FITS エコノミックレポート

1月2日の朝の市場コメント!

2018/01/03/09:31:25

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。海外市場は早くも2018年『戌年』の市場が始まりました。NY市場は波乱もなく、順調にスタートしました。元旦のスピーチでは、北東アジアから『核のボタンは机の上にある』との空恐ろしい発言をしたものの、市場は右から左に流した反応となりました。2日に発表された中国・12月財新製造業PMIも51.5となり、市場予想の50.7を上回ったことから、年始ありがちな中国発のショックもなく、無事2018年がスタートしました。今年の年末には『戌笑い』のように笑って終われる年になればと思います。

それでは、2018年のNY市場動向です。

NY株式市場は上昇:世界景気拡大や米企業業績改善期待

NYダウは104.79ドル高の24824.01、ナスダックは103.51ポイント高の7006.90で取引を終了しました。世界景気の拡大や米企業業績の改善が今後も継続するとの期待感から買いが先行した。また、外国為替市場で主要通貨に対してドルが弱含んだことも好感されたほか、ハイテク株に買いが広がり、終日堅調推移となった。イランや北朝鮮情勢をめぐる地政学リスクへの警戒感が広がったものの、市場への影響は限定的となった。VIX指数は11.04から9.77へ低下した。

 

NY外国為替市場は全般ドル安傾向強い

ドル/円は、欧州時間からのドル売りの流れを引き継ぎ、一時112.05円まで下押しした。ただ、12月15日安値の112.03円が目先のサポートとして意識されるなど下値も限定的だった。その後は米長期金利が大幅に上昇したほか、NYダウが堅調に推移したこともあり、112.30円台まで持ち直した。ユーロ/ドルは、一時1.2081ドルまで上昇した後は、ドル安が一服したことを背景に1.2020ドル台まで利食い売りに押された。ただ、押し目を拾う動きも見られるなど方向感の定まらない展開となった。

 

NY原油先物市場は反落:利益確定売りが優勢に

NY原油先物市場は60.53ドルまで上昇した後、一時60.10ドルまで下落した。イランでの反政府デモの広がりによる中東不安定化への懸念や、ドルが主要通貨に対して弱含んだことで買いが先行した。しかし、イラン情勢が直ちに原油供給不安にはつながらないとの見方が浮上し、約2年半ぶりの高値を付けたあとだけに利益確定目的の売りが出た。ただ、米国株高を好感し、引けにかけて徐々に戻す展開となった。

 

NY金・銀先物市場は続伸:地政学リスクやドル安を好感

NY金先先物市場は1312.30ドルから1316.30ドルまで上昇した。ECBの資産買入れ縮小や、FOMC議事録発表を控えて、ドルがユーロに対して弱含んだことで割安感が広がった。また、イランでの反政府デモの広がりも、地政学リスク回避的な需要も高まった。

 

米国債券市場は反落:欧州長期債下落につれた売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.06%高い(価格は下落)2.46%で終了した。昨年末に買い進んだ反動が出たほか、欧州長期国債が下落したことにつれた売りが進んだ。

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2017/12/29/08:09:10

米国株式市場は上昇:年末を控えて手掛かり材料難

NYダウは63.21ドル高の24837.51、ナスダックは10.82ポイント高の6950.16で取引を終了した。週間新規失業保険申請件数が前週比横ばいとなり、労働情勢の堅調さが示され、買いが先行した。閑散相場が続く中、原油高や長期金利の上昇を受けてエネルギー関連や金融関連株への買いが相場を支えた。ただ、年末を控えて手掛かり材料に乏しかった。VIX指数は10.47から10.18へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は113円が上値抵抗

ドル/円は、112円台後半での方向感を欠いた動きとなった。日経先物や米長期金利の上昇を手掛かりに一時112.99円まで上昇する場面もあったが、113円手前で上値が重くなった。ユーロ/ドルは、ユーロクロスの上昇につれた買いが入り、一時1.1959ドルまで値を上げた。しかし、引けにかけては持ち高調整の売りに押されて伸び悩んだ。

