FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/03/29/07:42:58

米国株式市場は上昇:米中閣僚貿易協議の進展期待から買い優勢

NYダウは91.87ドル高の25717.46、ナスダック」は25.79ポイント高の7669.17で取引を終了した。米中閣僚級貿易協議が北京で再開されたことを受けて、交渉進展への期待から買いが優勢となった。米長期金利がひとまず下げ止まり、利ざや改善の思惑からJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど金融株が上昇し、指数全体を押し上げた。ただ、米10-12月期GDP確定値が予想を下振れとことや、英EU離脱巡る混迷が続く中、指数はマイナス圏に沈む場面もあった。VIX指数は15.15から14.43へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドル買い優勢

ドル/円は、欧州時間に一時109.99円と日通し安値を付けたものの、ある程度まとまった規模のオプションが観測されている110.00円に接近した場面では押し目買いなどが入ったため持ち直した。NY市場に入ると、米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが優勢だった。前日の高値110.71円を上抜けて一時110.83円まで上値を伸ばした。NYダウが110ドル超上昇したことも相場の支援材料となった。なお、10-12月期米国内総生産(GDP)確定値や2月米住宅販売保留指数は予想より弱い内容となったものの、相場の反応は限定的だった。 

ユーロ/ドルは、3月独消費者物価指数(CPI)速報値が予想を下回ったことをきっかけに全般ユーロ売りが先行した。米金利上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て一時1.1214ドルと8日以来の安値を付けた。売り一巡後は1.12ドル台前半で下げ渋ったものの、戻りは限られた。

 

NY原油先物市場は続落:ロシアが協調減産の短縮表明で売り優勢

NY原油先物市場は58.20-59.56ドルのレンジ相場となった。 昨日公表された米エネルギー省(EIA)の週間石油在庫(3/22時点)で、原油在庫の積み増しへの転換が確認された。トランプ米大統領の『OPECが石油供給を増やすことが非常に重要。石油価格は高過ぎる』とのツイートや、ロシアがOPEC加盟・非加盟国との協調減産の延長をこれまで想定されていた年末ではなく9月までにとどめるとのニュースもあって、売りが強まった。ただ、取引時間後半にかけて下落幅を縮小した。 

 

NY金先物市場は大幅続落:ドル高・長期金利上昇を嫌気した売り

NY金先物市場は1293.30-1317.60ドルのレンジ相場となった。英のEU離脱に関する英議会の混乱を嫌気したポンドほか、欧州通貨などに対するドル高が、ドル建て金価格の割高感を意識させ、金相場を圧迫した。バブル的な要素が指摘されていたパラジウム相場や、銀、プラチナといった他の貴金属相場の下落も、金相場のムードを重くした。 節目の1300ドルを下回ったことで、ストップロスの売りが執行されたとの見方も出ている。

 

米国債券市場は反落:米国株高でリスク回避の動きが後退

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.39%で終了した。米国株の反発で投資家心理が改善し、安全資産とされる米国債に売りが出た。なお、7年債入札は『順調』と受け止められ、10年債にも買いが入る場面もあった。

 

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2019/03/28/07:51:40

米国株式市場は下落:米長短金利逆転を嫌気した売り優勢

NYダウは32.14ドル安の25625.59、ナスダックは48.15ポイント安の7643.38で取引を終了した。欧州株の上昇などを受けて続伸して始まったものの、買い一巡後は売りが優勢となり反落した。米長期金利の低下を受けて長短金利の逆転(逆イールド)が進み、世界経済への先行き不透明感が一段と強まり売りが広がった。ウォルマートやシェブロン、マイクロソフトなどが売られ、指数は一時230ドル超下げた。ただ、米中貿易交渉や英国のEU離脱の動向を見極めたいとの思惑や、下値を拾いたい向きは多く売りが一巡すると押し目買いなどが入り下げ幅を縮めている。 VIX指数は14.68から15.15へ上昇した。

 

NY外国為替市場:欧米金利の低下でややリスク回避モード

ドル/円は、一時110.71円と日通し高値を付けたものの、その後失速した。米長期金利の大幅低下を手掛かりにした売りが出たほか、欧州株や日経先物の下落が相場の重石となり、一時110.24円と日通し安値を付けた。NY市場に入ると、1月米貿易赤字が予想ほど拡大しなかったことを好感した買いが入り110.58円付近まで切り返したものの、現物のNYダウが230ドル超下落すると再び上値が重くなった。

ユーロ/ドルは、欧州時間に伝わったドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の『見通しへのリスクは依然として下向き』『必要であればECBはさらに利上げを遅らせることが可能』との発言や、デギンドスECB副総裁の『ユーロ圏の成長鈍化は金融不安のリスクを高めている』との発言が改めて意識されユーロ売り・ドル買いが出た。独長期金利が2016年10月上旬以来の水準まで低下したことも相場の重しとなり、一時1.1242ドルと日通し安値を付けた。

 

