FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 NY市場は独立記念日の振替休日控え動意薄!

2020/07/03/07:22:42

 

★欧州市場序盤の取引では、欧州株が全面高で推移、NYダウ先物も前日200ドル超に上昇幅を拡大する中、リスク先行改善を受け、ドル安・円安の流れが進展した。欧州勢参入後、株高を背景に、リスク選好改善によるドル安が進行し、やや円買い・ドル売りが優勢となった。全般的なドル安が進行する中、107.31円にドルが再下落となったが、一目均衡表日足の雲下限が位置する107.25-30円水準にサポートされるとドル売りが一巡した。その後は、6月の米雇用統計発表を控え、ポジション調整中心となり107.50円付近まで買い戻しが入った。

 

6月米雇用時計では予想より強い内容だった半面、同時発表された5月米貿易収支や前週分の米失業保険申請件数は弱い内容だったこともあり、発表直後は107.50円を挟んでもみ合いとなった。NYダウ先物が470ドル超高まで上げ幅を拡大し、米長期金利も一段と上昇すると次第に円安・ドル高が進行した。107.90円から108.50円にかけて、継続的にドル売りオーダーが控えていることもあり上値は限られた。米国株の上昇幅縮小で、リスク先行の円売りの勢いがやや緩んだ。米連休入りを前に手控え感が強まり、限られたレンジで推移した。米独立記念の振替休日を控え、米債券市場は短縮取引となり相場の動意も鈍った。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・5月失業率:7.4%(予想:7.7%、4月:7.3%)
・ユーロ圏・5月生産者物価指数:前年比-5.0%(予想:-4.5%、4月:-4.5%)

 

・米・6月失業率:11.1%(予想:12.5%、5月:13.3%))
・米・6月非農業部門雇用者数:前月比+480万人(予想:+323万人、5月:+269.9万人←+250.9万人)
・米・6月平均時給:前年比+5.0%(予想:+5.3%、5月:+6.6%←+6.7%)
・米・5月貿易収支:‐546億ドル(予想:-532億ドル、4月:-498億ドル←-494億ドル)・米・先週分新規失業保険申請件数:142.7万件(予想:135万件、前回:148.2万件← 148万件)
・米・失業保険継続受給者数:1929万人(予想:1900万人、前回:1923.1万人←1952.2万人)
・米・5月製造業受注:前月比+8.0%(予想:+8.6%、4月:-13.5%←-13.0%)
・米・5月耐久財受注改定値:前月比+15.7%(予想:+15.8%、速報値:+15.8%)
・米・5月耐久財受注(輸送用機除く)改定値:前月比+3.7%(予想:+4.0%、速報値:+4.0%)
・米・5月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比+1.5%(速報値:+1.8%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は107.31-72円のレンジ

・英国とEUのFTA交渉の先行き不透明感高まる

・英EU離脱後の関係についての協議を取り止める

・良好な米雇用統計結果でドル買い優勢

・米独立記念日の振替休日を控え動意鈍る

・VIX指数は28.62から27.68へ低下

 

カテゴリー: ホットニュース

東京原油の上値を抑える基準線と先行スパン2!

2020/07/02/12:00:29

 

★東京原油の中期トレンドを示す一目均衡表の週足では、4月24日週の15,710円がボトムとなり戻り基調が継続しているが、上値が重くもみ合い相場となってきた。

上値を抑えているのは、26期間の高低の中心値である基準線(青線)と52期間の高低の中心値である先行スパン2の当日線(黒線)の30,515円がレジスタンスとして意識されている。

一方、転換線(赤線)が上向きとなり上昇してきていることから、現状は9週間の高低の中心値は切り上がってきており、直近のトレンドは戻り基調を継続している。

基準線が横ばいとなり転換線が上向きになっていることで、26期間先の先行スパン1は先行スパン2に向かって上昇基調となっている。26期間遅行する遅行線(緑線)は上向きとなっているものの、ロウソク足を上抜けるには日柄が必要な感じである。

 

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DとSlow%Dがかい離幅を広げながら両線とも上向きとなっていることで、上向きバイアスが強いことを示している。

まとめると、中期トレンドでは戻り基調が続いているものの、基準線と先行スパン2の当日線がレジスタンスとして意識されもみ合う展開となっている。大底を打ってから調整的な動きがなかったことから、一旦上値を抑えられたことで利益確定売りが出始めたことで上値が重くなっていると思われる。そのため、利益確定売りが一巡するまでは、もみ合う展開となりやすい。レジスタンスを上抜けすると、ストキャスティクスでも過熱感がないことから、雲の下限近辺まで上昇する可能性がある。一方で、転換線を下抜けするようなら、2番底探しの展開となりやすい。

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イールドスプレッドで7月2日の米国株市場を先取り!

