FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/02/01/08:19:12

米国株式市場は上昇:好決算発表企業への買いが下支え

NYダウは72.50ドル高の2614.39、ナスダックは9.00ポイント高の7411.48で取引を終了した。米1月ADP雇用統計が予想を大幅に上回ったほか、前日に大きく下げた反動から自立反発を見込んだ買いが入った。複数の主要企業決算が好感され、特に好決算を発表したボーイングが相場のをけん引した。FOMCでは大方の予想通り、政策金利が据え置かれた。2018年の利上げ継続方針が維持され、3月の利上げが確実視されたことから、発表後にはドルや米長期金利が上昇すると上げ幅を縮小し、一時下げに転じる場面もあった。VIX指数は14.79から13.54へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルは変動幅が拡大する展開

ドル/円は、日経先物が上昇したことや米長期金利が上昇に転じたことで一時109.42円まで値を上げた。ただ、FOMCの結果公表後はやや荒い値動きとなった。FOMCでは政策金利は据え置かれたが、声明文では『労働市場が引き続き強化され、経済活動が堅実な上昇を続けていることを示している』『短期的な経済見通しへのリスクは概ね均衡』『前年比ベースのインフレは今年上昇し、中期的に2%付近で安定すると予想』などの見解が示された。FOMC声明文の公表直後に一時108.99円まで下げたものの、インフレ見通しの改善が示唆されたことで、米長期金利が上昇するとすぐに109.45円の高値まで切り返した。半面、その後はダウ平均が一時マイナス圏まで失速し、米長期金利も一時低下に転じたため、109.00円付近まで再び押し戻される場面も見られた。ユーロ/ドルは、欧州時間からの流れを引き継いでユーロ買いが進み、一時1.2474ドルまで値を上げた。ただ、買い一巡後は米長期金利の上昇を受けて上値を切り下げる展開となり、FOMC声明文の公表後には1.2387ドルの安値をつけた。

 

NY原油先物市場は上昇:良好な米経済指標を好感した買い優勢

NY原油先物市場は一時64.94ドルまで買われた。米経済指標が良好な結果となったことから、買いが強まる展開となった。米EIAが公表した週間在庫統計では、ガソリン在庫は減少したが、原油在庫は市場予想を大きく上回る増加となったことから、やや上げ渋る展開となった。原油の需給関係が直ちに悪化するとの見方は少ないものの、米国における生産拡大は原油価格の上昇を抑える一因となるとの見方が増えている。

 

NY金・銀先物市場は上昇:米長期金利上昇一服を好感

NY先物は一時1348.50ドルまで買われた。発表された米1月ADP雇用統計と米1月シカゴ購買部協会景気指数はいずれも市場予想を上回ったものの、米長期金利が伸び悩んだことが買い材料となった。また、NYダウが一時マイナス圏に反落したことも買い材料視された。ただ、ドルが主要通貨に対して強含んだ場面では上値が重くなった。

 

米国債券市場は反発:ポジション調整の買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.70%で終了した。FOMC声明文で強気な物価見通しが示されたことを受けて売りが先行した。ただ、前日まで急ピッチで金利が上昇していた反動から持ち高調整の買いが入ったため、相場のは引けにかけて上げに転じた。

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2018/01/31/08:15:54

米国株式市場は下落:世界的な金利上昇を嫌気した売り

NYダウは362.59ドル安の26076.89、ナスダックは64.02ポイント安の7402.48で取引を終了した。世界的な金利上昇への警戒感からアジア・欧州株が全面安となり、米国株も売りが先行する展開となった。先行き不透明感からポジションを手仕舞う動きが散見され、終日軟調推移となった。下げ幅は一時410ドルを超えた。米長期金利の上昇や原油価格の下落が嫌気されたほか、トランプ大統領による一般教書演説を控えて内容を見極めたいとの思惑も広がった。VIX指数は13.84から14.79へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米財務長官の発言を受けドル買い優勢

ドル/円は、NYダウ先物や日経先物が下落したことを受けて、リスク回避のドル売りが出た。ただ、その後はアジア時間からドル売りが進んでいた反動で買い戻しが優勢となった。ムニューシン米財務長官が『長期的な米国の利益にかなう強いドルを支持』『介入のない自由な為替市場を支持』などの見解を示すとドルの買い戻しが加速し、108.90円台まで切り返した。ただ、ドルの買い戻しが一巡すると、一時NYダウが410ドル超下落したことが重しとなり、徐々に上値が重くなった。ユーロ/ドルは、ユーロクロスの上昇につれた買いが入り、一時1.2453ドルまで値を上げた。一方で、ユーロ買いが一巡するとムニューシン米財務長官の発言などを手掛かりにドルの買い戻しが進んだことで1.2380ドル台まで上値を切り下げた。

 