 

NY原油先物市場は反発:予想以上の原油在庫減少を好感

NY原油先物市場は一時59.88ドルまで買われた。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週次原油在庫統計で、減少幅は市場予想を上回ったことや、主要通貨に対してドルが弱含みとなったことが買い材料となった。足元の需給関係はひっ迫しており、原油価格は底堅い展開となっている。60ドル近辺では利食い売りの興味が残されているものの、時間外取引では59.94ドルまで買われた。

 

NY金・銀先物市場は上昇:ドル安・地政学リスク増大で買い優勢

NY金先物市場は一時1297.30ドルまで上昇した。対ユーロ中心に主要通貨に対してドルが弱含んだことや、北朝鮮情勢における地政学リスク増大に対する警戒感が高まったことが金買いを下支えした。ただ、1300ドル近辺では利食い売りも強く、金は上げ渋る展開となった。

 

米国債券市場は反落:米7年物国債入札不調で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは5営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.43%で終了した。米7年物国債入札が低調な結果となったことを受けた売りが出た。また、米国株高も相場の重しとなった。

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2017/12/28/07:53:19

米国株式市場は上昇:節税目的の売りが重しに

NYダウは28.09ドル高の24774.30、ナスダックは3.09ポイント高の6939.34で取引は終了した。朝方は前日まで続落した後とあって自立反発を見込んだ買いが入った。ただ、米長期金利の低下で利ざやが悪化するとの警戒感から金融株は総じて安くなったほか、節税目的の売りが広がり上げ幅を縮小した。ナスダックも3営業日ぶりに反発した。VIX指数は10.25から10.47へ上昇した。

 

NY外国為替市場:全般こう着相場が継続

ドル/円は、113.25円を挟んで方向感の乏しい動きに終始した。米長期金利が大幅に低下したものの、金利低下を受けたドル売りは限定的だった。また、この日発表された米経済指標は強弱まちまちの結果となったことから、相場への影響は限定的だった。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下を受けてドル安が進んだ流れに沿って、一時1.1910ドルまで値を上げた。ただ、その後はユーロクロスが売りに押された影響もあり次第に上値が重くなった。

 

NY原油先物市場は反落:利益確定売りに押される

NY原油先物市場は一時59.39ドルまで下げた。リビアにおけるパイプライン爆発の影響は残っていたが、前日に約2年半ぶりの高値を付けたあとだけに利益確定売りが優勢となった。ただ、世界経済の改善見通しに伴う原油需要の増加への期待は後退していないことから、下げた局面では押し目買いも散見された。

 

NY金・銀先物市場は上昇:ユーロ高・米長期金利低下で買い優勢

NY金先物市場は一時1293.20ドルまで上昇した。ドルがユーロに対して弱含んだことや、米長期金利が伸び悩んだことが買い材料視された。また、スペインの内政不安、北朝鮮情勢における地政学リスクに対する警戒感が残されていることも金相場を下支えした。

 

米国債券市場は続伸:保有債券の長期化目的の買い

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%低い(価格は上昇)2.41%で終了した。手掛かり材料に乏しいなか、月末・四半期末を控えて期間投資家による保有債券のデュレーション(残存期間)の長期化のための買いが優勢となった。

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2017/12/27/07:49:47

米国株式市場は下落:アップルが指数を押し下げ

NYダウは7.85ドル安の24746.21、ナスダックは23.71ポイント安の6936.25で取引を終了した。年末で閑散取引となるなか、新型スマートフォン『iPhoneX』の販売見通しを引き下げたことでアップルが売られ、指数を押し下げた。利益確定や持ち高調整の売りも広がり、軟調推移となった。原油価格は上昇し、米10月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数は市場予想を上振れたものの、相場を押し上げるには至らなかった。VIX指数は9.90から10.25へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下でややドル売り優勢

