FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 良好な米経済指標結果でも円高かい!

2018/04/30/03:00:40

 

★欧州市場朝方の取引では、クロス円の続落が重石となり109.35円前後でドル上げ渋りとなった。また、米長期金利の低下も重石となった。ドル/円の動意は乏しく前日比ほぼ横ばいの109.30円台でもみ合い商状が継続した。米長期金利が2.97%台で方向感が乏しく、ドルは売り買いとも仕掛けづらかった。NY勢参入を控え、こう着商状を継続した。南北首脳会談への反応も薄く、値幅は限定された。米1-3月期国内総生産(GDP)速報値が前期比年率2.3%増となり、市場予想の2.0%増を上回ったうえ、1-3月期米雇用コスト指数が前期比0.8%上昇となり、市場予想の0.7%上昇を上回ったため全般ドル買いが先行した。一時109.54円と2月8日以来の高値を付けたものの、米長期金利が低下すると上げ幅を縮小した。米1-3月期GDP発表直後にドルは上昇したが、利益確定売りに上値を抑えられると、一転下落した。米4月ミシガン大学消費者信頼感指数が98.8となり、市場予想の98.0を上回ったことで109.25円近辺へ小反発した。米長期金利の低下やNYダウの下落などを背景にしたドル売りに押された。市場では『月末のロンドンのフィキシングに絡んだドル売りが観測された』との指摘もあった。25日の安値108.79円がサポートとして意識されるとやや下値を切り上げた。NY市場午後になると週末を控え、新規材料に乏しく値動きが乏しくなった。

 

日本はGWに入るが、週末円高傾向で終了したことは先行き不安が残る展開となった。米経済指標が軒並み良好だったことから、円安傾向が強まる流れだったが結果は逆になった。ロンドンのフィキシングで相当量のドル売りが出た可能性がありそうだ。来週明けは日本市場が休場のため市場参加者が少なくなり、円高の流れが続くのか、それとも再び上値トライとなるのかが注目される。

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先行指標では世界景気の勢いは鈍化継続で上値追い期待は禁物!

2018/04/27/17:21:12

J.P.モルガン.グローバル製造業PMI(季節調整済)

PMI(購買担当者景気指数)とは、景気の方向性を示す経済指標で速報性の高さから金融市場で注目されている。企業の購買担当者に新規受注や生産、雇用の状況などを聞き取り、景況感についてアンケート調査した結果を指数化したものである。50を判断の分かれ目としてこの水準を上回る状態が続くと景気拡大、逆に50を下回る状態が続くと景気減速を示す。

 

グローバル製造業PMIは、先進国や新興国を含めた世界全体の景気度合いを計る指標として注目されている。

昨年17年12月31日54.5がピークとなり景気拡大の勢いが鈍化し、指数は低下し始めた。ただ、前回23日と変わらず4月27日現在でも53.4と分かれ目である50を上回っており、景気拡大は継続している。NYダウや日経平均株価は戻り基調となっているが、短期的なものになる可能性がある。ドル/円に関しては製造業PMIがピークアウトと共に円買いが強まったが、一旦下げ止まり円安基調となっている。再び円安と株価が上昇するには、グローバル製造業PMIが上昇する必要がある。しかし、今年に入ってから下落が止まらないこともあり、世界的な景気拡大は鈍化傾向となっている。

 

 

エコノミック・サプライズ指数(びっくり指数)

シティグループが算出しているエコノミック・サプライズ指数(びっくり指数)は、各種経済指標と事前予想との食い違い(かい離幅)を指数化し、ゼロ(予想通り)を挟んで、上下(プラス・マイナス)で示した指数である。雇用や生産などの各種経済指標が事前の市場予想と比べてどうだったかを指数化したもので、実績が予想を上回れば指数は上昇、逆に下回れば下落する仕組みとなっている。

この指数は市場の期待値に対して上回るものが多いのか、それとも下回るものが多いのかを示す指数である。市場の期待値に対して上回る指標が多ければ当然に株価や通貨が高くなりやすい。一方で、市場の期待値を下回り続けると、市場参加者が景気の先行き懸念が生じることから、遅行して株価や通貨などが下落しやすい。

