★欧州市場朝方の取引では、ドルは主要通貨に対して堅調地合いを維持してもみ合い商状だった。手掛かり材料に乏しく107.30円前後で値動きが細った。英国、ユーロ圏のインフレ鈍化を受けて、ドル/円はやや値を下げる展開となった。一時107.15円まで売られたものの、米長期金利が上昇したことやNYダウ先物が堅調推移したことで下値を切り上げた。市場は日米首脳会談を睨んだ展開。そのため、通貨戦争の可能性などで、円を売りにくい環境だった。NY勢参入後、107.25円近辺で上値が重くなると、107.09円近辺まで下落する展開となった。米国株の回復に連れて、リスク回避の動きが後退し、107.30円近辺まで上げた。その後、対オセアニア通貨などでドル安が進んだ影響を受けドル売りが優勢となった。
日米首脳会談への警戒感がくすぶりドル売り・円買いが優勢となったが、FRBが公表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)で全米の経済活動の成長継続や物価の上昇が確認されたため、追加利下げを織り込むドル買いに底堅い展開となった。全般カナダドルなどの取引が中心となり、107.20円前後でのもみ合いに終始した。
欧米市場では、ほぼ107.10-107.30円のレンジ相場に終始した。日米首脳共同会見を控えて動き難い展開となった。会見を受けての動きに注目!
★日経225の日足では、4月SQ値21,853.92円と3月12日高値でダブルボトムネックライン21,971.16円を上抜けして終了した。ダブルボトムを上抜けしたことで、上昇期待が高まる。
ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:93.17、%D:89.73とかなり買われ過ぎ過熱感が出てきている。そのため、いつ調整的な下落となっても不思議ではない。日経225は4連騰となっていることから、週末には一旦の調整が入りやすい。
次の目標は75日線(緑線)22,237.24円がレジスタンス第2弾となる。75日線が下向きとなっていることから、上値抵抗ラインとなりやすく、中期的には下落基調が継続している。
しかし、短期的には5日線(赤線)21,856.07円や10日線(黄線)21,765.30円が上向きとなっていることで、サポートとして意識される。
75日線を上抜けすると2月27日高値2万2502.05円がレジスタンス第3弾となる。この高値を上抜けるようならば、逆三尊底上抜けとなり上値追いの期待が高まる。
19日午前6時半から日米首脳共同記者会見がある。日米友好関係が保たれ、米国側から通貨安けん制発言や日米貿易摩擦懸念などが出なければ、明日は75日線トライとなる可能性が高い。
ちなみに、トランプ大統領と安倍首相は同じ柄のネクタイをするなど、仲睦まじい関係をアピールしている。
★豪ドル/円の一目均衡表日足では、雲の下限がレジスタンスとなり転換線5日(茶線)と転換線9日(赤線)の間でもみ合い相場となっている。
相場の基準である基準線が低下傾向となっている。基準線が示す方向が相場の方向性を示していることから、基準線が低下することは上昇相場からの変調といえる。また、52期間の中心値である先行スパン2(灰線)も低下傾向となってきた。
強い相場では、転換線が押し目の限界となることから、転換線9日82.67円を下抜けしてくるようだと相場の転換が現実味を帯びてくる。
さらに遅行線(緑線)が一度ロウソク足を上抜けたものの、再びロウソク足を下抜けるなど上昇の勢いが鈍化している。明日の相場で、ロウソク足と接触することから上抜け出来るか、それともロウソク足が抵抗体となり下押しするかが注目される。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Kが%Dを下抜け緩やかに低下傾向となっている。そのため、上値が重くなっていることを示している。
豪ドル/円はじり高となっていたが、相場に変調が出てきた。そのため、今後の動きには注意をはらう必要がある。転換線を下抜けするようなら、相場が転換した可能性が非常に高い。
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