FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 買いが買いを呼ぶドル/円相場!

2020/02/20/07:41:59

 

★欧州市場の朝方の取引では、欧州主要株価指数が堅調に取引開始となる中、リスク許容度の改善を受け、円売りの流れが持続した。株高は一服となったが、ドルがじり高基調を維持しており、110.18円前後で日中高値を更新した。欧州株はほぼ全面高でリスク選好的な円売りが継続した。英国の強いインフレ指標を背景としたポンド/円の上昇もドル/円を押し上げた。欧州株・NYダウ先物の底堅い動きも支えに欧州タイムでも円売り地合いが持続した。1月17日の高値110.29円を上回るストップロス買いも巻き込んで110.37円まで上昇した。

 

実需の買いにも支えられ底堅さを示したドル/円は東京タイムから円売りが継続した。1月米PPIが前月・前年比とも市場予想を上回り、同月住宅着工・建設許可件数も予想比上振れしたこともドル買いとなった。昨年5月3日以来となる111円台に乗せ上値を伸ばした。FOMC議事録公表後、リスク選好の円売りが強まった。買いが買いを呼ぶ展開は変わらず、111.10円台で下値の堅さを核に後に昨年5月以来の高値を更新した。ただ、同月3日高値111.69円が意識された。

 

欧米主要経済指標

・英・1月消費者物価指数:前年比+1.8%(予想:+1.6%、12月:+1.3%)
・英・1月消費者物価コア指数:前年比+1.6%(予想:+1.5%、12月:+1.4%)
・英・1月生産者物価指数・産出:前年比+1.1%(予想:+1.0%、12月:+0.9%)
・英・1月生産者物価コア指数・産出:前年比+0.7%(予想:+0.8%、12月:+0.9%)
・ユーロ圏・12月経常収支:+326億ユーロ(11月:+324億ユーロ←+339億ユーロ)

 

・米・1月住宅着工件数:156.7万戸(予想:142.8万戸、12月:162.6万戸←160.8万戸)
・米・1月住宅建設許可件数:155.1万戸(予想:145万戸、12月:142万戸←141.6万戸)
・米・1月生産者物価指数:前月比+0.5%(予想:+0.1%、12月:+0.2%←+0.1%)
・米・1月生産者物価コア指数:前月比+0.5%(予想:+0.2%、12月:+0.2%←+0.1%)
・米・1月生産者物価指数:前年比+2.1%(予想:+1.6%、12月:+1.3%)
・米・1月生産者物価コア指数:前年比+1.7%(予想:+1.3%、12月:+1.1%)

 

欧米市場のポイント

・ドル/円は110.02-111.59円のレンジ相場

・中国で新型肺炎感染者の増加ペースの鈍化を好感

・中国のさらなる景気対策への期待

・良好な米経済指標受けドル買い強まる

・ストップロスのドル買い注文を継続的に巻き込む

・VIX指数は14.83から14.38へ低下

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東京ゴムRSS3の日足では雲下限と基準線がレジスタンス!

2020/02/19/14:49:13

 

★東京ゴムRSS3の一目均衡表の日足では、2月4日安値165.6円が底値となり戻り基調が続いている。転換線(赤線)を上抜け順調に戻り基調を辿っていたが、雲の下限基準線(青線)がレジスタンスとなり上値を抑える展開となっている。

一気に上抜け出来るようなら上昇基調が継続するが、徐々に上値が重くなると上値の重さが意識され下落調整となりやすい。ちょうど相場の節目となっている。

雲の下限は徐々に上昇基調にあるが、基準線は横ばいとなっている。そのため、今後雲の下限と基準線のどちらがレジスタンスとなっているか確認することになる。

2月28日に雲のネジレがあり、トレンドの加速や反転など相場の節目となりやすい。

遅行線(緑線)は、雲の上限を上抜けしたものの、再び下向きとなっていることから、雲の上限がサポートとなるのか、雲の中に下落するのか確認することになる。

まとめると、戻り基調が続いているが、一目均衡表の雲の下限と基準線がレジスタンスとして意識され上値を抑えられる展開となっている。そのため、下落調整となるのか、それとも一気にレジスタンスを上抜け出来るのか確認できるまでは投資スタンスは『様子見』となる。

下押しでは転換線がサポートとなるのか注目されるが、下抜けするようならダブルボトムの下値模索となりやすい。レジスタンスとを上抜け出来るようなら、雲の上限までの上昇が意識される。また、先行き雲のネジレ前後で相場の節目となる動きになるかも重要ポイントとなる。

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年初来からの新興国3通貨のパフォーマンス動向!

