★黒田日銀総裁の会見をながめながら、112.30円台での推移が続いた。黒田総裁からはサプライズ発言なく、2019年度の物価目標2.0%の達成見通しは先送りとされ、現在の強力な金融緩和の継続を確認した。
欧州市場朝方の取引では、世界的な株高を背景に、リスク選好によるドル安・円安の流れが続いた。欧州株やNYダウ先物が上げ渋るにつれ、上昇幅をやや縮小してもみ合う展開となった。欧州株が大方上昇し、米長期金利が3.06%付近で推移したことで、底堅い推移が継続した。その後、『メイ英首相はバルニエEU主席交渉官のブレグジット案を拒否』と伝わると、ポンド/円の急落や米長期金利の低下を背景に次第にドル売りが強まった。
米長期金利が低下したことに伴ってドルが下落したが、112.15円近辺を目処に押し目買いが見られ下押しも限定的となった。米長期金利は一時3.09%まで上がり、NYダウが200ドル超上昇したにもかかわらずドルの上値は重く、日通し安値112.13円まで下げた。その後はドル売りの勢いも弱まり112円台前半で小動きとなった。
本日は20日の『ゴトー日』となるため、AM10:00の仲値決定まではドルは底堅く推移する可能性高い。仲値決定後の相場に注意。また、午後には自民党党首選の結果が判明することから、為替市場や株式市場の変動に注意が必要。
★欧米市場のポイント
・112.13-44円の狭いレンジ相場
・英国のEU離脱への不安懸念
・米株高・長期金利上昇もドル上値が重い
・米長期金利は5月来の高水準
・トランプ大統領の発言なくドル失速なし
★日経225のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)日足では、±3σのバンドが外側に開くエクスパンションしている。バンド幅の伸縮を示現するボリンジャー%B(パラメータ:21、3、5)でも、ボリンジャー%Bが急速に上昇しており、バンド幅が急激に拡張していることを示している。
そのため、勢いの強い上昇基調となっている。
ただ、本日は前日のロウソク足に対して窓を空けて上昇したにもかかわらず、上ヒゲ小陰線の安値引けとなっている。そのため、明日窓を空け本日のロウソク足より長い陰線引けすると『三川宵の明星』となり、上昇基調が一旦止まる可能性もあるので注意が必要。
上昇の勢いの見極めは、マイナス3σが内側に入ってくると上昇の勢い減速していることになり、第1弾の売り場となりやすい。その後、プラス3σも内側に入ってくると反落基調となりやすい。そのため、まずはマイナス3σの動向を注視しる必要がある。
★豪ドル/円の日足では、25日線(青線)80.50円を上抜け5日線(赤線)や10日線(黄線)が上向きとなってきていることから短期的には上昇基調が継続している。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%K:74.49、%D:62.13と過熱感なく両線ともかい離幅を広げながら上向きとなっていることから、上昇基調は継続している。
さらに、7月19日高値と7月31日高値を結んだトレンドラインを上抜けしていることも戻り基調を示している。
ただ、上値では75日線(緑線)81.65円や上値・下値の抵抗帯となっている81.80円が上値の節目として意識されやすい。
現在のところは、押し目買い目線となっている。
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