石となっている。
トルコリラ/円は、9月13日にレジスタンスとして意識されていた25日線(青線)を上抜けしたもののじり安となり5日線(赤線)を下抜け25日線17.69円の攻防となっている。
下値では10日線(黄線)17.49円がサポートとして意識されているが、下抜けすると再び下値模索の展開となりやすい。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Kが%Dを下抜け下向きとなってきていることから、下落基調の兆しが出てきている。
戻り基調は一服しており、やや下押し圧力が強まっていることから注意が必要となる。
★Tレート(赤線:8日指数平滑線:EMA)トレードは、ロウソク足がTレートを上抜けすると買い目線、下抜けすると売り目線となる。ただ、それだけでは、ダマシが多いことから20日単純移動平均線(青線:MA)を付け加える。Tレートが20MAの上に位置している場合は買い目線、下に位置している場合は売り目線となる。また、Tレートと20MAの方向も重要なポイントとなる。
豪ドル/円の日足では、ロウソク足がTレートを下抜けてきている。また、Tレートが20日MAの下に位置しており、両線とも下向きとなっている。そのため、戻り売り目線となる。
直近高値となった7月19日以降は20日MAがレジスタンスとなり、上抜けしてもTレートが20日MAとゴールでクロス出来ずに上値・下値を切り下げる展開となっている。
7月19日高値と7月31日を結んだトレンドラインも強いレジスタントなっており、上ヒゲで押し返す展開となっている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も徐々に上値を切り下げる展開の中、%Kが%Dを下抜けしてきている。過熱感も出ていないことから、下落基調となりやすい。
結論的には、20MAやトレンドラインに抑えられ上値を切り下げる下落基調が継続していることになる。また、ストキャスティクスでも%Kが下向きとなっていることから、戻りから反転し始めていることになる。下値を切り下げていることから、9月7日安値78.67円が視界に入ってきている。また、強いレジスタンスが上値を抑えていることから、戻り売り目線の対応が無難か。
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