NY原油先物市場は反落:原油在庫の増加を嫌気

NY原油先物市場は58.81-60.22ドルのレンジ相場となった。一時60ドル台前半まで買われたが、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で原油在庫が減少予想に反して増加していた(前週比+280万バレル)ことや、米国株安が嫌気された。

 

NY金先物市場は続落:対ユーロでドル高を意識した売り優勢

NY金先物市場は1313.70-1325.20ドルのレンジ相場となった。対ユーロなどのドル高により、ドル建て金貨価格の割高感が高まったことや、英政治不安がやや緩和されたことから、安全逃避の金買いは縮小した。ただ、英国の欧州連合(EU)からの離脱時期などを巡る情勢は依然として不透明であり、1314ドル近辺では押し目買い興味が残されている。

 

米国債市場は反発:欧州国債につれた米国債買い

米国債市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.06%低い(価格は上昇)2.36%で終了した。ドラギECB総裁の利上げ次期先送り発言を受けて、欧州国債利回りが低下した。米国債にも買いが波及した。利回りは一時2.3507%前後と2017年12月中旬以来約1年3ヵ月ぶりの低水準となった。

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2019/03/27/07:48:39

米国株式市場は上昇:米中貿易協議への期待で買い優勢

NYダウは140.90ドル高の25657.73、ナスダックは53.98ポイント高の7691.52で取引を終了した。今週後半に再開する閣僚級の米中貿易協議への期待から買いが先行した。米長期金利の低下が一服し、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融株が上昇したことも相場の追い風となった。NYダウは一時270ドル超上げた。
 一方、米国際貿易委員会(ITC)判事は『アップルがクアルコムの特許1件を侵害している』として、『iPhone』の一部機種の輸入禁止を勧告した。アップル株が大きく売られ、指数の上値を抑えた。VIX指数は 16.33から14.68へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク選好によるドル買い優勢

ドル/円は、アジアや欧州の株式相場が反発したことで投資家のリスク回避姿勢が後退し、円売り・ドル買いが進んだ流れを引き継いだ。米長期金利や米国株相場が上昇したことも相場の支援材料となり、一時110.69円と日通し高値を付けた。3月米消費者信頼感指数が124.1と予想の132.0を下回ったことが分かると110.42円付近まで伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的となった。米金利上昇を背景に、全般ドル買いが進んだ影響もあり底堅く推移した。

ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇をきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行した。前日の安値1.1286ドルや22日の安値1.1273ドルを下抜けて一時1.1263ドルまで下げ足を速めた。月末・期末を控えたロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いも観測された。 

 

NY原油先物市場は反発:需要鈍化懸念が後退

NY原油先物市場は4営業日ぶりに反発し、一時60.38ドルと21日につけた年初来高値60.39ドルに迫った。石油輸出国機構(OPEC)産油国の協調減産や、明日の原油在庫発表が減少するとの見方が買い戻しを誘った。米政権による産油国イラン、ベネズエラへの制裁措置が続いていることも、供給抑制を意識させる要因となっている。 

 

NY金先物市場は反落:リスク選好で利益確定売り

NY金先物市場は1318.50-1329.30ドルのレンジ相場となった。先週末に強まったリスク回避ムードが落ち着き、米長期金利の低下が一服したほか、米国株式市場における主要3指数が揃って上昇したことから、足もとでリスク回避目的の資金が向かっていた金には一旦利益確定の動きが出た。また、ユーロなど主要通貨に対するドル相場の持ち直しも、ドルの代替資産とされる金の相対的な価値低下につながった。 

 

米国債券市場は反落:リスク選好による売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.42%で終了した。米国株の上昇で投資家心理が改善し、安全資産とされる米国債に売りが出た。ただ、2年債入札が堅調だったことが分かると買いが入り下げ渋った。

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2019/03/26/07:44:43

米国株式市場はまちまち:急落した反動で押し目買い

NYダウは14.51ドル高の25516.83、ナスダックは5.13ポイント安の7637.54で取引を終了した。世界景気の減速懸念からアジア、欧州株が下落した流れを引き継いで売りが先行した。アップルやインテル、JPモルガン・チェースなどが売られ、指数は一時130ドル超下げた。ただ、前週末に急落した反動で押し目買いなどが入ると引けにかけて持ち直した。ボーイングやキャタピラー、マイクロソフトなどが買われ、指数の下支え要因となった。 ロバート・ムラ―特別検察官が2016年の大統領選へのロシア政府の関与について証拠不十分として一連の捜査を終了したものの、株式相場への影響は限定的だった。VIX指数は16.48から16.33へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利に振れる展開

ドル/円は、米長期金利が上昇すると円売り・ドル買いが先行し、欧州時間に一時110.24円まで値を上げた。ただ、21日の安値110.30円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。米長期金利が一時2.3754%前後と2017年12月中旬以来の低水準を付けたことも相場の重しとなり、一時109.75円付近まで押し戻された。もっとも、アジア時間に付けた日通し安値109.71円が目先サポートとして意識されるとじりじりと買い戻しが進んだ。一時は130ドル超下落したダウ平均が引けにかけて持ち直したことも相場の下支え要因。市場では『前週末の急激な円高・ドル安に対する一服感が広がった』との指摘があった。

