FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

2017/04/04/09:58:56

★日3月資金供給残高:前月を下回る

日銀が発表した3月の資金供給残高(マネタリーベース、月中平均)は前年同月比20.3%増加した。ただ、前月に21.4%増を下回った。

マネタリーバースは日銀の金融機関に供給した資金の総額。当座預金残高と紙幣・硬貨の合計で示される。

 

★日企業物価見通し:前回の見通しと変わらず

日銀が発表した企業短期経済観測調査(短観、3月調査)で、全規模全産業の消費者物価見通しは1年後が前年比0.7%(前回は0.7%)、3年後が前年比1.0%(前回は1.0%)、5年後が前年比1.1%(前回は1.1%)となった。

日銀が目標としている2.0%には5年後も届かない見通し

 

★日経平均株価:新規買いの個別物色散見

米国株の下落や米ISM製造業景気指数の頭打ち懸念、リスク回避の円高地合い、原油価格の下落などが重しとなりやすい。週後半に米中首脳会談と通商摩擦リスク、米雇用統計などを控えて、新規投資には慎重ムードが広がる。ただ、本邦勢の3月年度末決算に向けた株式処分が一段落となってきた。今後は4月の新年度入りとともに、新規資金配分と日本株の押し目買いが注目される。日経平均株価は、前日比49円安の1万8933円で寄り付いた。その後は下げ幅を拡大したが、4月の新年度入りを受けた新規の日本株配分や、ポートフォーリオのリバランスによる日本株の個別物色も散見されている。

 

★東京外国為替市場:ドル/円の110円台半ばでは買い需要も

ドル/円は再び110円台に下落しているが、初の米長首脳会談では為替操作国問題まで波及することはないと思われる。米長期金利の伸び悩んでいることから、ドルの上値を抑える状況となっている。ただ、ドル/円は110円前後では実需筋やオプション防衛回が散見されるなど、一気に円高が加速する相場環境ではない。ユーロ/ドルは、ECBが金融政策への出口戦略を模索しているが、英EU離脱後の影響や政治リスクなどを踏まえて、引き続き戻り売り優勢の展開が予想される。ただ、米長期金利の低下による買い戻しも散見されている。

 

本邦輸出勢は依然として静観スタンス。米系短期筋は111.20円からドル売りが継続的に観測されている。また本邦輸入勢は110.50円からドル買いが観測されている。米系短期筋も110円台半ばからドル買いスタンス。

本邦実需筋と米系短期筋の攻防を見極める展開となりそうだ。

 

★南ア新財務相は黒人向けに富の再配分を進める姿勢

南アフリカのギガバ新財務相は1日、黒人向けに富の再配分を進めるなどの姿勢を示した。与党アフリカ民族会議(ANC)は6月に政策会議、12月に党首選を控えており、市場では『農村部の支持基盤を確固たるものにしたいズマ大統領の意向を反映したもの』との指摘がある。また、ズマ大統領は最近、白人層が保有する農地などを補償なしに接収するための憲法改正を行いたい意向を表明している。ジンバブエではムガベ大統領が同様の白人資産強制接収を行った結果、同国ではハイパーインフレを招いただけに、投資家の間では懸念が広がっている。

 

★トランプ米大統領は2つの大統領令に署名:ドルの上値抑える要因

4月6-7日に米中首脳会談を控えて、米高の新たな貿易改革案への警戒がさらにドルの上値を抑える要因になる。大統領令の1つは貿易赤字の原因を相手国ごとに究明し、90日以内に報告するよう商務省と通商代表部(USTR)に指示する内容となっている。2016年のモノの貿易で米国が多額の赤字を計上した国を調査対象としており、日本や中国に加え、ドイツやメキシコなども含まれる。さらに、相手国の不公正貿易に対する制裁関税の実行性を高めることを目指し、法律違反への対策を実施する。また、知的財産権を侵害する偽造品の輸入防止策の強化も求めた。

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東京金60分足ではレンジ上限切り下げ!

