FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2021/09/13/03:01:23

米国株式市場は下落:アップル株の大幅下落が指数を押し下げ

NYダウは271.66ドル安の34607.72ドル、ナスダックは132.75ポイント安の15115.50ポイントで取引は終了した。押し目買いが強まり、上昇して寄り付いた。しかし、8月生産者物価指数(PPI)の引き続き大幅な伸びで、高インフレへの警戒感で売りに拍車がかかり下落に転じた。民主党が企業の自社株買いに対する課税案を検討しているなどの報道や2001年9月11日の同時多発テロから20周年を迎え地政学的リスクなどが懸念された。また、米エピック・ゲームズがアップルを反トラスト法(独占禁止法)違反と訴えていた裁判で、カリフォルニア州の連邦地裁はアップルに対しアプリ市場の規約を緩和し、外部課金を認めるよう命じる判決を出した。これを受けてアップル株が3%超の大幅下落となり、指数を押し下げた。前日にバイデン米政権が薬価引き下げの包括案を発表したことで、製薬株も引き続き売られた。 VIX指数は18.80から20.95へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は110.00円台の上値の重さを意識

ドル/円は、米労働省が発表した8月米卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行し、一時109.95円付近まで値を上げた。ただ、日本時間夕刻に付けた日通し高値109.99円や節目の110.00円には届かなかった。もっとも、NY市場に限れば狭いレンジでの取引に終始した。NY時間の安値は109.80円で値幅は15銭程度と小さい。 

 

ユーロ/ドルは、欧州市場序盤に一時1.1851ドルまで上昇したものの、買い一巡後は次第に弱含んだ。8月米PPIが予想を上回ったことを受けて、米長期金利の指標である米10年債利回りが1.35%台まで上昇した。全般ドル買いが優勢となり、一時1.1810ドルまで値を下げた。なお、メスター米クリーブランド連銀総裁は『インフレには上向きのリスクが見られる』『テーパリングを今年開始し、2022年上期にかけて終了することを支持』などと述べた。 

 

トルコリラは軟調だった。取引終了間際に対ドルで一時8.4745リラ、対円で12.95円と日通し安値を更新した。今週のカブジュオール・トルコ中銀総裁の講演をきっかけとした利下げへの警戒感が引き続きリラの重しとなっている。カブジュオール氏は8日、『現行の金融政策は引き締め的であり、第4四半期にはインフレが低下する』『短期的な物価上昇の影響が調整されたコア・インフレ率の重要性が増している』などと発言した。これまで金融政策の先行指標とされてきたCPIの総合指数からコア指数を重視するとの見解が示されたため、市場では利下げ観測が高まった。

 

NY原油先物市場は大幅反発:原油供給不足を意識した買い優勢

NY原油先物市場は67.68ドル-69.96ドルのレンジ相場となった。アジア時間からリスク志向ムードが強まり、リスク資産とされる原油にも資金が向かった。また米国では、ハリケーン『アイダ』の影響でメキシコ湾沖の石油・天然ガス生産の約4分の3が回復していないもようである。供給ひっ迫懸念の強まりで原油の上値余地が広がり、一時70ドルの手前まで買われた。 アジア市場で67.68ドルまで売られたが、供給不安などで反転し、ニューヨーク市場の序盤にかけて69.96ドルまで上昇した。通常取引終了後の時間外取引では主に69ドル台後半で推移した。米国の石油掘削装置稼働数(リグ)は前週末比7基増加の401基となった。

 

NY金先物市場は反落:換金目的の売りが広がる

NY金先物市場は1788.30-1806.00ドルのレンジ相場となった。米中首脳が約7カ月ぶりに電話で協議したことが伝わり、緊張緩和への期待が高まったことが安全資産とされる金の重石となった。また米長期金利が上昇したことも、金利がつかない金の地合いを弱めた。アジア市場で1806.00ドルまで買われたが、その後は伸び悩み。換金目的の売りが広がり、上値は次第に重くなった。通常取引終了後の時間外取引で1788.30ドルまで下落し、下げ幅は拡大した。