2020/02/19/11:49:36

 

★主要新興国3通貨のメキシコペソ/円(赤線トルコリラ/円(青線)南アランド/円(緑線)を2020年1月1日を100として各国の事情などを考えずに単純に比較してみた。

年初1月3日では3通貨とも通貨安となっていたが。その後はメキシコペソ/円とトルコリラ/円は円安基調となったが、南アランドは年初からの下落に対して戻り基調にならず低位横ばいとなっていた。

年初はトルコリラ/円がメキシコペソ/円を上回るパフォーマンスだったが、1月17日にパファーマンスが逆転した。

メキシコペソ/円は、1月27日と1月31日に100のラインに接近したが、下回ることなく再び上昇する展開となった。2月19日現在102.86と年初から+2.86ポイントプラスとなっている。

トルコリラ/円は、年初はプラス圏で推移していたが、1月29日に100ラインを一時下抜けた。その後2月4日に100ラインを浮上したが2月7日には再び100ラインを下抜けると、じり安が継続している。2月19日現在99.02と100を下回っていることから、年初来では含み損が発生していることになる。

南アランド/円は、年初から一度も100ラインを浮上することなく、下落基調を強めている。1月31日の93.12がボトムとなり一旦戻り基調となったものの、徐々に上値を切り下げる展開が続いている。2月19日現在94.28と100を下回っていることから、年初来では含み損が発生している。

この3通貨を比較すると、相対的にメキシコペソ/円が安定しており、為替によるスワップポイントと為替含み益が発生しており、安定したパフォーマンスとなっている。一方、南アランドは、上値を切り下げる下値模索の展開となっている。

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イールドスプレッドで2月19日の米国株市場を先取り!

2020/02/19/09:17:55

★NY株式市場では、三指数が上昇・下落するまちまちの展開となったが、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で三指数ともに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。アップルが新型肺炎の影響で1-3月期の売上高予想を達成できないと発表したことが嫌気された。そして、世界景気の減速懸念が強まったことで売りが優勢となった。NASDQのPERが13日に大幅上昇した。企業業績の下方修正が入ったことによりPERが上昇したものと思われる。そのため、NASDAQの割安感は払しょくされている。

 

NYダウは下落したものの、5日SMAの29,376ドルと10日SMAの29,274ドルを下抜けた。ただ、25日SAMの29,052ドルがサポートラインとして意識され引けにかけて下げ止まる展開となった。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、買われ過ぎ域から%DがSlow%Dをわずかに下抜けしてきた。トレンドが反落する可能性が高まってきた。ただ、史上最高値圏で推移しているものの、米長期金利が低下基調にあることから、割高感は出ていない。現在は割高感も割安感も出ていないため、材料次第で上下に振れる展開になりやすい。

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.262%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・2月14日:▲3.370%⇒2月18日:予想▲3.426%

 

2月18日のNYダウが下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.262%から▲0.836%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井となった▲3.069%まで▲0.357%に接近した。19年4月25日の天井となった3.048%まで▲0.378%に縮小した。20年1月17日の天井となった▲3.018%まで▲0.408%まで接近した。米長期金利が1.5%台半まで低下したことで、イールドスプレッドが拡大傾向となりやすくNYダウの割高感は払しょくされやすい。。

 

NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。また、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。アップルが新型肺炎の影響で1-3月期の売上高予想を達成できないと発表したことが嫌気され、半導体関連株や中国関連株が売りに押された。一方、小売り大手のウォルマートが1.5%上昇し、指数を下支えした。 米長期金利の低下も嫌気されたものの、引けにかけて下げ幅を縮小し小動きとなった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.642%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・2月14日:▲3.417%⇒2月18日予想▲3.461%

