FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/04/19/07:30:15

米国株市場は上昇:主要企業決算が好感され堅調推移

NYダウは110.00ドル高の26559.54、ナスダックは1.98ポイント高の7998.06で取引を終了した。前週分の米新規失業保険申請件数や3月米小売売上高が予想より強い内容となったことで投資家心理が上向き、NYダウやS&P500は買いが優勢となった。ただ、ナスダック総合指数は小動きだった。その後は、原油安により下落に転じる場面も見られたが、主要企業決算が好感され堅調推移となった。ユナイテッドヘルスやマクドナルドなどが買われ指数の上昇に寄与した。半面、ゴールドマン・サックスやジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などの下げが相場の重しとなった。VIX指数は12.60から12.09へ低下した。

 

NY外国為替市場:方向感欠く狭いレンジ内での展開

ドル/円は、NY市場に限れば111円台後半でのもみ合いに終始した。良好な米小売統計や雇用指標を手掛かりに円売り・ドル買いが出て一時112.02円付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値112.07円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。4月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回り、総合PMI速報値が2016年9月以来の低水準を付けたことも相場の重しとなり、一時111.85円付近まで下押しした。ただ、そのあとは明日の聖金曜日の祝日を前に徐々に値動きが鈍った。

 

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された4月の仏・独・ユーロ圏製造業PMI速報値が予想を下回ったことで、欧州経済に対する懸念が強まり全般ユーロ売りが出やすい地合いとなった。3月米小売売上高や前週分の米新規失業保険申請件数などが予想より強い内容となったこともユーロ売り・ドル買いを誘い、一時1.1226ドルと日通し安値を付けている。なお、市場では『投資家は世界およびユーロ圏経済の健全性を懸念している』との声が聞かれた。 

 

NY原油先物市場は反発:ポジション調整的な売りが一巡し底堅い

NY原油先物市場は63.55-64.24ドルのレンジ相場だった。独製造業PMIが弱い結果となったことで弱含んでいた原油先物価格は、米小売売上高が市場予想を上回ったことや米国株が反発して始まったことで買い戻された。その後は、明日は日本と中国以外は休場なことで、持ち高調整の動きで方向感がなく上下した。 ポジション調整的な売りは一巡し、原油先物は底堅い動きとなった。

 

NY金先物市場は続落:総じてドルが強含みで上値の重い展開

NY金先物市場は1273.00-1279.70ドルのレンジ相場だった。昨日の引け値をはさみ方向感のない動きが続いた。欧州通貨やオセアニア通貨に対してドルが強含んだことで、対ドルで取引される金価格は割高感から上値が抑えられた。 

 

米国債券市場は上昇:ポジション調整の動き

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債金利は前営業日比0.03%低い(価格は上昇)2.56%で終了した。3月米小売売上高など良好な米経済指標を受けて売りが先行したものの、聖金曜日を控えて持ち高調整目的の買いが入ると持ち直した。この日は聖金曜日の前日で短縮取引だった。

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2019/04/18/07:43:56

米国株式市場は下落:米企業決算を見極めたいとの思惑で上値重い

NYダウは3.12ドル安の26449.54、ナスダックは4.15ポイント安の7996.08で取引を終了した。1-3月期の中国国内総生産(GDP)が予想より良好な内容となったことで、S&P500及びナスダックは買いが先行したものの、NYダウは軟調な企業決算が嫌気され、売りで始まった。引き続き、1-3月期決算を見極めたいとの思惑や、米民主党が提案する国民皆保険制度を巡って医療関連銘柄が下落しており、終日揉み合う展開となったが上値は重かった。前日に予想を下回る決算を発表したIBMが4%超下落し、1銘柄でダウ平均を39ドル程度押し下げた。ボーイングやユナイテッドヘルスの下落も相場の重し。半面、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融株が買われ、指数を下支えした。 VIX指数は12.18から12.60へ上昇した。

 