 

米国債券市場は下落:インフレ懸念から債券売り優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)0.21%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い1.34%で終了した。8月米卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことが分かると、インフレへの懸念から債券売りが優勢となった。

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2021/09/10/07:29:58

米国株式市場は下落:景気への警戒感強く利食い売りが優勢に

NYダウは151.69ドル安の34879.38ドル、ナスダックは38.39ポイント安の15248.25ポイントで取引は終了した。新規失業保険申請件数が予想以上に減少し、パンデミック以降で最小となったことを好感して寄り付き後は上昇した。しかし、新型コロナウイルス変異株の流行によりソフトウェアメーカーのマイクロソフト(MSFT)が従業員のオフィス復帰を無期限に延期したほか、航空各社が予約減少で見通しに慎重な見方を見せたため、消費、景気への影響を警戒した売りが強まり、下落に転じた。NY午後には利食い売りなどが優勢になった。また、バイデン米政権が薬価引き下げの包括案を発表し、製薬株が売られたことも指数の押し下げ要因になった。VIX指数は17.96から18.80へ上昇した。

 

NY外国為替市場:入札好調で米長期金利低下からドル売り

ドル/円は、米長期金利の低下などをながめ円買い・ドル売りが先行した。この日実施された米30年債入札が『堅調』だったことを受けて、米長期金利の指標である米10年債利回りが1.28%台まで低下幅を拡大すると、全般ドル売りが活発化し、一時109.59円と日通し安値を更新した。一目均衡表の雲の下限を下抜けたことでテクニカル的な売りも出やすかった。ただ、8月米雇用統計が発表された3日の安値109.59円が目先サポートとして働くと下げ渋った。米長期金利が低下幅を縮めたことも相場を下支えした。なお、米労働省が発表した前週分の米新規失業保険申請件数は31.0万件と予想の33.5万件より強い内容となり、昨年の新型コロナウイルス感染拡大以降の最少を更新。米雇用情勢の改善が示されたものの、為替相場への影響は限定的だった。 

 

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)がこの日の理事会で政策金利を市場予想通り0.00%に据え置き、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の買い入れ規模縮小を発表すると全般ユーロ買いが先行し、一時1.1841ドルと日通し高値を付けた。ただ、ラガルドECB総裁が理事会後の会見で『PEPP購入ペース減速はテーパリングではなく、微調整』『ECBは次の動きについて議論していない』との考えを示すと、一転ユーロ売りが優勢になり、一時1.1805ドルと日通し安値を更新した。もっとも、前日の安値1.1802ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢になった。米長期金利の低下に伴うドル売りも出て、1.1840ドル付近まで値を戻している。 

 

米ドルカナダドルは軟調だった。原油先物価格の下落を受けて産油国通貨とされるカナダドルには売りが強まる場面もあったが、マックレム・カナダ銀行(BOC)総裁が『量的緩和(QE)による景気刺激策を継続する必要がない時期に近づいている』との考えを示すとカナダドルを買う動きが広がり、一時1.2623カナダドルまで値を下げた。

 

NY原油先物市場は反落:中国の原油備蓄放出を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は67.56ドル-69.89ドルのレンジ相場となった。NY序盤に68ドル割れまで売られたが、米エネルギー省(EIA)の週間統計発表に向けて69ドル後半まで大きく反発した。しかしながら、原油在庫が152.8万バレル減と前回から大きく取り崩し幅を縮めたことが分かると伸び悩む展開になった。その後、中国が戦略原油備蓄を放出したことに対する影響が懸念され、一時67ドル半ばまで急落した。ロンドン市場で69.89ドルまで買われたが、ニューヨーク市場では株安を意識して伸び悩み、67.56ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引では主に67ドル台後半で推移した。

 