4月27日現在は米国+39.30、欧州▲84.40、日本▲46.80となっている。米国は市場予想を上回る指標の方が多く、若干改善方向にある。米国経済が底堅いと言われるのも市場予想を上回る指標が多いからである。欧州では、市場の予想を下回る展開が続いていたが、ここ数日間の経済指標では市場予想を上回るものの発表されており、一旦は下げ止まりとなってきた。前日のECB定例理事会で金融政策が据え置かれたほか、テーパリングやフォワードガイダンスに振れることが出来なかったのは当然と言える。ユーロが高止まっていることも市場予想を下回る結果となっているが、表立ってユーロ安誘導も出来ないというジレンマがある。日本でも、このところ市場予想を下回る指標が増えており、その結果低下傾向にある。

 

 

米国のびっくり指数と米ドル/円・NYダウの動向

米ドル/円に関しては、発表された経済指標に対して市場予想を上回ればドルが買われ、下回れば売られる展開になりやすいので連動性が高い。びっくり指数はもみ合いのような動きとなっており、市場予想に対して好悪まちまちの指標結果となっている。このところ市場を上回る指標が増えてきている。そのため、円安の支援材料となってきることが分かる。

 

欧州のびっくり指数とユーロ/米ドル・DAX指数の動向

欧州のびっくり指数が、底値圏で横ばいから戻り基調となってきた。特に対ドルに対してユーロ安となったところから、今後も若干の改善方向となりやすい。ユーロ高が欧州経済にボディブローのように効いてきていることが分かる。その中でECBによる早期のテーパリングは更なるユーロ高を招き、再び南欧問題が浮上するような事態を招くリスクがある。最近ではドイツの経済指標が予想を下回る傾向が出てきており、ドイツ連銀からのタカ派発言も下火となっている。DAX指数は、持ち直しの動きとなっているが、びっくり指数が上昇基調に戻るまでは上値も限定的となりやすい。

 

日本のびっくり指数と米ドル/円・日経225の動向

日本のびっくり指数では、びっくり指数が下落するとリスク回避の円買いになりやすく、欧米の動きとは異なる動きとなる。日本のびっくり指数は欧米よりも早く下落基調となっていたが、このところの円安で来月以降改善の兆しが見込まれると、日経225や円安傾向が強まる可能性がある。しかし、びっくり指数が緩やかに低下傾向にあることから、円高基調は継続していることになる。このところやや円安基調となっているが、再び円高基調に戻る可能性があるので注意が必要となる。

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保護中: 東京白金日足では再び25日線下抜け!

2018/04/27/13:05:58

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豪ドル/円日足では籠の鳥!上抜け・下抜けで順張り

2018/04/27/10:11:42

 

★豪ドル/円の日足では、25日線(青線)82.44円がサポートとなり、5日線(赤線)82.63円10日線(黄線)82.86円がレジスタンスとして意識され、籠の中の鳥となっている。

 

ただ、5日線を下抜けしていることから短期定期には下落基調となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも%Kが%Dを下抜け、両線とも下落基調を示している。

 

トレンド的にも高値・下値を切り下げる展開となっていることから、25日線を下抜けした際には3月23日安値80.47円を下抜ける可能性が高くなる。

また、好材料から豪ドルが買われ場合は、4月13日高値84.07円がダブルボトムネックラインとなり、一旦の上値目処となりやすい。

籠の中を上抜けするのか、下抜けするのかが注目される。

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日経225は逆三尊底ネックラインを意識!

2018/04/27/09:32:10

 

★日経225の日足では、前日のNYダウの大幅上昇を受けて前日比147円高の22,466円で寄り付いた。前日ロウソク足に対して窓空けとなった。

5日線(赤線)10日(黄線)25日線(青線)は上向きとなっており、短中期的にも上昇基調を示している。

ただ、上値では逆三尊底のネックラインとなる2月27日高値22,502円があり、大きな節目とあって利食いによる抵抗ラインとなっている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:89.95、%D: 87.10と過熱感のある高値圏でのもみ合いとなっている。

 

テクニカル的には一旦利食いが入りやすい値位置にある。そのため、上値が重くなっている。逆算底を上抜けると、さらなる上値追いにはなりすい。ただ、2月6日に窓を空けたが22,659円で窓閉めとなるため、このレベルでも一旦の上値節目となりやすい。

本日は、これらの重要な節目を上抜け出来るのか、それとも本日はお預けとなり一旦のレジスタンスとなるのかが注目される。

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