NY外国為替市場:新規材料難で動意に乏しい展開

ドル/円は、112.00円を挟んだ狭いレンジ取引が続いていたが、NY終盤にやや強含んだ。『米中両政府は通商問題での合意締結に向けてさらに2回のハイレベル協議を予定』『米中首脳は5月下旬までに合意に署名する可能性がある』とのウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙の報道を手掛かりに円売り・ドル買いが出たほか、トランプ米大統領が米中貿易協議に楽観的な見方を示したことが好感され一時112.12円付近まで買われ、東京市場で付けた日通し高値112.17円に迫った。とはいえ、今日の安値も東京時間に付けた111.92円で1日の値幅は25銭程度と小さかった。NY市場111.93-112.12円のレンジで値幅は19銭程度だった。市場では『新規材料難で動意に乏しい』との声が聞かれた。 

ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1324ドルと12日の高値に面合わせする場面があったものの、NYの取引時間帯に限れば上値の重さが目立った。1.13ドル台では戻りを売りたい向きが多かったほか、独経済省が2019年GDP見通しを引き下げたことが引き続き意識され一時1.1291ドル付近まで下押しした。NY中盤以降は新規材料難から様子見ムードが広がり、徐々に値動きが鈍った。『週末のイースター休暇を前にポジションを一方向に傾けにくい』との指摘もあった。 

 

NY原油先物市場は反落:連休前に利益確定売りに押される

NY原油先物市場は63.76-64.72ドルのレンジ相場となった。中国の1-3月期GDPが市場予想を上回ったことで堅調に推移していた原油価格は、米株の弱さなどを嫌気し、小幅ながら反落して引けた。市場が注目していたEIA週間在庫は原油在庫が積み増しの予想から取り崩しになったが、ガソリン在庫は予想よりも小幅な在庫減となり、まちまちな結果となった。連休前に利益確定を狙った売りが増えたことから、原油先物の上値は重くなった。

 

NY金先物市場は小幅続落:米長期金利の下げ渋りを嫌気

NY金先物市場は1275.20-1282.10ドルのレンジ相場となった。中国の1-3月期GDPが市場予想を上回ったことで、市場は今後リスクオンに相場が傾くという見方が高まったこともあり、安全資産とされる金は売られた。また、ユーロが伸び悩んだことや米長期金利の下げ渋りが意識されており、金先物の上値はやや重くなった。

 

米国債券市場は横ばい:祝日前の持ち高調整の動き

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ2.59%で終了した。米2月貿易収支が市場予想より強い内容となったことで売りが出た半面、19日のイースター休暇の祝日を前にした持ち高調整目的の買いも入ったため相場は方向感のない展開となった。

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朝の市場コメント!

2019/04/17/07:56:15

米国株式市場は上昇:米企業決算を好感した買い優勢

NYダウは67.89ドル高の26452.66、ナスダックは24.21ポイント高の8000.23で取引を終了した。中国人民銀行が金融緩和を再開したほかドイツの景況感指数が改善し、アジア・欧州株がほぼ全面高となったことを受けて買いが先行した。複数の主要企業決算が好感されたものの、1-3月期決算を見極めたいとの思惑も根強く、上値は限られた。ヘルスケア大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)や資産運用のブラックロックが発表した1-3月期決算が予想を上回ったため買い安心感が広がった。米長期金利が上昇し、利ざや拡大の期待からゴールドマン・サックスなど金融株の上昇も目立った。 VIX指数は12.32から12.18へ低下した。

 

NY外国為替市場:全般様子見ムード強く値幅も小幅な展開

ドル/円は、欧州時間に一時111.85円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げた。米国株相場が約半年ぶりの高値を更新したことや、米長期金利の上昇をながめ円売り・ドル買いがじわりと強まったが、値幅は非常に小さかった。市場では『日米物品貿易協定(TAG)交渉の行方や明日発表の1-3月期中国国内総生産(GDP)の結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードが広がった』との声が聞かれた。 