NY金先物市場は3日ぶりに反発:米長期金利の低下を意識した買い

NY金先物市場は1785.10-1803.40ドルのレンジ相場となった。NY午前に為替相場でドルが対ユーロで強含む場面では、ドル建ての金先物も上値を圧迫されて再び1790ドルを割り込んだ。ただその後は、30年債入札をきっかけに米長期金利が低下幅を広げると、金利のつかない金の価値が相対的に高まり1800ドル台まで持ち直した。ロンドン市場で1803.40ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の中盤にかけて1785.10ドルまで反落した。ただ、通常取引終了後の時間外取引では1800ドルを下回る水準で推移し、上げ渋る状態が続いている。 

 

米国債券市場は上昇:好調な入札結果受け買い優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)0.20%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い1.30%で終了した。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、好調な米30年債入札をきっかけに債券買いが広がった。

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2021/09/09/07:33:28

米国株式市場は下落:感染拡大による景気鈍化懸念から売り優勢

NYダウは68.93ドル安の35031.07ドル、ナスダックは87.69ポイント安の15286.64ポイントで取引を終了した。新型コロナウイルス変異株の感染拡大による景気鈍化が懸念される中、寄り付き後は下落した。9月相場入りで投資家心理も悪化し、終日軟調に推移した。引けにかけて公表された地区連銀経済報告(ベージュブック)の中で、経済活動ぺースが若干下方に傾斜したことが明らかになると連邦準備制度理事会(FRB)による大規模緩和が当分必要になるとの思惑に下げ幅を縮小した。ハイテク株も史上最高値付近からの利益確定売りに下落した。VIX指数は18.14から17.96へ低下した。

 

NY外国為替市場:好調な入札で長期金利低下により終盤はドル売り

ドル/円は、欧米株価の下落を背景に、対欧州・オセアニア通貨中心にドル買いが進むと、円に対してもドル買いが先行し、一時110.39円付近まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた日通し高値110.45円を上抜けることは出来なかった。この日実施された米10年債入札が『好調だった』と伝わると、米長期金利が低下幅を拡大した。ドル円にも売りが出て、一時110.17円付近まで下押しした。もっとも、日本時間夕刻に付けた日通し安値110.11円や一目均衡表雲の上限110.11円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。なお、米連邦準備理事会(FRB)が公表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)では『新型コロナウイルス感染再拡大で景気回復に影響が出るとの懸念が増大する中、米経済活動は緩やかなペースにやや減速した』との認識が示されたが、相場の反応は限られた。

 

ユーロ/ドルは、欧米株の下落を背景にリスク回避のドル買いが優勢となり、一時1.1802ドルと日通し安値を更新した。市場では『明日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に、ポジション調整目的の売りが出た』との声も聞かれた。ただ、節目の1.1800ドルがサポートとして意識されると買い戻しが優勢になった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入り、1.1830ドル付近まで下げ幅を縮めた。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁はこの日、『経済が予想通りに改善すれば、年内にテーパリングを開始するが適切だろう』『テーパリングに関するいかなる決定も、利上げのタイミングを示すものでなない』と述べたが、目立った反応は見られなかった。 

 

南アフリカランドは堅調だった。対ドルでは一時14.1629ランド、対円では7.78円まで値を上げた。クガニャゴ南アフリカ準備銀行(SARB)総裁が『インフレ目標レンジを現行の3-6%ではなく、3-4%程度かつプラスマイナス1%の誤差を認めることが有益』と発言したことなどが材料視された。

 

NY原油先物市場は3日ぶりに反発:供給ひっ迫懸念広がり買い優勢

NY原油先物市場は68.31ドル-69.75ドルのレンジ相場となった。米当局が7日、ハリケーン『アイダ」の影響によりメキシコ湾沖での石油生産が通常の8割ほど停止していることを明らかにした。生産停止は今後も数週間続くと見られており、供給ひっ迫懸念が市場で広まるなか相場は上値を試す展開になった。NY午後に入りポジション調整で押される場面もあったが、引けにかけて再び買いが強まった。アジア市場における取引開始後に68.31ドルまで下げたが、ニューヨーク市場の序盤にかけて69.75ドルまで反発した。通常取引終了後の時間外取引では69ドル台前半で推移した。