NY原油先物市場は続落:米長期金利上昇と米国株安を嫌気した売り

NY原油先物市場は一時64.10ドルまで売られた。米国株の大幅続落や米長期金利の高止まりが嫌気され、リスク回避の動きで原油に売りが出た。原油の需給関係がただちに悪化するとの見方は少ないものの、米長期金利の上昇は経済の減速につながるとみられており、需要増加への期待はやや低下していることも原油価格の上値を重くした。

 

NY金・銀先物市場は続落:米長期金利上昇とドル高を嫌気

NY金先物市場は、序盤は買いが先行したものの一時1339.10ドルまで売られた。米国株が360ドル超の大幅続落となったが、米長期金利がやや上昇したことで、金利水準の高止まりを意識して金は伸び悩んだ。また、ムニューシン米財務長官が『長期的に米国の利益にかなうドルを支持する』との見解を表明したことも、金の反発を抑える一因となった。

 

米国債券市場は続落:需給悪化を警戒した売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)2.72%で終了した。米国債の需給悪化を警戒した売りが出た。米10年債利回りは一時2.73%と2014年4月以来の高水準をつけた。

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2018/01/30/08:26:06

米国株式市場は下落:利益確定売りと様子見姿勢で大幅下落

NYダウは177.23ドル安の26439.48、ナスダックは39.27ポイント安の7466.51で取引を終了した。前週末に過去最高値をつけた後だけに利益確定売りが先行した。新型スマートフォン『iPhoneX』の減産が報じられたアップルの下げが目立ったほか、原油価格の下落を受けて石油関連株も売りに押された。さらに、今週は複数の主要企業決算やトランプ大統領の一般教書演説が予定されていることから、投資家の様子見姿勢が強まった。VIX指数は11.08から13.84へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇に伴い一時ドル買い優勢

ドル/円は日経先物などの下落を受けてドルが失速したものの、アジア時間に付けた108.51円がサポートとして意識されるとドル売りは一服した。ロンドンフィキシングにかけて全般にドル買いが強まり、一時109.20円まで上昇した。しかし、ドル買い一巡後は、米長期金利の上昇幅が縮小したことから次第に上値が重くなった。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇につれたユーロ売りが先行した。ユーロクロスが下落したことも相場の重しとなり、一時1.233ドルまで値を下げた。一方で、その後は米長期金利の上昇幅縮小に伴って1.239ドル付近まで下値を切り上げた。

 

NY原油先物市場は反落:短期筋のポジション調整売り優勢

NY原油先物市場は一時64.98ドルまで売られた。米石油サービス大手のが前週末に発表した米国内の石油掘削装置の稼動数が増えたことで米原油の増産が警戒され、売りが優勢となった。また、ドルが主要通貨に対して強含んだことも売り材料となった。米トランプ大統領の一般教書演説ではインフラ整備に関して言及するとみられているが、経済政策全般の内容を点検したいとの理由で短期筋などのポジション調整的な売りも見られた。

 

NY金・銀先物市場は下落:ドル高や米長期金利上昇を嫌気

NY金先物市場は一時1336.10ドルまで売られた。ユーロ安・ドル高が進行したことや、米長期金利の上昇が嫌気された。米国株は大幅下落したが買い材料にはならなかった。また、トランプ大統領はドル安を志向しているわけではないとの見方が広がったことも金の反発を抑える一因となった。

 

米国債券市場は続落:欧州国債売りにつれた売り

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.69%で終了した。欧州国債が売られたことにつれ、米国債にも売りが波及した。米長期金利は一時2.72%と2014年4月29日以来の高水準をつけた。

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2018/01/29/03:00:17

米国株式市場は上昇:米経済指標が概ね堅調でリスク選好の買い

NYダウは223.92ドル高の26616.71、ナスダックは94.61ポイント高の7505.77で取引を終了した。米10-12月期GDP速報値が概ね堅調推移な内容となり、米12月耐久財受注も予想を大幅に上振れしたことで、リスク選好の買いが先行した。トランプ大統領がダボス会議での演説で米経済の好調さを強調し、TPPの復帰を示したほか、為替相場でのドル安進行が好感され、終日堅調推移となった。主要三指数は揃って最高値を更新した。VIX指数は11.58から11.08へ低下した。

 

NY外国為替市場:要人演説等で荒れた模様

ドル/円は、ムニューシン米財務長官が『発言は為替介入を狙ったものではない』『コメントでドルを動かそうとしていなかった』と発言した。また、トランプ米大統領がダボス会議での演説で、世界各国と強調する姿勢を見せ、保護主義、通貨安戦争への脅威が後退したことで、ドルの買い戻しが優勢となった。しかし、黒田日銀総裁が『日本は2%のインフレ目標にようやく近い状況にある』と述べると、日銀の緩和縮小への思惑からドル売りが優勢になった。前日安値の108.50円を下抜け108.28円と9月11日以来の安値を付けた。その後、日銀が『黒田総裁はインフレ見通しを修正していない』との見解を示すと109.06円近辺まで一転上昇した。もっとも109円台を維持できず108.60円台まで失速するなど変動幅の大きな展開となった。ユーロ/ドルは、ムニューシン米財務長官がドル安容認発言を否定したほか、ユーロ/円の急落に押され上値が重かったが、総じて1.2430ドル前後で方向感が定まらない展開となった。