2020/07/02/10:00:13

 

★NY株式市場では、三指数がまちまちの展開となった一方で、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは三指数とも前日比で縮小(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割高)した。このところ、米長期金利の変動幅が上下に大きくなっており、日々イールドスプレッドへの影響が強まる展開となっている。そのため、今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。ニューヨーク市が屋内飲食再開先送りを決定、アリゾナ州の1日のウイルス感染者数の増加が過去最多を記録、ヒューストンでの集中治室患者が受け入れ能力を上回るなど、感染拡大によるリスク回避の懸念が強まっている。一方で、『米ファイザーやバイオンテックが新型コロナウイルスのワクチン治験で良好な結果を出した』との報道など、好材料に市場は反応しやすい。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数とも割安感は薄らいでいる。そのため、リスク回避の材料が出ると利益確定売りがでやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第2波』が懸念されている。米大統領選を控えて、米中対立の激化が懸念されてきている。しかし、経済活動再開で先行きの景気回復の期待感だけで株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は30.43から29.04へ低下した。 VIX指数が未だ20台後半で推移していることから、リスク回避の動きは継続している。VIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。VIX指数が20を割ってくると市場に落ち着きが出たことになる。

 

NYダウは、下向きの5日SMAの25,580ドルを上抜け維持していることで、短期的な上昇基調は維持している。ただ、わずかに10日SMAの25,748ドルを下抜け、25日SMAの25,995ドルがレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。そのため、上値の重さが意識される展開となっている。ただ、下値では5日SMAや100日SMAの24,686ドルがサポートとして意識される。レンジ内での動きとなっており、方向感を欠く展開となっている。サポートラインを下抜けしてくると、テクニカル的にも下落調整が強まる可能性がある。各SMAが徐々に集まってきていることから、上下に大きく放れる可能性も高まってきている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.328 %

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・6月30日:▲3.384%⇒7月1日:予想▲3.372%(前日比で縮小)

 

7月1日のNYダウが反落した一方で、米長期金利は上昇したもののイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.328%から+0.044%と平均値より上方かい離したことで割安になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.854%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.730%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.169%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.645%下回った。ウイルスワクチンの開発期待や6月ISM製造業景況指数が予想外に活動の拡大を示す50を回復したことで投資家心理が改善、上昇して寄り付いた。しかし、しかし、ニューヨーク市が屋内飲食再開先送りを決定、アリゾナ州の1日のウイルス感染者数の増加が過去最多を記録、ヒューストンでの集中治室患者が受け入れ能力を上回るなど、新型ウイルス関連の報道が嫌気された。また、金融やエネルギーセクターが軟調となる中、携帯端末のアップルがウイルス拡大で再度30店舗の休業を発表したこともNYダウの上値を抑えた。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.771%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・6月30日:▲3.045%⇒7月1日予想▲3.002%(前日比で縮小)

 

S&P500が続伸したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.771%から+0.231%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.867%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.000%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.177%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.497%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.220%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.812%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・6月30日:▲1.765%⇒7月1日予想▲1.719%(前日比で縮小)

 

NASDAQが続伸したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.812%から▲0.093%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.460%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.664%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.779%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.084%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.375%下回った。

 

NASDAQは続伸したことで、史上最高値を更新した。イールドスプレッドは一時より半分以下まで縮小していたことで、割安感は払しょくしている。NASDAQのイールドスプレッドは1.7%台前半で推移しており、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。ただ、ハイテク関連株の業績が好調なほか、景気回復期待や新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、引き続き好感され買われやすい。一方で、米中関係の悪化懸念も高まっていることで、下落調整する展開になっても不思議ではない。三指数の中でも割安感が払しょくしている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数がまちまちの展開となった一方で、米長期金利が上昇したもことでイールドスプレッドは三指数とも縮小した。ニューヨーク市が屋内飲食再開先送りを決定、アリゾナ州の1日のウイルス感染者数の増加が過去最多を記録、ヒューストンでの集中治室患者が受け入れ能力を上回るなど、新型ウイルス関連の報道が嫌気された。しかし、 『米ファイザーやバイオンテックが新型コロナウイルスのワクチン治験で良好な結果を出した』との報道をきっかけにリスク選好の動きとなり、米国株の買い戻しが入った。今後も新型コロナウイルス感染報道や米中対立激化懸念、中東情勢、原油価格の変動、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続く。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では120時間SMAで下げ止まる!