 

NY金先物市場は続落:ドル高で上値の重い展開

NY金先物市場は1783.10-1804.40ドルのレンジ相場となった。 ニューヨーク市場の序盤に1804.40ドルまで買われたが、ドルが全般的にしっかりとしていることから、金先物は伸び悩んだ。米長期金利の上昇は一服したが、換金目的の売りは続いており、1783.10ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引ではおおむね1795ドルを下回る水準で推移し、株安でも上値の重さは払しょくされなかった。

 

米国債券市場はまちまち:欧米株価の下落でリスク回避の債券買い

米国債券市場で中期ゾーンは横ばいだった。米2年物国債利回りは前営業日比変わらずの0.21%で終了した。一方、長期ゾーンは3営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)1.34%で終了した。欧米株価の下落を背景に、相対的に安全資産とされる米国債が買われた。好調な米10年債入札も相場を下支えした。

 

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2021/09/08/07:31:32

米国株式市場はまちまち:景気回復ペース減速が警戒され売り優勢

NYダウは269.09ドル安の35100.00ドル、ナスダックは10.81ポイント高の15374.33ポイントで取引を終了した。先週発表された8月雇用統計が予想を大幅に下回ったことを受けて、景気回復ペース減速が警戒され、寄り付き後は下落した。新型コロナウイルスのデルタ株による経済への影響や財政支援の終了でエコノミストが成長予測を引き下げたことも手伝い、NYダウは終日軟調に推移した。モルガンスタンレーが投資判断を引き下げたジョンソン・エンド・ジョンソンなどの医薬品株も軟調だった。 一方で、ハイテク株の買いは続き、ナスダック総合指数は連日史上最高値を更新し終了した。VIX指数は16.41から18.14へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利の上昇でドル買い優勢

ドル/円は、米長期金利の指標である米10年債利回りが1.38%台まで上昇したことなどを手掛かりに円売り・ドル買いが先行した。一目均衡表雲の上限110.11円を上抜けて、110.32円まで上値を伸ばした。一時は2万9590円まで売り込まれた日経平均先物が持ち直し、再び3万円台に乗せたことも相場を下支えした。

 

ユーロ/ドルは、欧州時間発表の9月独ZEW景況感指数が予想を下回ったことを受けてユーロ売り・ドル買いが先行した。米長期金利の上昇に伴うドル買いも入り、一時1.1838ドルと日通し安値を付けた。市場では『9日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に、ポジション調整目的の売りが出た』との声も聞かれた。また、独連邦議会選挙(総選挙)を26日に控えて、メルケル首相のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)陣営の支持率が世論調査で統計開始以来初めて20%を割り込んだ。CDU・CSUの支持率が過去最低となったことも意識された。

 

代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは下落した。中米エルサルバドルのブケレ大統領が6日夜(日本時間7日早朝)、法定通貨としての正式採用を7日に控える中、同国が400ビットコインを所有していると明らかにすると、アジア時間には対ドルで一時5万2921ドル台まで上昇し、5月13日以来の高値を付ける場面があった。ただ、NY市場に入ると利益確定目的の売りなどが膨らみ、一時4万3050ドル台まで急落した。もっとも、ブケレ大統領がツイッターで『150ビットコインを追加購入した』『今後も押し目買いを継続する』と発言すると一転買い戻しが優勢となり、4万7700ドル台まで急速に下げ渋った。

 