 

NY原油先物市場は反発:世界経済の順調な成長による需要増加の思惑

NY原油先物市場は一時66.35ドルまで買われた。この日発表されt米経済指標が概ね好調だったことが好感され買い材料となった。世界経済の順調な成長に伴い原油需要の増加が予想されており、米国における生産量が増加しても需給関係はただちに悪化しないとの見方も原油価格の下支えとなった。また、外国為替市場でドルが主要通貨に対して弱含みとなったことも買い材料視された。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数が前週比12期増加となり759基となった。

 

NY金・銀先物市場は反落:米長期金利上昇と米国株高を嫌気した売り

NY金先物市場は一時1343.70ドルまで売られた。主要通貨に対するドル安が一服し、リスク回避の金買いが縮小したほか、前日に約1年5カ月ぶりの高値を付けたあとだけに利益確定売りが出た。さらに米国株が大幅高になったことや米長期金利の上昇なども材料視された。また、トランプ大統領が『経済がドルをいっそう強くする』『ドルは偉大な準備通貨』と述べており、この発言も売り材料として意識された。

 

米国債券市場は反落:ドル安を嫌気した売り

米国債券市場で長期ゾーンは反落(金利は上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%高い(価格は下落)2.66%で終了した。ドル/円中心にドル安が進んだことで、ドル安は米国債の需要減につながるとして売りが優位となった。

 

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2018/01/26/08:28:40

米国株式市場はまちまち:複数企業の好決算内容を好感した買い

NYダウは140.67ドル高の26392.79、ナスダックは3.89ポイント安の7411.16で取引を終了した。決算内容が好感された3Mが堅調推移したほか、ボーイングやゴールドマン・サックスの上昇も指数全体を押し上げた。ムニューシン財務長官の発言を受けて為替相場でドル安が続いたが、トランプ大統領が最終的にはドル高が望ましいとの認識を示し、原油価格や資源価格が下落したことを受け、株式市場も上げ幅を縮小する展開となった。外国為替市場でドルが一転上昇したことでマイナス圏に沈む場面もあった。VIX指数は11.47から11.58へ若干上昇した。

 

NY外国為替市場:トランプ大統領発言を受けドル乱高下

ドル/円は、ドラギECB総裁が政策金利据え置き後の定例記者会見で『経済指標、堅調な経済成長ペースを裏付けている』『景気の勢いは短期的に前向きな成長のサプライズを引き起こす可能性』と述べるとユーロ買いが加速した。ユーロ/ドルの急伸に押されて108.63円まで売りが先行した。その後、米長期金利の上昇を支えに109.15円まで持ち直したが、米長期金利が一転低下するとドル売りが再開した。ただ、トランプ大統領の発言を受けて109.70円まで一転上昇した。引けにかけては米長期金利がさらに低下したことで109.20付近まで伸び悩むなど荒い値動きとなった。ユーロ/ドルは、ドラギECB総裁の発言を受けて、目先のストップロスを継続的に巻き込み、2014年12月16日以来の高値となる1.2538ドルまで急伸した。その後、ドラギECB総裁が『政策委員会の一部メンバーは米国の口先介入に懸念表明』『年内利上げの可能性、極めて小さい』『ユーロは誰かのコメントのせいで上昇した面もある』などと発言すると1.2460ドル台まで失速したが、次第に1.2500ドルを挟んで方向感が定まらなくなった。

 

NY原油先物市場は小幅下落:ドル安一服でポジション調整売り優勢

NY原油先物市場は一時66.66ドルまで買われたが、ユーロ高・ドル安が一服したことでポジション調整の売りが優勢となった。また、トランプ大統領は米CNBCとのインタビューで『最終的に強いドルを支持している』との見方を示したことから、一時65.08ドルまで下落した。

 

NY金・銀先物市場は上昇:トランプ大統領発言で時間外で売られる

NY金先物市場は一時1364.00ドルまで買われた。ユーロ高・ドル安が進行したことが意識され買いが続いた。ただ、トランプ大統領が米CNBCとのインタビューで『最終的に私は強いドルを望んでいる』との見方を示したことを受けて金は時間外で1341.00ドルまで下げている。

 

米国債券市場は低下:欧州債券のつれた売買

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.61%で終了した。ドラギECB総裁が記者会見で景気に前向きな見方を示し、欧州債券相場が下落した影響を受けてつれ安となった。ただ、ドラギECB総裁が年内利上げの可能性を否定すると、欧州債券相場とともに買い戻される展開となった。また、トランプ大統領が『強いドルを望む』と発言したうえ、7年債入札が好調な結果となったことにも支えられた。

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