2017/04/04/07:37:58

 

3月28日以降の東京金60分足では、レンジ相場は継続しているものの上値が4465円前後から4460円前後へ上値が切り下がっている。120時間線(赤線:日足では5日線)の攻防となっている。また、雲のかげんを下抜け引けにかけて下落基調となっている。

 

NY金は、3月のマークイット背増業PMIやISM製造業景況指数が前月より鈍化したことで、景気拡大の減速が懸念され米国株が下落したことで、金はしっかりの展開で続伸した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の下限にあり下抜けすると出来高の少ない価格に傾斜する。そのため、終値を維持できるかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺で推移していることから、まったくトレンドが出ていないことになる。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ域から%Kと%Dがデットクロスして下向きを維持している。

 

欧米市場から為替市場で円高が進行していることで、NY金の上げを打ち消す動きとなっている。新年度に入り機関投資家なども動きやすくなっていることから、110円半ば近辺まで押した際は押し目拾いの動きが出てくる可能性が高い。また、3月27-28日には、110円割れ寸前から『鯨』のドル爆買いが出ていたとの指摘もあり、本日も円高基調時には『鯨』が潮を吹いて水面上に浮上してくるかが焦点となる。東京金はやや下向きバイアスが強くなっているが、4450円近辺を維持できるかも注目点となる。

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ドル/円欧米市場動向:5分足 鯨は現れるか?

2017/04/04/07:09:19

 

★欧州市場序盤では、目立った動意は見られず、持ち高調整主体の小幅な値動きとなった。英国の3月製造業PMIが予想を下回ったため、ポンド/円が下値を広げたことにつれ、ドル/円も再軟化した。米長期金利の低下にもドルの下値が限定されると、NY勢の参入を控え、全般的にドルが堅調地合いを維持した。米長期金利が小幅に低下したことで円買い・ドル売りがじわりと強まった。NYダウが小幅反落。米ISM製造業景況指数は予想範囲内ながら、前月比での改善の勢い鈍化が嫌気され、米長期金利低下とともに円高ドル安が優勢となった。日経先物の120円安やNYダウ80ドル超安が重しとなった。米長期金利の低下幅拡大も売りを誘ったほか、ロンドンフィキシングに向けたドル売りが持ち込まれたのではないかとの指摘もあった。その後、米長期金利の低下が一服したことや、3月29日の安値110.71円が目先サポートとして意識されると下げ止まったが、戻る上値は重い展開となった。また、一時140ドル超まで下落したNYダウが20ドル超安まで下げ幅を縮めたことでショートカバーが入り下げ止まった。

 

欧州市場からNY市場にかけて徐々に上値・下値を切り下げるドル安・円高が進行し、戻りも限定的で上値の重い展開だった。アジア市場でもこの地合いを引き継ぐ可能性が高く、下値模索の動きになりやすい。ただ、3月27-28日には110円半ば前後から『鯨』の姿が見受けられており、110円台半ばまで押した際に再び『鯨』のドル爆買いが出てくるかが焦点となる。円高基調の際に何度も下値を叩きに行っても、跳ね返されるような動きになると、『鯨』が徘徊し始めた可能性が高くなる。

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4月月間米蔵FXレポート!

2017/04/03/16:08:35

★4月は新年度入りとなり、機関投資家や事業会社などの新規投資が始まることから、感覚的には円安になりやすいと思いがちである。しかし、結果は4月は陰線引けとなることが多い月である。4月は少しずつ暖かくなり桜が咲くこともあって、ほんのりとした円安が想像するが現実は違うということになる。

また、昨年のゴールデンウィーク時の為替の乱高下は記憶に新しいが、4月10日から5月7日に水星逆行現象期間となる。この時期はボラティリティは高まるがトレンドが出にくい時期となり、今日の含み益は明日の含み損に変わるような激しい動きとなることが多い。水星逆行終了3日前後は円高になりやすいという特徴もある。

いよいよ4月30日にはトランプ大統領のハネムーン期間100日が終了する。今まではメディアも自重してきたが、100日以降はトランプ政権に対する風当たりの強い記事が増えてきそうだ。そういう面ではオバマケア代替法案が採決に至らなかったことは、トランプ政権において痛手となる。23日には、フランスの第1回大統領選挙の投票が実施される。極右派のルペン氏の得票率によっては、欧州発の政治リスクが高まる可能性があるので注意が必要となる。

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FX Monthly Report April 2017

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ユーロ/円週足は基準線とダブルトップ!

2017/04/03/15:58:15

 

★ユーロ/円の週足では、基準線(青線)が下値支持ラインとなっている一方で、2月24日週安値118.19円がダブルトップのナックラインとなっている。

基本的には基準線の上に位置していることから、買い目線となる。ただ、118.19円を下抜けするようならば、再びユーロ安傾向が強まりやすい基準線は現在118.33円に位置しており、下値を意識した動きとなっている。

 

一方、上値では転換線9日(赤線)の120.535円転換線5日(茶線:オリジナル線)の120.73円が抵抗ラインとなりやすく、上値も重い展開が予想される。

 

今週の注目点となるのが、この基準線とダブルトップのネックラインとなる。下落時にこの下値支持ラインで反発するのか、それとも下抜けするのかで戦略が大きく変わる。

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