ドル/円は、連休明けのNY勢が参入後に米長期金利が低下に転じると、ドル売りが出た。NYダウが小幅安となったことも相場の重しとなり、一時113.10円まで値を下げた。ただ、引けにかけては下げ渋るなど、一方的なドル売りが進む展開にはならなかった。ユーロ/ドルは、ユーロクロスの下げにつれて一時1.1846ドルまで下落したものの、ユーロ売り一巡後は米長期金利の低下に伴って1.1879ドルまで反発した。その後も1.18ドル台後半でのもみ合いとなった。

 

NY原油先物市場は大幅続伸:需給改善好感した買い優勢

NY原油先物市場は一時60.01ドルまで買われた。リビアでパイプラインの爆発する事件が発生したことやサウジアラビアが原油収入の増加を想定していることが伝えられたことが買い材料となった。需給関係の改善を意識した買いは継続している。OPEC加盟国と非加盟国による協調減産体制期限の延長によって供給超過の状態はある程度解消されるとの見方は変わっていない。

 

NY金・銀先物市場は上昇:米長期金利の低下を好感

NY金先物市場は一時1288.40ドルまで上昇した。米長期金利が伸び悩んだことや、スペイン・カタルーニャ州による独立問題の政治不安、北東アジアにおける地政学リスク増大に対する警戒感が金先物に対する支援材料となった。また、『SPDRゴールド・シェアーズ』を通じた金投資増加の思惑も残っている。

 

米国債券市場は上昇:持ち高調整の買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.47%で終了した。クリスマス休暇明けで手掛かり材料が乏しいなか、持ち高調整の債券買いが散見された。

 

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2017/12/25/03:02:56

米国株式市場は下落:クリスマス休暇控え利益確定売り

NYダウは28.23ドル安の24754.06、ナスダックは5.40ポイント安の6959.96で取引を終了した。クリスマス休暇を控えて閑散取引となるなか、利益確定売りや持ち高調整目的の売りが出た。トランプ大統領が税制改革法案に署名し、税制改革が成立したものの、概ね株価に織り込まれており、目立った反応は見られなかった。VIX指数は9.62から9.90へ上昇した。

 

NY外国為替市場:様子見ムード強く方向感を欠く展開

ドル/円は、市場参加者の多くが既にクリスマス休暇に入っていることで全般に様子見ムードが強く、113.30円台でのもみ合いとなった。ただ、日付が変わる頃やや売りに押される展開となった。NYダウが60ドル超下落すると一時113.25円近辺まで小幅に値を下げた。発表された米経済指標は総じて強弱まちまちな結果となったため、相場への影響は限られた。ユーロ/ドルは、しばらく1.18ドル台半ばでもみ合いとなっていたが、ユーロ/円などの下げにつれて一時1.1828ドルまで弱含む場面もみられた。ただ、再び1.1860ドル台まで下げ渋るなど下値も限られた。

 

NY原油先物市場は小幅高:需給改善を意識した買い優勢

NY原油先物市場は一時58.50ドルまで買われた。米経済指標の結果はまちまちの内容だったが、米国内の石油掘削装置の稼動数が前週と同水準の747基だったことから、需給関係の改善を意識した買いが優勢となった。OPEC加盟国と非加盟国による協調減産体制期限の延長によって供給過剰の状態はある程度解消されるとの見方に変わりなく、原油先物市場に対する支援材料となっている。

 

NY金・銀先物市場は上昇:閑散相場でショートカバーの動きも

NY金先物市場は一時1280.40ドルまで買われた。来年1月19日までの米暫定予算は可決されたが、本格的な予算編成への取り組みは遅れていることや、仮想通貨の下落が意識されリスク回避の金買いが入った。ただ、クリスマスを控えて市場参加者が減少していることから、一部投資家のショートカバーが足元の相場動向に影響を与えたとの指摘もあった。

 

米国債券市場は横ばい:短縮取引で方向感のない展開

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.48%で終了した。クリスマス休暇を控えて積極的な売買が手控えられ、相場の方向感が乏しかった。さらにクリスマスの前営業日で短縮取引だった。

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