 

S&P500が下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.642%から▲0.181%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.730%に接近した。19年4月25日の天井となった▲2.966%まで▲0.495に接近した。20年1月17日の天井となった2.990%まで▲0.471%に接近した。

 

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.183%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・2月14日:▲1.928%⇒2月18日予想▲1.957%

 

NASDAQが上昇した一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.183%から▲0.226%と平均値より縮小している分割高となっている。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.759%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.489%に接近した。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。『第2段階合意』に向けて米中間で協議される。そのため、今後も米中貿易摩擦に関する報道に振られる展開が予想される。また、中国発の新型コロナウイルスの感染が拡大してきた。2003年に発生したSARS発生後では、中国GDP第1四半期は11.1%だったが、第2四半期のGDPは9.1%に低下した。そのため、感染拡大の規模が大きくなると中国経済に悪影響を与え、NASDAQの上値も抑えられる。企業の業績下方修正があったもののと思われるが、13日のPERが大幅に上昇した。そのため、▲2.0%台だったイールドスプレッドが一気に1.90%台まで縮小する展開となっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数は上昇・下落とまちまちの展開となったが、米長期金利が大幅低下したことで三指数ともに前日比で拡大した。新型肺炎の感染拡大の影響が米アップルの業績低下につながってきており、世界景気への減速懸念からリスク回避の動きが強まってきた。米長期金利が低位で推移していることから、現在は割安感も割高感もない状況である。そのため、上下どちらに振れても不思議ではない状態となっている。ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で振れやすい。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では高値圏で底堅い展開!

2020/02/19/08:20:47

 

★2月13日以降の東京金60分足では、NY時間帯から上昇基調が強まった。高値を付けた後は、一旦下落調整となったものの大引けにかけて買い戻される展開となった。売り方の手仕舞い買い戻しも入ったものと思われ急上昇したことで、買い戻しが一巡すると大きな下落調整となりやすい。しかし、大引けにかけて再び買われて終了したことで底堅さが意識される。

 

NY金先物市場は1584.80-1608.20ドルのレンジ相場となった。新型肺炎の影響で米アップルが売上高予想を達成できないとの見通しを発表し、米株は軟調に推移した。そのため、米国株安を意識した買いが入った。また、感染拡大による経済への悪影響が懸念され、逃避資産の金を買う意欲は強いままだった。通常取引開始後に1月8日以来となる1608.20ドルまで上昇した。

 

価格帯別出来高では、急上昇したことで高値圏で出来高が膨らむかが注目される。上値が重くなると、買い方からの利益確定売りが入りやすく上値を抑える展開となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDとシグナルのかい離幅を示すヒストグラムは縮小傾向にあるものの、MACDが上向きを維持していることから上昇基調は継続している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高値圏でもみ合う展開となっている。ストキャスティクスが高値圏から下向きとなったところで売りはダマシとなった。そのため、%DがSlow%Dを下抜けしているが、ダマシとなる可能性もあるので注意が必要となる。

 

東京金の日足では、上向きとなっている5日SMAがサポートラインとなり上昇基調は継続している。10日SAMと25日SMAも緩やかに上向きを維持していることから短期的な上昇基調は継続する可能性が高い。NY金先物は心理的節目となる1,600ドルを上回ったことで、本日も維持出来るかが焦点となる。新型コロナウイルス感染拡大の影響が米国を代表するアップルに及んできたことで、米国株式市場の上値を抑えやすい。そのため、リスク回避の金買いにつながりやすい。為替市場では、リスク回避の動きでもドルが底堅く推移しており、東京金の下支えとなりやすい。

本日の注目点は、夜間取引で大幅に上昇したが高値圏で推移していることから、新規の買いが膨らむかが焦点となる。上値が重くなると買い方からの利益確定売りが入りやすく上値を抑える展開となりやすい。

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