2020/07/02/08:27:28

 

★6月26日以降の東京金60分足では、高値圏から下落基調となりサポートとして意識されていた24時間SMA(緑線)を下抜け、さらに雲の上限を下抜ける展開となった。しかし、120時間SMA(赤線)まで下落すると下げ止まり反転した。ただ、雲の上限がレジスタンスして意識され、戻り上値の重い展開となっている。3日早朝に雲のネジレがあることから、引け間際にトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物は1767.90-1807.70ドルのレンジ相場となった。ウイルス治験の初期段階での好結果などを好感して米国株が底堅く、市場のリスク回避姿勢が緩んだ。金は昨日までコロナ第2波への懸念から安全資産として買われ、約9年ぶりの高値1800ドル台まで上伸していたが、利益確定の売りが優勢となった。アジア市場で1807.70ドルまで買われたが、ニューヨーク市場で1767.90ドルまで反落した。

 

価格帯別出来高では、6,190円前後での出来高の多い価格帯を維持出来なかったことから、手仕舞い売りが入りやすい地合いとなっている。また、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が上値の重石となりやすい。そのため、しばらくは6,200円が上値目処として意識される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けしたものの、横ばいとなってきていることで、下押しバイアスは鈍化傾向にある。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%Dが横ばいとなってきており、戻り基調が鈍化していることを示している。

 

東京金の日足では、上向きの5日SMAの6,124円がサポートラインとして意識され下げる展開となった。本日も5日SMAや10日SMAの6,076円を維持出来るかがポイントとなる。NY金も高値圏で推移していることから、リスク回避の動きが後退すると利益確定売りが出やすい。為替市場でもやや円高基調となってきており、東京金の上値を抑える展開となりやすい。

本日はやや上値が重くなってきていることから、5日SMAや10日SMAを維持出来るかが注目点となる。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大や、香港を巡る米中対立懸念が強まっていることから、大幅下落調整にはなりにくい。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 売買材料多いものの変動幅は収束!

2020/07/02/07:26:31

 

★欧州市場序盤の取引では、ドルは全般もみ合い商状ながら、107.50円台にドルが反落した。なお、欧州株は高安まちまちとなった。欧州勢本格参入後、NYダウ先物が下げ幅を縮小、NY原油先物も40ドル台前半に上伸したことを背景に、リスク選好回復によるドル売りが全般優勢になった。米長期金利が上昇地合いを維持したことがドルの下支え要因となり、107.50円前後でもみ合う展開となった。欧州市場中盤の取引では、香港で抗議デモが激しさを増し、逮捕者が出たとの報道が伝わるとNYダウ先物が再下落となる中、リスク回避の円買いとなった。

 

6月ADP全米雇用報告は予想を下回ったが、前回分が大幅に上方修正されたことや、ウイルスワクチン治験の良好な結果を好感したドルの買い戻しが入った。対ユーロなどでドル売りが強まった影響を受けたため、上値は限定的となった。その後、一部報道で『米政府は世界規模での中国制裁を準備する』との報道を受け、米国株高の勢いは弱まり、安値もみ合いとなった。NYダウの軟化でリスク回避のドル買いが意識され、限られたレンジながら小幅に戻す展開となった。

 

★欧米主要経済指標

・英・6月製造業PMI改定値:50.1(予想:50.1、速報値:50.1)

 

・米・6月ADP雇用統計:+236.9万人(予想:+290万人、5月:+306.5万人←-276万人)
・米・6月ISM製造業景況指数:52.6(予想:49.8、5月:43.1)
・米・6月製造業PMI改定値:49.8(予想:49.6、速報値:49.6)
・米・5月建設支出:前月比‐2.1%(予想:+1.0%、4月:-3.5%←-2.9%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は107.32-64円のレンジ

・6月ユーロ圏製造業PMI改定値が速報値から上方修正

・ウイルスのワクチン治験で良好な結果との報道を好感

・6月ADP全米雇用報告は予想を下回る

・前回分が大幅上方修正されたことを好感

・香港情勢への懸念からリスク回避的な円買い

・VIX指数は30.43から29.04へ低下

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