ユーロ/ドルは、「複数の欧州中央銀行(ECB)政策メンバーは『ECBが経済見通しに楽観的過ぎる』と考えている」と欧州時間に伝わった。NY市場でもユーロ売りが出やすい地合いとなり、一時1.1280ドルと日本時間夕刻に付けた日通し安値に面合わせした。米長期金利の上昇やポンド/ドルの下落に伴うユーロ売り・ドル買いも出た。なお、『ECBはさらなる利下げを議論していない』との関係者筋の話が伝わると1.1312ドル付近まで買い戻される場面があったが、1.13ドル台では戻りを売りたい向きも多く上値は限られた。 

 

NY原油先物市場は反発:供給ひっ迫懸念が下支え

NY原油先物市場は、産油国リビアの内戦に加え、米国の制裁によりベネズエラ、イランからの輸出減少で供給がひっ迫するとの懸念も根強く下値を支えた。また、米国のドライビングシーズン入りを控えて需要増加期待も広がった。

 

★NY金先物市場は続落:リスク回避の動きが後退

NY金先物市場は1275.50-1291.70ドルのレンジ相場だった。中国人民銀行が金融緩和を再開したほか、ドイツの景況感指数が改善し、アジア・欧州株がほぼ全面高となったことを受けて、リスク回避目的の金買いの動きは後退した。年初来安値を更新した。

 

米国債券市場は反落:良好な米企業決算受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)2.59%で終了した。良好な米企業決算が続き、米国株市場が約半年ぶりの高値を更新すると、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。

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2019/04/16/07:38:09

米国株式市場は下落:ゴールドマン・サックスの決算受け利益確定売り

NYダウは27.53ドル安の26384.77、ナスダックは8.15ポイント安の7976.01で取引を終了した。寄り付き前に発表されたゴールドマン・サックスの1-3月期決算で1株利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回ると同社株は3.76%ほど下落した。1銘柄でNYダウを50ドル程度押し下げた。同業のJPモルガン・チェースやトラベラーズなども軟調だった。市場では『NYダウはほぼ半年ぶりの高値圏にあり利益確定目的の売りが出やすかった』との指摘があった。VIX指数は 12.01から12.32へ上昇した。

 

NY外国為替市場:全般様子見ムード広がり小幅な展開に終始

ドル/円は、予想を上回る4月米NY連銀製造業景気指数を受けて一時112.08円付近まで買われ、東京時間に付けた日通し高値112.10円に迫ったものの、そのあとはやや上値が重くなった。小高く始まった米国株相場が下げに転じたほか、米長期金利が低下したため円買い・ドル売りが小幅ながら入った。今日からワシントンで開催される日米物品貿易協定(TAG)交渉を控えて大きな方向感は出なかった。日米両政府は日本時間16日未明、ワシントンでTAG交渉の初会合を開催した。まずはどの項目まで交渉に入るかの範囲を詰める。交渉では米国が自動車での日本の輸出数量規制や、通貨切り下げを自制する為替条項を要求してくるかどうかも焦点となる。

 

ユーロ/ドルは、良好な米経済指標を受けて一時1.1298ドル付近まで下げたものの、週明け早朝取引で付けた日通し安値1.1295ドルの下抜けに失敗すると買い戻しが入り下げ渋った。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入った。市場では『英議会も休会中のためブレグジット絡みの報道も少なく、欧州通貨は全体的に小動きになった』との声が聞かれた。

 

NY原油先物市場は反落:増産観測を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は63.03-63.84ドルのレンジ相場だった。石油輸出国機構(OPEC)の増産観測などが浮上していることもあり、NY原油先物は終始軟調に推移した。また週末に『ロシアも増産を決定する可能性』とタス通信が報じたことも、原油先物の上値を抑えた。また、17日発表の中国関連の経済指標を確認したいとの理由でポジション調整的な売りも入ったようだ。

 