NY原油先物市場は続落:エネルギー需要に対する警戒感

NY原油先物市場は67.64ドル-69.42ドルのレンジ相場となった。先週の低調な米雇用指標を受けた地合いの弱さが継続され、NY朝には一時67.60ドル台まで売り込まれる場面があった。また、サウジアラビア国営石油会社がアジア向けの原油公式販売価格を大幅に引き下げたことも、エネルギー需要に対する警戒感を高めて相場の重石となった。ニューヨーク市場の序盤にかけて67.64ドルまで下落したが、その後68.82ドルまで戻した。しかしながら、ドル高、株安、米長期金利の上昇が嫌気され、67.78ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引では68ドル台前半で推移した。 

 

NY金先物市場は反落:ドル高と米長期金利上昇を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は1793.70-1829.50ドルのレンジ相場となった。米長期金利が上昇し、金利がつかない金の価値が相対的に弱まった。為替相場でドル高が進行したことも、ドル建て金先物の重石となった。アジア市場で1829.50ドルまで買われたが、その後はじり安となり、ニューヨーク市場で節目の1800ドルを下回った。米長期金利の上昇とドル高を意識して換金目的の売りが優勢となった。ただ、通常取引終了後の時間外取引で1800.50ドルまで戻しており、下げ幅はやや縮小している。

 

米国債券市場は下落:米国債入札を警戒した売り優勢

米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)0.21%で終了した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い1.37%で終了した。今週予定されている国債入札を警戒して、債券を売る(利回りは上昇)動きが広がった。

 

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2021/09/07/07:20:40

米国市場はレーバーデーで休場

 

NY外国為替市場:米国市場休場で動意を欠いた展開

ドル/円は、NY市場に限れば狭いレンジでのもみ合いに終始した。米国とカナダ市場がレーバーデーで休場だったため、市場参加者が激減し商いは低調だった。NY時間の安値は109.80円、高値は109.89円で値幅は9銭程度と非常に小さかった。なお、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比450円高の3万0200円まで上昇し、4月6日以来約5カ月ぶりの高値を付ける場面があった。

 

ユーロ/ドルは、一時1.1858ドル付近まで下げる場面もあった。しかし、欧州時間に付けた日通し安値1.1856ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢になり、1.1872ドル付近まで持ち直した。前週末に8月米雇用統計を消化し、本日は米国市場が休場となったため、積極的な取引は手控えられた。NY時間の値幅は0.0016ドル程度と小さい。 

 

スイスフランはNY序盤に売りが強まる場面があった。対ユーロでは一時1.0880スイスフラン、対ドルでは0.9169スイスフラン、対円では119.82円まで値を下げた。先月26日や30日にはスイス中銀(SNB)によるスイスフラン売り介入の噂が流れており、市場ではSNBによる為替介入への警戒感がくすぶっている。

 

中国の8月貿易収支が公表:予想は547億ドルの黒字(米ドルベース)時間未定

7月の貿易黒字額(ドルベース)は、565.9億ドルだった。輸出は前年比+19.3%、輸入額は同比28.1%。輸出は伸び悩んでいるが、鉱物資源の輸入減少などで輸入額の伸びは鈍化しており、貿易黒字額は増加している。8月については輸出額の伸びは鈍化傾向にあることから、貿易黒字額は7月実績を下回る可能性がある。

 

ベイデン大統領の不支持の増加が顕著:エマーソン大学調べ

米マサチューセッツ州ボストンにあるエマーソン大学が、全国1200人の登録有権者を対象に8月30日から9月1日の間で実施した世論調査によれば、バイデン大統領の仕事ぶりを支持する割合は46%と不支持の47%を下回った。2月に同大学が行った調査では、支持49%/不支持39%であり、不支持の増加が顕著である。やはりアフガニスタン撤退時の対応のまずさが影響している可能性がある。 ただ、2024年の大統領選について、民主党有権者に限れば、バイデン氏を大統領候補に再び指名したいと答えた人は60%だった。

バイデン氏が大統領に就任し8カ月になろうとしている。早くも大統領にとってアゲインストの風が強まる中で、国民の心を掴み直すためにどのような政策を打ち出してくるのかが注目される。

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