FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

2017/12/15/10:00:19

日12月企業短期経済観測調査(日銀短観):市場予想上回る結果

日銀が発表した12月調査の日銀短観では、大企業製造業でプラス25となり、9月のプラス22から上昇した。また、市場予想のプラス24より強かった。来年3月の先行き見通しはプラス19となり、市場予想のプラス22を下回った。

事業計画の前提となっている2017年度想定為替レート(大企業・製造業)は1ドル=110.18円となった。この為替レートより円安なら企業業績は上方修正しやすいので、今後も注目される値位置となる。

 

日経平均株価:調整売り強く下げ幅を拡大

米税制改革案の不透明感と米国株安、リスク回避の円高地合いなどが重しとなりやすい。前日ECB定例理事会で先行きのインフレに慎重見通しが示され、ユーロ安と円高の圧力も見られた。今週は米FRBやECBなどのインフレへの慎重見通しで米欧の金利が低下したことで、利ざや縮小により金融株にはマイナス要因となる。ただ、米国の小売売上高の改善や年末商戦の底堅さは、過度なリスク回避を抑制する。日経平均株価は、前日比73円安の2万2621円で寄り付いた。その後も米勢改革法案の不透明感や円高、週末やクリスマス、年末前の調整が入りやすい展開となっている。

 

東京外国為替市場:米ドル主導の展開が続く

ドル/円は、本日朝発表された日銀短観で大企業製造業の景気判断が11年ぶりの高水準となり、デフレ脱却近しとの期待感と共に株高期待も広がっている。しかし、米税制改革法案の成立に不透明感があり、株価が軟調推移しているなか、ドル売りが優勢となっている。ユーロ/ドルは、ECB理事会では事前予想通りに政策変更はなったものの、ドラギECB総裁はインフレ上昇のために引き続き大規模な緩和が必要であり、現在の金利水準をしばらく継続すると述べたことで、ユーロ売りが強まった。ただ、ドル/円と同様に米ドル主導の展開となっており、ユーロの下値・上値は限定的との見方となっている。

 

本邦輸出勢は引き続き期日決済分以外は静観スタンス。米系短期筋のドル売りは112.80円から継続的に観測されている。また、本邦実需筋は112.00円からドル買いスタンス。

NY市場で米税制改革に対して一部の上院議員が反対しているとの報道が出たため、本日も関連ニュースには警戒が必要となる。週末で米系短期筋のポジション調整の動向にも注意が必要。

 

英国中銀の金融政策委員会:結果受け材料出尽くしからポンド売り

イングランド銀行(英中銀)は、政策金利を現行の0.5%に据え置くことを決めたと発表した。市場予想通りとなった。また、資産買取プログラムの規模を4350億ポンドで維持した。議事要旨では『0.5%の政策金利の据え置きを9対0で決定。資産買い入れプログラムの規模の維持を9対0で決定した』『将来の利上げは限定的かつ緩やか』『見通しに基づいて今後数年間は緩やかな引き締めとなる可能性』などと伝わった。材料出尽くしからポンド売りとなっているが、ポンド/円ではダブルトップを形成しており、ネックラインの149.73円を下抜けするかが注目される。

 

良好な米経済指標:米景気は拡大基調継続

米商務省が発表した米11月小売売上高は前月比+0.8%となり、10月の+0.5%から予想外に拡大した。さらに、変動の激しい自動車を除いた小売売り上げ高は前月比+1.0%っとなり、10月の+0.4%から拡大し、市場予想の+0.6%も上回った。GDPの算出に用いられる自動車・健在などを除いたコントロールグループは前月比+0.8%となり、10月の+0.4%から拡大し、市場予想の+0.4%も上回った。そのため、GDPの成長にプラスに寄与することが分かる。同時刻に労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数は1.1万件減の22.5万件となり、前回から減少した。失業保険継続受給者数は188.6万人となり、市場予想の190.0万人を下回り、前回191.3万人から減少した。11月の輸入物価指数は前月比+0.7%となり、市場の予想通り10月+0.1%から伸びが拡大した。

カテゴリー: ホットニュース

豪ドル/円は一旦トレンドレスに!