NY金先物市場は反落:米国株の下落で買い戻しも

NY金先物市場は1285.30-1295.20ドルのレンジ相場だった。米株式の主要3指数が続伸してはじまったことで、リスクオフになり金先物価格は一時1286.3ドルまで弱含んだ。しかし株式市場がマイナス圏に入ると、徐々に下げ幅を縮め小幅安で引けた。市場では1290ドル割れでストップロスの売りが入ったとの指摘もあった。

 

米国債券市場は反発:米国株下落でリスク回避の買い

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.55%で終了した。良好な米経済指標を受けて売りが先行したものの、米国株が失速すると買い戻しが入り持ち直した。

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2019/04/15/03:01:32

米国株式市場は上昇:米経済の底堅さや好決算を好感した買い

NYダウは269.25ドル高の26412.30、ナスダックは36.81ポイント高の7984.16で取引は終了した。米3月輸入物価指数が予想を上振れ米経済の底堅さが示された。また、JPモルガン・チェース(4.69%高)が発表した1-3月期決算が増収増益となり、予想を上回ったため買い安心感が広がった。動画配信サービスの詳細を発表したウォルト・ディズニー(11.54%高)が急伸し、1銘柄でダウ平均を101ドルほど押し上げた。半面、アナダルコを買収すると発表したシェブロン(4.94%安)が買収に伴う財務負担への警戒から大きく売られた。VIX指数は13.02から12.01へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株高・米長期金利上昇でドル買い優勢

ドル/円は、3月中国貿易統計で輸出額の伸びが予想を大きく上回り、同国の景気減速への懸念が緩和した。米金融機関の好決算も手掛かりにNYダウが290ドル超上昇すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが広がった。米長期金利が2.5651%前後まで上昇したことも相場の支援材料となり、一時112.09円と3月5日以来の高値を付けた。4月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が96.9と予想の98.0を下回ったことで一時111.86円付近まで売られる場面もあったが、下押しは限定的だった。

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された2月ユーロ圏鉱工業生産が予想を上回ったことでユーロ買いが先行した。良好な中国貿易統計を受けて世界的な景気減速への警戒感が後退したこともユーロ買い・ドル売りを誘い、一時1.1324ドルと3月26日以来の高値を付けた。ただ、『欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は米輸入品に対して報復関税リストを作成』との一部報道が伝わると、伸び悩んだ。航空機産業への補助金についてEUと米国は互いに不当と主張している。週前半にはトランプ政権がEUに対して追加関税を課すことを表明している。欧米貿易摩擦への懸念からユーロ売り・ドル買いがじわりと強まり、一時1.1293ドル付近まで下押しする場面があった。

 

NY原油先物市場は反発:リビア内戦継続で供給懸念から買い優勢

NY原油先物市場は、リビアが内戦により原油生産を全面的に停止するのではないかという思惑が高まり、時間外から買いが先行した。そのため、NY朝には64.65ドルまで上昇した。NY午後には米国がベネズエラに対して新たな経済制裁を発表した。しかし相場の上値への反応は鈍く、週末を控えてポジション調整の売りが強まり、64ドルを割り込んで週引けした。 米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比2基増加の833基となった。

 

NY金先物市場は小幅反発:リスク選好の地合いに上げ渋る

NY金先物市場は、1300ドル手前で上げ渋り1293.20-1299.10ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルがユーロに対して約2週間半ぶりの水準まで売られると、ドル建ての金先物は買いが先行した。ただ、株高・債券安・円安というリスク選好地合いに安全資産とされる金を買う勢いは続かず、週引けにかけては上げ幅を縮めた。 

 

米国債券市場は続落:世界景気への過度な懸念後退で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(金利は上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%高い(価格は下落)2.56%で終了した。中国やユーロ圏の経済指標が良好な内容となり、世界景気への過度な懸念が緩和した。米金融機関の好決算も手掛かりに米国株が堅調に推移すると、安全資産とされる米国債に売りが出た。

 

 

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