★一部報道によると、メイ英首相は17日に行う演説で、移民流入を抑制し、立法権限を回復するため、欧州連合(EU)単一市場から撤退する意向を表明するもようだ。英紙サンデー・タイムズが伝えた。この報道を受けて16日早朝のアジア市場では先週末終値139.64円から137円台にポンドは急落した。市場関係者の間では、英国がEUから離脱した場合、EU単一市場へのアクセスは自動的に消滅すると理解されている。英政府も同様の見解を表明している。この見解を巡って英高等法院は英国がEU離脱に伴い、EU単一市場へのアクセスを自動的に失うかどうかの審理を今週中に行う。報道によると、メルケル首相は英国のEU離脱を巡る諸問題について、18日に閣僚と会合を開く。メルケル首相は英国にとって都合の良いEU離脱は認めないと主張しており、英高等法院がEU離脱によってEU単一市場へのアクセスが自動的に消滅することはないとの判断を下しても、ドイツなどのEU加盟国との交渉で英国が有利になるかどうか定かではないとの声が聞かれている。 そたのめ、ハード・ブレグジット(強硬なEU離脱)への懸念が高まり、ポンドは失速した。
★今週末の20日に米国新大統領就任式があり、トランプ氏が第45代米大統領に就任することになる。選挙後の初の記者会見では、肝心の景気押し上げるとされている政策の具体策が提示されなかったことで失望感が広がり、リスク回避の動きとなった。と言われているが、大統領就任前の初記者会見からガンガンに具体策を発言するものだろうか?会社組織でも幹部達と会議を開いてから公式に発表するのが当然であり、社長がプレスであれもこれもやりますと言うことは大企業であればあるほどあり得ない。そう考えると、勝手に期待して勝手に失望した市場は一人芝居のようなものである。今回の就任演説でも、同氏が選挙で揚げていた、①財政刺激策の拡大、②法人税減税、③個人所得税の引き下げ、④貿易、⑤国境税、⑥中国通貨問題、⑦薬科代、⑧防衛などの詳細に注目が集まっている。ただ、私は就任式の演説で、こうやるんだと具体的な話しは期待していない。何故なら、それでは何のために議会があるのか分からなくなる。組織人ならば、議会という取締役会に根回しをして折衝してから具体的にプレスするのが順序であると思うからである。メディアでは、ビジネスマン大統領と伝えているにも関わらず、一方で、今までの政治家からの大統領そのままで同氏をみているから矛盾が生じ、市場も荒れる要因となっている。
ところで、私が懸念していることは、これからもツイッターでつぶやく言っているが、ツイッターはハッキングされないのかである。ハッキングされ『今ミサイルを某国に発射した』などと流れたら、世界同時戦争となりそうである。
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★欧州市場序盤では、米長期金利が上昇幅を縮めると、ドルは戻り売りに押されて軟調に取引されたが、前日引け値付近でもみ合い商状となった。米長期金利が下げ渋るにつれ、ドル売りは一服、手掛かり材料難のなか114円台後半でもみ合う展開となった。その後は米長期金利につれる動きとなったが、NY時間に米小売売上高などの発表を控えて、積極的に下値を探る動きにもならなかった。ただ、米長期金利低下傾向にあり、全般的にドルは圧迫された。12月米小売売上高が前月比0.6%増、自動車を除いた数値が前月比0.2%増といずれも予想を下回ったことが分かると円買い・ドル売りが先行した。一時114.14円まで値を下げた。ただ、前月の数値が上方修正されたこともあって売りは一時的だった。12月米PPIコア指数が前月比0.2%上昇と予想を上回ったことも買い戻しを促し、一時114.93円付近まで値を戻した。ドル/円でドルが急反発のあと、戻り売りに押される展開。その後はドル押し目買いと戻り売りの売買が綱引きとなった。NYダウ高、米国の銀行決算や小売売上高などが底堅さを示したことがドル買いを強めた。一時115.44円まで値を上げたものの、前日の高値115.51円が戻りの目処として意識されたことや、NYダウや日経先物が伸び悩んだことも相場の重しになった。米国株が下落に転じたため、3連休を控えて、利食い優勢となりドル売りが再燃した。NYダウの失速や米長期金利の上昇幅縮小が相場の重しとなった。
NY市場では3連休を前にポジション調整や利食い優勢となり、安値引けの展開となった。週末の動きなので大きな影響はないと思えるが、一応週明けのオープニングの動きには注意!
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