2017/12/15/09:43:15

 

豪ドル/円の日足では、昨日ダブルボトムネックラインを86.20円一時上抜けしたものの、押し戻され、結局はネックラインが上値抵抗ラインとなっている。一方で、下値では5日線(赤線)85.89円200日線(紫線)85.86円260日線(茶線)85.87円がサポートラインとして意識されている。そのため、上値・下値の抵抗ラインに挟まれる形となり、動意の乏しい展開となっている。

ロウソク足でも、前日のロウソク足に対して『はらみ線』となっており、前日の値幅のなかでの動きとなっている。

 

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Kが買われ過ぎまで上昇後、横向きとなってきていることから、上向きの勢いが鈍化していることを示している。

 

現在の豪ドル/円は、一旦トレンドレスとなっており、次の動きが重要な動きとなりやすい。再びネックラインを上抜けする動きとなるのか、それともサポートラインを下抜けするような動きになるかが焦点となる。

カテゴリー: ホットニュース

東京金60分足では雲下限で下げ止まる!

2017/12/15/07:54:35

 

12月8日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲の下限が一旦下値支持ラインとなり下げ止まった。雲の下限を下抜けするようなら、13日に2度下げ止まった4511円が次の節目として意識される。

 

NY金先物は一時1260.20ドルまで買われた。米利上げペースが緩やかになるとの見方が引き続き金の下支えとなった。また、欧米株安も意識された。ただ、ユーロ安・ドル高となったことや米長期金利が小幅に上昇したことから、安全資産としての金買い需要は広がらなかった。また、1260ドル近辺では戻り売りの動きも見られた。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い4450円前後で長くもみ合ったものの、上抜けするほどの勢いはなく、上値の重さに売りが強まった。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDがゼロラインを下抜けしてきているものの、シグナルとのかい離幅は縮小しており下落基調がやや鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:7.95、%D8.63とかなり売られ過ぎ過熱感が出ている。

 

NY金先物は上昇したものの、NY時間に米国株や日経先物の下落につれて円高基調が強まったことで、東京金は売られる展開となった。海外市場では各主要中銀の金融政策会合が終了したことから、年末休暇に入る投資家が多くなる。そのため、ポジション調整的な動きなども入りやすく、各市場ともボラティリティが高まりやすい。本日は午前8:50に日銀短観が公表され、業況判断の底堅さが確認されると株高となりやすい一方で、日銀によるテーパリングの思惑も浮上しやすくなり、円買いとなる可能性も残る。ただ、本日は『ゴトー日』ということもあり、午前10:00の仲値決めまでは、ドルは底堅く動く可能性があるが、その後は週末と年末のポジション調整も入りやすくなるので注意が必要。

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ドル/円欧米市場動向:5分足 米国株失速で売り優勢!

2017/12/15/07:18:14

 

★欧州市場の朝方の取引では、米長期金利の上昇を背景に、ドルが前日NY市場での下げ幅を縮小し、112円台後半に持ち直した。ECB理事会や英中銀金融政策委員会が開催されるることで、動向を見極めたいとのムードが広がり手控えムードから小動きとなった。米長期金利の上昇を受けた買いが先行したが、上昇が一服したことでやや上値も重くなった。日経先物が70円高から伸び悩んだほか、米長期金利が上昇幅を縮めたことでじわりと下げた。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が政策金利据え置き後の定例記者会見で『インフレが上昇する強い勢いの示唆がある』『成長見通しに著しい改善が見られる』などと発言。ECBスタッフ予想で2017-19年のGDP見通しや2018年のインフレ見通しが上方修正されたこともユーロ買いを支えた。ユーロ絡みの取引が中心となり112.70円前後で方向感が定まらなかった。米11月小売売上高や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強かったことで112.83円まで上げる場面もあった。その後、米長期金利が上昇幅を縮めたことで円買い・ドル売りが強まった。米国株や日経先物の失速に伴いドル売りが出て日通し安値を付けた。

 

米国株は連日で過去高値更新していただけに重要イベント終了で利益確定売りが強まったことや、税制改革法案に反対する共和党上院議員が出たとの報道も嫌気された。

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ドル/円は雲上限上抜け出来ず下落!

2017/12/14/16:35:36

 

★ドル/円の日足では、12月8日から雲の上限が抵抗ラインとなり、昨日は上値の重さに耐え切れず下落基調となった。ただ、基準線(青線)112.44円75日指数平滑腺(紫線)112.36円が下値支持ラインして意識され下げ止まった。一方、上値では転換線9日(赤線)112.65円基準線52日(灰線)112.77円が上値抵抗ラインとなり上値の重しとなっている。

また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は買われ過ぎ域から%Kと%Dがデッドクロスし、両線とも下向きとなっていることから、円高基調が強まっている。

 

基準線や75日指数平滑腺を下抜けすると、雲の下限となる111.01円が視界に入るで注意が必要となる。

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