ユーロ/ドルは、 欧州時間に発表された3月独Ifo企業景況感指数が予想より強い内容だったことがNY市場でもユーロ買い材料として意識された。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入り一時1.1331ドルと日通し高値を付けた。ただ、欧州の景気減速懸念を背景に戻りを売りたい向きも多く上値は限定的だった。 

 

NY原油先物市場は続落:需要の低迷を懸念した売り優勢

NY原油先物市場は58.17-59.35ドルのレンジ相場となった。弱い欧州PMIを受けた世界的な景況悪化への懸念が継続した。エネルギー需要の低迷を懸念した売りが優勢だった。米高官が米露関係の修復に関して言及したことも、主要産油国ロシアによる他国向けの供給増加を連想させ、原油相場を圧迫した。 しかし、国内原油在庫は先週に続いて減少するとの思惑で原油価格の下げ幅は縮小した。

 

金先物市場は続伸:ドル安とリスク回避の金買い継続

NY金先物市場は1310.60-1324.50ドルのレンジ相場となった。米長期金利がさらに低下したことや、中東情勢の悪化に対する警戒感は消えていないことから、リスク回避の金買いが優勢となった。また、ドル安によるドル建て金価格の押し上げ効果や、軟調な欧米株価も支援材料となった。

 

米国債券市場は続伸:世界景気減速懸念によるリスク回避の買い

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.40%で終了した。利回りは一時2.3754%前後と2017年12月中旬以来約1年3ヵ月ぶりの低水準を付けた。世界景気の減速懸念を背景に安全資産とされる債券買いが継続した。

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2019/03/25/03:01:03

米国株式市場は下落:世界経済の減速懸念を嫌気した売り

NYダウは460.19ドル安の25502.32、ナスダックは196.29ポイント安の7642.67取引を終了した。欧米の経済指標が軒並み予想を下回り、世界経済の減速懸念が強まった。ボーイング(2.83%安)やナイキ(6.61%安)など個別に悪材料が出た銘柄が売られ、指数の重しとなった面もある。債券市場では長期金利が急低下した一方、短期金利はそれほど下がらず、一部で長期金利が短期金利の水準を下回る「逆イールド」が発生した。金利低下により銀行の収益が圧迫されるとの見方からゴールドマン・サックス(2.89%安)やJPモルガン・チェース(3.02%安)など金融株が下落し指数を押し下げた。NYダウは460ドル超安のほぼ安値引けとなった。 VIX指数は13.63から16.48へ上昇した。

 

NY外国為替市場:世界経済減速懸念からリスク回避の円買い

ドル/円は、米3月製造業PMI速報値が52.5と予想の53.6を下回り、同月の米サービス部門PMI速報値が54.8と予想の56.0より弱い内容だったことが分かると円買い・ドル売りが先行した。世界経済の減速懸念が強まる中、米10年債利回りが一時2.416%前後と昨年1月上旬以来の低水準を付けたことも相場の重石となり、一時109.74円と2月11日以来の安値を更新した。売り一巡後はショートカバーが入ったため110.18円付近まで下げ渋る場面もあったが、米国株が引けにかけて再び弱含むとドル円も109円台後半まで押し戻された。

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された3月の仏・独・ユーロ圏製造業PMI速報値が軒並み市場予想を下回ったことを受けてユーロ全面安の展開となった。欧州経済の減速懸念が高まる中、独10年債利回りが2016年10月以来となるマイナス金利を付けたことも相場の重石となり、一時1.1273ドルと日通し安値を付けた。NY時間午後は米金利低下などを手掛かりに下げ止まったものの、戻りは鈍かった。

 

NY原油先物市場は続落:世界的に原油需要の鈍化懸念で売り優勢

NY原油先物市場は、欧米の弱い経済指標を受けて世界的な景気減速への懸念が高まり、エネルギー需要減少への警戒感から原油相場は売りが先行し、一時58.28ドルまで下落した。株・債券・為替相場でリスクオフ基調が強まったことも、リスク資産である原油の売りを強めた。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比9基減少の824基となった。

 

NY金先物市場は続伸:米国株安や債券金利の低下を好感

NY金先物市場は、欧米長期金利の低下が金利の付かない金にとっては追い風となり、NY金先物は買いが先行した。また、米国株が大幅に下落したことも金の下支えとなった。しかしながら、為替相場でドルがユーロに対して上昇したことがドル建て金先物の重しとなり、その上げ幅は限定された。

 

米国債券市場は大幅に反発:安全資産の債券に買い集中

米国債券市場で長期ゾーンは大幅に反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.09%低い(価格は上昇)2.44%で終了した。欧米の経済指標が軒並み予想を下回り世界経済の減速懸念が強まると、安全資産とされる米国債に買いが集まった。利回りは一時2.416%前後と昨年1月上旬以来の低水準を付けた。なお、3カ月物財務省短期証券(TB)と10年債の利回りが約12年ぶりに逆転した(逆イールド)。「逆イールド」は先行きの景気後退を示唆するとして警戒感が高まった。 

 

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